第2話

朝焼けをみながら、タバコを吸う。いや、それよりも前から吸っていたのかもしれない。やにくらしていた頃から、銘柄は変わってきた。ここでは記述されない。脱法ハーブで野原を走り回っていたときが、なお書かれるべきことであろうと、キロネックスに酷似する、今もその体を私の目の前でホバリングさせながら、私のシャツのローリングストーンズの舌と唇に酷似するものから、発声する、「社会はお前を殺そうとする。社会はお前を殺そうとする。社会はお前を殺そうとする。」、繰り返し。固有名詞は使わないべきだろうか、分かるものならばよいだろうか。婉曲すると、有名なネズミのキャラクター、イエローではない。それに声が似ている。だんだん、彼もいるような気がしてきた。ベランダから、下を眺める。誰もいない。ただドロドロした黒い液体があるのみ。いやあそこに大きく上下する黒がある。形は視界に映ったものを平面にすると円が三つ。そういえば彼はそのような形状であった。裸で飛び込む。

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