恋愛シミュレーションゲーム

扉を開けたらそこは異世界だった。

「ねえ、ほにゃらら君、今日はお茶会の約束でしょ?」

僕の腕を引いているのは金髪碧眼の美少年。

「いいや、今日は私と博物館へ行こうと言っていた。」

こちらは三十代前半ほどの大人の男性で、目の前で腕を組み、しかめ面をしている。

おそらくここは何らかのゲームの中だろう。

「違うって!今日は俺様と剣術だよなあ。」

赤い髪の活発そうな少年が飛び跳ねている。

でも僕は気が気じゃない。だって今、タオル一枚しか身につけていないのだから。

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