If...
床町宇梨穂
If...
ねぇ、もし明日で地球が終わるって分かっていたら今何をする?
もしも、私が宇宙人だったらどうする?
もし、時間を止められたら何をしたい?
もし、宝くじが当たったら何を買う?
もしも、私が死んだらどうする?
彼女のもしも話はいつも僕を不眠症にする。
とにかく彼女はもし何々が・・・と言う話が大好きだ。
僕はなんか心理テストをされている様で、あまり良い気持ちがしなかったが、この彼女の趣味に付き合わないとかなり機嫌が悪くなるので、しょうがなくいつも付き合っていた。
ある日あまりにも彼女がしつこく、いろんなもしも話を聞いてくるので、僕は聞いてみた。
「そんなもしもの話ばかり聞いてどうするの?」
「もしもの話を聞いておけばもしもの事が起こっても対処できるでしょ。」
なるほど、それはそうかもしれない・・・。
と言う事は、彼女はある意味で僕のデータを取っているのだ。
僕は自分ばかり彼女に分析されていると思ったら、少し頭に来たので彼女にも聞いてみた。
「じゃあ、もし僕が君と本気で別れたいって言ったらどうする?」
「あなたを殺して、私も死ぬわ・・・。」
「・・・・・・。」
「ほら、もしもの話を聞いておけば、もしもの事が起こっても対処できるでしょ?」
確かに僕から彼女に別れたいとは絶対に言わないだろう・・・。
If... 床町宇梨穂 @tokomachiuriho
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます