第26話 モール内

俺と由奈 、車で3、40分くらいの所にある、モールが入っている、大型ショッピングモールに行く。

その行く運転中に俺は考えていた。

何故あの時、由奈に迫られた時に左腕、左手の傷がうずいたのか。

ただ、前にもそんな事があった様な‥‥‥



「フミ君行くわよ」


「えっ?あっ!はい!」



モールの立体駐車場に着いた俺は、由奈の声に気づき、車から降りるとモールの建物へと入って行った。



丁度そのころ木野 りん達は、買い出しの買い物をしていた。


「先生、車の中で待っているて、かなりつかれてるみたいね」


「そうよね。やっぱり学祭の準備はかなり体力使うみたいだから、ゆっくりと買い出しの買い物をしていきましょう」



木野りんが他の生徒に言うとみんな頷く。

しかし流石日曜だけあってモール内は結構な人が来ている。

洋服、スポーツ、音楽、本などの専門店がずらりと並び、どれも目移りする。

木野りん達も例外ではなく、買い出し目的が何処に飛んでいき、自分達の欲しいものの店の前に立ち止まると、あれが欲しい、あれが気になるなど寄り道をしていた。

ショピングモール恐るべしと言った所か。



俺と由奈は、一階の食品売り場で目的の物を買うと、時間があるのでフードコートで何か飲む事にした。



「由奈さん、お待たせ」



俺はコーヒーとポテトをトレーに載せて、由奈が待つ席へ。



「おかえりなさい。ねえ、フミ君」

「なんですか?」

「今日は凄い人ね」

「そうですね。日曜だし、売り出しもやってましたからね」



俺は食品売り場で配布されていた、チラシを広げる。

由奈もそれに目をやり、ある売り出し物に目が止まる。



「あっ、これ私が狙っていたバック」

「えっ?あ〜、本当だ。今日は半額みたいですね」

「フミ君、後で見に行かない?」

「いいですよ。なんならプレゼントしますけど」

「えっ!いいよフミ君」

「いつも家の事をしてくれる由奈さんへのお礼ですよ」

「‥本当にいいの?」

「ええ(笑顔)」



俺が由奈に笑顔を見せると、由奈はありがとうと言って、コーヒーで一息したあと、そのバックがある店に向かった。


この後、俺はあの木野りんと遭遇する。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る