秋の夜は活字の虫となりにけり
【読み】
あきのよはくわつじのむしとなりにけり
【季語】
秋の夜(晩秋)
【大意】
秋の夜は、活字の虫(本の虫)となったことである。
【附記】
最近は秋の夜も特に長いと感じない。
【例歌】
秋の夜は長しと言へどさす竹の君と語ればおもほえなくに 良寛
注ぎたれば油壼なる油尽くものあぢきなき秋の夜半かな 与謝野晶子
白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけれ 若山牧水
【例句】
秋の夜を思へば古き我身哉
秋の夜を打ち崩したる話かな 芭蕉
秋の夜やおかしき声の家つづき
夜着の香もうれしき秋の宵寝哉
甲賀衆のしのびの賭や夜半の秋 蕪村
枕上秋の夜を守る刀かな 同
子鼠のちちよと啼くや夜半の秋 同
秋の夜を
秋の夜をあはれ田守の鼓かな
秋の夜や
うき秋の長物がたりきく夜かな
秋の夜を小鍋の
秋の夜は明てもしばし月夜哉
秋の夜や何よりしれぬ我こころ
秋の夜やしやうじの穴が笛を吹く 一茶
簾をもる星の光りや夜半の秋 羅蘇山人
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます