第2章
第48話 虚無
強い風が吹き荒れる。
一人歩き、旅をする
次の街まで、あと何日歩くのだろう
もしたどり着けなくても、それももう仕方のない事かもしれない
必ずそうしなければならない、等と言うことは何も無いのだから
石を集める事の意味もわからない
母を探しているのは、ただ甘えたいだけ
こんなに、自分には何もない
目的も
意思も
信念も
希望も
夢も
私には何もない
あるのは 異常な力だけ
こんな力なら無い方がマシだ
何日こうやって歩いてるだろう?
どこに向かっているのだろう?
もうどうだっていい
どうなってもいい
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