俺の恋愛図鑑 

灰沢 涼馬

page0 プロローグ

桜の花が満開になり、春が訪れた4月。俺は、少女と出会った。

「瞬、起きなさい、遅刻するよ」

「おばさん、大丈夫ですよ。私がバカ起こしてきます。」

「起きろバカ❗」

「痛って、何すんだよ、」

「もう、起きる時間、遅刻するよ」

「もうそんな時間か、早く準備する」

バタン!

俺の名前は、立川瞬。今日から高校2年生だ

さっきのは幼なじみの凉花、毎日起こしてくるやかましいやつだ。

あいつと出会ったのは、幼稚園の事だ。

「あ、またいるぜ怪力女」

「何よ、あんたより強くていいもん」

これが最悪の出会い。

そして俺は、去年の春、ある少女と出会った。

可愛かった。でもそれっきりで会っていない。

「ほら、瞬行くよ」

「わかった、わかった」

これは、俺と幼なじみと少女による、切ない物語である。

  【君と出会えてよかった】

この台詞が出るのは、まだ先の話…。

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