星の輝く秋の空に








「はじめて秋にノスタルジーを感じたのはいつだったか、覚えている?」





「ひどく昔のことだよ。中学生の頃かなぁ。あの時分じぶんはほら、一人、静かに己を見つめて孤独を愛する時期だからさ。今、考えると中二病を患ってた」





「ふふ。私も似たようなものね。……懐かしい」





「へぇ、君もだったのか。……思えば随分、世の中は変わってしまったね。昔と変わらず四季はあるのに、今じゃ中二まで全てそろって生きられるかもかね次第だ」





「本当ね。お隣の大陸の人口爆発に、難民問題、水不足、貧困と臓器売買。……私たち、裕福で本当に良かった。ダメになった臓器パーツは取り替えて、あと100年は生きられそうね? 来年の秋も、一緒に月が見られるわ」


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