自分が無い
カイ
第1話自分
私は自分が無い。うちがみんなだからだ。
私は魔法が出来ない。勉強も頭も出来ない。私は小学六年の名前は互系(たがいけい)普通に憧れる変な女子だ。
「黄昏より黒きもの血の流れより赤き者・・・」
と私の大好きなラノベの魔法の呪文を言ってみるが凄い好きなのにこれ以上思いだせなかった。
「阿保じゃね?俺。普通に全部言えるけど」
とうちと同じ小学校六年一組のクラスの男子が言ってくる。アンタなんかに聞いてないと思うがそれに私は何も言えない。不安で悲しい気持ちが押し寄せてくる。そうこうしてるうちに別の男子がそれを聞いて言ってくる。
「お前この前の魔法のテスト、零点だったろ。何で簡単な魔法も使えない訳?それに魔法が悪いのは大目に見るとして他の教科も人間だったら普通並の点数取れそうなものなのに他のも0点だったんだろ?何にも書いてなかったんだろ?何で何も書かない訳?それは良くないけどいいとして普通だったらまだ何にも書いてないんだったら普通は一問だけでも頑張って考えて解こうとするよな?それをせずに何でテスト用紙の裏に絵なんかでかでかと書いてた訳?」
とその男子が言った途端そのテストが行われていたその時になっていた。
その文章が最初から最後まで一通り読もうとしたが問題文がうちの頭に入ってこず意味が解らずパニくって心臓がドクドクいって気持ちが焦るがシャープペンの手が止まったままで下に下せない。静寂な教室に時計の針の動く音だけが聞こえる。顔を挙げて教室の前の方の黒板の方を見るが生徒達はひたすらシャープペンを動かしている。何でこれが書けるんだろう。いいな。これが書けて。それよりそのシャープペンは止まる事を知らない。考える暇を与えず問題を解けるという事か?いやみんなには瞬時に判断して答えを導けるのだ。一時間という時間制限があるからだ。もう大部時間が過ぎてしまっているのにまだ何も書けていない。問題を上から下に流す様に読もうとするが頭が動こうとはしないのに心臓のドクドク動く音だけは止まる事を知らなかった。どうしよう焦る気持ちはあるがもう問題文を読んでも何もでてこないのだ。もう諦めて答案用紙を裏返した。
白い紙に強い筆圧で雑な魔法陣の様な良くみる様な三角が二つに重なったのをやけになって書いた。
この状況を何とかしてくれる魔法陣。でもありきたりすぎるな今までにない私だけのものを考えよう。
シャシャシャシャシャシャシャみんなより早くシャープペンを高速で動かしてみる。だがそれは当たり前だった。なぜならその魔法陣をちょっとずらして重なって書いただけだった。何重にも重なる魔法陣。今度は魔法陣の中にドンドン小さくして書いてみた。なんか魔法陣も私並だな。
キンコーンカンコーンキンコンカンコーン
テストの終わりのチャイムが流れた。
するとみんな一斉に生徒同士がざわざわし始めた。
「できたあ?」
「できなかったあ」
と嬉しそうな友達同士の会話はクラス中聞こえてくる。
何でそんな楽しそうに会話できるんだろう。当たり前だ。私みたいに何にも書いてない奴などいないからだ。
「後ろの人。答案集めてこっちに持ってきて」
と先生の声で後ろの席の子達が後ろから順番に答案を集め始める。私の横にも答案用紙が流れる様に風で浮いて後ろからやって来て私の裏だけに汚いくしゃくしゃの魔法陣の書かれた答案が回収されてしまった。魔法だ。こんな事にも魔法使わなくてもいいのに普段だったら思っていたが、今は手を持ち上げる気力が残ってないのでちょうどよかったと思うがそんな事よりもとうとうやってしまったという失望感だけが私を支配されていてそれ所ではなかった。
「度胸あんじゃん。俺達が表の答案書くのに必死になってる時に系だけ裏に答えを描いてたんだろ。俺らにはない答えじゃん。でもよく表に気を取られずに無視できたよな。本当の百点じゃん。本当のテストの本質は裏にあるのか」
その声に今に戻された。
顔を挙げてその声の主の方を向いた。外国から来た留学生の子だ。外国人特有の綺麗な顔立ちをしたこの世のものとは思えない様な子だ。それとは似合わずかけ離れた人懐っこい笑みを浮かべた男の子だった。
「そうかな・・・?」
と私を落としめてた男子達は可笑しそうに笑ってあっちに行った。普通だったらテストの本質が何も書かなくても言い訳が無く、意味のないもしくは間違えている様な事をかっこつけていう中二病みたいな事を言っている様な奴には何アホな事言ってるんだ?馬鹿じゃね?と言うのが本当だがコイツには違った。こういってしまうと差別みたいになってしまって嫌だが外国人でこの顔で頭も間違えた事をかっこつけて言う様な奴だが成績も良いからだ。中二病だと言ってしまったが中二病に申し訳がないくらいだ。何で私だけこんな目にあうの?コイツだけ狡い・・・!!
「さっきのドラグスレイブだよな?系。リナ好きだもんな。俺も好きなのはいつも言ってるけど、『初めてのギャル』みた?あれ面白ろいな。新番組のアニメで系はどれが好きだ?」
ムカつくがさっきとは違う心臓のドキドキで顔を赤くして俯いていた。
「系ってスイミングスクールの時はよく喋るのに、学校では何で喋らない?」
と変わらずの表情で喋っているのが見ないでも解る。いつもコイツはそうだからだ。
「ああそうそう。さっきあいつ『私の好きなラノベの呪文って言ってたけど、好きなら普通全部言えるよな。それでよく好きって言えるよな』」
とさっきの男子の声が聞こえてくる。さっきのは私は心で思っていた事で決して言ってない事でそれを全く聞いていないそれを掻き消す様に
「あのキツそうにみえて、あの何とも言えない様な第1話の主人公が告白して大部喋った時にみせる笑顔が可愛くてあーしとか自分でいう女どうなんだってちょっとどうなんだ?って思うんだがそれも終わった後にはよく思えてきてさあ。そう言えば系の好きな『地獄少女』とか『最遊記』とか『魔法陣グルグル』とか色々今度なつい奴が沢山今回アニメやってるよな。後『おそ松さん』10月に第二期やるよな。後―」
こっちが何にも答えてないのに一人で喋っているのは私の従弟と同じだった。顔はそんなに従弟はかっこよくない。うちは好きだが。それは置いといてそうやって喋るのはオタクの男の子の共通なんだなとなんか嬉しく思うのでその不安は無意識のうちにうち消されていた。それと同時にスイミングスクールの時に聞いていた、ある事を蘇らせた。
「何で私、魔法や勉強出来ないのかな?」
とうちの問いにこいつは
「必要ないからだ」
と真顔で答えたかと思うと笑って
「何て嘘。であり本当。考えるの重要だ。ケイにはもうそれが出来てんだ」
みんな私の中の内の声が私の意志を無視して伝わる。私がないうち。
魔法はいつの間にか無くなっていた。うちの中で。
× × ×
うちは高校二年、互系。友達居ない歴内緒年。今うちの楽しみは高校の帰り家に帰ってアニメ観てリアルタイムで一番観るのが一番いいがうちは色々アニメの他にもお笑い番組を観たりとか漫画を読むなど忙しいので予め録画したのを観る。
『犯人はお前だ!!!』
定番の子供の探偵が決めゼリフを言う。
いつの間にか深夜になっていた。テレビからちゃっちゃらちゃらっちゃ深夜番組の『探偵ナイトスクープ』がテレビから流れてきた。それを観ながらパソコンの電源を付けて『ミルキーホームズの掲示板を観る。
うちはそれに『うちの探しているものを探してちょ』と打ち込む。
すると打ち込んですぐに
『ここに行けば見つかるだろ』
早。むさんすぐ返事くれるから嬉しいけどなんか怖いなあ。何て嘘。今うちの唯一の友達で大切な人だった。でも・・・何それ?怪しいな。その書き込まれているここをみる。て!!!これあの有名なテストじゃん。うち受かんねーよ。最高峰のテストだ。その中のテストでもっとも優秀な方は『伝説のテスト』と言われ皆から尊敬を集めており後世まで伝えられる事になる。その『伝説のテスト』はテレビのニュースにもひっぱりダコになりその中の一人の『生きて帰ってこれて良かったです』というクスリと笑ってしまう。思わず幸せな気分になれるコメントは有名である。と今まで最低ランクの就職試験を受けてきたが全部落ちている。このむさんはむさんが小学校の時にこのテストにすでに飛び級で受かっていてもう働いている天才エリートだ。うちはぷせっとなった。
『馬鹿にしとんだろ!!きっと頭いい子しかこねえー!!ただアンタがこのテストに合格した事改めて自慢したいだけだろ・・・・!!本当に心底むさんの事が改めてキモイ・・・!!うちはアンタだけが心の拠所なのにアンタは遊び半分でうちをからかって遊んでる・・・!!こんな精神状態で一人で行けるか・・・!!それともアンタが一緒に行ってくれるとでもいうおつもりか?と言ってももううちと一緒に行く事決定ダス』
とうちは勢いよくパソコンのキーボードを叩く。
ちょっと図星つきすぎたかな?でもむさんだけなのだ。何でも言えるのは。
『分かった』
え?そう言えば今思い出したがこれが最終の最後のテストだった。なのでこれを逃したらもうテストがないのでどのテストにも受からなかったうちはもう受けるしかないのだ。まあ。それは置いといてひとまず履歴書を送るか。前から買ってあった識中外高等学校という文字が印刷されたうちの高校にしか売っていな履歴書だった。それを書き始めて書き終えてそれを茶封筒に入れた。よし。何回も間違えてないか確かめた。うち偉い頑張った。
うとうとなんか眠くなってきた。ちょっと寝ようと思ったら今、確かにあったのにうちの書いた履歴書の封筒が消えていて、代わりにそれと同じぐらいの茶封筒が置いてあった。それをびりりっと封筒を破くと縦横斜めのどれか揃うと景品が貰えたり勝てるビンゴカードと白いトランプぐらいの大きさのカードに真ん中に日の丸だけが描かれていてそれをじっと見つめるとこれ日本だと思ったら―
そこは名古屋の栄にあるオアシス21だった。そこに学校でいつも座っている椅子に座っていた。あれ?いつもうち以外人がちゃんといるのに今は誰もいなかった。
静かだ。気が楽だ。誰も何もかもうちを虐めるのは誰もいやしない。もううちは自由だ。ここはもううちだけのものだ。日本はもううちだけのもの―なんて
と思ったのもつかの間いつの間にか学校の体育館らしきとこにいた。なんだ?前をみると体育館のよく舞台とか演劇とかやるものの上の方のマークがうちの学校のマークだった。ここはうちの学校の体育館かあ。さっき日本はうちのものだとか欲深な事言ったからバチが当たったか?うちの大嫌いな学校に戻ってきた。まるで全てを手に入れたかと思ったのに振り出しに戻った気分だった。体育館の真ん中の方にうち1人と思ったらすぐ横に外国人のうち同じくらいの美形の男の子が前を向いて座っていた。
びびびいいくう!!うちはびびっていつの間にか持っていたカードとビンゴカードを下に落とした。その子がこっちを振りむこうとしていたので急いで前を向いて知らないフリをする事にした。こっち見てるよぉ。心臓がドクドクし始めた。するといつの間にかうちの膝にうちの落としたらしきカード(日本)とビンゴカードが置いてあった。あれ?うちはその子の方を向いたらその子はこっちは向いてなくただ前を向いていた。魔法で拾ってくれた?それとも風か?でもそれにしても本当にこれうちのカードか?いやもしかして違うかもしれない。ここはたぶんテスト会場だから普通全員に同じものが配られているに違いない。もしかしてこの子のものかもしれない。うちは今度はわざと両方を下に落としてみた。そのまま。前を向き始めた。よし!!これでしばらくこの子が拾う気配がなければうちのものという事で。すると今度はその子が手で拾ってくれてうちの膝に置いた。何だ。やっぱりうちのか心配して損したとすっかり安心して前に足を延ばしたらまた、カードとビンゴカードを落とした。ヤバイ・・・!!またまじボケでまた落としちゃったよ・・・!!やばい・・!!また手で拾ってくれている・・・!!やらしい・・・!!恥ずかしい・・・!!絶対変な子だと思われてるよ・・・!!うちの膝にまたビンゴカードとカードが置かれた。日の丸のカード。うちはそのカードを持って心臓のドキドキを紛らわせる為にそれを裏返した。
びっくうううううううううううううううううううううううううううううう!!!!!何これ????????そこには犯人を探せと印刷された手書きじゃないものが描かれていた。あれ?あれ?あれ?この子が魔法で書いた?とうちは横を向いた。真っ直ぐ前だけを相変らず前を向いていた。この子やば系の事だ。怖い(おそがい)・・・!!おそがいおそがいおそがいおそがいおそがいおそがいおそがいおそがいおそがいおそがいおそがいおそがいおそが―え?デカいガンダム系の黒いロボットがその子の後ろから超巨大な死神系の鎌いやなんか鍵かっこみたいな鎌をその子に構えていた。あれ体育館ってこんなに広かったっけ?
「チカン」
え?その方向をみると体育館の端っこの方に黒髪の男の子が居た。あれいつの間にそこに?それより端っこにいるはずなのにうちの耳元にいる様に声が聞こえる。それが本当にその子の一センチ後に迫ると
「違いますーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!」
うちは思わず大声で叫んでいた。
すると前の壇上にスクリーンが降ろされているのではないもう前自体が画面みたいになっているというかそれよりこれってもしかしてうちは膝の方のビンゴカードを見てあれ?これって前をうちは恐る恐る顔をあげる。
あれ?いつの間にかうちは床にフリーと英語で書かれていた。うちは何故かビンゴのカードを見た。もしかしてビンゴの中にうちはいる?なにこれ?もうテストは始まっている・・・?で。うちは何をすればいいの・・・?それにしてもこれ床にフリーと書かれているだけでそれ以外みんな真っ白だった。部屋なのかなんか解らない所に立っている。おそがい無限に続く白。おそがいおそがいおそがいおそがいおそがいうちは顔を下に思わず向ける。するとカードの文字が頭に入ってくる。犯人を捜せ。そうだ。うちは探偵なんだ。犯人なんて負けるはずがない。探偵は最後まで死なない。
うちはビンゴカードを見る。うちは今真ん中の唯一の点数に関係ないスペース自身の空間にいる。25マスある所々に数字が書かれている。だが数字を読み挙げるものが居ないのにどうやってビンゴを狙う?そうだ。この数字が書いてあるからそれで紛らわしいんだ。固定概念を取っ払うんだ。そうだ。書いてないというなら―縦横どれでもその空間取ったら勝ちだ。良し!!とにかく歩こう。歩き始めたがなにもなかった。無限に歩いているだけだった。うーん。なら次のステップに行こう。そうだ。そう言えばこのカードが関係あるんじゃないやろか?日本のカードを見る。そうだ。ないなら空間を創ればいいんだ。でもどうやって?わかんないわかんないわかんないわかんないわかんないわかんないわかんな誰か助けてーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!誰も助けてくれる訳がないのに叫んだ。
いつの間にか、体育館の椅子に座っていた。あれ?前のドミノのが消えてクリアの文字だけが普通の学校の体育館の映像を映し出されるだけの普通のに戻っていた。あれ?ドミノ終わってる?ん?うちの前にいや舞台上の近くに席があってその椅子に一人座っていた。あれ?居たっけ?ソイツは静かに立った。ビク・・・!!すると三谷幸喜原作のドラマの振り返ると奴がいるのではなくて奴が振り返るとうちらがいるだった。色白の綺麗な肌に冷たそうな顔つきの整いすぎた顔立ち外国人のうちらと同じくらいの高校の制服を来て?ん?うちっていつの間に制服着たんだろ?それにテストってうちの学校だったの?そいつはうちとカード拾いの子とを横切り、黒髪の男の子方を横切ると右手を前に出したかと思ったら入口が出現し、そこから出で入った。入口ってあったんだというか出れたんか。でももう終ったんか。え?でもどうしよう最後のテストなのにうちはどうしよう?するとあの黒髪の子もそれに続いて外に出て行ってそしたら横の子も全員出て行った。ああ。どうしよう。後ないのにフラフラ入り口に向かって歩き出した。そして入り口を出るとあれここって確かアニメのARIAとかに出てきたイタリアのサンマルコ広場何でうちの高校の体育館を出るとイタリアになるの?でもなんか行った事のない場所ってこんなにも胸をウキウキさせるんだろう。
「あうぐうりいぼなっの」
とARIAで覚えたイタリア語らしきものを言ってクルクルガンダムシードのステラが服見た時の後の様にクルクル体全身で手を思いっきり回っていた。
「お前に価値ってあるのか?」
あれ?この声ってその声の方を向くとやっぱりあの黒髪の子だった。それを言っていた相手はカード拾いの子だった。虐められてるのかな?うちの気配を察知したのか黒髪の子は去って行った。やっぱ虐めてるのがバレルのが嫌なのかな?このカード拾いの子も虐められっ子にはみえん・・・けど―あ・・・!!『犯人を捜せ』って書いたのがこの子だったとしたらすっごく変だ。そこだ。サイコパスぽいからおそがいけどうちも変で白眼視されて辛かったのがうちだ。うちだけは誰の味方でもあるんだ。
「ヴォーノ!!!!!!!!!!!アニメとかって好き?」
うちは元気よく知っている言葉で言った。
「えっと・・。好きだよ」
と日本語でちょっと冷や汗マークを顔に張り付かせながら笑った。うーむ。笑顔からみて優しそうだな。
「アンタ日本人?」
案外コイツ喋りやすそうだと思って疑問に思った事が次々出て来た。
「イタリア人だよ」
ならなんでこんなに日本語日本人みたいに喋るんだろう。それよりうちはさっき本能的にこいつに向かってイタリア語を使ったんだ。うち天才。
「うん。当たり前」
うちは真顔で答えた。
「そうなんだ」
と冷や汗マークの笑いで笑うカー。
「ねえ。アンタさっきので点数取れた」
うちは上目遣いでカーを見ながら言った。なんだ。こいつ背高いなあ。うちへのあてつけか?
