◇SNS 08 誰に本格アプローチする?
《2-A 連絡グループ》
ラン:あーあ。夏休みが終わっちゃう。
サキ:あっという間だったね。楽しかったから余計に。
ミカ:今年の夏は男子とも遊べて盛り沢山だった。予想外の盛り上がり。
シズ:今川くん家の別荘がインパクトあったよ。生まれつきのセレブ階層にはかなわないって、あれで身の程を思い知ったもの。
ユー子:うん、あれはマジ豪華だったね。あのクラスに這い上がるのは到底無理。でも今川くんのおかげで、メッチャ楽しめたから感謝。
キョーコ:日焼け止め塗ったのに、結構焼けちゃった。やばい、美白しないと。
ミカ:そりゃあ、キョーコはそうでしょうよ。あんな過激なマイクロビキニを着おって。
キョーコ:ふふん。勝負水着だよん。私って普段の印象が薄いみたいだから、この機会に覚えてもらおうと思ったんだ。
ラン:キョーコめっちゃスタイルいいから、非常に有効だったと思う。あの水着姿を見たときに、やられたって思った。
ひな:出るとこ出過ぎ。どうやったら、そんなにデカくなるの?
キョーコ:特に何もしてないよ。家系? 母親がかなり大きい。垂れないように手入れしろって、今から煩く言われてる。
ユー子:マジ巨乳裏山。王子、キョーコの乳、めっちゃ見てた気がする。
チカ:上杉くんもだよ。
ラン:あんだけユサユサしてたら、同性でも目が行くよ。なのに、ウエストのくびれまでしっかりあるのが信じられない。
キョーコ:そこは日頃から鍛えてるんで。
ミカ:でも、結城くんと斎藤くんは、それほど巨乳に反応してなかったよね。
キョーコ:そうかも。あの二人からは、これといって視線を感じなかった気がする。
ひな:北条っちは見ていたよ。仕方ない。これから胸筋を鍛えるか。
ラン:ユー子もひなもそこそこ大きいじゃない。爆乳のキョーコと比べちゃダメだよ。
ユー子:いいえ。まだ足りない。もっと巨乳を!
ひな:ユー子は色白だから、乳にこだわらなくても、美肌売りでいいんじゃない?
ユー子:美白はこれからも頑張る。でも、王子がガン見するくらい乳が大きくなりたい。
ラン:ならいい補正下着を知ってるよ。1-2カップなら綺麗にUP。
ユー子:ランちゃん、それ教えて。購入を検討する。
サキ:私も便乗。
ラン:よしよし、後でな。
ミカ:ところで。みんな、そろそろ誰に本格アプローチするか決めた?
シズ:いいかげん、ターゲットを決めた方がいいよね。この時期過ぎてもブレブレだと、誰とも上手くいかないって先輩に聞いた。
ひな:もちろん、私は北条っち。
ミカ:ひなは、一筋だもんね。私は結城くんかな。
ひな:えっ! それって意外。ミカって、ああいう、ちょっと癖のあるタイプが好みなんだ?
ミカ:なんかね。よくわからないんだけど、結城くんて、実は結構甘えたっぽくない? 素っ気ない態度の中に、たまにそういうのが見え隠れするんだよね。そこにグラッときた。
ひな:うーん。甘える方向性が北条っちと違い過ぎる。全然分からない。
サキ:私は、それわかる気がする。だから私も結城くんに行ってみる。
ユー子:私はもちろん王子。王子一択で。
キョーコ:私も同じく王子に行くよ。この夏で天然最高! って思った。
シズ:ユー子はそうだろうと思ったけど、キョーちゃんもか。私も王子かな。同じくあの天然っぷりがいい。めっちゃ癒される。
ラン:私は上杉くん。
チカ:じゃあ上杉くん仲間だ。二人でグイグイ押すのってどう?
ラン:その作戦はありかな? ちょっと試してみようか?
チカ:がんばろー!
ミカ:ここまできて、斎藤くんを選んだ人っていないね。意外。
シズ:斎藤くんは、何考えてるのかな? と思うことが多くてパスした。
ラン:このSNSに来てない子で、狙っている子はいる。イケメンなのは確かだから。
キョーコ:斎藤くんは、格好いいのは認めるけど、ガードが固すぎるよ。
チカ:唯一の既婚者だし、それで雰囲気が違うのかな?
ひな:斎藤くんって、いつ結婚したんだっけ?
ミカ:たぶん、今年1月の誕生日過ぎてすぐだと思う。
キョーコ:ということは、相手はエルダーパートナーなの?
ミカ:プライベートは全然話さないから分からないけど、おそらくそう。
ラン:爽やかなタイプのイケメンなのに、その辺りがミステリアスだよね。
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