思想の相違

扉を開けたらそこは異世界だった。

「ようやく現れたか、世界を渡る冒険者よ。」

目の前には王様か皇帝と思われる偉ぶった男が鎮座し、顎髭を撫でている。

「お主にはこの国のために各地を巡り、薬草などを集めてもらいたい。それ相応の金は勿論、高位高官を約束してやろう。」

「いらん。」

俺、無政府主義者アナーキストだし。

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