「ダメだったよ」
笑いながらそう答えるカー。なにこいつ最後のテストでダメだったのに笑ってる。探偵の系ちゃんならわかるこいつ駄目人間だ。うちと同類だ。もしかして友達になれ・・・探偵・・・犯人は誰だ?もしかしてうちのテストとしての役割でテスト側が課したうちへの課題なんじゃ。いや待てよ。もしかしてテスト経験者のむさんがテストの真意を教えてくれようと魔法で書いたんじゃ。もしかしてカーがむさん?
「あんた名前なに?」
「カルダレッリ」
ここで聞いたら普通むさんならむさんと答えるはずいやもしかして―こいつがむさんであろうとむさんが味方だと誰が決めた―?うちはついて来てと言っただけだ。もしかしてむさんも現場では敵かもしれない。
「君の名は?」
うおんちゅうおんちゅうおんちゅそう言いながらジャンプ漫画の凄いよマサルさんの用に体当たりをし始めた。
「気持ちい・・・いやイタタたたた」
冷や汗マークを付けながら片目を瞑りながら叩かれる変態。
「べたすぎなのだよ・・・!!!キモイ!!可愛く言ってモイ!!」
うちはイラってきていた。
「え?興味を持ってくれたというか付き合ってくれるんじゃ―」
ぺチぺチぺチぺチぺチぺチぺチぺチぺチぺチぺチうちは高速で叩き始めた。
「やっぱ最初から冗談だよ」
「古典的な冗談はイらっとくる!!!」
バシバシバシ
「凄い・・。叩く音が変わった。本当は最初から本気だよ」
うちはじっとカルを見る。
「うちを最初から好きなんだね?」
「好きだよ」
と笑顔で言うカル。
「よし。じゃないモイ!!でも話が進まないから勘弁してあげる。うち偉い。うちの名前は互系だよ」
うちはニヤニヤどや顔をした。
「喜んでくれてるんだ」
と冷や汗マークを付けながら笑うカル。
「さっきのでテストって終わったんだよね?」
うちはなるべく失望感を表に出さずなんともない感を演じながらカルに聞いた。
「まだ終わってないよ」
と平然とカルが言ってきた。
「え?まだこれからうちが点数採れるチャンスあるの・・・?」
「うん」
カルがそう答えるとさっきまでの灰色の心がぱあああっと明るくなった。うちは嬉しくてうおんちゅうおんちゅとカルに体当たりをした。冷や汗マークを付けながらカルは
「系ちゃんが幸せそうで何より」
でもさっきのテストの真意というか訳解らん問題だった。これからもあんな問題が続くならうちは最後まで点数が採れないんじゃないだろうか?いやうちは何が何でもテストに受かるんだ。落ちる為に来たのなら最初から来てない。
「うち。点数取りたいんだけどどうしたらいいかな?」
出た。敵や先生に教える訳ないし、このカルさっき聞いた時全然出来てないって言ってたから馬鹿だから解る訳ない。しまった。時間の無駄だった。
「系ちゃんは前のテストはどんな感じだった?」
とカルは自分が何にも出来てないのをうちの全然のを聞いて安心したいのか聞いてきた。無視しようかとも思ったがこの不安を誰かに聞かせて安心したいのもあったのを今は勝っていた。
「どんな感じだったのも何にもテストすら意味も解らなくて、履歴書書いてたのは家なのにいつの間にかうちの大好きな名古屋の栄ぐらいにあるオアシス21に学校の椅子で座っていて、そしたらいつの間にか次はうちの高校の体育感に一人で居て、いや一人で居たと思ったら、いつの間に隣りにカルが居てそしたら次にあの黒髪の子がいつの間にか居てそしてその子が鎌を構えていてそしてうちが違いますってその子に叫んだらいつの間にかビンゴの中に居てフリーって所に居て、頑張ってこの問題の意味を考えようとしてそれでも出題の意図を言葉に言われないは初めてだから、とにかく歩こうとしたけど真っ白なのが
続いていて怖いから誰か助けてと思ったら体育館に戻っていて、そしたらいつの間にか居なかった筈のうちの前の壇上の近くに冷血人間の子がいつの間にか居てその子が体育館を出て次が黒髪の子でそして次がカルで次はうちが出て、そして今に至る」
恥ずかしい。あ。でもいいのかカルが嘘を吐いてなかったらカルも何も出来てないんだから。
「僕らの持っている次元の範囲のずれが系ちゃんがみんなが見えなくなる原因か」
うちはポカポカポカポカ高速でカルを叩き出した。
「光世ちゃん。可愛らしい音はなってるけど全然痛くな痛いよ」
と相変らず冷や汗マークを顔に張り付かせながら笑うカル。
「なんか適当に意味の無い言葉をかっこつけて言ってるだけ!!この中二病、オタク!!あ。オタクはうちもだしうちにとって尊敬語だからその勿体無い系の奴・・・そんな事言ってる馬鹿には無理だろうけど何とか知ろ!!うちだけこんな思いしてみんなだけ狡い。何とかしたら付きあってあげるかも。無理だろうけど」
ん。コイツもライバルだ。ならうちを蹴落とす為に嘘を吐いてくるかもしれない。でもこの広いのか狭いのか解らないテストの中でうちは一人では何も出来なかった。コイツともいつ喋らなくなるか解らない。だったら聞ける今に聞いとくのが得策だ。
「付き合うんだ。やった。でも僕好きな人いるんだけど、ま。いっか。じゃあ。系ちゃんカード出して」
ぽかっぽ。
うちはカルを叩く。
「この今流行りの浮気野郎!!」
「え?浮気?」
カルはそう言いながら自分のカードを出す。イタリアの国旗が書いてあるカードだった。うちはそれをカルの手からカードを取って裏を見る。何にも書いてなかった。
「犯人はお前だ!!!!!!!!」
うちはいつか言って見たいと思っていた言葉をカルに向かって指を指して言う。
「え?」
「あんた。うちのカードの裏にへんな文字書いたでしょ!!」
うちは怖くて思わず叫ぶ。
「ああ。このカードは裏には役割カードにもなっていて、このテストでは、その課題を達成しないといけないんだ」
嘘をついている。
「何言ってんの!!実際にカルのカードには何も」
うちは感情的になる。
「これは本人が一度見てその文字を把握出来たら消える仕組みなんだ。他の相手に見られ無い様にね」
うちとは対象的な落ち着いた先ほど変わらない笑顔で言ってきた。
「信じられないじぇ」
うちは口を尖らせながら思わず語尾が変になった。
「じゃあ。今から他の子にも聞いてみよ」
と笑った。
「へ?あの子らと喋るの・・・?」
うちは青ざめた。うちは日本のカードをちょっと丸めながら後さずりをし始めた。
「行こう」
カルがちょっとワクワクした感じで自分のカードをうちの方に向けてきた。
「でも待って!!あの子ら何処に今居てはるの?それにテスト終わってないなら今がそのテストなんじゃ!!」
「大丈夫だよ。そのテストを体現するんだ」
にこっといつもの顔で笑う。こいつは変な奴だ。初対面で危険な奴っぽいのに何故かその顔を見ると安心してしまう。
「どうやって何処に行くの?」
「系ちゃんの好きなとこに。カードそれで移動するんだ」
「え?これ?」
うちは今の今までちょっと曲がらない程度に丸めて遊んでいたカードを見る。
「この紙が何なの?」
「それは系ちゃんの日本。系ちゃんは世界を手に持ってるんだ。ほら体育館で見た。黒いロボットもそうだよ。今までの固定概念を捨て去るとそれが自分になるよ」
こいつ。あれに気ずいてたんか。あの時あんなのに狙われてのに真顔で平然としてたんだ。やっぱり怖い奴なのかただのお阿保なのか解らない。うちの日本?よし!!うちは覚悟を決めた。
「行け!!うちの日本(カード)!!」
うちはメンコみたいにそのカードをほかった。
アニメートに着いた。何故アニメートに着いたと思ったのかと言うとアニメートに言ってみたいと願ったからだ。
「ここがアニメートなんだ」
て!!違うだろ。アニメート名古屋でもアニメート栄でもアニメート金山でも、アニメート豊橋でもない、うちは行った事あるアニメートを思い出しながら照らし合わせるが大きさや規模が全く違った。白い家というかまるで無限範囲の大きさの無限会社だ。
「うーむホワイトハウスにしとくか」
とうちがおもむろに呟くと
「それだとアメリカになるけどここはフランスの全体だよ。ほらその系ちゃんが持っている。カードのフランスバージョン」
といつの間にか横にカルが居た。
「フランスってこんな風なんだ」
とうちが言うと
「その体現者の発する次元や構成の仕方によって色々変わってくるよ。変化する理念だよ」
「あの子が産んだのかあ。男なのに」
とうちが真顔で言うと
「うん。そうだね」
と真顔で答えるカル。
それは置いといて玄関らしき所の前にうちらは居るがうちはその扉を―心臓がドクドクなった。
「系ちゃん入らないの?」
「うん・・・」
うちはトントンと
「すみません・・・」
と会社の中の人に呼び掛けてみた。
ガチャガチャとドアノブを回したが開かない。
「ビンゴって縦、横、斜めの応用で」
うちのカードに自分のカードを交差させてプラスの形にすると、そのまま回すとかけるの形になる。
カチャッ
『『開いちゃった』』
うちとカルの声がはもった。
すると外は白い会社だったのに部屋の中も白いというかもしかしてうちだけが白くみえてる・・・?という程なんにもない部屋に学校の椅子に座っていたのはあの子だ。冷たい顔。
「あの・・・うちぃ」
とうちは青ざめて心臓がドクドク言ってその子に話そうとしたがカルに逃げる事にした。
「あの・・・。これって不法侵入にならないの?」
「問題のうちだから問題ないよ。それがなくても僕は気にしないよ」
と楽しそうに笑う様はいつもは怖いが今の怖さに比べれば可愛いもんだった。うちはギンとカルを見て何か代わりに喋ってという念を込めて睨んだ。それが通じてか
「僕達アニメートに来たんだ」
と笑顔で元気よく言うがよく言えるな普通からみたら凄くおそがい人だぞ。
「アニメート・・?」
変わらない冷たい顔でその子、多分フランス人の子が言ってくる。
「ほら系ちゃん」
勝手に促される。
「あのグッズにしていいですか・・・?」
うちは恐る恐る聞いてみたが血の毛が引いて吐きそうだった。立っているのがやっとだった。顔を下に向けたかったがさっきのでチャンスは終わりだったと思ったからもう逃げてられなかった。
相変らず冷たい顔でうちを見たかと思うと
「できるのなら」
静かにそう言ってきた。
え?できるのならってどうゆう事?喜んでいいのか怒ればいいのか解らなかったを考える間を与えさずに―あれ?体育館にいつの間にかいる。その隣にはカードを重ねたまま、カルも横にいた。そのカードを自分のカードと一緒にポッケにいれた。
「系ちゃん。僕そのカードは必要というか欲しいんだけど・・・」
と冷や汗マークを垂らしながらちょっと困った様ないつもの笑顔で手をこちらに伸ばして来たのでその手を無言で握ったまま体育館を見渡すと冷血人間も虐めっ子も最初から居た。
前の壇上には実際、そのスクリーンと同じくらいの大きなビンゴが宙を浮かんでいた。
「え?どういう事?でもこれって?」
テストの最初に戻った・・・?嘘・・・!!やった・・・!!やったよ・・・!!もう過ぎ去ったと思ったチェンスがうちにも来た・・・!!今まで不運だったうちがアニメの主人公並の運がうちにもやっとやってキターーーーーーーーーーー!!!!!!!!これは主人公特有のタイムリープという奴ではないですか・・・!!!!!!!!?うちはぴょんぴょんぴょんと高く飛びあがってスキップし始めた。
「系ちゃんスキップしとる。みんなの前で堂々と凄い進化だ」
とカルが関心しているのか馬鹿にしているのか解らないがそれでうちは我に返った。うちが無様に嬉しくて飛び跳ねている間にも何にも言葉を発さずうちの方を全く見ようとはせずビンゴの画面だけを見ている冷血人間と鋭い瞳で真っすぐに画面を見る虐めっ子がいる事を忘れていた。
「この二人いるんだった・・・!!」
とうちは冷血人間と虐めっ子を見ながら言った。
「すご。本人らの前で堂々と。やっぱ系ちゃん進化してる・・・!!それはそうと僕が空気化している」
とエアカルが何かくだらない事を言っているのを聞いて
「改めてうちは思った。あああ。カルが女の子の僕っ子だったら良かったのに・・・」
とうちはカルを見て心底ガッカリした顔をした。
「え?改めてって前にも思った事あるんだ」
とカルが言ってくるので
「ねえ今からでも女の子の僕っ子になれない?」
と真顔でカルに聞くと
「え?今からでもなれるのかな?」
とカルも真顔でうちに返すと
「いつまで見てるつもりだ。わざとか?」
ビクッ!!!!!!うちはそのいきなり言われた圧でビビりすぎで死にそうになりながらそっちを恐々と見ると口の悪い極道みたいに言ってきたのはやはり知らない奴だった。外人だった。また人間離れした顔をしていた。糞!!うちが悪目立ちするだろうが・・・!!いやフレッシュ系ちゃん。可愛い。系ちゃん。自分が一番可愛いのだ。うちは心の中で胸を張った。そのいつの間に居たのかその新キャラは冷血人間の方を見ていた。良かった。うちが怒こられたんじゃなかった。うちは安心して出かけていた涙が引っ込んだ。
「お前すぐに片づけられんだろ。早よしろや。カメ」
冷血人間が怒れていた。何かいい気味。うちはこんなん今までに何度も同じような事があった。こいつは恵まれてちやほやされてそうだからこんな事一度もないだろう、疎外されるうちの気持ちもアンタも味わえや・・・!!
「気ずいてないのか?最初から終わってるが」
とそれにも何とも思ってないのか顔色を変えずに言い放つ。冷血人間。
「解って言ってやってんだ。お前がやった事を分かり易くお前がやらないから俺が今出るはめになってんだ」
と相変らず口の悪くどうして自分らの行動を解り易くする必要があるというのか無茶苦茶な事をうちらと同じくらいの年の頃なら15か16才の子が冷血人間に言い放っていた。するといつの間にかクリアの文字がビンゴに表示されていた。
「え?これを一人でやったの?」
どういう事?
「解ってないようだが。それが目的で召喚された(いる)のなら役割を果たせ」
と冷血人間が淡々と言った。
「争い事は争う事で終止符をクリアエンド!」
ぱきーーーーーーーーーーーんと鍵かっこみたいな鎌でビンゴを黒髪の子が叩き割った。
すると何事もなかった様に巨大立体ビンゴがクリアという文字が消え上がってない頃に戻っていた。
「時間がまた巻き戻った」
とうちが呟くと
「その喋り方そこのチビの教育に悪いチビ」
と虐めっこが含み笑いを浮かべながら言った。そう言えば男の子にはしてちょっと慎重低いかな。うちは低くないけど。
「大きなお世話だ。お前もな」
と言うと更に言葉を続けてきて
「じゃあ。テストを始めます。そこの方からビンゴの次元を獲ってください」
と極道が冷血に目配せをした。黒髪の言われた事を直しているのかいきなり敬語に変えてきた。
今度は誰の順番だか解り易く冷血人間の立っている所だけ床が青白く光っていた。あれ?でもビンゴって大体一人の人が数字を順番に読み挙げてってそれをうちらがその当てはまる数字があったら上れるゲームじゃないの?あれもうクリアって出てる。やっぱ何故か一瞬でこの子一人がみんな勝負をつけたという事になる。
「何これ?一回しかチャンスが無いのに何で一人が一回で縦横斜めのいずれかをそろえられるの?」
とうちが驚愕した感じでいると
「一人が沢山いるんだろうね」
とカルがまた変な事を言い始めた。だがこの意味の解らない答えを考えすぎて変な事にでも頼りたいぐらいだったので
「どういう事?」
と聞き返した。
「一人がそういう存在みたいだね」
とカルが言うが一人が同時にって事?
「え?そういうのありなん?」
とうちが戸惑って聞くと
「ルール上一人だから」
何だそりゃ?もしかしてこのテストの真意はルールを自分らでどんどん作りだす事?
「そんなのだったら普通のうちじゃ・・・」
到底太刀打ちできない。本当は普通以下だけど。自然と自分の顔が下にどんどん俯くのがわかる。やばいライバルが沢山いる中で弱みは見せられない。
「来てよかった」
来た意味あったのかな?うちはそう不敵な笑みを浮かべると
「そうだ。アニメ観てみてるみたいで最高だ」
と楽しそうに笑うカル見てこっちの気も知らないでとかってに笑顔をこぼれてきた。
「うん。うちグッズ買いに行く。カルも行く?」
そうか。うちはアニメを観ているんだ。今を楽しむんだ。
「うん。行く」
と言うとカルは更に言葉を続けて
「ルール無視か」
とカルが自分の願望?ルールがみえない。ルールを考える。ルールになる。ルールになる。ルールないという考えに達したって事か?という事で
「ルールを探すぞ!!助手!!」
とカルに向かってウキウキした感じでうちは言う。今が逃げない様にうち自らが走りだすんだ。行け!!うち!!探偵系ちゃん!!始動!!
「自分らで俺をひっぱりあげてたくせに俺も俺以外の存在すらも無視か。ま。俺は興味ないが」
と極道が言ってきたので今の状況を改めて思い出した。
「そう言えば問題がもう解かれたのに次の問題に移らない」
とうちが言うと黒髪の子が
「ルールがはっきりしないから問題がバブったんじゃね?」
と言うと冷血人間が
「ならここにいる必要はない」
と冷血人間は帰ろうとしているのか自分のカードをいつの間にか手に持っていて、そのカードにはフランスの国旗が描かれていた。だがカードが動かない。出口が無い・・・。
「解った。出口を探すのが問題なんだ!?うち頭いい」
と前にも言った事を口に出してみると
「でもクリアって出たよな?」
誰かがその問題すらも騙したんだ。その誰を探すのも探偵の系ちゃんの役目。
「まだ問題は点数を食われ足りないか」
と冷血人間が言うと
「そうだな。全然減らしてないじゃんか。フランスはこんなもんか?」
と黒髪の子が冷血人間に向かって笑った。うちらはまだ一点も獲ってないのにこの子なんか凄い・・・!!
