【けもフレ】小ネタシリーズ

荒熊スカル

オイナリサマのキツネ会 ~手品~

オイナリサマ「本日のキツネ会の顔ぶれは…

アカギツネ、ギンギツネ、キタキツネ、それにフェネックとオオミミギツネですね」

ギンギツネ「砂漠組なんて珍しいわね、特にフェネック。

今日はアライさんとは一緒にいないの?」

フェネック「やー、アライさん、今日は…いや昨日から図書館でコノハ博士と将棋を

指しているよ。

博士が「アライグマに勝つまで帰さないのです!」とか言っててねー」

オオミミギツネ「アライさんも災難なのね…」


オイナリサマ「そうですか…ところでギンキタが何か悩みがあるそうですね」

ギンギツネ「はい、こんど温泉宿の常連でかくし芸を披露することになりまして、」

キタキツネ「何のアイデアも浮かばないんだよ…」

オイナリサマ「なるほど、ではキツネらしく化かしてみてはいかかがでしょう」

ギンギツネ「うーん、それなら私よりキタキツネのほうがちょっとうまいんだけど…」

キタキツネ「この間ギンギツネと一緒にセルリアンを煙に巻くのに使ったばかりで、

しばらくはできないよ」

アカギツネ「サンドスターの消耗が激しいからねぇ」


フェネック「んー、その化けるってのがわたしにはわからないなー」

オオミミギツネ「訓練すればわたしたちにもできるのでしょうか」

アカギツネ「きっとできるわよ」


フェネック「おっと、話が脱線してしまったねー。そーそー、かくし芸かー」


オイナリサマ「そうですね。それなら手妻などいかがでしょうか」

キタキツネ「てづま?」

オイナリサマ「あっ、失礼。最近では手品というそうですね」

ギンギツネ「マジックかー。いいかもしれませんね」

キタキツネ「でもやったことないよ。できるかな」

オイナリサマ「では、イナリに伝わる究極の手品を伝授いたしましょう」

ギンギツネ「まぁ、それは心強いです。オイナリサマ」

キタキツネ「おおー」


オイナリサマ「では、さしあたり、まずは披露いたしましょう」

一同「わくわく」

オイナリサマ「えいっ!」


アカギツネ「オイナリサマが消えた!」

ギンギツネ「お皿にいなり寿司が乗ってるわよ」

キタキツネ「わー、おいしそう」


オイナリサマの声が響いた。

オイナリサマ「おひとつどうぞ」

キタキツネ「いただきまーす…あれ、これ全然とれないよ」


オイナリサマが姿を現した

オイナリサマ「残念。それは私のおいな、ギンギツネ「わー!わー!」


ギンギツネ「…オイナリサマともあろうお方が、そのようなお下品な…!」

オイナリサマ「しゅん…」

フェネック「!! オイナリサマ!そ、その技をぜひ!フェネックに指導ください!!

ト、トモダチにやって、いや見せてあげたいんだよー!!!」

オオミミギツネ「いつもクールなフェネックが柄になく興奮しているのね」

アカギツネ「フェネック、お願いだから、

これ以上オイナリサマを煽るのはやめてね…」




その頃の図書館。

アライさん「くちゅん!うー、

博士、いいかげんアライさん駒を落とすのだ。

それで勝っても十分に誇っていいものなのだ。アライさん疲れたのだ…」

コノハ「そ、そんな屈辱的なことは天才博士であるコノハちゃんはできないのですよ!

さあアライグマ、もう一局です」


おしまい

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