Unbalance

Unbalance

最近彼女といるのがとても楽しい。

小学生の頃よくした椅子の前脚を上げて、不安定なバランスを楽しむ。

そして、床を少しだけ傷つけてしまうという罪悪感。

そんな感じなのかも知れない・・・。

株価、一輪車、マイルス・デイビス、楕円形、人間関係、そして人生・・・。

世の中不安定なほど楽しいのかもしれない。

でも、こんな事は椅子から落ちて怪我をする前にやめた方が良いかもしれない。

もし落ちなかったとしても、椅子の脚が折れるかもしれないし・・・。

誰かに横から押されるかもしれないし・・・。

それでもこの不安定を楽しむ事はやめられない。

しかし本当に僕は不安定な関係を楽しんでいるのだろうか？

もしかしたら僕は不安定なものを求めているのではなくて、安定しているものを求めているのかもしれない。

ただその安定したものを得る過程で、不安定を楽しんでいるだけかもしれない。

僕自身の気持ちはどこに向かっているのだろう？

僕の回りにある様々なものに影響されていない僕の感情はいったい何なんだろう？

目に見えないものを見過ごしているのかもしれない。

本当は四本の脚が地についた椅子に座って、彼女と愛を語り合いたいのかもしれない・・・。