「でもぶっちゃけこれじゃあ何処の次元のビンゴが獲られているか解んないね」
とうちがげんなりして言うと
「現れろ導線」
と淡々と極道が言うと次元ドミノの盤には青い十字が描かれている。そうか一度に冷血人間フラに縦と横を獲られていたのか。それを解り易く極道がしたのか。そうこうしている間に―
クリアと今度は音声が流れた。
「凄い!!ビンゴが回転した・・・!!うちもやりたい・・・!!」
うちはなんか嬉しくなって思わず声を上げた。
ビンゴの盤上を観ると青いのが今度のビンゴはプラスじゃなくてかけるだった。またフラがやったんだ。それにしてもフラ本当だったら自分の色は白っぽいけど、今は白だと見えなくなるから青を使っているんだ。だから今までもフラがやったのがみえなかった理由の一つかな。
「鍵かっこ!!(はじまり)鍵かっこ閉じる(おわり)!!」
と言って黒髪の子がカードを出したかと思うとそこには台湾の国旗が描かれていた。この子日本人じゃなくて台湾人だったんだ。台湾もといガンダム系のロボットが出てきたかと思うと、次にそのロボットが鍵かっこのブーメランを今度は右手と左手両方で持って盤上に向かって思いっきり投げるとするとそのブーメランが盤上に到達すると、そのブーメランが二つとも吸い込まれて入った。あれ?ふつうは突き刺さるだが吸い込まれた。ならこの今見えているビンゴはあくまで実体のない次元のドミノのを解り易く『みえる』為に盤上にしたもの。本来ならビンゴはここにあるが本当はここにはないんだ。
「本来ならビンゴはここにあるが本当はここに実体が無いんだ」
うちはかっこつけて言ってみた。
「光世ちゃん。凄い。本質を捉えているよ」
と笑顔で関心した様にカルに言われたのでドヤ顔をした。
すると盤上の正方形の上の横一列と右の縦一列と左の縦一列と下の横の一列が黒く染まった。
クリアと音声が流れた。
凄い。一人がそういう存在じゃなくても武器でああやって同時に一気に獲る方法もあるんだ。
「武器自体が範囲指定構成なんだね」
とそれを観て自分は何も出来て無いのに何が楽しいのか楽しそうにみているカル。青い十字とかけると黒い角二つが順番に点滅していた。だがこれでまた一つ疑問が増えた。台が角の二つを獲る前にフラが先に次元を獲っているはずなのにそれに台が二重に次元を獲っている箇所もある。もしかしてこのビンゴは一回獲られたら終わりじゃない。いやそれとも同じ箇所の次元が何個も存在しているのか・・・?と思いながら何故か台の方を見たら、台もそれに気ずいてこっちを見てきた。ビク・・・!!虐めっ子がこっちみてる・・・!!おおおそがいよお・・・!?
「系ちゃん。台ちゃんと友達になりたいんだ。今が喋るチェンスじゃん」
とカルが言ってくるが
「なに・・・!!明らかに違うだろうがこの大馬鹿かける100!!」
大声で怒鳴っていた。だがはっと我に返る。
あ・・・。やばい・・・。へんな子が余計変な奴に観られてしまう。心臓がドクドクいい始めた。
「で?」
虐めっ子が真顔で聞いてきた。
「え・・・?何が・・・?」
とちゃんと台に聞こえているのか心配するぐらい思わず弱弱しい声になると
「今のもやってみたいか?」
とうちに真顔で聞くと
「うん・・・。できるなら」
とまた弱弱しい声になると
「よし」
とニカっと人なっつこい笑顔で笑ってきた。うちは顔を熱く顔が赤くなるのを感じた。心臓がドキドキする。
「台ちゃん凄い。系ちゃんの心もう奪っちゃた。僕まだ何にも獲れてないのに」
バシバシバシバシバシバシバシバシバシバシバシバシバシバシバシバシバシバシバシバシ
「イテテ系ちゃんこ痛いよ」
「こ痛いって何だ・・・!!うちが小さいの馬鹿にしてんのか・・・!!」
「馬鹿にしてないよ。可愛いだけで」
「やっぱ。馬鹿にしてる・・・!!」
とうちがカルを改めてぷせ叩きの刑に処そうと思ったら、手前如きが人の痛み感じてんなか?」
と言った台の顔がもうあのニカの面影がなかった。
「うんやっぱり痛くないかも」
とそれににぱとそれに満面の笑みで返すカル。
ポカポカポカポカポカポカポカポカポカポカポカポカポカポカポカポカポカポカポカポカうちは高速でカルを叩いて言い放つ。
「カルは蚊!!だ」
「え。僕蚊になんかなった」
とカルが言っていると台が考えこんで
「う~ん。近いと言えばそれかな?でもそれも勿体無い方・・・」
と更に考えこんでしまった。
「その様子だと私が間違えて貴様らのパーティに間違えて紛れ込んだようだな」
とフラが顔色を変えずに言ってくるので
「違うわ!!何でこんな奴友達じゃ!!蚊如きが我の足元にすら及ばんわ!!」
と本人には自覚無いかも知れないが、コミカルな悪役みたいな感じで言った。あのヤッターマンのドロンジョ一味みたいになんか憎めない愛すべき悪役みたいな感じだ。
「このテストに入るまでは初対面だよ」
うちはフラの質問に答えた。
「なにい?男の嫉妬は見苦しいんだけど」
と含み笑いをすると
「今の関係じゃここくらいまでだ」
と極道がまた意味不明な事を言ってきた。え?と思ったらいつの間にか体育館の外に居た。
隣りにカルが居た。あれ?何でさっきビンゴの所にいたのにそれに-
「台湾の子とフラは・・・?」
居ない。
「さっきのはグッズだよ」
え・・・?
「何言ってんの・・・?」
うちは困惑しながら聞く。
「ほらフラ君に許可取ったじゃん。グッズ化の」
?
「系ちゃん。最初の時は次元自身の中に実際僕らは同化していて他の人の行動とかが見えるはずのものが見えなかった。それは僕らが問題の次元について行けてなかった。フラちゃんや台ちゃんや僕らの発する次元のずれがずれは次元のずれはその子が発する力の強さとかでフラ君の次元の発生力が強すぎて僕らはそれに追いやられて相手の行動は把握できないというかみえなくなってたんだ。それとまだ初対面同士だから関係が出来てないから同じ時系列に行けなくてあの時同時にみえなかったのはそのせいだよ。関係を拒絶しているから同じ時系列に行けないんだ」
うちはそれを遠くからそれを聞いている感覚がした。
「え?でもさっき過去にタイムリープしてテストをやり直したんだよね?」
とうちはちょっと期待を込めて聞いてみた。
「それなんだけど、さっきフラ君の許可を得て関係を貼らせてもらってそして過去系を使って実際に系ちゃんと過去に行って次元を創ったて系を創ったんだ。でもみえなければ一生テストは解けないないから過去に系ちゃんがみえないって言ってからあの時実際に何が起こってたか解り易い様に系を紡いでテスト側の人を存在して貰って司会になってもらって実際は次元と同化してそれ自身、中に居た訳だけど、解り易く普通のビンゴみたくみんな同時にちゃんとお互いをみれてビンゴの状態も正方形上に縮小して置いてそれを外から見る使用にしてあの時起った状況はフラ君一人で次元を制覇した状況をみんなが理解出来る様にしたんだ」
え?結局どういう事?
「違う・・・。カルうちが聞きたいのは結構台とフラと普通に喋られる様になってみたいだけど実際にはあんなに喋れてないの?あれは偽物なの・・・?」
うちは恐る恐る聞いた。
「実際はまだフラ君と話したのはあのクッズ承認のあの『できるなら』の一言かな」
うちはショックで泣くのを堪える為にどんどん顔が下を向いていった。
「でもこれで僕らはあの時に脱落せずにすんで。僕らは今からやっと始まった。そして未来系に進めるんだ」
え?うちにも未来があるの・・・?
「僕らはみんな対等だ」
うちはやっとあいつらと渡り合えるレベルに達したんだ。
「でも凄いよ。光世ちゃんが言いだしたんだよ。グッツを創るって、これで未来に繋げられるよ」
カルはあの時テストは終わったの?って言った時終わってないって言った。大丈夫だよ。ともしかしてこうやってちゃんと脱落しない事を解っていた。
「でもあの次元のグッズって偽物なの?」
こんなワクワクしないグッズは初めてだ。
「でも過去形だからあの時と同系列のある可能性の系を創りだしているから、今の関係性からでは無理だけど、あの時どっかで存在している次元でもあるんだ。まああの次元は本来を解り易く頭に入れるみたいの教材みたいなものかな。だからあの創りだした次元は可能性がある次元だから台ちゃんとかフラちゃんとかと結婚出来る可能性100パーセントだよ」
次元の教科書か。
ポカ
うちはカルにゲンコツをおみまいした。
「うちは普通に下敷きとかクリアファイルとか作りたかった。それにあんな性格の破綻したなよなよ系男子うちの好みじゃないんじゃ・・・!!こっちから狙いさげじゃ!!」
でもうちは一瞬止まって
「まああの次元はうちだけがちゃんと創った。まあ。あれが消しゴムってとこかな」
ん?そう言えばあの時カルはあのフラハウスの次元の鍵を開ける時、プラスを回してかけるにした。そう言えばそういう存在だって言ってたけど、フラの正体を知ってたんじゃ。こいつにはもうフラが見え全体がみえてたんじゃ―
「カル。そう言えばさっきカード貰ったじゃん。あれじゃ盗みになっちゃうから代わりにちょっとうちが好きなイラストレターが描いてたから買ったエロ同人誌があるんだけどそれあげるわ。やっぱり女のうちが持っているの抵抗あるから」
と言ってみた。
「え!?やった!!頂戴」
と今までのみた事の無いキラキラした綺麗な瞳で手を刺し出してきた。夢がある人は目がキラキラしてるというよく聞くが本当に瞳ってこんなに輝くんだ。綺麗・・・。はっ!!うちは我に返った。やっぱ。コイツ馬鹿だ。何も解っているわけない。
「はい」
うちはそれとは対照的な死んだ魚の目をして同人誌を取り出した。すごい何故かさっきのグッズを使ったら何故か同人誌をスカートのポッケから取り出す能力を身に付けたらしい。
「系ちゃん。これって女の子出て来ないね」
と言ってきた。
え?ボーイズラブの同人誌って事ばれた?
「え?何で表紙には女の子の表紙でしょ。これ読んだもしくはどういうのかどっかで聞いた事あったりした?」
と何故か死んだ魚の目を泳がせながら言った。
「冗談なんだけど」
と冷や汗マークを顔に張り付かせながら言うカル。うちはそれをみて真顔になり―
「あばよ」
と言いながらカルがいる方向とは別の方向にダッシュし始めた。といきなり止まって振り向いてチラと後ろに居たカルを振り返る。
「ねえ。テストって結局次何処に行けばいいの?」
とうちは大事な事を抜かしていた。
「系ちゃんの会いたい人の所に行けばいいよ」
とカルが変な事はいつもだが変な事を言った。そう言えばまだ会って間もないはずだがいつもをいつの間にかつけてしまっている。何か昔から一緒にいる感覚だ。
「あんたって馬鹿あ?テストだよ。遊びじゃないんだよ?」
やった!!憧れてずっと言ってみたかった。アスカのセリフを言えたぞ!!普通の時に行ったらキレられるので普通の人には言えないがコイツには言えると思ったのだ。
「関係性を創り上げて自分を広げるんだ。それがテストに繋がるよ」
といつもののほほんとした感じで言ってきた。そう言えばさっきのグッズの時にそう言ってたな。
「ねえ。うちのカードこれどう使うの?」
とイタリアのカードを見せた。
「やっぱ。光世ちゃんのなんだ」
と冷や汗マークを顔に貼り付かせながら笑うカル。
「カルの物は俺のもの!!」
やった!!憧れていたジャイアンのセリフを言えたぞ!!アスカのセリフよりハードルは下がるがこれもいう機会があんまりうちとってないがコイツになら言える。それにしても俺って言うのなんか気持ちいいな。うちは何故かニンマリした。
「もうそれにある程度僕を入れといたから使いたい時に系ちゃんがやりたい様にやれば使えるよ」
といつもの感じで言うカル。そう言われてもな。会いたい人なんか今のこのテストの中にいるはずがない。外に出ても同じ事。なんせうちは一人ぼっちなのだ。だがそんな事は言ってられない今はテストなのだ。無ければ無理矢理捻りだすしかない。うちは精神を統一する為に目を瞑ってみる。そして数秒後うちは目を開けた。よし・・・!!決めた。うちはいきなりカルに背を向けて走り出す。いきなり走りだすのってなんか気持ちいい。うちにはそういえば立ち止まっている時間などないのだ。と思った途端に立ち止まるそして後ろをカルの方を振り返る。それを見てカルは真顔からいつもの笑顔でこっちを見る。大丈夫だよね。また湧いてくるよね。そういえばテストだからこいつもライバルだからまた会うはずだ。いや寂しいとかそういう事じゃない。こいつが迷子とかにならないか一人でやっていけるか心配なのだ。親心という奴である。いや何か解らない事があったらこいつに聞かないといけないからだった。でもなんとなくほっといても大丈夫な気がした。それにうちにはこのイタリアのカードを持っているのだ。これがある限りこいつもうちをほっとけないはず。そう言えばこいつこのカードが無いのにどうすんだ?ま。いっか。だってこれはテストなのだ。ライバルは蹴落としても前に進むのだ。なんて本当は何も出来ないのに笑って自身満々なアイツはほっといても生きてけそうだなと思うのだ。一番心配しなければいけないのは心に何も余裕が無いうちなんだ。うちはカルをほっといて背を向けて走り出した。うちにも出来る。一人で何でもやって見せるのだ。関係を駈ける少女系ちゃん発動いや一度言ってみたかった。
「系ちゃん展開!!!!!」
うちは意味の無い言ってみたかった事を言ってみた。するとカードから光が放出された。そしてその光がうちの姿や今まで見えていた背景すら掻き消す。
会いたかった会いたかったイエス君にいと思い歌いをしながら辿り着いたのは―
「ここは?」
白い光が明けると透明の中にびっしり数字がびっしり蠢いていた。
「何・・・?ここ・・・?数字が虫みたい・・・!!」
気持ちワルイ・・・。吐きそう・・・。うちは立っては居られずしゃがみ始めた。どうしよう・・・。気持ち悪いのが治らないよ。うちはしゃがんだ状態から、完全に御尻を付けて座りこんだ。まだ治らない。そうだ・・・。人が居ないんだからもう寝そべってしまえ。
うちは地面に寝そべった。うーん。気持ち悪いのがとれない。そうだ目を閉じよう。うちは完全に目を閉じた。あ。ちょっと楽になってきた。恐る恐るそのまま目を開けてみる事にした。無数の数字がうちを襲って来た。
ぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!うちはありったけ叫んで日本のカードをそれに投げつけていた。するとそのカードはその数字の群れに吸い込まれていった。あ・・・。どうしよう。うちのカードがそれがないともう移動出来ない・・・!!何とかしなきゃ・・・!!
「戻れうちのカード・・・!!」
うちは叫んだ。でも手元には戻って来なかった。どうしようこんな事なら投げるんじゃなかった。どうしよう・・・?どうしよう・・・?落ち着け落ち着け、うちはドクドク逸る心臓を落ち着けつかせながらうちは考えるそうだ。うちの日本のカードはないがうちにはイタリアがある。うちはポッケからカードを取り出す。
「お願い。イタリア。うちをあいつらの所に連れてって・・・!!」
うちは両手でそのカードを持ちながら目を開けて何故かカードに頼みこむ。するとそのカードを中心にして景色が広がってその数字の群れからス―ッと波が引いてく様にいつの間にかガンダム的な操縦席コックピットの中にうちは居た。やった。憧れていた。ロボッチョのパイロットだ。前には―エッフェル塔ここフランス?今うちはガンダム的な巨大ロボットでフランスに居るんだ。
「そっちが無限にいるならこっちもそれを全部見てやるだけじゃん。このボウフラ野郎」
と声が聞こえた。ん。この声は台湾の子の声?うちはそっちの聞こえた方を向くとあの鍵かっこを操っていた黒いあの機体の手が白い機体のロボッチョの頭を掴んでいた。凄いみんなロボットの中の会話なのに人間同士の会話みたいに近くに聞こえる。そうかうちらは国自身に乗っているだから外でも中でもあるんだ。
「今あるのを全部見た所で何になる?」
とあの淡々した口調は冷血人間フラの声だったがその声を最後にそのフラが爆発した。その爆風で前方から台の黒い機体が砕けながら、後ろにフっ飛ばされて下に落下した。
「未来は見えないのか」
と爆発した筈のフラの声がした方を見てみると台の黒い機体に掴まれていた所に白い機体が居た。
「過去の機体の下に未来の次元を着て過去自分弾か。阿保か。それくらいよめるんですけど」
と台の声がしたかと思ったら後ろから羽交い締めにされた。
「なあ。今まで何処で油うってたんだ。この無価値」
え?もしかしてうちをカルだと勘違いしてる?おそがい・・・!!殺される・・・!!ん?でも待てよ。この状況人間でいう所すごいくっついてるのではこんなん初めてぐへへへっするとうちらの周りに円で取り囲む様に無数の鍵かっこが現れてポカポカポカポカ殴り始めた。
「痛た!!俺様まで殴られただろうが!!手前今エロイ事考えたろ!?」
とビクっとなりながら驚いてイタリアから手を離す台。え?ばれた?更に続けて台が
「誰かエロイ事考えると発動する様になってんだ」
え!?何それ・・・・!?超恥ずいじゃん。良かった。カルに間違われてと呑気に考えてれたのはエロイ事を考えなくなったのと同時に鍵かっこも消えていたからである。それにしても何で台。フラにフっ飛ばされて砕けたはずなのにこっちに無傷でいるの?それにしても今日の敵は明日の友っていうからコイツらにまた会いたいって思ったのに、なんか物騒な殺されるか殺されないかの物騒な感じのテストになっている。もしかしてテストのお題は最後に生き残った奴が勝ちって奴か。いやでもどこにも題らしきもんが描かれていない。なら何処に題が?そうだ。カルの言ってた事が本当だったら一人ずつ課題があるはずそれとこいつらの行動がなんか関係があるんじゃ?それにうちの課題の犯人は誰だという課題。なんかそれらしい事件も起こってない。あ。今がその事件か・・・!?なら犯人は台かフラか。ん?あれ名古屋城!!!何でここにいきなり名古屋城が!?
