冬もみぢ見つつ茶すするひとりかな

【読み】

 ふゆもみぢみつつちやすするひとりかな


【季語】

 冬もみぢ(初冬)


【大意】

 冬のもみじを見ながらひとり茶をすすることである。


【附記】

 下五を、「閑居かな」→「二階かな」→「浮世かな」→「わが身かな」→「余生かな」→「命かな」→「日なりけり」というふうに推敲を繰り返した。二階の案が模範的かと愚考するが、嫌味にならないように注意しつつ主観性をもたせる方向で調整した。


【例句】

 侘びつつも酒の粕焼く冬紅葉 才麿さいまろ

 下りざまに又鐘きくや冬もみぢ 几董きとう

 大木の四五枚残る紅葉かな 内藤鳴雪

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