ホーリー・オブ・ストーリーズ

もかめ

第0話 プロローグ 

第0章 「始まり」



遥か昔、世界はまだ2つしか時代が無かった時代。



その時代には7つの神がいた



月の光を司る神『ルナ』


星座を司る神『ステルラ』


水を司る神『アクア』


焱を司る神『イグニス』


靁を司る神『フルメン』


自然を司る神『フロンス』


氷を司る神『グラキエス』


そしてこの七神頂点に立つ八つ目の神



太陽を司る神『ソル』



古代の人々はこの神々を崇め、そして称えた。


そして人々は神々の恩恵を受けた。



だが神々は恩恵を授ける代わりに一つ条件を付けた。





それは「永久的な生け贄を奉祀する」と言うものだった、人々はそれを承諾しそのお陰で人々の技術は飛躍的に進歩し科学が誕生した、やがて政府機関なども誕生し人々は段々と神々を崇め、頼らなくなった。





それから500年後。


人々は完全に神々を崇め、信仰する事が少数派となった。


各大陸国の政府機関頭領首は


「500年も経った今、人類は神々に頼らずとも生きて行ける、これ以上各国家及び大陸の国民の命を無下に生け贄としてを奉祀するのは止めよう」





大陸国家首脳達は満場一致で賛成となった、これにより人類は『ルイーナ政策』を開始、人類が神々に宣戦布告をした。


神々はこれに怒り、人類の世界『人界』と神々の世界『神界』との戦争が始まった。





100年間の争いの末、人々はこの戦争に多大なる犠牲を払いながらも勝利を手にした。


そしてそれから約10年後、二回目の戦争が勃発、人類は先の大戦から約10年後という短い空白の期間の中で都市部の復興などもままならない状態で再び戦争に突入、人類は成す術もなく敗北、以前あった国は滅び、またある国は領土を失った。


圧倒的武力と膨大な数の神兵でこの戦いで神々が勝利を手にした、これにより再び神々は生け贄を欲した、政府機関頭領首は生け贄の『オプファー政策』を再開始。



「ヴィーゼン連邦共和国」はベンタニア大陸とインゼル大陸の両大陸の中でも屈指の軍事大国である。


 国自体の人口は、大陸の中では多いとは言えないがその分、軍需関連の技術力が極めて高く。


10年前の大戦では、『ベンタニア大陸』と『インゼル大陸』との大陸協同政策


「ルイーナ政策」施行にあたり、人類側の約半数近い標準装備や兵器を設計、製造した。


その内の企業の一つが『国家兵器開発会社』(C・W・D・C)


敗戦後、軍需生産禁止法に法り新規の兵器の設計、開発を中止。


今ではその当時のノウハウや開発技術力を駆使して国内の民間会社に対しての技術提携やライセンス生産によって利益を上げている。


グリンは来週村で挙式を挙げる予定だ、相手はこの村で1番美人とされるアルバ・クウェーサー、彼より一歳下の娘だ。


しかし、この政策に不満を持つ者も居た、ここにいる青年もまた政府機関の政策に対し不満を持っている一人。



彼の名はグリン・クロイツ18歳




『ヴィーゼン連邦共和国』のリャヌラ村に住む。


リャヌラ村は自然が豊富にあり、彼『グリン・クロイツ』は由緒正しきこの村のハンターだ、だが彼の父親はグリンが8歳の時に先の大戦で戦死した。


彼の母親は女手1つで彼と彼の姉を育てた、だが過労のせいで彼の姉『セレナ・クロイツ』が20歳を過ぎる時に病死、それ以来彼の姉が母親代わりだ。


姉は少しでも家庭を経済的豊かにしようと政府の軍機関に入隊した。


優秀さが認められ第265特殊行動作戦部隊の予科隊に配属された、この部隊は主に【敵地制圧】【強襲】【非正規作戦】など厳しい任務につかされる事で政府内でも有名な部隊だった。

そんな部隊に女性が入隊することなどこの世がひっくりかえってもあり得ない事だった。

そして本隊入隊試験を終え、入隊式。

入隊式には政府幹部や軍のお偉いさん方など、嬉しいはずの入隊式が緊張の大波に飲み込まれて行くような雰囲気に包まれた、そして彼女の名が呼ばれ前に出て行くと、会場全員が驚き、よどめいた、ただでさえ女性が入隊する事が珍しいのにしかも美人ときた。


セレナの身長:175㎝

髪は銀髪のロングヘアだ。

顔はとても整っている



そんな彼女がこれからの抱負など語っている時でさえも会場全員は聞く耳を持たない、無理もない。むさくるしい男の集団、みんなその美貌の虜だからだ。


そして入隊式は終わり、セレナは息つく暇も無く寮に案内された。部屋の端に荷物を置き早速の射撃訓練。


訓練中でも他の隊員達は彼女に釘付けだった、勿論こんなにも美人だったら他の隊員達が放って置くわけもなく、彼女には何度もデートの誘いが来たが、彼女は全て断り必死に訓練を続けた。


そのため、今まででは異例の入隊2ヶ月で実戦部隊に配属、耀かしい成績を残しわずか3年で特殊機関将校にまで登りつめた。


彼女は訓練生の時でも毎月わずかながらも弟に仕送りを続けた、彼女は上司に2週間の休暇を貰い、産まれ育った村へ帰省した、彼女の心の中では久し振りに弟に逢えるのが楽しみだった、だがそれと同時に彼女の中では一抹の不安があった、それは私が軍にいる間弟が体を壊していないか?など少し暗い考えをしながら彼女は久し振りの我が家に向かった。



物語はそんな彼女:セレナと弟・「グリン」から始まる。



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