第6話 ポカラへ
結局、ガンガーではイルカに出会えなかった。今はいつかあやとまた一緒に、バラナシに向かい。沐浴をしながら、イルカがジャンプするのを見ることが、ささやかな夢だ。
あやはあつしくんという男友だちと、一緒にインドに来ていた。
僕もあやに恋をして、二人で旅をしようと思っていたが、なんとなくあつしくんに、申し訳なく思っていたと思う。
そんなあつしくんと僕とあやの3人でチャラスの回し吸いをした。
いい感じにトリップしていた僕、二人のことが意識の蚊帳の外だった。
あつしくんが気持ち悪いと体の不調を訴えて、その後嘔吐していた。
大麻が体に合わない人もいるんだな、不思議だなと、他人事だった。
そんな一件の後、僕はあやとネパールはポカラへ向かうことを決心した、
お世話になった久美子ゲストハウスを後にして。
すると、突然あやの姿を失った。
2日くらい待っただろう。
あやは、肉体関係のない友達のあつしくんにさよならをしていたのだろう。
いつもより、少しかなしげな微笑み、
「さぁ、彩君 ポカラへ行こう」
僕とあや、そしてドレッドバックパッカーのもちくんも参加、この3人で、ローカル長距離バスのチケットを久美子ゲストハウスの久美子さんに手配してもらい、バスに乗った。
出発前、僕はシルバーのアンクレットをあやにプレゼントして、あやは「彩くんこれあげる」とインドのシンボル ハリオームの印のネックレスをプレゼントしてくれた。
もちくんや、その後出会うバックパッカー達皆に羨ましがられた。
無論ぼくも嬉しかった。
ガタンガタン インドのポンコツバスは揺れる、固いシート、開けっ放しの窓に吹き込む砂埃。
日が落ちた夜、休憩ということで1時間程度、小休止
ドラム缶の焚き火をあやと囲みながらあたたまる、インドの夜は更けていく。
もちくんは、どっかでチロムでチャラスでも、ボンボレナとささやかながら吸っているのだろう。そういえば、バスの中でもチロムでチャラスをひたすら吸っていた。
インドネパール国境 イミグレーションも無事通過して、ここで一泊。
明日はいよいよ、ネパーリーとチベタンの街ポカラだ。
あやと一緒のゲストハウスにしたかったんだけど「彩くん、ごめんねゲストハウスは別々にして」と振られる。
僕はもちくんの知っているゲストハウスに向かう うる覚えだがファミリーピースゲストハウスという、湖の湖畔に佇む素敵なゲストハウスだ。
そこでもちくんは、大きめのバックパックからジャンベを取り出し叩き始める。
俺もジャンベには覚えがある、四つ打ちを披露する。
「うまいじゃん」ともちくん
色んなお礼に、もちくんとマリファナを吸いたくなった俺は、酔っ払いのネパーリーの売人から、ケララ州のグラスはないかと尋ねる。「ジャスト ウェイト」と酔っ払いが言う。
しばらくしてケララガンジャが到着。
僕はガンジャよりチャラスの方が好きなのだが、その時はケララのガンジャが吸いたかった。
もちくんと他のゲストハウスの住人とジョイントまいて回し吸い。
皆、キマった。
やるじゃん酔いどれネパーリーと売人に感謝して、夜は更けていった。
しばらくしてあやと湖デート
気持ちよくなった僕は僕は二人乗りのボートの舳先で立ちションベン
あやはそんなことやいろんなこと、微笑んで見守ってくれていた。
僕はどんどんあやを好きになっていった。
日本でまたしている、千のことはこれっぽっちも考えずに。
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