第2話 異世界へ
「昔に魔法という能力は消去されたんだ。昔の神が過去に魔法を残したまま人間を生存させようとしたんだ。便利な能力だしね。しかし無理だった。現世に関与し、生存させようとしたが何度挑戦しても、人類は戦争を起こしてしまう。私達には未来を見れる力があるが、その見る未来には人類はいなかった。だから消去した。生存させる為に。だから絶対に魔法は復活させてはいけない。絶対。」
なるほど。その考えには僕も賛成だ。魔法があって人類が滅ぶならそんなの無い方が良い。ゲーム中で使えるくらいがちょうどいいんだ。
あとまだ聞いていないこと。
「ハーデスさん『僕らのこれからは?』」
「君らは一時的にガゼウスに行ってもらう。いわゆる異世界てやつだ。別に悪い所では無いし、しばらく経ったら元の世界に返す」
「わかりました」
それ以外の選択肢が無いのだからそれに従うしかない。
「幻も良いよな?」
「もちろん」
幻は今回あんまり喋らなかったな。
そうかハーデスさんの圧迫があったからな少し疲れてたのか。
まあいいや。
「じゃあそこの魔法陣に乗って」
「ハーデスさんは魔法使うんですね」
「まあ私は人類滅ぼさないし」
もちろん人類を守るとは言わなかった。
基本的に自分の身は自分で守れという事なのだ。
そして僕らは言う通り魔法陣に乗った。
そこにカッコいいモーションは無く、一瞬で異世界にワープした。
………ここで気づく人は気づく疑問点があったのだが、それに気付けない僕はダメだった。
早く今までの日常に戻りたいという焦りとここから逃げ去りたいという気持ち。
それらに後押しされ、僕らのこれからを聞いてしまった。少し早かったかもしれない。ジャストタイミングではなかったかもしれない。もっと聞く事があったのではと思う。
しかし、そんな後悔は今というこの時間が確定したあとにはまったく意味をなさないのだった。
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