幻想少女と妄想男
@blueking
第1話突然何故僕だけに?
最後に彼女は言った、「もう、帰ろ?」涙を目に溜めて心細く今にも壊れそうな声で僕に向かって。
プルルルルルル
こんなことになるなら、、、、なるなら、、、、え、この後どうしよ
プルルルル
こんなことに、、、こんなこと、うーむ、あ、そうだ
こんな事になるなら関わらなければよかったのかもしれないっと
プルルルル
あー、もうわかった、わかったから、電話に出るからまってって、俺はTV近くにあるスマホをとりPCからソファーへ移動した。
プルッガチャ
先ほどから小説を執筆する俺の事を邪魔する邪悪な存在、編集からの連絡を受け取る。
「はい、もしもし」
「あ、匠さん!やっと出た!、いやー心配しましたよ編集の中でもバックレたんじゃないかって、噂になりつつあるんですからね。」
「あ、本当にすいません。」
「いえいえ、わかればいいんです。それで、作品の方はどうでしょうか?」
「あ、えっとまだ書き終わってなくて・・・すいません。」
「あー、わかりました。そうですね、期限的には後約1年なので、もし匠さんが完成しないとなった場合新人の人に頼むかもしれません。それだけは覚えておいてください、私は匠さんが完成させれるのを信じてますよ。それでは」
「はい、期待に応えれるように頑張ります。はい。」
プー、プー、プー
何が期待してますだ、初めてデビューした時は匠先生と呼んでいたのに今では知り合いのような「さん」付だ、まだましなのかもしれないけど。
「もう3年か」
デビューした時は期待の新星なんかと言われたが、最初の1作目のみ、2作目は最初は売れた物のなかなか伸びずに売り上げにはならなかった、そして起死回生の一手を狙うべく3作目を執筆しているのだが。
「なーんも浮かばん」
そんなことを考えていると。
ピロンッ
SNSの通知がなった。
「なんだ?」
内容は大学時代の友人の一人「滝本」からだった。
滝本は大学卒業後地元に帰って仕事をしていたらしいのだが、転職して今度東京に来ることになったらしく、部屋を見に行くついでに今度の土曜日久しぶりに遊ぼうとゆう内容だった。
「あいつと会うならこんなことでうじうじしてらんないな、3作目でまた花咲いてあいつに本を叩きつけてやるか!」
PCデスクに戻り執筆アプリを再起動した。
数時間後。
「今日はこれくらいにするか」
序盤をなんとか書き終えるくらいまで文字打ちを終え軽く肩を回し寝床につこうとした時だった。
「へたくそ」
後ろから女性の声が聞こえた。
「え?何?」
おそるおそる後ろを振り返ると。
自分より年下に見える眼鏡をかけたショートカットで赤いジャージをきた女の子があぐらをかきながら腕を組んで宙に浮かんで笑っていた。
目をぱちくりしてると
「あ?何見てるんだよ!」
彼女は怒った。
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