「そのカード知ってるか?」
と淡々とした感じでフラの声が聞こえた。ビク!!!もしかしてうちのカードはコイツが持っている。心臓がドクドクし始めた。あれ?いきなり当たりがシーンとし始めた。さっきまで五月蠅かった。台も何も言ってこないで後ろに佇んでる。何この雰囲気・・・?おそがい・・・・!!うちは今までにない寒気を感じた。どうしよう・・?何も言えない。戦ってこいつから取り返すしかない・・・!!落ち着け。そう言えばこれどうやったら動かせるんだ?カル何て言ってたっけ?適当に動くとか滅茶苦茶な事ほざいてなかったっけ・・・?そう言えばうちらは何にも得点が取れてない馬鹿二人組でこっちの二人組はうちより点数を取っている組。勝てるか・・・?何とかするしかない・・・!!生きるか死ぬかだ。それよりも・・・!!こいつらに点数を獲られてうちだけが点数を一点も採ってないのが有り得ない・・・!!お前らはあり得ない・・・!!全員まとめてグッズにしてやる・・・!!広がれ!!うちの創ったグッズ・・・!!うちの乗っている機体イタリア全身が緑色に光るのが感じるのと同時にこのイタリアは全身が緑色の機体だと知る。うちと機体が一体化したからだろう・・・!!グッズナンバー無。
「なあ。その無って気色悪いのなんだ?」
この声は極道の声。この前はひたすらおそがくて堪らなかったけど、今は嬉しくて堪らない。
「何ですか?」
ん?言い直してきた。あ。この前注意された事守ってるんかな。
「えっとね。無ってのはね。うち的にはゼロの前にある番号的な奴かな。それかうちの未来に創る最後の番号的な最終兵器の後にくるグッズ的な奴かな。いや何処に入るか無というか、どれにでも入り混む事が出来るいっちゃん凄い奴」
ニヤニヤぐへへと思わず得意そうに笑った。あ。この感じ大好きなアニメを観ているウキウキ感に似てる。なんか楽し―関心無い顔で一瞬うちを見たかと思うとあれうちはいつの間に極道の事が見えてたのだろう。まるで無意識のうちにいるというか一体化したというかこれが関係性を紡ぐという奴かもといグッズ創るという奴か。
「で結局どれですか。やっぱり何でもいいです。でどうします?」
どうするも何もあれを取り返すに決まってる。
「うちは100点採りたい!!」
ザシュ!!
と同時に緑色の機体があらとあらゆる方向に超高速に動くのが解るまるで緑の光の線が走ったようだった。いつの間にかうちは止まっていた。あれこのカードうちのだ。やった取返した!!あれ・・・?前にフラがいるが一瞬顔色が絶望の色が浮かんだ様な気がしたがそれは気の所為か。すぐ冷たい顔に戻って―あれいつもよりなんか―
「ねえ・・・?これはうち勝てたの・・・?」
と恐る恐る極道に聞くと
「特に影響のありそうな次元の特異点の100点はフっ飛ばしといてやりましたがそれで100点ぐらい採れるだろうがあいつ無限にいるんであいつには負けといてください。今回負けとくのが後あとのテストの本質には勝てるだろうよ」
と言って極道は消えた。うちの事を馬鹿正直に守って100点の次元をありとあらゆる方向に一人の人間がどう分かれてどう行ったかはどうかは解らないが花火みたいなビームを発した事は背後に台の代わりに居た。
『100系花火ビーム』
と書かれた矢印が浮いていたからである。何これ今の必殺技の名前ダサいけどなんかうちらしい。うちはそれを無気力で見つめたと同時にイタリアの機体事背後の地の果てまで吹っ飛ばされたのは誰に言われなくても解ったがそんな事を考える間もなく意識を失っていた。
× × ×
『広がれあたし!!』
と大音量のマイクの声で目を覚ます。うち。ここは?と顔をあげると大音量で流れる曲が聞こえてきたので顔を上げて前を見るとステージの上で綺麗な声で歌うアイドル『テストの中の歌姫』が居た。うちはその中の大勢の観客の中の一人として立っていた。やった!!!!!!!!!!やったよ。これはずっとうちが憧れていた。ライブだ。テレビの中だけで観た事がなかった、うちが大好きなテストの中の歌姫だった。超可愛い。超大好き。超歌可愛いーーーーー!!!!!!!!!!やった。やった。何これ?と観客の皆と一緒にぴょんぴょん飛び跳ねていた。
『みんな!!テスト頑張ってる?勿論あたしが一番』
とウインクして歌っている『テストの歌姫』。それにうちら観客は掛け声で棒を振りながら掛け声で返す。あれうちいつの間にか光る棒を持って振っていた。あ。これ憧れてたんだ。綺麗だけど後後使わないしすぐ光はなくなるだろうと聞かされていた光る屋台の腕輪そういう噂があるからこういう所いっても絶対買わないだろうと思ってた。憧れの光る棒。それをうちが持って立っている・・・!!やった・・・うち・・・!!持ってるよ。
「君。どうしたの?」
のうちと同じくらいの女の子の声に目が覚める。あれ?うちあの大音量の中で何故か寝てたの?
「皆もうあっち言ってるよ」
とうちに言う女の子の声どっかで聞いた事あるなあ。それより皆何処に行ったんだ?
「君もここにいるって事はテストを受けに来たんだよね?」
と誰でも皆その顔を向けられると虜になるである様な顔で笑った。ドキ・・・!!うちは心臓がどきどきなると同時に・・・!!あ・・・!!その顔・・・!!この外国人の女の子は・・・!!
「テストの中の歌姫・・・・!!!」
うちは驚いて思わず叫んでいた。
「うん。私も今回のテストを受けにきたの。それでテストの点数の中の得点にもなる歌を歌ってたって訳」
とうちがずっと憧れていた方が目の前にいる。
「あのう。皆。何処に行ったんですか。うちもテストに受けに来て最後のチャンスなのに今どうすればどう動けばいいのか解らないんです」
とうちは緊張と興奮を抑える為に今気になっている不安な事を歌姫に聞いた。
「最後のチャンス?今皆、自分で言うのもなんだけどあたしのグッズとか買いに行ってくれてるのかな」
と天使が居たら絶対こんなんじゃないかっていう程の笑顔をうちに向ける。もはやこれは神だ。本当に神々しいよお。実はよく皆が神曲とか神ってつけるのあんまり好きではなかったが使っている人の気持ちが今解った。
「え!!?グッズ!!!!?うちも欲しい!!!!!!!どうしよう・・・!!もう皆いないって事はもう皆全員そっち行ってるって事で・・・。どうしよう・・・。もう売り切れてないかも・・・」
うちは顔面が蒼白になるのが自分でも解った。が。今重大な事に気がついた。今目の前に本人がいるのにそのグッズどこでは無い事に。そういえばグッズを自ら創った時に手にいれた能力。うちはスカートのポッケからペンとサイン色紙を取り出す。
「あの・・・。サインってして貰えませんか・・?」
うちは思わず緊張で小声になりながら断られたらやだなっと思いながらドキドキしながらサイン色紙を歌姫の前に恐る恐る差し出す。
「いいよ。私で良ければ」
と言ってニッコリと笑ってすんなり色紙を受け取ってサラサラと素早く書いてうちに渡してくれる。うちはそれを見て今までにないような幸せな感覚が押し寄せてきた。やった。これが本当に現実なのか実感が湧かなかった。ずっと憧れていた。ずっと欲しくて欲しくて堪らなかった。テレビの世界の住人で人気アイドルなのでうちが死ぬまでサインは無理な事は解っていたがどうしても欲しかったサインが今もうここにある・・・!!
「あなたの名前は?一緒にグッズ売っている所行こっか?」
とうちに手を差し出しながら微笑む歌姫。
「互系です・・・」
と緊張で小声になって顔が思わず赤くなるのを感じながら手を下を向きながら自分よりちょっとだけ手を差し出す。それを優しく手を繋ぐと
「行こ!!」
と爽やか明るく言ったかと思うと元気よくうちと手を繋ぎながら走り出す。今までこんな普通の子とでもないのにアイドルの子とこう手を繋いで走っているという様な事は想像も出来なかった。するといつの間にかそのグッズ会場に着いていた。極道の光線ビームには劣るが歌姫も中々やるな。ん。あれ?なんか忘れているような・・・なんかその不安で心臓がドキドキしだして油汗が出だした。
「系ちゃん。ほらどれ買うの?」
歌姫の天使の一声で我に返った。歌姫のブロマイド、クリアファイル、下敷き。やった!!普通のグッズだ。あれ?うち何で普通何て思ったんだっけ?
「これってもう売れきれっちゃった奴あるのかな・・・?」
心配して思わず敬語を使う事を忘れるうち。
「ううん。全種類あるよ。ここではフランスの無限の技術が使われているからどの種類も無限に売り切れる事なんてないんだよ」
とニッコリうちを安心させるかの様に慈愛の満ちた表情で笑う歌姫。うちは思わずその表情に赤くなって下を向いてしまう。好きだ。大好きだ。結婚したい。お嫁にしたいよお。うちにはそんな度胸はないけれども。グッズはなくならないと聞いたがいつもの癖で迷ってトロトロ選んでいていいのを買い逃す事を何回かやってしまっているので、今度から何があっても欲しいのは手にもう持つかそれが出来ないものは買うしかないと決めていたので急いで欲しいのは取る事にした。やっぱりクリアファイルは逃せないかな。シャープペンやボールペンもあるなあ。そのボールペンやシャープペンの上のノックする所には歌姫の落書きから生まれた緑色のカエル希望君のマスコットがのっていた。それも捨てがたいなあ。後でっかい希望君のでっかい定番のぬいぐるみうーん。憧れるんだけど、値段がうちにとってちょっと高いんだよね。だからシャープペンかボールペンかになるんだけど、シャープペンは芯が替えられて何度でも使えるけどこのボールペンはインクがなくなっちゃたらおしまいかあ。でもショープペンとかは履歴書とかには使えないしなあ。あ。もう最後のテストなんだから書く必要ないのか。ならシャープペンにしよう。よし!!これで希望君のグッズはこれ一つに絞れたぞ。後。この歌姫のグッズは同じ写真の奴がクリアファイルや下敷きやシャープペンやボールペンになっているのかやっぱり大きさ的に考えるとやっぱクリアファイルかなとそれ一個に絞れるなと思ったがん?このクリアファイルの写真下の方がかけちゃってるなあ。一方この下敷きは全身がのっているけどその分写真が小さくなっているなあ。うーむ。やっぱ全身の下敷きかなあ。でもやっぱ大きくみれた方が―どうしよう。決められない・・・。
「迷ってるの?その手に持ってるもの全部かしてくれる?」
と歌姫の声に我にかえる。やば・・・!!いつもの癖で迷ってもう長時間経ってしまった・・・!恥ずかしい・・・!!変な所見られた。女神さまのゆう事は逆らえるはずがなく顔を真っ赤にして手に持ってた奴全部女神に渡す。
「これあたし全部払うよ。一生懸命選んでくれてたのがなんか嬉しかったから」
とうちに片目を閉じてウインクしながら言ってくれたのが他の人がやったらキモイけど女神様は特別だった。女神様に見惚れてお礼を言いたかったが声が出なかった。女神様がレジグッズを持っていく。悪いなあ。初対面なのにお金払わすのは、それにしても女神様が触ったグッズ一生大切にしよう。あ。性格にはその透明なビニールに触っている訳だからそのビニールも未開封のままとっとこおう。
「気色悪い」
ビック!!いきなりの声に驚いて今の考えている事ばれたそれともやっぱうち異様な感じだった・・?と泣きそうになりながらそっちを振り向くと
「何自分のグッズ買ってる?」
と冷たい声でいうのはあれこの声とこの顔、全く同じ奴を知っている。うちはソイツをレジの近くまで来てレジのすぐ前に立ってる女神の横に並んでそのレジの店員をじっと見始めた。色素の薄い外人さんで冷たい整い過ぎた人外の容姿とうちと同じくらいの年齢どっかでみたことがある・・?
「あたしのグッズ売っている人の方がそう思うけど。そのデリカシーのない所が成績二番どまりだと思うんだけどフランス王」
と相変らず天使の微笑でそれに動じないというかこの二人何か仲良さそうだな。当たり前だけどうちにだけ天使の笑みをくれてたんじゃないんだとどんより空気に浸り始めるうち。
「好きで売ってんじゃない。これも点数の為だ。テスト参加者の思考全部系を発して調べたら貴様のが一番好まれている事が解ったからな。それにわざと戦略で二番どまりにしている。デリカシーの無いのはボウフラ王その変な呼び名で呼ぶ方だと思うが歌姫」
と皮肉気な笑みを浮かべる。ボウフラ王。ん。うちの知ってるのはこんな笑うキャラじゃなかったなような・・・?それにしてもうちはショックで泣きそうだった。
「あの・・・女神・・・。その人と付き合ってんの?」
うちは思わずタメ口になってたが我慢出来なかった。
「ん?まさあかあ。そんなの絶対あり得ないよ」
とニッコリ天使の笑みをうちに向けてくれる女神。良かった・・・。本当に良かった。
「人に女神とか呼ばせて返事している女。私の方が有り得ないよ」
と爽やか笑みをうちに向けるボウフラ王。どっかの芸能人よりよっぽど完成された容姿で笑顔を向けられると言っている内容がどうであろうとうちは顔をもじもじしながら顔を赤くしながら顔を下に向けた。
「王が変な事言うから系ちゃん熱でてきちゃったんじゃない。可哀想に」
とうちを心配そうに覗きこんでくる女神様。
「貴様が更に略して言うのと貴様の横にいるからだ。気の毒に」
と本当に気の毒そうな顔を向ける王。さっきは不安に思ったがこの二人なんか凄くお似合いだというかなんかイライラするな付き合っちゃえばいいのにと思っていると
「姫・・・!!!!!!!!!!!!!!!!!」
と緊迫した叫び声を上げながら人が入って来た。その人は顔面を蒼白にしながら走ってきた。女神を見て
「助けてください!!!」
と叫んだ。
「どうしたの?」
と女神はその人に聞くと
「ああっちで・・・・・!!」
と顔面蒼白で何も言えないみたいだった。
「私をそこに連れてって!」
と毅然とした態度でその人に言うと女神は笑顔で
「後はあたしが一人で何とかするから後は王に色々テストの中案内して貰って楽しんでね」
と言って走り去って行った。
「何故一人と限定して行くんだ。愚かな女だ」
と言うと王は真顔でうちに袋を入れて差し出す。それを受け取りながら
「あの・・・なんか双子の兄弟とかいます」
とずっと気になっているなんかの違和感を取り除きたくと思い切って聞く。
「いるが。無限に。無限子兄弟の長男だ。私は」
と教えてくれる。この人と居たら違和感の正体が解る・・・?でもそれよりも―
「うちも!!!そこに連れてって!!!!!!!」
とうちは王の顔を見て言ったら目があった瞬感王の目が銀色に光って―ヴェネチアの風景が広がった。
「え?イタリア?」
とうちが思わず言うと
「次元の影響力が多い奴の風景になるからな」
と王が言うと
そこには―血の海が広がっていた。
「ぎゃーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!」
とうちは叫んで王の左腕の方に思わずしがみ付いてブルブル震えた。王も驚愕で固まっていた。沢山の人がおそらく死んで転がっている。その中央に居たのが―女神が血塗れの寝そべってた人を助け起こしていたがその人も全く動いて無いその人もおそらく―
「死んでいる・・・。一人を残して」
とその光景から目が離せずそう呟きを漏らした。
『問題一人だけ残していい』
と無機質な声が空間全体に広がった。
「問題が一人を残して全部死ぬって事・・・・?」
うちはおそるおそる声を絞り出した。
「もしくは全員死ねって事だ」
と王の目が銀色に光るとうちも王も消えていた。あれ・・?うち透明人間になった・・・?あれでも女神様は真ん中に死んだ人を抱えたまま動かない。
『問題クリア』
と無機質な声が響いた。え?うち死んじゃったの・・・?死ぬってこんな簡単な事だったんだ。空間の中央にいる姫の方を見る。抱き抱えたままずっとその人の事を見たままだった。もしかして気を目を開けたまま気を失ってるの・・・?どうしよう・・・?いやそれとも実は姫も死んでるんじゃ・・・!!何でこんな事になったんだろう・・・?もしかして友達になれると思ったのに―姫に会えてやっと手に届かないものがやっと手に届いたと思ったのに・・・!!それをこんな感じで失ってしまってしまうなんて・・・!!涙があるかどうかは解らないが涙が流れた。
「まだ。始まってないのにどうやって失うんだ・・・!!全てこれからだろうが!!」
誰かに言われた気がした。うちはキョロキョロ実体の無い姿でその声の主を探す。居ない・・・?
「こっちだ!!」
とそっちを見ると
「王・・・?」
と力無く呟くこの人は生きてたんだ。いいな・・・。うちも生きたい・・・。やりたい事まだいっぱいあったのに・・・!!この人だけ狡い・・・!!狡いよ・・・!!
「系ちゃん!!全部やるんだ!!」
ん?
