11.それぞれのサヤへの憧れ
マルシア達はラナとシアのマザコン具合に若干苦笑しつつも、2人程ではなくても、マルシア達もサヤにそれぞれ憧れを抱いていた。
「やっぱサヤさんのあの強さは憧れるよなぁ〜!」
元々冒険者になるのが夢であるマルシアはサヤの強さに憧れていた。あれだけの強さを自分も欲しいと常日頃思いながら、トレーニングをしている。
「私はやっぱサヤさんのあの美しさが羨ましいなぁ〜」
同じ10歳でありながら美意識が高いリコは、サヤの美しい容姿に憧れていた。戦う姿すら乱れる事なく美しく、25歳とは思えない若さに、リコは一度だけどんな化粧品を使ってるか聞いたのだが……
「特にこれといったものは使ってませんね」
と言われた時の衝撃をリコは未だに覚えている。本当に何もせずにあの肌を保ってるなんて……リコの母が聞いたらぶっ倒れるだろうなぁ〜と、この時のリコは思った。
「私はやっぱりあの美味しい料理を作れるとこ」
カリンのその発言に、その場にいた全員が引きつった笑みを浮かべる。
何故なら、カリンは小人族とは思えない程大食いなのである。昔、「テリュカ大食い大会」で8歳で3年連続優勝して殿堂入りを果たした程である。しかも、終わった後……
「もう終わり?まだ食べたいんだけど……」
と、言った時は審査員や司会者も引いていた。しかも、これで横に太るという事がないのが不思議である。
「……なんかサヤさんのご飯久しぶりに食べたくなった。ラナ。シア。今日泊まりに行っていい?」
『えっ?』
カリンからの突然の提案に2人は目を見開いて驚いた。
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