第6話 合唱コンクール

 合唱コンクールの練習を始めたのは、体育祭が終わってからたったの二日後にはスタートを始めた。



 でも、壊滅的にヤバい。

 全然練習はしないわ、やる気はしないわ、先生がぶちギレるわで、やっぱり大変だよね。

「あ~あ、いっこのこと、一年から卒業まで、三年間持ち上がりでも良かったよね! ほんとに悪い化学反応が起こりすぎてんだよね。絶対に、辞める人、出てくるって。」

 最寄り駅前のフードコートで、勉強がてら愚痴大会が開催されている。

「ほんと! 真輝と真琴の言う通りだよね。絶対に学校に来ても楽しくないもんな。」

 わたしは泣きそうになりながらも、パートの音程を確かめている。

「ふざけてるよね、雪乃も一年生の頃の方がぶっちゃけ良いでしょ? メンツは。」

「だよね! メンツは良かったよね、真輝と真琴、理々亜りりあ早悠良さゆらもいたしさ。」

 合唱コンクールの愚痴や授業中の愚痴も聞いたり、話したりしながら勉強もはかどっていく。

 そして、スクールカーストの上位の子がやる気がなくて、結構大変な練習をしている。もともと仲良くないし、話すこともないしね。みんな放置していることが多い。

 授業中にうるさくする様はまるで地元にあるペットショップにいるカナリアたちかってぐらいうるさい。



 で、合唱コンクールは周りの席を交換してくるし、先生が注意してもきりがないみたい。

 結果は指揮者賞をもらっただけだけど、また来年はリベンジするみたい。

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