「え?王様ってこんな系ちゃんとかって言ってくるようなキャラだっけ・・か?」
とうちは後さずりし始めた。と何かにぶつかる。後ろを振り向くと姫だった。あれ?いつの間にこんなに近ずいた?それにうち実体がある・・・!!だがそんな事気にしてなんか居られない。さっきやれなかった事を今やれる。チャンスが来たんだ・・・!!今それをやれずにいつやるって言うのだ。
「姫・・・!!」
うちは姫の肩を両手で持って座って力ずよく呼びかける。
「え・・・?あたし・・・?」
力なく呟く。さっきまで目に光が宿ってない気がしたが今はあの意思の強そうな瞳になっている。
「ここから二人で逃げよう・・!!」
とうちはずっと言いたかった事を言う。
「系ちゃん。有難う。でもあたしみんなを置いて逃げるのは出来ない」
芯の強そうな瞳で言う。やっぱりそういう所はうちの憧れの人だ。でもみんなってもう死んでるじゃ・・・。うちはその顔を見きれず、下を向き始める。
「二人か。今の段階では一人も逃げるのも難しいが」
とうちに存在を忘れている事に拗ねたのか弱気な事をいう王。
「王!!アンタ居たんか!!弱気な事言うな王の癖に!!乙女二人が困ってるのに王子ならみんなまとめて助けださんかい!!!」
とうちは王に向かって怒鳴る。ああ。思い出せないがうちの知っている奴とは違ってなんか感情があってそれに比べてこいつなら喋れるはずだと何処かで感じ調子こいて喋り始めた。こんな状況だから罪悪感とかもう考えているのがどうでもいいくらいだった。
「王って言うのはそっちが勝手に呼びたいなら呼べばいいと思っていたが今は役不足だ」
とちょっとげんなりした感じで言う。
「うちの知っているであろう奴は今のうちのほざいた事なぞスルーだぞ!!あんまり最近会ったばかりでしかもあんまり喋った事ないから解らんが・・・!!王なら解るでしょ!!何となく」
とうちは王に向かって怒鳴る。
「会って間も無くても誰でなくとも解るのか。一体誰の事言ってる?」
と色白の顔が余計に今は顔色が青くなって白い様にみえる。普段のうちなら男の癖にとか言いそうだが
「アンタもうちが守ってそれより何で系ちゃんって言ったの?」
と自分でも照れくさい事を言ったのでずっと気になった事を聞いて誤魔化した。
「言ってないが」
と不可解な事を言い始める。え??やっぱりこの人ヤバイ人いや違ううちはあの声の主を知っている・・・!?その人がうちらがここから出る事を繋がっている気がする。ん・・・?そういやうちは大事な事を忘れていた。
「もう終ったんだよ・・・!!テストに生き残ったんだよ・・・!!うちら生きてていいんだ・・・!!だってクリアってさっきの音声で言ってたもん。だから帰ろう」
とうちが早口で思わず嬉しそうに言うと
「系ちゃん。御免。私みんなを残して先には行けない」
と芯の強い瞳で言った。
「何・・・言ってるの・・・?歌・・・姫・・・もう他のみんな死んでるんだ・・・よ・・・?」
その言葉の重みで潰されそうになりながらもしどろもどろになりながらも言った。
「このテストの後のテストのみんなも殺されたくないの。だからこんなテストはあたしで終わらせる」
とちょっと切なさそうに笑う姫。
「そっかあ。解ったよ。姫。とにかくこのテストは終わったからもうテストもこのテストでは誰も殺さないよ。だからそれはここを出てからでも遅くないよ。とにかくここからでよう。ついでに出てからメールアドレスとか教えてくれたらうちもそのテスト殺人を失くす方法を提案できると思うから」
とうちはとにかくここから出たかったので早口で捲し立てた。それに不謹慎だけどうちやっと念願のテストに合格したんだ・・・。
「系ちゃん。まだこのテストはまだ終わらせてくれない」
と真っ直ぐな瞳でうちを姫は見た。
「え・・・?終わったじゃん。くどいようだけどクリアって・・・!!」
うちはそう言いながらゾクっとした嫌な汗が流れた。何故かと考えなくとも馬鹿のうちでも解った。何より姫が言う事なのだ。間違える事なんて100%無い・・・!!
「私達今三人で一人なの」
と姫がうちがパニックにならない様にか落ち着かせる様に微笑んで言う。
「うん。有難う姫。そういう事言って貰った事無いから言って貰えて人生で今一番嬉しいけど姫がテストがまだ終わらないって言うのが気になって、今はその理由の方を教えて欲しいというか」
とうちは逸る心臓をなるべく落ち着かせるに務めるが嫌な予感がして心臓のドキドキは収まる事はなかった。
「そうじゃないの。例えとかじゃなくて現実なの。今は王君が自分の正体の無限にあるという自分の存在を応用して命または意識を無限に分割できるというか、あたしらを三つで一つにしているからテストが一つと認識したからクリアになった。でも何で次のテストが始まらないと思う?」
え?解らない・・・。あ・・?
「本当は一人じゃないから?」
とうちは思いついた事を言って気を落ち着かせる。
「うん。現実は三人で一人分にも成れてないからテストが一人として認識してないから次に進まないの」
じゃあ。どうしたらいいんだ・・・?
「だから最後に一人を残して死ぬとかいうテスト何ての殺して次の次世代の子達に生きてもらいたいの」
殺すって姫には似合わないけど物騒なテストの事だし寧ろなんかかっこいい。
「うん・・・!!うち生きたい・・・!!」
やった・・・!!ちゃんと姫はここを出る事を考えてくれてたんだ・・・!!
「王君が思考をすべて支配してテスト自身を乗っ取った事でテストが一人になった、そして二人目があたし、そして系ちゃんが3人目それで一人もとい一人にも満たない存在」
と姫が続けて言った事に寒気を覚える。え・・・?それってもしかして―
「うちらに死ねって言ってるの・・・?」
うちは血の気が引いた顔で姫を見る。そして堪えきれなくて思わず姫に怒鳴る。
「酷い・・・!!信じてたのに姫はそんな事を言う奴じゃないって・・・!!うちは姫と違って死んでなんか居られないんだ・・・!!やりたい事があるんだ・・・!!ずっと何があろうと何年経ってもずっと生き続けていたいんだ・・・!!」
と言いながら涙が勝手に溢れてきた。
「系ちゃんは生きたいんでしょ。系ちゃんだけは守るよ。言ったでしょ。さっきこの先の未来の子も守るって」
と微笑む姫。うちはそれに泣き止む。
「恐ろしくて支離滅裂な女だ。私も普通に生きたいわ」
と皮肉気にちょっと苦し気に笑う王ちゃん。かなり青い顔をしている。それにちょっと嬉し気に悲し気に笑うと同時に白い空間がピシピシとヒビが入ると同時にこの空間全体に成った白い機体が現れる。その機体にドンドンヒビが入っていくと同時に、王ちゃんの右腕から血が流れ始めたかと思うと頭とか所々どんどん血が―そしてふらっとなって下に通れる。
「王ちゃん・・・!!」
うちは近寄ってって何とか膝枕をして王君の頭を抱える。
「王君・・・!!しっかりして・・・!!うちの知ってる気がする同じの顔の奴はこんな事があっても冷たい顔してスルーして生き残るタイプだよ・・・!!二位のまま負けたままでいいの・・・?それより姫があんまりに可愛いからってまだ何にも姫がやってないのに」
と大きな声で呼びかける。
「皮肉だな。最後にそれをネタに一位になってやるつもりだったのにそれが余計自らを死に追いやるとは」
と自嘲気味に苦しそうに笑う王ちゃん。うちはそれを見て慌てて姫に向かって言う。
「姫・・・!!王ちゃんが・・・!!姫がまだ何にもやってない内にこんなんになってるよ・・・!!どうしよう・・・!?」
すると姫は静かにそれを見つめて
「私が生きたいという強い意志があるから三人分に満たない命にした所で私の命の次元がそれに勝っちゃってるからもう無理みたいだね」
と強い意志を宿した瞳で言う。
「姫・・・。でもこんなの姫らしくないというか・・・姫には―」
誰の味方でもあって欲しいんだ。うちの味方でもあってくれるのと同時に。
「系ちゃん。私はみんな守りたい。だから今やれる事を全力でやりたい」
と真っすぐな強い意志の瞳で待っすぐにうちを見る姫。それを見て解った。姫は本当はみんな守りたいそうか今やれる事はそれしかないという事か―姫は無責任な事を言っているかも知れないないが優しい姫がそれを悲しくない訳ないんだ。うちは涙が次々溢れてきた。
「系ちゃん。最後にあたしの歌聞いてくれる?」
うちはそれに目に涙を溜めながらうん。そんなの聞きたいに決まっていると言おうとしたが姫が泣けないにうちだけが泣くなんて狡すぎる。うちは腕で思いっ切り涙を拭きとり声を出して悲しい気持ちを悟られない様に力強く頷いた。それに姫は微笑んで
「広がれ私(あたし)の夢の形(陣形)」
情が無くなっていく無機質なあたし
薄れていく意識の中でただ夢を追い求める
と姫が歌いだした。それに合わせて白い機体が余計壊れ始める。
「ここにはもうなんの価値も無い。君はここのじゃ無い。ここで死んでやる義理は無い。今がその行くチャンスだ。歌が終わる前に行け・・・」
と王君が消え入りそうな声で言う。
「王君・・・。でもうち帰り方が解らないよ・・。どうすればいいのか解らないよ・・・」
と刻々と迫る時の流れに押し潰されそうになりうちはもう姫の最後の歌かも知れないのにその歌さえ遠く感じられた。
「声を聴いたんだろ・・・?今になって思うんだがそれは私の無限の思考を支配した時によって得られる事を知ってた奴が私を使って連絡手段として君に伝言をよこして来たんだ。つまり逆にそいつとの関係性を使って外に出れるはずだ・・・」
え・・・?うちには関係性と言える様な奴何かいるはずが無いというかいない。
「頑張れよ。うち」
うちはそう呟くと全思考を研ぎ澄ます。普段のうちには無理だが、今は姫、王君と三人で一緒なんだ。だからうちにもその思考が解るはず。
「探偵系ちゃん証明」
とうちが呟くとうちの背中から透明な見えないはずの神経系の様な羽が無限に広がるのが頭の中と繋がってるのでそれがうちが直接見なくてもうちにも把握が出来る。すると一瞬光がうちを覆ったかと思うと。白いドレスに成った。
「探偵系ちゃん。衣装モードフランス」
とうちが厳かにそう宣言すると目を瞑り始める。
「伸びよ関係!!!!!」
うちは大声で顔も解らない奴に呼び掛ける。
ダン!!!!!!!!!!!!!!!!
と一瞬の間でフランスの系を使用しているので顔の解らない奴が何か打ち込んできたのが解る。長い巨大な棒がこの空間(フランス機)に貫通している。広さはジェットコースタ―並の広さで長さ奥は空けて見えないので無限の長さがあるだろう。
「何だ。自分がお姫様じゃないか。守ってくれる奴がちゃんといるじゃないか」
と苦し気に皮肉気に微笑む王君。それにうちは照れて顔を赤くしながら
「うるさいよ!顔が解らないような奴きっと変質者だよ!!解ってて言ってんだろ!」
それに目を瞑りながら王君は微笑むと
「王君はいいよね!!兄弟無限に居て!!!!絶対寂しくないじゃん!!」
とうちはぶっきらぼうに照れ隠しで言った。
「お互いにあんまり感傷しあわないし関心なかったから本当にお互い興味なかったというか、仲はいいかと聞かれた事務的な事しか喋らなかったから仲は悪い方に近いか・・?あ。でも無限だから無限にいるから把握できている末っ子は出来の悪い奴だって兄弟みんなで言ってな」
と言ってくる王君。ぴききいいいいいいいいいいいいい!!!!白い空間フランスが更に揺れながら下の地面も崩れ始めた。ヤバイ・・・!!忘れてたがここは時間制限付きだった。だがこの棒に登って歩いて真っ直ぐ行けばすぐつけるのか・・・・?いやそんな事やってたら浦島太郎みたいにおばあちゃんになってまう。この棒が現れたみたいに一瞬で向こうに行きたい。もうここは時間がないのだ。うちの羽がピンク色の光を発したらピンク色の機体『日本』が現れた。何故日本がピンク色なのかそれはうちがピンク色が大好きだから日本も今まではっきりしない透明な色からピンク色に染まったんだ。それに乗り込もうと思ったがちょっと躊躇して振り返る。すると地面に寝そべったままの王君が居た。
「じゃあな。探偵のお姫さん」
と躊躇を断ち切るように言ってきたのでうちはそれに涙が溢れてきて
「やだよ・・・!!折角歌姫に会えたのに・・・!!それに王君にだって・・・!!寂しいよ・・・!!」
もう一生会えないなんて・・・!!
「もう戻るな。このどうしても死に関連させたがる価値外の所にいる方が寂しいぞ。あの女に関して歌があるし、やるよ私の二番を」
を言うのでそれにうちは
「やだ。一番がいい!!!!!!だが二番でも凄いから一応貰っといてやる」
とうちが言うとそれに笑って目を瞑ってもう喋らなくなった王君。それにまた涙が出そうになるが姫を見る。相変らず歌を歌っているがこっちに気ずいて微笑んでくるがそれにもう涙が限界だったがそうだ。ここで死んだら姫のみんながみんなじゃなくなってしまう。うちは姫の守りたい未来に行くんだ。そして生きてそこで幸せになって姫の夢を叶えて見せる・・・!!うちは立ち止まっていたら生きたくなくなるので急いで日本の機体に乗り込む。姫の歌が聴こえる。うちは涙が止まらなかった。うちは棒を掴むと思いっきりそれを後ろに引きながら
「引き寄せろ!!うちの系!!!綱引き系!!!!!」
日本から透明な神経系の様な羽が現れる。すると顔の知らない奴の次元が前(うちらのいるフランスの次元もといこっちの次元)に引っ張られて一瞬の間にもう顔の知らない奴の次元にうちが居た。ここどこ・・?いや何処とかでは無い。もううちは解らなかったら行きたい場所に行くのだ。うちは走った。そうだ。とらのあなに行こう。うちはマンガとかアニメとか同人誌とかうちの大好きが詰まっている所に行こう!!!!!いやとらのあなは日本にあるのだからもうそこに居るんじゃと思うかもしれないが、そこの何か解らない次元をうちの大好きな次元で染めるのだ。これこそ。日本であってそうでは無い次元―!!うちはそこに飛び込む。うちはそこの自動扉に入る。うちはエレベーターを使わず階段を駆け上がる。何故エレベーターを使わないかというと階段の通路の横に貼ってある商品を買ったらこれが貰えるとか特典のポスターを見たいが為だった。だがうちは急いでいるので流しで急いで横を見ながら駆け抜けた。女性向けの同人誌の階に来た。それに急いで駆け込んだ。するとそこには―
「カル―!!!!!!!!」
うちは何か同人誌を手に持っていた。カルの腹に飛びついた。そしてわんわん泣き始めた。
「系ちゃん」
と頭に手を乗せてくるので何か落ち着いてきたのでもう一方の左手で持っていた同人誌をチラと横目で抱き着きながらみた。ボーイズラブの同人誌の本だった。ぱっとカルから離れた。はまっちゃった・・・・。うちはすっかり青い顔をして下を向いた。すっかりもう泣く気も起らなかった。それを見てカルは微笑んできたのでその同人誌を奪いとってそれでブッ叩いた。
「キショイ!!他の男の人は別にそれはまっても素敵な事だけどカルだけキモイからダメ・・!!」
うちはそう言っておののく。それに慌ててカルが慌てて
「違うよ・・・!!ここに居れば光世ちゃん来るかなと思って。ほらこの前くれた本の絵と同じだから」
とカルが見せてきたのを見ると確かにうちの好きな作家の明菜の同人誌だった。あ。これうちが持ってない奴のおそ松さんの同人誌の新刊だ・・・!!やった・・・!!また出たんだ・・・!!買わなきゃ・・・!!うちはそれを見て思わず顔がニンマリニヤニヤなったのが解った。
「心配したよ。僕の系から伝わってきたんだけどどっかの次元に飛ばされたみたいだったからもしかしてそこで身動き取れなくなっちゃってるんじゃないかってずっと探してたんだよ。やっぱ。ここにいて正解だったよ」
と笑うので探してくれてたんだ。誰かに探してたと言われたのは初めてだったので思わず顔が綻ぶがそこで我に返る。うちが死にそうになってたのにこいつ探してただけか。当たり前かなんかコイツとずっといる様な感覚だったけど最近あったばかりだったしあったばかりだし赤の他人と一緒か。はっさっき赤の他人にくっ付いてしまったと顔が赤くなるのが解るがそれは一瞬の事でげんなりして、ラノベの上条とーまみたいにヒロインがピンチの時に何故かそこに居て助けてくれる王子様うちには無理かあー。無理に決まっている友達すら知り合いすらいないようなもんだ。はっ!!姫の歌が頭の中で蘇った。うちは歌姫の夢を叶えるんだ!!!こいつも誰もかも嫌われていようが人類皆守るんだ。
「行くぞ!!ナヨ系男子!アンタもうちが守ってやんよ!!行くぞ!!」
とうちは同人誌をポッケにしまい、ここではお金の払うのとかは省略されるらしい。これぞ。映像化の世界。決して万引きとかでは無いのは置いといて左手でカルの左手首を掴んで前に右手の指で前を刺しながら前に進む。
「進んでない」
とカルが何か言っている気がするがうちには全く関係ない事だった。うちは更に前に進む。
「行くぞ!!」
とそれにまたカルが
「系ちゃん。進んでないよ。さっきから。力弱。可愛い」
と真顔で言うのが解るが前を向いているのに何で解るのかそれはさっきので何となく解った。自分が系を飛ばしているからそれが頭に直接入って来るんだ。
「ちょっと!!!カルが意地悪で力入れてるから全然前に進まないじゃん!!!もっとシャンとして!!」
とうちがカルの方を見て怒鳴ると
「御免。了解。でも何処に行くの?」
とカルが聞いてくるので言おうとすると
「台ちゃんとフラちゃんの居るとこ」
と先に言われたのでうちは憤慨した。ポカポカポカポカポカポカポカポカポカポカと殴る。
「何故言い当てる」
とカルにムキー!!とした感じで言う。
「系ちゃんならそれしかないなと思って。好きだね。二人の事」
と言ってくるので
「アンタって相変らず馬鹿あ?会って間も無いしかも性格が破綻した奴ら誰が好きかあ!!何度も言わせんな!!アイツらに会って平和的な終わり方で勝ってテストを終わらせるだけだ!!」
と事実を言うと
「この前の二人と居た所後で系が僕の方に来たから見たんだけどあの二人って無意識に系」
となんか言おうとしていたが
「ああああああああ!!」
とうちは驚いた感じで言った。
「どうしたの?」
とカルが聞いてくるので
「ダメだよ!!!何かそれらしい事言ってカッコ付けて主導権を握ろうとするのは!!黙ってうちについて来い!」
うちは亭主関白ぽいのは大嫌いだがカルは別腹である。
「了解。系ちゃん。カッコイ!」
と言ってくるので
「で。アイツらどうしよう。早く言ったら?でも無理がカルも馬鹿だし、あの二人とも仲良くなさそうだし。アンタも関係性とのつながりなさそうだし、でも何とかして嫌われ者のカルでも関係を強化出来る方法」
とうちはカルに話しかけて上げると
「僕らテストを受ける為みんな集まっているけどそれはテストという共通の目的があるからだ。そして系ちゃんと僕はマンガとかで同人誌の繋がりかあるじゃん。だから僕でもなんか関連性、共通点をを発すればみんな関係性がつくれるとかっていうのはどうかな?」
よく聞く共通点という奴ですな。
「系ちゃん集めるの好きだよね。グッズとか漫画や同人誌とか」
カルが何故が関係ない事を言いだした。コイツ絶対テスト一週間前もしくは前日とかに勉強しようと思っても漫画読んじゃうタイプだな。それかまだテスト始まっているのにそのシャープペンの可愛いイラストをボーと見ちゃうタイプだな。
「カルが劣等生なのはもう解ってるからいちいちそれを堂々と言おうとせんでもいいよ。うちを見習ってもっとテストに集中せな」
と諭す様に言うとそれに何故か
「うん。頑張るよ」
とにっこり笑って、てこいつ大体笑ってるか。それに更に続けてきて、
「僕も色々集めるのが好きなんだ」
そうか。それがうちとカルの関係性。
「カルはそれでうちと一緒にいるの?」
とうちは聞くと
「違うよ」
といつもの様に微笑んで言う。
「なら何でうちと一緒にいるの?理由を述べよ」
とうちが聞くと
「理由いるかな?系ちゃんの事が好きだから」
と真顔で答えたのでバシバシバシと顔を赤くして叩くと
「このデリカシーの無いおお阿保!!!この今流行りのゲス不倫野郎!!!とっととその理由なくとも一緒にいる的な感じにするにはどうすれば教えろ!!」
と言うとやっとテスト勉強らしい事を言い始めた。
「系ちゃん。系の範囲を広げて系を発動させる魔法でいう所の魔法陣みたいな。系陣を組むんだ。系は無意識に発しているんだけどでも自分がどれだけやれるのか把握してないとぱっと使いたい時にすぐ出て来ない。だから集中してなくても無意識のうちにぱっと出せる様に系陣にしとけば、自分の使いたい時にすぐ出せるよ」
と楽しそうにいつもの様に言ってくるので
「やっぱり。うちの言った事ちゃんと理解してない!!系ちゃん。怒ったよ!!ぷせえとなっちゃったよ!!うちはテストに集中しろって言ってる!!ん?集中しないでも出来る・・・?やた!!テスト勉強を始めようとしても三秒で飽きてテレビ見ちゃたりその日あった嫌な事や過去にあっただいぶ前の事について考えてしまってテスト勉強が1ページも前に進まないうちにとって夢の様な話だ!!ずっとこういうドラえもんみたいな感じのが欲しかったんだ・・・!!そそれがうちのものになる時がキターーー!!!!!!!!!
「やろ!!サボっても頭がよくなる奴!!」
とうちは興奮の抑えられない感じで言った。解った。アイツらの同じ次元に行くには頭をアイツらと同じくらいにするという奴ですな。
「で?どうするの?」
とうちがワクワクして聞くと
「集めよう方向を」
ニコといつもの様に笑うカル。
「へ?」
何言ってのいつもの事だけど。
「押すのが駄目だったら引いてみろってね」
とそのカルの言葉にうちは何か思い当たるフシがあった。さっきは引いたから今度は―
「探偵系ちゃん証明」
とうちが呟くとうちの背から透明な見えないはずの神経系の様な羽が無限に広がる。すると光がうちを覆ったかと思うと緑のドレスに成った。
「探偵系ちゃん。衣装モードイタリア」
とうちが厳かにそう宣言すると目を瞑り始める。そして目をカッと開けて
「押せ!!!!!!!!うちの系スイッチ!!!!!!」
と叫ぶ様に言うと今度は生身のうちで今の空間を押して行くと今の空間がその新しい次元になっていた。
× × ×
無表情に地面に落ちたそれを見て興味なさそうにそれを見て立ち止まって
「漫画雑誌?系典?」
台湾の子その表紙を見て驚愕の表情を浮かべた。キタ・・・・・・・・!!やったよ!やった!!表紙からその光景を除いているうちは思わずニやあと笑った。
「何だこれ?漫画の表紙が笑った・・・?だけど似ている・・・?」
捲るか・・・?いやなんか狡賢い悪役キャラだからもしかして漫画にちょっとそれに影響受けてるのかもしれないのかもしれないからもしかして好きかも知れない。でもなんか頭とかよさそうな感じだから漫画とか読まなさそう気がする。うちは不安で心臓がドクドクいい始める。その様子をじっと表紙外からじっと静かに見てページを捲る。と思ったらまた表紙を閉じてまたちょろっと開きかけてまた閉じてまた開いて―うちはイライラして縦皺を立て怒りマークを顔に張り付けたのでそれを無表情に見てやっと全部表紙を捲った。すると捲ったら扉がある。
「ドアノブが無いな。どうやって開けんだこれ?」
と言っただけなのかドアを掴んでドアを捲った。すると教室があった。
「遅い」
と入ってきたばかりの台に行ったのは極道だった。
「ゴクドー本当の事言っちゃダメ!!」
バシバシとニヤニヤ笑いながらうちは極道の平手で叩く。
「他の奴が一緒にいる時は元気だな」
と真顔で言ってくるので
「もおーーーーー!!!!何言ってんの!?そんな事ないよおーー!!おかしな極道!!」
とニヤニヤバシバシバシニヤバシニヤバシニヤバシニヤバシにやバシにやばしにやばしと手にカードを差し込んできた。オーストラリアの国旗が描かれていた。裏は白だった。
「おおちゃん。この裏の所にコアラのイラスト描いて」
とうちはおおちゃんになった極道に頼んだ。おおちゃんっていうと嵐の大野みたいだなと嵐好きのうちとして思わずニヤつく。すると無言でどっから取り出したのかペンで描いたかと思うとそれを渡してきた。それを後ろからカルも台ちゃんも覗きこんでくる。
「超リアルなコアラ描いとる。なんか上手過ぎて可愛くねー」
と真顔で超貶している台湾の子と
「僕は好きだよ。カッコイイいいなー」
と楽しそうに笑ってる。うちはカードのコアラを見てさっきよりニヤつきが止まらなかった。
「それにしてもあいつ極道って呼び名が嫌なのかそれとも叩かれているのが嫌なのかどっちなんだ?」
と言ってる台湾の子に
「系ちゃんが可愛いからあげたくなったんじゃないかな」
と言うカルに台湾の子に
「ぜってえ違え」
と言う台ちゃんがちょっと間を開けて
「やば!!喋っちまった!!今まともそうなのが手前で仕方なく言ってやったんじゃなくてヤバイ以下だからな。手前は」
と真顔でカルに向かって言うと人数分あった椅子の方に座ろうとすると椅子が逃げた。
「立つに決まってんだろ。販売業がいちいち座るか?」
とおおちゃんが真顔で言う。
「これって販売業なんだ」
とカルが言うがこれってテストだよね・・・?でも椅子があるのに座っちゃダメなのか・・。多分椅子はマスコットキャラクター的な奴か一応教室って事でオブジェで置いてあるんかな?
「そのまま立ったまま見ろ」
とおおちゃんあ。おおちゃんだと被る―うちはその途端悲しさが押し寄せてきそうだったので正しくはオーちゃんかと思って悲しみを誤魔化したが、どっかでうちが忘れんなと言ってる気がした。オーちゃんの顔の向いている方を向いてみるとその黒板のある方がページみたいにぺらと音を立てて捲れたかと思うと奥には通路がありその部屋事に扉ありそれが透けて内部が見える感じだった。
「表紙から一番前の一番近いここの教室を手に入れた奴が一位でどんどん表紙に離れていく程順位低くなってくから別に覚悟しとかなくていいが覚悟しとけ」
とオーちゃんが言うのでうちは手をぽけーとした感じで手を挙げる。
「ちび」
とうちを当てたという事なのかうちの方を向いて言う。チビだけ言うと何か貶されただけみたいじゃん。自分だって男の子にしてはチビの癖に・・・!!とうちは口を尖らかして
「一番奥の人はどうなるの?」
とうちは一応聞いて見る。
「裏表紙に一番近い奴はとりあえず死んどくか」
とさらっと顔色を変えずに言うと思ったが言ってきたのでオーちゃんが言うと本当に殺された事ないが殺されそうなので怖かった。
「大丈夫。自動的にオーちゃんが裏表紙に近い方に絶対いく様にするから」
とうちはオーちゃんに向かって言うと
「じゃあ。それで」
とさらっと顔色を変えずに言うのでうちは慌てて
「酷いよ!!いじけてそんな怒らなくていいじゃん」
とうちがオーちゃんに怒鳴ると
「怒って何になる?本気で言ってんだ。最初から生きて無い様なものだしな」
とどうでも良さそうに言うのでうちは床に転がってジタバタしながら
「カルーーー!!オーちゃんが虐める!!!」
と言って怒り始める。
「系ちゃんオー君は―」
と何か言いかけたが
「言ったな!!!絶対うちがドベになったら絶対死ねよ!!!!!!!このオー馬鹿!!」
と怒鳴ったがはっと!!ある事に気ずいた。誰の味方にもうちがなるんだと。それにこの口の悪いのもなんか辛い境遇があるに違いなかった。
「うちが守ってあげるね。オーちゃん」
とオーちゃんに向かって言うと三人が無言で見てきたので恥ずかしくなって赤くなって下を向いた。
「コラー!!カルー!!見てんな!!」
うちは恥ずかしくてカルを叩こうとするといつの間にかカルの服の裾を掴んでいる5から7歳ぐらいの小さな女の子が居たーーーーーーーーーーー!!
「ぎゃーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!」
うちは思いっきり叫んで台湾の子に抱き着いていた。うちはそのままぶるぶる震え始めた。
「君もテスト受けに来たの?」
とカルがその子に笑って聞くと
「バカか!!!!!!!!!!!そんなに小さい子が受けるか相変らず馬鹿!!おお馬鹿!!」
とうちがカルに叫ぶ様に怒鳴るとその子はコクンと頷いた。
「そうなんだ」
とカルがさらっと言うが
「いつから居たんだ?この子供?母は何処にいる?」
と聞くと
「私一人です」
と凛とした感じでその子がそれに答えた。うちはその声に震えが止まった。その時始めて気ずいたが
「ぎゃー!!御免・・・!!」
とうちは急いで台湾の子に謝る。
「それは別にいいけどそれより絶対お化けだと思ったろ?」
と悪戯っぽい笑みを向けてきたのでそれにうちはそれに顔が赤くなって心臓がドキドキで五月蠅くなったので思わず下を向いてそれを止まそうとした。視線のやり場に困ってカルの方を見ると眩しい笑顔で微笑んで見たのでうちはそれを見て余計顔が赤くなるのが解った。
「気分が悪いのですか?」
とうちの手を握って聞いてくる見た目外国人の女の子。うちはその握られた手を見て思わず顔がぱああとなった。
「全然悪くないよ・・・!!いいよ・・・!!」
思わずニンマリ笑って言った。
「左様ですか。手が熱いので熱があると思ったのですが」
と余りのその子の破壊力にうちは顔が赤くなってオーちゃんの方を向いて
「コラーー!!オーちゃん!!敬語キャラ忘れんな!!!それとも黒子のバスケの火神みたいに思い出してすぐ言い直す可愛らしさ狙ってんのか!!オーちゃんの場合全然可愛くないわ!!」
とうちは怒鳴ると
「サイですか」
とどうでも良さそうに言うので
「コラ!!ラコ!!それ敬語じゃない!!」
とうちが言うと
「じゃ。帰るわ。今回のテスト受験者じゃねえし」
え?そりゃそうだけど。オーちゃんは確かクッズでテストを解りやすくする為の役割で、今回もグッズでうちらが呼んじゃったかな。
「待ってよ!!!!!まだ問題ちゃんと解って無いじゃん!!」
とうちが慌てて言うと。
「どうせゆるい問題だ」
と何かを掴んだので
「待て!!アンタもちゃんとテスト受けろ!!」
とうちが慌てて怒鳴ると
「いいのか?俺が全部扉獲っても」
と真顔で言うとドン!!!!!!!!!!!!!!!!!!と一瞬凄い音がしたかと思うと奥まで流れ星の様に一瞬一筋の光が流れたかと思うとさっきまで真っ白だった。扉が全てドミノみたいに一瞬でざあああああああああああああと順番に扉がコアラの絵になった。
更に漫画のタイトルらしきものには適当に付けたのか題名が『コアラの帝国』となっていた。みんなコアラの漫画・・・・!!そんな漫画雑誌読みたくない・・!!イケメンとか萌え系の女の子が一人も出てないの何てそんなの嫌だ・・・・!!一個くらいそれ入れといてくれ・・!!一本くらいなら興味本位で読んで見たいけど。
「全部とりゃさっきの約束守ってんだろ。なんてやっぱり興味ねえから止めとくわ」
と声だけが響いて紙が捲れる音が聞こえたかと思うと真っ白い部屋に戻っていて静まりかえった教室に戻っていて当たり前の様にオーちゃんもいなかった。
「ま。大体今ので解ったし、ぼやけてる問題も何か面白いよね」
と楽しそうに笑うカルを見ていると何呑気に笑ってんだとも思ったが何かもうどうでもいいや。オーちゃんもゆるい問題って言ってたし。
「うちが表紙を飾ってやる・・・!!」
とうちはキ!!!とした表情で前を向いた。
「さっきなってたじゃん」
と台ちゃんがさらと言ってくるので
「あれは違うもん!!アナタが来ないか見てたんだもん!」
とうちがムキになって言うとうちは、はっと!!となって顔が赤くなったり青くなったり交互に繰り返した。
「ここって雑誌の癖に中モノクロとかじゃないんだな」
と台湾の子が言うので
「今の漫画はカラーとかもあるからその影響じゃないかな?」
うちはしどろもどろになりながら言う。良かった。さっきの事あんま気にしてない。
「敵情視察って奴か?」
とちょっと低い声で上目使いに何故かカルに顔を近づけて睨んでいた。ゾク・・・!!うちはそれに目に涙が溜まるのが解る。
「二人ともキスするのですか?」
と凛とした声を聞いてうちの涙がひっこんだ。女の子は冷静な顔をしていた。うへへへそう言えばやけに近いなあ。
「子供の教育に悪いから止めとくけど次覚悟しとけよ」
と台湾の子はそう言って教室の最初の扉のページを捲ると台湾の子は消えていた。うへへさっきの子の聞くとボーイズラブの要素の意味とも取れてうちとしてはなんか―うちはスキップをし始めた。とそれを見てカルが冷や汗マークを顔に張り付かせてこっちを見ていたのではっ!!ちょっとエロイ事考えてたのばれた・・・!!な訳ないよね。カル馬鹿だし。コツンと何か頭に当たった。これは小さな鍵かっこーーーーーー!!!!!!うちは顔が青くなった。パシパシパシパシパシパシパシパシパシパシパシパシパシパシ痛くないがずっと叩く事を辞めない鍵かっこ。ヘアピンと大体同じくらいの大きさかな。うちはその鍵かっこを手で掴んでヘアピンがわりに頭の髪に挿し込んでみた。そしたら鍵かっこも動かなくなった。
「それ可愛いね」
とカルが笑ってうちに向かって言ってくると
「可愛らしいです」
と透き通るような声で言う少女。それを聞いてうちは
「そうかな・・?」
とちょっと照れた感じで笑ううち。
「ここの教室を獲ればいいならずっとここに居ればいいって事?」
簡単じゃん。
「さっきの扉絵のコアラさんを見ると本当に自分の実力が一番、人気が一番などここの教室を本当に自分のものなった証があの扉の絵ではないでしょうか?」
と透き通る様な声で感情を表さない顔で言う女の子。それを見てああ。この子の頭撫でたいなと思った。ううー。よくアニメとかで男が女の頭撫でるのあるけどよくそれ観てキショその女の子に触んなと思うが実際になって見ると本当に撫ぜたくなるもんだなあ。でもこの子にキモイと思われるのヤダな。実際に撫でる勇気が無いのでカルの手首を掴んで代わりにカルの手でその子を撫ぜながら
「ならここに居ればこの教室が手に入る訳じゃないのか」
とうちはげんなりした感じで言った。なら-うちは・・・!!うちはさっきのヘアピンもとい鍵かっこを外して
「弱い奴から片付ける・・・!!」
とうちはそれでカルの頭をパシパシパシパシパシパシパシパシ叩き始める。それを冷や汗マークもといたたらりんマークを一個張り付かせながら笑って叩かれるままになっているカル。
「弱そうな方が一番強いというのが漫画の定番です」
と真面目そうな顔で言う女の子。
「なら一番強い奴死ね・・・!!」
とうちは鍵かっこでまたカルの頭を叩き始める。
「困ったな。一番強くならないといけないのか」
と冷や汗マークを顔に一個張り付かせながら言うカル。
「とにかく早くテストを進めんと」
うちはそうげんなりした顔で言った。
「なら漫画雑誌みたいに一人、一部屋(一教室)に居てそれで系を育てて競うって事かな?なら僕ひとまず他の教室に住むね」
とこの教室を出て行こうとしたのでカルの制服の端を掴んでうちは引き留める。
「迷子になるよ」
とうちはカルに言う。
「なら私も出て行くまでになってしまうますが一緒に行きます」
と女の子が透き通る様な声で静かに言う。
「じゃあ。またね。系ちゃん」
と片手で手をひらひらさせてバイバイをしている笑うカルと隣には無表情で両手で前にちょっと動かすばいばいをして女の子とカルはページもとい次元が捲れる音と共にこの教室を出て行った。シーンと静まり帰った教室。物音一つしない。いきなり広くなった教室。一人には多すぎる沢山の椅子と机。その中の一つを静かに見つめる。それに座ってみた。座れた。やった。さっきのはオーちゃんがギャグでやってただけなのか。うちはそのまま机に突っ伏して寝た。ああ。この教室を育てていっちゃん強くするにはどうするか?うちは色々考えたが何にも思いつかなかった。そうだ・・・!!ひとまずこの教室に自分のだって解る様にマーキングしとかな。と何故かオーちゃんが使ったペンがあったので教室の壁に何か描く事にした。普段ならこういう事やると犯罪だが、今ならこれもテストのうちじゃ・・・!!いっぺん描いて見たかったんだ。うーんとでも実際描こうとすると何描こうか迷うな。むむむむむむむむむむむむむという事でやっぱり何にも考えつかない無という事でうちといったらむにゅ口でひとまずむにゅ口を描く。それと系典と言う事で系の模様を表す顔にしたいなと言う事で模様かま。シンプルイズベストでやっぱり解り易く三角と逆三角形が組合わさった。定番の星型に近いあれでと顔の形はそれで後はキリっとした感じにしたいから眉毛は立たせて棒線を斜めに対象に描く。後定番にぐりぐりまんまるの目にした。そして胴体はうーむ。系は実体が無い様な感じにする為にこれでいい。
「よし!!次はこの教室の扉にも描くぞ!!!」
とうちは勢いよくカルが出て行った方とは逆のうちらが入ってきた。入口の方に向かうと壁に手を当てて手を右に滑らせると空間が捲れるぺらという音がして外に出た。勢いよくさっき描いたうちのマスコットキャラクター、けいちゃんを描く。さっきとは違う形でつぎは六角形の星の形の系にした。系とは色々変化する事を表したかった。よし!!この調子で全部屋をうちの教室にするぞ。うちはまた次元を捲って教室に入るとよしうちの新しいスクールライフの始まりだ。うちはカル達が出て行った出口へと手を触れて次元を捲る。
するとやっぱり無限の白だった。唯一の色は輪郭などを表す黒だった。そして扉に近ずく近ずこうとするが中々もうそこに見えているのに中々辿り着けないいくら歩いても全然近ずく気配がしないのだ。台ちゃんとカルとあの女の子は居ないという事はこれをクリアしてるんだよね・・・?うちは焦り始めたどうしよう・・・?うちが迷子になっちゃった・・・。オーちゃんの嘘つき。あんなに一瞬でビームみたいに一瞬で貫通できないじゃん・・・。うちはおもむろにカードを制服のスカートのポッケから取り出す。オーストラリアのカードだった。ひっくり返してコアラの絵を見る。ポケーとそれを観る。はっ!!いけないいけないよ。不思議なコアラワールドに引き込まれていた。なんか変なコアラの所為で不安が消えていた。そのカードに向かって
「オーちゃんの馬鹿ーー!!!」
と言うとオーストラリアの国旗の模様がそのまま描かれた機体が現れた。ガンダム的な大きさがあるのに、何でこの通路に入るのか不思議だが次元だから広さは無限なんだろう。それに乗り込むと
「行けー!!オーちゃんビーム」
とうちはそう言うとスーとそのまま扉をすりぬけるとうちのイラストけいちゃんの形が違う次は五角形の系ちゃんが通るだけでマジックではなくて光の様な綺麗な生きている線で写った。これも系だなとうちは理解した。やった!!うちはマジックでは無くて通るだけで系を発して描く事をマスターしたんだ。気分はさっきと違って上気分だった。ふふん。鼻歌を歌いながら、次々教室をすりぬけながら四角形、八角形、色々な形を描きながら高速で一瞬で無限数の教室を一瞬の間にすり抜けた。でもそんなかに台湾の子もカルもあの女の子もいなかった。そうかもしかして一番奥なんて存在しないのかも。
「よし!!めんどくさい!!行け!!けいちゃん砲!!」
うちはドン!!!!と轟音がなるとぽあああああああわーーーと煙の様なものが無数のけいちゃんがドンドン発射される。よし。これでほっといてもいいだろう。よし!!戻るか・・!!
