第8話 老いる者
カレン、何でここにいるんだろ?そっか、協会から追放されたのか…ごめんな…
「カレンありがとう…お前凄いな…」
「当たり前よ!私は凄いんだから!」
カレン腕を組、自信満々に言った。
シロウが起き上がった!
「ハッ!?俺生きてる!?つい死んだかと…」
「私が助けたのよ!感謝しなさいよ!」
シロウが目を凝らしてカレンを見た。
「わぁ!カレンちゃん!どうしてこんな所にいるの!?」
「私もあの協会から追い出されたのよ!あのジジィ…いつか仕返してやるわ!」
シロウは何か分かったかのように言った。
「あ!それでか!もしかしてカレンちゃんが…」
「何よ?」
「ツンデレロリ逆レ…」
ドン!!辺りに鈍い音が響いた…
「ちょっとそこで静かにしてなさい、次起きてきたら殺すわよ」
このバカッ…何で本人の前で言うんだよ…あーあ、また泡吹いて倒れてる…このまま起きなかったら楽なんだけどな。
「カレン…協会から追放された…?詳しく聞かせてくれないか?俺の責任なら…その…すまなかっ…」
「アンタのせいじゃないわよ。アンタは何も悪くないわ…悪いのはあの協会のジジィよ…」
カレンはあきれた顔で語った
「あのジジィ…自分に逆らうものは直ぐに消すわ、アンタも私も一緒よ…私はレン達は間違ってないって言ったわ。でも犯罪者に加担しただの私の話をしっかり聞くことも無く意味の分からない理由をつけて私を追放したわ…」
「お前が追放されたのは、俺の責任じゃないのか?…」
「アンタは間違ってないわよ、それにアンタ見たいな実力者が追放される理由ってあるの?何か裏があるハズよ…」
「裏か…そうか…?俺は任務放棄や作戦拒否をしてきたんだぞ…それが理由じゃないのか?」
「アンタ…それでいいと本当に思ってるの?アンタの追放の理由もそれだけじゃない…それにアンタは人の頼み事をほっとけ無いでしょ…私はアンタが拒否した任務は何か理由があると思うわ…自信を持ちなさいって!アンタは間違ってない!」
本当に俺は間違っていないのか?…俺は追放された日からこの世界の敵になった…最初は間違ってないと思っていたが周りの目、周囲からの声、俺は自分が間違っているとどんどん思っきてしまった…でもシロウと出会って少し変わった、カレンに言われて自信を持てた…今だったらまだ間に合うかも知れない…
「ねぇ!レン!」
「…何だ?」
「ここからどこに行くかって決まってるの?」
「とりあえずこの町の報酬だけ頂いてまた探すつもりだ…」
「じゃあさ…私もアンタ達についていってもいい?私もどうせこれからはアンタと一緒で元魔道士になるわけだし…行き先も無いのよ…いいでしょ?」
またあの時の不安がよぎった。カレンがついてきたらカレンにまで迷惑がかかる…俺はカレンと違って悪評が高い…
「いいのか?こんな俺で…」
「いいも何もアンタは間違ってないわ!それにそこに転がってるアンタの仲間もアンタを信じたんでしょ!私も信じる!それだけよ!とりあえずあの協会をぶっ潰してやりましょ!」
「あぁ…ありがとう…」
この感情…まただ…シロウの時と同じだ、嬉しい。本当に嬉しい…ありがとう、シロウ、カレン…
「さっ!とりあえずこの町の報酬だけ貰いましょうよ!」
「そうだな…そうするか…」
俺達は悪魔がいた洞窟から町へと歩いた。
複雑な感情だったが俺は少しずつ変わっていった…
「魔道士様…この度は本当に…ありがとうございます…この恩は返しても返しきれません…」
町長と町の住人たちは俺達にお辞儀をした。
「いいんですよ町長、報酬もしっかりと頂きましたし、また何かあったら頼ってくださいね!」
「はい…本当にありがとうございます…」
町長は深くお辞儀をした。そして町は観喜に包まれた。町の雰囲気は今までの面影は無く活気を取り戻した。
「ハッ!?ちょっと!レンさん!何ですかこの状況!全く分からないんですけど!教えてくださいよ!何かでも皆笑ってるので良かったです!」
シロウは笑いながら言った。
「それとシロウ、カレンが一緒に旅することになったぞ!」
「えぇ!?カレンちゃんが!?え!?何で!?俺がいない間に何があったんですか!?訳わかんないですけど!?」
カレンはこちらに向いてきた
「コイツやかましいわね、燃やしていい?」
この2人…絶対合わねぇ、、、
俺とカレンとシロウは町の人に送り出され、新しい旅が始まった。
この日俺達には新しい仲間が増えた。
名前は カレン メイビス
俺と一緒で協会から追放された元B級魔道士
そして新しい目的が出来た…
それは魔法協会壊滅だ。。。
俺の目的はもっと先にある。
俺達3人は一歩目を踏み出したーー
ーー魔法協会ーー
「くそがっ!何故ワシの思い通りにならんのだ!」
老人が机を叩いた。
トントン
「会長いますかー?」
女の声が聞こえてくる
「キャンディか、入れ」
ガチャ!扉を開ける音がした
「会長~!ちょっと話したいことがあるんですよ~!」
扉を開けるとキャンディを咥えた金髪の女がこちらにスキップしながら入ってきた。
「何用だ、キャンディ」
「もうそろそろやめといた方がいいんじゃないですかー?魔道士の不当追放~!世に広がるのも時間の問題ですよ~!」
「キャンディ貴様!ワシのやり方に文句があるのか!ワシのやり方に従えぬと言うのならお前も追…」
「いいんですかー?4つの大国とこの協会の連絡を補っている私を追放して~?」
「くそ…この女め…本来の用はなんだ!」
「それがですね~!レン マケドニクスの逮捕状を取り下げて欲しいんですよ~!」
「何故そうする必要がある!貴様は世の秩序を乱したふとどき者を無視しろと言うのか!」
「レンが犯罪~?一体どんな犯罪をしたのですか~?証拠も無しに~?それはおかしく無いですか~?」
「キャンディ!前もそうだ!貴様は何故そんなにレンをかばうのだ!」
「そりゃだって~」
女は壁にもたれながら老人を睨む用に言った
「可愛い弟ですから」
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