第2話
「うそ、やっくん?」
「久しぶりだな、美夕、舞花」
「なんで、やっひーがここにいるの!」
美夕と舞花は、動揺しながら弥彦に質問した。
そして、弥彦は唖然と美夕と舞花を見ていた。
「弥彦ーー!」
「おっ!、どうした悟」
「お前のクラスにモデルの柳田美夕と柳田舞花がいるぞ!」
「いや、いるもなにもそこに・・・」
「ん?、うそーー!!」
「やっくん、その子は?」
姉の美夕が、弥彦に「やっくん」と言うと、悟は沈黙しながら弥彦を見た。
そして、悟は弥彦を見て首を美夕と舞花の方向へと戻した。
「だれー、やっひー?」
「やっくんとやっひーだとー」
悟は、目の前の人気モデルの柳田美夕と柳田舞花が、弥彦のことを親しげに呼ぶと、悟と周りの男子生徒は驚いていた。
「なんでだ、どうして教えてくれなかった弥彦」
「聞かなかったし」
「あっ、そうだな・・・じゃなーい!」
「ごめんごめん」
「まあいい」
「柳田美夕さん、柳田舞花さん・・・」
「なんですか?」
悟は、美夕と舞花の前に立って「握手してください」と言った。
しかも、悟の手はプルプルと緊張で震えていた。
「いいよ」
「ありがとうございます」
悟は、キラキラと涙を流しながら、美夕と舞花と握手をした。
「お前ずるいぞ!」
周りの男子生徒は、悟にブーイングした。
それを見た悟は、どや顔して周りの男子生徒を見た。
「皆さんも握手しますよ」
「まじで」
「俺が先だ」
「横入りすんな」
男子生徒は、人気モデルの柳田美夕と柳田舞花の握手のために順番を争っていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます