2:38AM...

床町宇梨穂

2:38AM...

電話が鳴った。

もう二時半を回っている。

真夜中にかかってくる電話なんて言い知らせがあるわけがない。

多分眠れない彼女の長話に付き合わなければならないと思いながら電話に出た。

電話は彼女ではなかった。

「さっき電話した?」

こんな時間に電話するほど僕は非常識ではない。

「あなただと思ったのに・・・。」

僕だと思ったら何でその時に出ないんだ?

「今日も疲れちゃった・・・。」

こんな時間に僕に電話して来るぐらいだから相当疲れているのだろう。

「あなたも馬鹿よねぇ~。」

真夜中に電話をしてきてわざわざ馬鹿だと言わなければならないほど僕は馬鹿なのか?

「私達仲がいいよね!」

仲悪かったらこんな電話に付き合うか!

「じゃあ、明日も早いから寝るね!」

おいおい、僕は思いっきり目が覚めちゃったのに・・・。

男なんて本当に馬鹿な生き物だ。

なぜならこんな時に女の子を愛しいと思ってしまうから・・・。

2:38AMの君へ・・・。

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2:38AM... 床町宇梨穂 @tokomachiuriho

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