第2話 せっかくなので、まずは・・・角川さんから・・・

 さて、何について感想を書き、紹介しようかしら・・・。


 そんなことを考えて、考えれば、ここのサイトは角川書店の運営なのだから、その漫画について書かなきゃならない。

 ――などという変な義務感を発揮した私。


 私にとっては、角川といえば、ガンダムが印象深いのであるが、それではつまらない。あまりに、ありふれている。当たり前に思えている。

 何より、ガンダムは殺伐とした世の中を皮肉る傾向がある物だから、最初に紹介するにも、問題がある気がする。

(筆者の性格は、おそらく、ガンダムの影響が強いのだが・・・。)

 そんなわけで、ガンダムから離れた話題の作品の感想を書こう。


【であいもん】作者:浅野りん


 これは、京都の和菓子屋の漫画。

 なごむというミュージシャン志望が、実家の父親が倒れた(尤もギックリ腰程度の話)をキッカケに、バンドを解散し、同棲していた彼女と別れ、京都に店を構える実家の和菓子屋“緑松りょくしょう”に帰る。というところから始まる話。


 そこでは、和の先輩の娘(小学生)が先輩によって預けられていて、その娘が跡取りと父親に告げられ、丁稚でっち扱いされたり。

 あるいは、その娘に、ツンケンされたり。元同棲相手が追ってきたり。和菓子屋のアルバイトが和に片思いしたりと、なんともホノボノ(え!?)した日常。


 作者:浅野りん先生のそれ以前の漫画を見てみると、冒険モノが多いようだから、それに比べちゃ、全然マシだろう。ホノボノである。


 そんな人間関係は、置いておいて・・・。


 作中には季節の京菓子の話題や、色々なウンチクがあったり、時には京都の祭りや季節行事に触れられているから、京都という地域を知るには、なかなか優れたマンガだと思う。


 私は、今後の展開で、預けられていた娘が、どうなるのか。

 最新刊の単行本の末尾には、いよいよ娘を置いていった父親が・・・それまでもチラホラと何処かでバンド活動してるという描写があった父親にして先輩が、主人公の和と、預けられた娘:一果いつかの前に現れるようだから、それによる物語の動きが楽しみで仕方がない。

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