「系ちゃん光線!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
とうちは来た道を光の線がびゅ!!!と走ったかと思うと最初の三角形と逆三角形が組み合わさったけいちゃんが描かれた教室に戻っていた。よし!!うち頑張った。とうちは機体から降りて椅子に座った机に突っ伏して寝た。そうやむさんって結局何処にいるんだろう。でもうちむさんが居なくても一人でここまで行けてるそんな満足感でいっぱいだった。
「未来には惑わされない何故ならうちがいるから~」
とうちは突っ伏しながら歌い始めた。
「未来は有限であり無限」
とうちはいきなり立ち上がって
「広がれうちい!!」
と言ってある事に気ずいた。自分が机に突っ伏しているのまた違う今のうちが別に居て立っているのである。何これ?幽体離脱?いやこれは
「やた!!うちも無限子になったんだ」
うちはスキップをした。そのまま外に飛び出た。ぴょんぴょんやった!!!うちは自由だ。うちはカードを持って踊った。その途端に現れた。ピンクの機体に乗り込んだ。そしてスキップした。女の子が居た。それに無数の機体が円の様に取り囲んでいた。白い同じ機体が取り囲んでいた。これってフランスの冷たい瞳のあの子の―!?それにフェンシングに使う細い剣の様なものを女の子に向けていた。その子は全身は血塗れだった。
「ぎゃーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!」
うちはそれを見て絶叫した。その時真っ白の背景に一瞬、うちが幼稚園の時の男の子達がニヤニヤ笑って四方から指を指して何かを言ってる姿が映る。それに気ずいてこっちを振り向く女の子。女の子がカードを上に掲げたかと思うとその子はオレンジ色の機体が出て来てその機体から
ジャキン!!と音がしたかと思うとその機体から銀色のオランダの風車みたいな銀色の刃物が出て来てそれが一瞬の間に一回転したかと思うとその取り囲んでいた機体すべて粉々にしたかと思うとその風車刃物は一瞬の間で元の機体に戻っていき。そしてこっちに駆けて来た。
「大丈夫ですか?」
とうちの両手を握ってその女の子が言った。いつの間にかうちら二人は機体から降りていた。
「血が・・・!?痛くないの・・・?て・・?あれ?血が出てない・・・?」
うちは怯えながら言った。
「私は大丈夫です。お気づかい有難う御座います。もう怖がる必要はありません」
とこっちを真っ直ぐな瞳で見てきている。落ち着いている女の子の様子にうちの心も落ち着き始めて、今度はうちより年下の女の子に宥めれている自分に恥ずかしくなった顔が真っ赤になり下を向いた。どうしよう・・・。こんな感じでみんなより優秀な、人気な存在に成れるのかな・・・。うちには後が無いのに・・・。それにこんな幼い子でもさっきのあれ・・・・・・!!うちでは到底出来ない・・・!!うちがやった事といえば落書きをしただけだった。この子はもうどれくらい出来てるんだろう・・・?うちは心臓がドクドク言い始めた。
「教室に行きますか?」
と透き通る様な声で相変らず無表情で言う女の子。え?もしかしてこれはうちと一緒に行こうというお誘い。やった!!友達の家だとか誘われた事ないのでうちはぱああああとなった・・・!!やった!!初めての友達の家デビューだ・・・!!現実にはあったばかりの女の子だけどでも今だけは友達気分を味わってもいいよね!!
「生まれ故郷ってもしかしてオランダ?」
うちは話しかけてもらったのに気をよくしたのか調子こいて話かけてみた。
「はい」
と答える女の子。
「オラちゃんって呼んでいい?」
とうちは憧れのニックネームを自分から呼んでいいと大胆な提案をした。これは断れるとかなりショックだぞ・・・!?何でこんな事を言ってしまったんだ・・・?今はテストじゃなくて遊びじゃないっていうのに・・・!
「はい」
とすんなり返事をする女の子。やった・・・!!うちはぱああああとなった。やった!!やったよ。うちはスキップで前を少し飛び跳ねたかと思うと急いで走り始めた。そして後ろをちょっと振り返って
「早く~!!早く~!!」
とうちは上機嫌で手でこっちこっちとやる。
「はい」
とすぐ追いついてくるオラちゃん。
「そういえば、その教室何処?」
とうちは重大な事を気がついた。
「ならここにしましょう」
と言って女の子は立ち止まる。え?何処でもいいの?うちも立ちどまる。変わらない白い部屋。それが―ぺらと空間の捲れる音が聞こえて教室になった。あれ凄い・・・。勝手に触って無いのに捲れた。自動扉・・・?これもオラちゃんの力・・・?凄い・・・。とうちはただ扉が開いただけなのにうちは感心した。改めてそんな事で驚く自分は何にも出来たつもりで何にも出来て無かったんだと実感させられさっきまでの幸福感はすっかり吹き飛んでいた。教室に入るうちとオラちゃん。
「誰も居ない・・・あ。冷蔵庫・・・!!」
とうちは教室に冷蔵庫があった事にめちゃくちゃテンションが上がった。うちはそれを思わず開けた。中にはペットボトルの水が大量に入っていた。うちは床に崩れ落ちた。
「じゅジュースが無い・・・・」
とうちはショックを隠しきれなかった。
「ジュースが必要でしたか?」
とオラちゃんが聞いてくるので、いけない。馬鹿にされる。ここは大人の女性を演じるんだ。
「ううん。絶対ジュースなんて子供の飲む飲み物要らないというか興味ない。ただ欲を言えばあったらいいなと思っただけで」
と真顔でその子に言ううち。
「例えばどんなジュースがあればいいと思いましたか?」
とうちに聞いてきたので何この子うちがやっぱりジュースが欲しかったと勘違いしてんのか・・・?この娘っ子め・・・!!
「別に欲しくないけど、ファンタのメロン味。カルピスソーダ。三矢サイダー、ジュースじゃないけど、烏龍茶、だってジュースだけだと逆に喉渇いちゃうから」
とうちがあくまで相手に胸のうちを悟らせない様に真顔で言ううち。するとオラちゃんはペットボトルを一本取り出すとそれは緑色のファンタのメロン味だった。
「嘘・・・!!さっきまで水だったのに・・!!凄い・・・!!別に欲しくないけどあくまで凄いってだけで」
とうちは顔をちょっと強張らせて言う。
「宜しければどうぞ」
とうちに差し出してくるので断るのは悪いので受け取った。うちは我慢できないのでそれの蓋を開けて飲み始めた。シャワーと炭酸がうちの口に広がる。メロン味って大好き。そんなに売ってないし。
「オラちゃん。烏龍茶」
とうちはオラちゃんに頼む。冷蔵庫をまた開けてペットボトルを取り出す。烏龍茶だった。うちはそれを受け取りながら
「ありがとね」
とお礼をオラちゃんに言うと
「いえ」
と言うオラちゃん。この子は何で自ら敵を自分の場に引き入れたのか不思議だ。ならうちも敵情視察だ。
「ねえ?何でここまでこれたの?」
うちは真顔で言う。
「私一人だったんです」
え?どう言う事?そうか、一人でこの試験会場まで来たって事か。やっぱうちの聞き方がまずかったか。
「違うのうちの聞きたい事は、何でさっき只の水がジュースに変わったりとか扉が勝手に開いたりできたのかなって?さっきオーちゃんがみんな扉をコアラにしてたからうちもみんな落書きを描いて回ったんだけど何かやれた達成感が無いっていうかなんというか・・・」
とうちは不安を思いっきりオラちゃんに言ってしまった。敵に何いってんだろ。うちは全員ぶっ倒さないといけないのに・・・!!またドベにはなりたくない・・・!!
「系を育てるのです」
え?魔法少女育成計画?
「え?オラちゃんは系を育ててそうなったんだ・・・」
よく解らん。やっぱり自分で考えるしか無い。むさん。もうそろそろ正体現して助けに来てくれないかな?もしかしてこの子がむさん?ジュースくれたし。いやいやいかんいかん。折角うちはむさんに頼らなくてもここまで来たんだ。むさんに頼る事を考えるのはよそう。考えるんだ。考えろ。ん?そう言えばカルが関係を育てるみたいな事言ってたような。それに一人ぼっちの奴でも関係性が創れるとも言ってた。そう言えば、合気道って相手の力を使ってやる競技とか言ってたそれとこれは似てるんじゃないか?
「うちは何にも力持ってないのかな」
はっ!!ししまった。うちはこんな小さな子に何自虐的な事言ってしまったんだ・・・!!
「自分で自覚してなさらないのでは?先ほどあなた様はテストを動かした様な気がしました。あなた様には周りを動かす力があるのでは?」
何言ってんのこの子いきなりうちを持ち上げて馬鹿にしてきたよ。
「例えばどう周りを動かせるのかな?うちはあなた様じゃなくて系ちゃんだけど」
とうちは口を尖らせながら言った。
「うちさんは何にも力を持ってないとおっしゃれていますがもしそうだとしたらその力をもってない方に合させるとかはどうですか?」
ガーン。う・・・うちさん。それにちょうドキツイ事おっしゃってるし。この子・・・実はこういう子・・・?
「なにおっしゃってるの・・・!!うちは系ちゃん!!」
うちは更に口を尖らせた。
「失礼致しました。系ちゃんさん」
ガーンやっぱり古畑任三郎来ちゃたよ・・・。
「さんは付けないでと言いたい所だけど古畑任三郎好きだから、ま。いいよ」
とうちは普通の表情に戻し始めた。
「有難う御座います」
とお礼を言われたがお礼を言われる事をしていないがお礼を言われて悪い気がしない。うち保育園の先生とか向いてるかも。えへへ。なんたってうちカルの面倒もちょっとの間だけどみててあげたし。この子の面倒もみてあげよ。
「オラちゃんの事守ってあげるね。こうみえても面倒みの良い方なんだ」
とうちはドヤ顔をオラちゃんに向けた。
「有難う御座います。ずっと一人だったので、頼れる方がいるのは助かります」
と相変らず無表情なオラちゃん。なんだかこの子母性本能をくすぐられるなあ。
「ねえオラさっきの合させるって事だけどこの雑誌作りで使えるって事だよね?」
とうちは更にオラちゃんの話相手になってあげる事にした。
「いえ。このテストには使えないかもしれないです」
とショッキングな事を言い始めた。
「全体の事です」
え?意味解らないなこの子。あ。解った。この年頃はかっこつけて意味の無い事を言いたがるお年頃だった。うちにもこんな時期があったな。暖かい目でみてあげないと。あ・・・。オラちゃんの言ってる事解ったかも。
「オラちゃん・・・。うち解ったよ・・・。うち本当はこんな憎まれ口とか言って嫌われたいんじゃなくて本当はみんなと仲良くしてみんなと幸せに暮らしたいんだ。うちすぐものをすぐ忘れちゃうんだけど、でも時々みんなが覚えてない事沢山覚えてたりするんだ。でも結果、うちだけが覚えてても周りの人が忘れてる訳だからうちの勘違いだっていつも馬鹿にされるけど」
うちは自嘲気味に笑った。
「私は系ちゃんさんの事信じます」
何で会ったばかりのうちの事信じるなんて言えるんのだろうこの子は。
「うちもそうなんだ。うちもそうやってすぐ信じるんだけど、いつも大体その子達はうちの事関わらない様にするかうちを否定してきたりしてうちの事虐めてきたりするんだ」
とうちは寂しそうに笑ううち。
「でも、うち思うんだけど、人間の脳って容量があるじゃん。だからどおしても覚えてない事と忘れちゃう事がどうしても出てくると思うんだ。だからそのみんなの覚えている事を繋ぎ合わせれば最強の記憶、脳が出来るんじゃないかって。だから能力もみんなの力を繋ぎ合わせれば・・・!!そしたらみんなが幸せになれる」
みんなが幸せならうちの幸せの出番も回ってくるじゃ・・・というのがうちの本音だが、でもみんなが幸せになれっていうのも本気の気持ちだ。
「理解しました。みんなで系典を創るという事ですね」
と言うオラちゃんの理解力の良さにうちの気分の良さが跳ね上がった。
「うん・・・!!さすがオラちゃん頭いい!」
でも元からそういう問題だった・・・。うちはどよーんと落ち込んだ。
「でもまずは雰囲気だよね」
うちは気を取り直した。
「そうですね」
とオラちゃんは言う。
「ねえ。うちは自分自身のペースがあって今絶好調だから他人のライバルの事なんか全然気にならないんだけどさ。アイツら今どういう感じなんかな?いやうちは全然気にならなくてどうでもいいんだけどさ。もしかしてオラちゃんが気になって知ってるのかもと思って」
とうちは何気なくオラちゃんに聞いた。
「もう先に行ってしまわれているみたいですね」
とオラちゃんは言うがえ?どういう事?
「このテストだけに捕らわれていないと言う事です」
とオラちゃんは言うがそんなの―
「何それこのテストに集中してないって事?」
やった!!このテストなんかどうでもいいって事か。それならうちでもいい順位狙えるかも。あれでも―
「何でその事オラちゃんは知ってるの?アイツらに会ったの?」
それにしても落書き描きに随分多数の教室をひたすら真っ直ぐ進んだけど全然アイツらに会わなかった。それなのにオラちゃんは会ったの?
