僕が体験したちょっとした小噺
ちーずくん
第1話
これは僕が小学校1年生の頃の話。
学校に通っている途中、変な匂いがして溝の中を見ると、大きなうんこがあった。
犬のフンにしては大きすぎる、そんなうんこがあったので、僕は持っているだけのティッシュをかぶせて、うんこを隠した
その日の放課後、先生が言った。
「今日、学校の近くの診療所の前でウンチをした人がいます。だれがしましたか?病院の先生も困っていました。だれがしたかいうまで今日は帰れませんよ」
こうなってしまうと帰ることが長引いてしまうのだ。
僕は、見たことを言おうと思い、
「せんせいー、ぼくがうんこにティッシュをおきました」
と言うと、
「あなたがしたのね!?あとで先生と謝りに行きましょう!」
と怒られてしまい、病院の先生に謝りに行った。
翌日、学校に行く途中にうんこをした真犯人が、僕に向けて謝った。
「じつはおれがしたんだよ。ごめんな」と言った内容であったが、僕は腑に落ちない気持ちではあったが「いいよ」と言った。
その日から彼は僕と一緒に過ごすことが多くなり、給食も、放課後に一緒に遊んだりした。
もう、親友と呼んでいいほどに仲良くなった彼であったが、僕の好きな子とキスをしていたのを見てから口をきかなくなった。
友情とは儚いものであり、僕の友達が少ない人生もここから始まったのだと思う。
僕が体験したちょっとした小噺 ちーずくん @gokkosama
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