ニューロンの墓地

惚狭間(ぼけはざま)

孺子の現下

どこにでもある癇癪の尾を、踏まないようにと躍起になる


今日に座して待つのは、明日じゃなくてきっと昨日


いつまでも色褪せないように、灰色にした墓石


皆が今を生きる大人になってく様を見て

スクリーンの前で自らの幼さを恥じる夜


モノクロームの思い出の庭で、幼子が今日も笑顔を示す


悲しみに暮れる葬儀の中、一人笑う遺影のように

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る