第4話 会談

「しかし、立派な都市だな、ここが王都か?」

「おそらくそうでしょう、ただ、城の形状が歪でしたが」

「確かにな」

「こちらが市長室です、どうぞ」

「うむ」

{ガチャ}

「こんにちは」

「こんにちは、あなたがこの国の王で?」

「え?何を?私はこの国の最高指導者でも王でもありません、そもそもこのロシアには王という位は存在しません」

ということは誰が治めているのだ?まさか貴族の評議会とかか?

「は、え、?で、ではこの国はだれがおさめているので?」

「国民です」

国民が?どうやって?

「え?」

「主権者である国民が、自分の代表者(議員、大統領など)を選出し、実際の意思決定を任せる制度です」

「な、なるほど、それで、ロシアの人口と面積はどれくらいで?」

「人口は1億4000万で2240万㎢です」

「は、え、、、?」

「それに加え我が国の加盟するユーラリカ同盟の総人口は7億6000万人で総面積は4297万㎢ですね」

「な、なんと、、、」

「?」

「特使はすこし弱っているようです、本格的な会談は翌日に持ち込んでよろしいでしょうか」

「いいですよ」

その後宿泊施設にて。

「まさか、こんな大国、、、いや列強か」

「特使、ここまできたら全力で交渉しましょう」

「そうだな、いまは列強底辺の我が国も、さらに上の時代に行けるかもしれないですね」

「ああ」

翌日

「おはようございます、特使、今回は外交官を呼びました」

「はじめまして、ユーラリカ同盟の外交官です、今回はどのような要件でこちらに?」

「我々の要求はまず、貿易協定です、貿易する品目はあとから決めるとして、です、次に不可侵です、最後に不可侵の上で同盟です」

「我々はあなたの国家の能力を知らない、貴国の基本的な情報を知りたい」

「はい、我が国の人口は6000万、領土は720万㎢です、主要産業は農業と手工業です」

「フーム、まずは貿易と不可侵はいいでしょう、ただ、同盟はロシアと結ぶかユーラリカと結ぶかで調整が必要ですね」

「ありがとうございます」

「そうだ、どうでしょう、何日かこのウラジオストクを観光してはどうでしょう」

「よいのですか?では、2日ほど観光しています」

「では」

その後ウラジオストク市内には中世風の装いをした者が歩いていた

「すごいな、、、」

「こんなに発展しているのに首都でもないとはな、、、それにこのロシアは王がいないのか、、、」

「ん?ところで技術主任は?」

「さっき、『軍事演習を見てきます!』って港にいきましたよ」

「またか、、、邪魔するようなことがなければいいものの、、、」

一方ウラジオストク港にて

「やはり、時代がいくつも違う、リアライズの魔法があれば構造は分かるかもしれないが素材がだめだな」

「しかし、、、できれば鉄のサンプルが欲しいなぁ」

「ん?あれは?」

そこには重りとして使われ、その後放置されたであろうエの字の鉄があった。

「あれ、持って行きたい、、、」

「いいかな、、、」

「いいんじゃないかな、錆びてる所を見ると相当放置されてたようだし」

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アレ、チョットマエマデ10PVダッタノニモウ100PV?

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