第2話 拘束

「君は何を言っている?寝言は寝てからいってくれんかね?」

「何を言っている、私はクタル魔国の代表よ、あなたのような代官ごときが逆らっちゃいけない存在なのよ、ほら、早く、この町の権利書を渡すのよ」

「残念だか、この国にはそのようなシステムはないのでね、港にある対特定国家対応所に行ってくれ、そこなら対応してくれる」

「面倒くさいわね、、、あなたにそういう権限はないわけ?」

「ない、わかったならとっといけ」

彼女は渋々市庁舎を出て行き、町中の人に目的地の場所を聞き、そこにむかう。

ガチャ

「なんだ」

「ここが対特定国家対応所ね?ユーラリカとやらの外交官はどこ?私はクタル魔国の代表よ」

「クタル魔国?どこだ?」

「いいからユーラリカの外交官を呼びなさい!」

「はいはい、で?あんたはこの世界の国の代表だと?」

「そうよ!わかったなら、とっとと外交官を出しなさい!」

「私が対応しよう、で?なんだ?要件は?」

「ふん!それはね、、、あなた達、ユーラリカは我が国クタル魔国に忠誠を誓い、従属国になりなさい」

「は?」


モントリオール 11月15日

「では、例の大陸をニューオーストラリアと名付け、植民地にする事に異論のある方は手をあげてください、、、異論はありませんね」

「至急報告!」

「なんだ?」

「ウクライナのオデッサに正体不明の艦隊が出現!彼らの代表は我々に従属を要求しています!」

「彼らの戦力は?」

「事前に十数隻を海賊として排除した残りでルネサンス期レベルの70~100m木造帆船が30隻です」

「要求の詳細は?」

「毎年、挨拶の使節を送り、国民/奴隷2000人と鉄資源50tを差し出せ、とのこと」

「バカバカしいな、、、どうする?」

「断るに決まってる!」

「かの代表には断ると伝えろ、襲ってくるかもしれんから艦隊と警備員を差し向けろ」

「了解」


オデッサside

「判断が出ました」

「あら、ずいぶん早いわね、それで?どうするの?」

「残念だが貴国の要求には応えられない、帰ってくれ」

「なんですってぇ?あなた達はどこの国に逆らってるって思ってるの?」

「我々から見れば500年も前の帆船でやってきた連中に従うなど可笑しいのでな」

「、、、いいわ、この都市を血祭りにあげてくれる」

「警備!拘束しろ!」

「ちょっ、やめなさい!あっっ」

スタンガンで気絶させ、牢に連れて行く。一方、海上では

「全艦艇に告ぐ、目標を拿捕または撃沈せよ、射撃を許可する」

『『『『了解』』』』

「、、、目標を目視!」

『クタル魔国の艦艇に告ぐ、即座に武器を放棄し、降伏せよ』


クタル艦隊side

『クタル魔国の艦艇に告ぐ、即座に武器を放棄し、降伏せよ』

「ど、どうする?」

「、、、今、降伏勧告のした方向から最も遠い4隻を本国に帰らせろ、我々は降伏する」

「え?蛮族相手に降伏するので?」

「彼らは鉄の船を持っている、我々は勝てない」

「は、はい」

―――――――――――――――――――――――――――――――ついに1000PVに王手!

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