第58話 二人の関係性
菜々と別れ、シロ達は自宅に戻ってきていた。
しばらく家を留守にしていたので郵便受けには郵便物が沢山入っている。
全部まとめて回収した後、捨てても大丈夫なものと支払いの用紙などと分けていると、モネからの手紙が入っていた。
あいつ、やっぱりまだ生きていたのね・・・はじめは中身を見ずに捨てようと思っていたが、何か重要な事が書かれている可能性もあるので、開けることにした。
『シロちゃんへ
この間は二人に完璧にやられちゃった。完敗だよ。
あの後の処理も大変だったんだよ、ボディーガードを始末したり、使えなくなったジジイを処理したり。
そんなことを私がしている間にも、シロちゃんはマキちゃんとイチャイチャしてるんだろうな〜
そんなの、許せる訳ないよね?
許さない。許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない』
「ひっ!!」
シロは思わず手紙を投げ捨てた。赤い文字でびっしりと書き綴られている「許さない」の文字。
モネはまだマキちゃんを奪うことを諦めていない。
むしろ今まで以上に好戦的になっている。このままモネと接触すれば、大惨事は免れない。
それほどまでに今のモネは狂っている。修学旅行中は何も変わらない普通の女子学生だったのに、どうしてこんなことに・・・
モネは今の私に出来た初めての親友だったのに、それなのにここまで対立することになるなんて。
菜々のいない今、菜々に助けを求めることは不可能。これから起きる事はセベて自分で対処しなくてはならない。
でも、これもマキちゃんのため。私がもう一回死ぬ事になろうとも、マキちゃんを守り抜いてみせる!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます