カルチャーショック

勝利だギューちゃん

第1話

「20年ぶりだな」


僕は今、列車にゆられて、とある田舎の村に向かっている。

この村は、父の田舎。

まだ小学生だった頃、よく両親に連れらて弟と来ていた。


祖父母が住んでいて、会うのが楽しみだった。


はっきり言わなくても、ド田舎だった。

コンビニとか商店街なんていうものはなかった。

近くにあるのは、駄菓子屋ひとつ。


でもそれが、良かった。


自然が豊かな場所で、ビルなんてなく、家もまばら・・・


都会育ちの僕には、まるで天国だった。


しかし、中学生になってからは、いろいろと忙しくなり。

祖父母も相次いで他界したことから、疎遠になってしまった。


しかし、ふと思い立って、行ってみる事にした。


で・・・


駅舎を出たとたんに驚いた。


「なんじゃ、こりゃ」


当時の面影は全くなく、開発が進んでいた。

あちらこちらに、ビルが立ち並び、殆ど僕が住んでいる所と変わらない。


当時遊んでいた空き地もなく、家が立っていた。

河は汚染されえいて、生物は殆どいない。


「もしかして、間違えたか?」

近くにある交番で、訊いてみた。


すると、間違ってはいなかった。


確かに便利にはなった。

住んでいる人にとっては、このほうがありがたい。

たまに来て、遊ぶだけならいいが、

その都会人のわがままのために、残しておいてくれは、

わがままだろう。


でも、いくらなんでも、変わり過ぎた。

想い出は、美化されるのかもしれないが、

ショックを受けた。


僕は、そのまま引き返すことにした・・・

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カルチャーショック 勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu

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