「私は一人だけなので解るのです。ここは私自身ですので」
え?どういう事オラちゃん。あ。そうかオラちゃん。中二病みたいな所あるからかっこつけてそれらしい事言いたいだけか。うちもそういう時期あったから気持ちは解る。この子はうちの生き写しみたいだな。まあ。顔の作りとかを除けば。サラサラの長い髪でロングヘアーのオラちゃんの髪をみる。ああ。うちも女の子なんだからこういう長い髪に憧れたけど、うちはおかっぱに近いショートへアーだし。それにうちの顔は誰が作ろうと思えば簡単に作れるだろうがオラちゃんの顔は作ろうと思っても難しくて作れないと思う。
「うちはこのテストに集中する。他の事なんて考えてられないんだ」
とうちは真剣な表情に思わずなった。それを顔色を変えずに見つめるオラちゃん。
「うちはタイトルを考えようと思う」
とうちはいつの間にか座っていた教室の椅子を降り、そのまま床に座禅を組み始める。これぞアニメ一休さんがやるとんちを考える前にやるポーズ。うちは目を瞑り始める。ぽくぽくぽくぽくぽくぽくぽくぽくぽくぽくぽくぽくぽくぽくぽくぽくぽくぽくぽくぽくぽくその音と共に景色が暗転した。
× × ×
ひたすら机に向かって勉強している子が居た。よくそんな集中できるな。うちなんて数秒で漫画読むのに。カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリ実際そういう音は出ないがそれは例えであり、そういう音が出そうなくらいシャープペンを動かしていた。すると、コンコンとノックする音が聞こえてでもそれすらも聞こえないとでもいうかの様にシャープペンを動かすの止めない。ひたすら視線は教科書に向かっている。その子は男の子で高校2年生ぐらいの男の子なのだが、書くのを止めようとしない。するとそのノックした主が入ってきた。年からみてその子のお母さんと言った所だろうか。そのお母さんらしき人は入ってくる時は微笑んでいたが暫く立ってその子をみてたがその顔をどんどん不安気な顔に変わっていき、耐えられなくなったのか
「また痩せたんじゃない?」
とその子に声を掛けていた。だがそれにも気がつかないのかカリカリを止めなかった。ん?痩せたっていう事はこれはうちの事か?うちはその場自身になっているのでそれすらも解らなくなっていた。見かねたその子の母はシャープペンを取り上げた。そして始めてその子は顔を上げて母の方を見た。
「有難う。コーヒー持ってきてくれて」
と笑顔で言うその子。この子はうちじゃない。それを見て思った。だってうちはコーヒーというものが毛嫌いしておりあんな苦いもの美味しいと言う奴は大人ぶってかっこつけているくだらない奴という事だけは何故かはっきり覚えていたのだ。
「そうじゃないでしょ。ご飯もろくに食べず勉強ばっかりして、もう成績も一番でそんなにもうやる必要無いんじゃないの?」
とお母さんが聞くとその子はそれに笑うと
「まだ全然足りない気がするんだ」
とその子は言った。ああ。何か益々うちじゃない気がしてきた。
「何をそんなに恐れてるの?あなたは親の私が言うのはなんだけど、いい子だし、他の子から誰も何もかも好かれていて、他の子の為だったら何もかもすんなり引き受ける様なそんな子で私が口出しする様な事は一つもないけど、いえ一つあるは、その勉強の時間の量が異常よ。そんなに勉強しなけりゃいけない何かの理由があるの?」
と心配そうな顔で聞いていた。随分親馬鹿だなと思うが多分この子が相当いい子なのか、やはり親馬鹿なのかうちには解らなかった。でもうちに一つ言える事があった。うちは
勉強のやりすぎで親に心配かける様な事はなかったという事だけははっきり覚えていていた。つまりうち偉いという事だけは確かだった。
「そんな褒めてもらう程価値のある人間じゃないよ。何かの為に勉強しているんだけどそれがよく解らないんだ」
と母に笑顔を向ける。でもその子は全然それが苦じゃない様、逆にそれが幸せな様なそんな顔をしていた。何でも出来てもこんなとても幸せと言えない状況ってあるんだと今思った。ん・・・あれ・・・?待てよ・・・。これはうちのじゃないんだよね?なら今のうちは何なんだ・・・?ヤダよ・・・。こんな見ているだけの人生なんて嫌だ・・・!!
「行こううちと一緒に!!」
うちはその子に叫んでいた。するとその子はこっちを振り向いた。え?こっちを振り向いた?途端にお母さんも出て行った。あれ?お母さん変なタイミングで出て行ったな。
「行くよ一緒に」
とその子がうちに向けて笑った。うちの心臓が高鳴った。あなたはもしかしてむさん―?
「なら早く一緒に来てよ」
とうちは必死になって言った。
「うん。先に行って必ず待ってるよ。必ず君の傍に行けるように」
え?先っていう事は―うちはその時目を覚ました。
「ここは何処?」
とうちはいつの間にか一人で白い扉の前に居た。居たんだ。むさん。うちは涙が溢れて居た。うちはその場にへたり込んで床に座りこんだ。するといつの間にか真直に顔が―
「ぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」
とうちは大声で叫んで居た。
「何だ。元気じゃん」
とうちの目の前に台湾の子がしゃがんでこっちを見ていた。うちは泣いてた所を見られたのが恥ずかしくて背を向けた。そのまますたすたすたと前を歩き始めた。なんてタイミングで現れるんだ・・・!!もっと現れるタイミングを考えろや!!うちはむせっとしてどんどん歩くたびにイライラしてきた。するといつの間にか台湾の子の顔が目の前に居た。
「ぎゃーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!」
うちは驚いてまた叫んでいた。いつの間に前に回りこんでたの・・・?
「あっち行って!!もうアンタら何てもうどうでもいいんだ!!うちにはむさんがいるから!!!!!!!」
うちは台湾の子に向かって思い切り怒鳴っていた。うちは人みしりでこの子にこんな大きな声出した事なかった。というか、うちは常に一人だったけど、一人なのを恐れていたんだ。
「むさんって誰だ?」
とうちに聞いてきた。
「うちの大切な人」
うちは胸を張って言った。もうコイツなんてどうでもいいのだ。うちにはむさんがいるから。うちはほくそ笑んだ。
「ソイツ何処に居んの?」
とうちに淡々と聞いてきた。え・・・っとどうやって答えればいいのかな・・・?
「そこら・・・へんを漂ってる・・・のかな・・・?ほら系的な・・・」
うわ・・・!!ヤバイ変な事言ってる・・・やばい負けてる・・・。負けるもんか・・・!!
「スーパーマンみたいにうちのピンチの時に現れる・・・!!タイミングよくその時に・・・!!アンタみたいにタイミング悪い時じゃなくて・・・!!」
とうちは言いたい事を言いきった。
「そいつと何処で知り合ったんだ?」
と何もかも見透かすかの様なそんな目で見てきた。うちはその目を見てられず思わず視線を横にずらした。
「ねっ・・・ネットの・・掲示板」
はっ・・・!!思わず本当の事を言ちまった・・・!!
「で実際そいつと会った事は?」
と聞いてくる。何でお前にそんな事を・・・・!!
「ないけど、このテストに一緒についてきてくれるって・・・」
は・・・!!また・・・!!
「それ騙されてんだろ。明らかにくる訳ねえじゃん」
!!!!!!!!!
「ばかああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
うちは訳も解らず叫んでいた。するとぴきいきいっきいいいいいいいいいいいいいいいいと音を立てて砕け始めた。やった!!どうせうちにはもう無理なんだ。ならテスト事壊れろ!!!!とうちは笑った。あれ・・・?でもよく見たらその砕けた下から新しい扉の装甲が見え始めていた。全部砕けてピカピカの新しい扉が出てきた。うちは後さずりした。これは扉なんかじゃなかったんだ。うちの壁だったんだ・・・!!ドン!!台湾の子に衝つかった。コイツそう言えば居たんだ・・・!!あれ・・・なんか壁が近ずいてくる・・・?「いやああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
その台湾の子を押しのけて逃げた。後ろをチラと見たが一つじゃなくて無数に沢山あった。綺麗にちょっとずつ感覚を開けて綺麗に一列に並んでいる。来るなよ。来ないでお願い・・・!!うちはスカートのポッケから日本のカードを思いっきり引き抜いた。
「日本うちを守れ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
日本に乗りこむ。さあああああああああああああああああああああああああああああまるで波が押し寄せてくる様に追いかけてくる。でもうちの日本の方が早い。うちはいつの間にか一つの扉の前まで来ていてそれに思わず駆け込んだ。そこには表紙の一番近くの教室に描いたけいちゃんの落書きもあった。やった。うちの教室まで戻ってきた。もう扉もしまってるしもうあの扉達が追い掛けてく心配も無い。
「やった!!!うちはあいつら壁達に勝ったんだ!!!!!!!!!」
とうちは安心感からまた床にへたり込んだ。もう全身を全部床に付けて寝そべった。終わった。うちの戦いはと安堵したら、ドンドがアアドンダガあああドンドンドンドンドンドンこの教室の扉に体当たりしてぶつかってくる音が無数にした。その度にこの教室も揺れた。するとドが---------------------ーーーーーーん最後に凄い一番凄い音がして、この教室の出口もというちがさっきこの教室に入ってきた方もとい黒板がある方の扉が砕けてなくなった。
「ぎゃーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!」
うちは恐怖で叫んで後さずりして逃げたので後ろにあった教室の入り口の壁にぶつかっていた。
「来ないで!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
うちは叫んでいた。その途端どどどおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおとおおおおおおと凄い音がしたかと思うと一瞬のうちに無数の扉がドミノの様に綺麗に一瞬の間に倒れたかと思うと順々に消えてこの教室にみんな一つに吸収されたと最後に長い名古屋のテレビ塔ぐらいの長さよりもっとあるんじゃないかと思うぐらいの鉄棒くらいの太さの棒というかまるでスターウォーズのライトセーバーみたいな光の光線が倒れきて地面に落ちて消えたかと思うとカルがストンと着地するかの様に現れたかと思うと何事もなかったかの様に扉は閉まった状態の普通の状態に戻っていった。教室全体の壁がピンク色の壁に染まっていった。もしかしてコイツが棒高跳びの要領で倒れこんでこの壁扉を崩し倒した・・・?いやコイツが本当は扉に襲わせてうちを殺そうとしてきたんだ・・・!!
「ぎゃーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!」
とうちは泣き叫んでいた。
「系ちゃん!!大丈夫だ。このテストは系ちゃんのだ」
とうちの両肩を両手で掴んで言ってきた。鍵かっこ!!!!コイツをやれ!!!!!!!ん・・・?うちの・・・?大丈夫・・・?その時―思考が流れ込んできた。そういえばこのテストはうちがカルに教えて貰って創ったというか探偵の神経細胞に繋いで心理の系で創った―実際に存在するテストの系と繋いで創って本当のテストにしたと理解した時と鍵かっこがカルの左頬をシャッとかすって一筋の赤い傷を作ったと同時だった。うちはピタと泣くのを止めた。
「手を退けろ。アリの子から」
と静かに誰かの声が聞こえた。この声ってすっかり忘れていたけど―アリの子ってうちの事?始めてうちの事言った。
「まいったな。一言でいい所持ってかれた」
と両手を上げながら微笑しながら言うカル。あれ―うちが-戻ってく―もう一人そこに机に突っ伏して寝て居たうちに吸収されていった。
トントントントントントントントントントントントントントントントントントントントンん?誰かがうちの机を指で叩いている。誰?うちは机から自分の顔を上げる。机に涎がべっとりついていた。カンと何か倒れた音がした。あ。うちが髪に付けてた鍵かっこもしかしてこれが机叩いてた?うち動かしてないよ?あれうちの前の机に誰か座ってる。もしかして何か現実に戻されたというか。過去からまたは未来からタイムリープしていたのが今に戻った感じがした。
「ちびが起きた所で順位発表。教団から一番からの机の並び順」
と面倒くさそうに言うオーちゃんは教団に立っていてその前にあの―さっきみた髪の色、これはさっきの冷たい目のフランスの子。サラサラの髪触ったら柔らかい―のが何故解ったかと思うとその子の髪を無意識のうちに撫ででいたからだという事を気ずいたのはその子が後ろを振り返ってこっちを向いたからだ。気の所為かもしれないが冷や汗マークを一個貼り付けた顔を一瞬した様な気がしたような気がしたがこの子がそんな顔をする訳ないしうちはその子の髪を無意識に触っていた罪悪感からすぐ後ろを振り向いたからだった。すぐ後ろの席に台湾の子が座って居た。いつも不敵な笑みというか悪役様なでもどこか楽しそうな笑みを浮かべているが今は影の落とした顔をしている気がした。目が一瞬あったが、うちはさっきの事があるのですぐ視線を逸らしてその後ろの席を向いたらカルが居たがちょっと動揺した様な冷や汗マークを貼り付かせて前を見ながら笑っていてちょっと慌てて
「系ちゃん。前見な!オー君が―」
と言ったと同時に―ポッコンと何か当たった。振り向いて前を向いたらバサっとうちの机に何か落ちた。雑誌だった。これが飛んできたのか。系典と表紙に文字が描かれていた。あ。学校が表紙だ。できたんだ。うちらの雑誌が。勝手に顔がにやけた。うちはウキウキしながらその表紙を捲ろうとしたがゴツンと誰かの頭をぶつけられたかと思うと
「何授業中に漫画読んでんだ」
と無表情で低い声で言ってきたオーちゃんがうちの机の前にいつの間にか居た。
「オーちゃんがこれ投げてきたんじゃん!!そりゃ読むよね!!この体罰教師!!それより乙女にごっつんことかしちゃ駄目なんだよ!このセクハラ!!!責任とって嫁になれ!!」
とうちがムキーとなって憤慨するといつの間にか教団の前に居て、
「いつまで座ってんだ。立て」
とみんなにオーちゃんが言った。
「おい!スルーかよ!さっき間違えて嫁とか言っちゃったけど、オーちゃんみたいな情緒不安定な奴こっちから狙い下げじゃわ!!」
とクワッとなって言うとそれをスルーしていつの間にかあの扉の前に立っていた。扉が二番目の扉に絵の様な本物の様な。うちが楽しそうな笑顔で胸をはる奴には「だいなし」と鍵かっこの中に書き込まれていた。ん?これは題名が無いって事か?するとその絵の様な映像な様なものが消えたかと思うと今度は指を何処かに指しているこれはよく名探偵コナンが犯人はお前だ!!ってやっている断定ポーズうちが勝手に名付けたポーズはいいとしてそれをうちがやっててそして鍵かっこの中は「あいつら全員うちの前に全員現れろというか暴き出す」と書かれていた。そうか―オラちゃんと一休さんごっこをやっていた時にうちが考えたのがみんながこのテストに集中する様にしたいと宣言した後にうちがどよーんといきなり暗くなって
「でもあれだけ探しても見つからないんだから無理だよね?」
とうちがどよーんとした暗い顔をして言うとオラちゃんが
「何であの方達を系ちゃんさんの前に現れさせたいのですか?」
とうちに聞いてきた時うちはアレどうしてだ?とうちはその理由が解らなかった。
「どうして会ったばかりの方達他人の方達と仲良くなられたいんですか?」
とオラちゃんが質問を変えて言ってきた時にうちは全身から冷たい汗が噴き出た。あれ?ナンデダッケ・・?なんかそれに違和感があった。
「ヒロインが泣いてたら飛んでくるのでは無いのですか?」
とオラちゃんが聞いてきたのでえ?・・・あれ今なんか変な感じになったけど気のせいか。
「え!?うちがヒロインない!ない!あんまり女が居ないってだけでうちブサイクだしオラちゃんの方が美少女だし」
うちは慌てて顔を赤くして手を振った。それにふと悲し気な表情になって
「それにうちがピンチになってもどうでもいいと思う赤の他人だし」
とオラちゃんにいつの間にか愚痴っていた。はっと我に返って思った。何でこの子に思わず離してしまうんだろう。この子がかなり態度が中二病の所為で大人びて見えるからだろうか・・・?
「ではそれを試してみましょう。まずはご自分を思い出して―」
とオラちゃんが言ったのを最後にうちは記憶を失った。何で・・・?そういえばカルも心理が解ればカードに書かれたそれぞれの課題がもしかしてみえてくるかも。それからテストの課題に動きがあるかもと言っていた事によって系を育てて―ここ自体を創った。うちはチラとカルを見てみると微笑んでそれを見てたので何でこんなんでこんな顔が出来るんだろう。こいつはよく解らん奴だ。うちはチラとフランスの子を見たら相変らず冷たい目をして静かにそれを観ていた。うううう。何でコイツ二位なんだって思っているに違いない。うううう。惨めだよお。うちはその顔を見て居られなくなってその隣に視線を移した。するとうちはそいつの顔を見て驚愕した。すっごい眩しい笑顔してそれを見ていた。何でこいつがそんな顔をする・・・?うちは思わず俯いた。
「系ちゃんさん」
この透き通る様な声は―うちをそっちの方を振り向くとオラちゃんが居た。
「オラちゃんていつもいつの間にか居るよね」
うちは思わず笑顔がこぼれた。
「うち二位になったよ。偉い?何かご褒美頂戴」
うちはドヤ顔でオラちゃんに手を差し出す。あれ?そう言えば何でオラちゃんは順位に入って無いんだろう?ヤバイ・・・?うち一位には成れなかったけど今までテストで二位に成れた事がなかったからつい浮かれてしまった。
「オラちゃん。御免。うち。浮かれちゃって」
とうちは思わず顔を曇らせて言った。
「このガキの事心配しても損だ。ちびよりずっと先に一位になってるから。たった一人の受験者で」
とオーちゃんが無表情で相変らず何の関心も示そうとしない顔で言った。
「オーちゃん何言ってんの!!オラちゃん以外のうちらは居ないも当然て事か!!!いつも何か残酷な冗談真顔でぶっこんでくるよね。このオー馬鹿!!」
とうちは系ちゃんパンチをオーちゃんにかまそうとするとうちの左頬にオラちゃんがちょっと背伸びして一瞬だけキス―?してきて
「私の中では系ちゃんが一位でした」
と蕩ける様な笑顔で笑った。うちは顔が赤くなって心臓が五月蠅いぐらいに高鳴った。こんな子見た事がない。まるで天使だ。
「私の正体は単体です」
え・・・?何言ってんの?オラちゃん。
「最後に役立てていけたらと思い言いました」
え・・・?最後・・・?
「え・・?何でオラちゃんもまだこれからうちらと一緒にテスト受けるんだよね?」
とうちは幸福になった事に一転―不安で心臓がドクドク言い始めた。
「また会えます」
と天使の様な控えめな笑みで笑うオラちゃん。
「え・・・?」
その途端巨大な風車が現れたかと思うとうちらのいる次元事回転した。
× × ×
あれここは?うちは白い空間に居た。またか。白い空間。
「しもしも」
うちは誰か居るかもと言って呟いてみた。
誰も居ない。また一人になっちゃった。て。うちはいつも一人か。でも折角オラちゃんと仲良くなれたのに―うちは涙が勝手に溢れて止まらなくなった。
「お姉様ごきげんよう」
と上品な女の子の声が聞こえた。マリア様が見てる?何だか懐かしいな。うちもマリ見てみたいな、なんだっけはまったのは昔の事で大部忘れちゃっているけど、確か妹と姉とかの関係でスール?みたいな制度があって・・・あ~うちも妹か姉欲しい~!!うちもお姉様とか言ってみたりとかお姉様とか言われた~い!!うちは興奮してぴょんぴょん飛び跳ねた。
「何か良い事がありましたの?お姉様」
と耳元で囁かれた。
「げあーーーーーーーーーーーーーー!!」
とうちは絶叫した。囁く者(ウィスパード)フルメタルパニックッくーー!!とうちは頭を抱えて顔を隠してしゃがんで怯え始めた。体がブルブル震えた。オラちゃんの馬鹿また会えますよって言ったって連絡先も解んないんじゃ会いようが無いじゃん・・!!オラちゃんの嘘つき!!馬鹿!!大嫌・・・そんな訳無い・・・。うちは涙が地面に垂れた。ちょっとの間だったけどオラちゃんと居れてうちは―!!
「泣く程嫌でしたの・・・?お姉様と呼ばれる事が・・・?妹が欲しいとか言ってくださったのは嘘でしたの・・・?」
とちょっと怯えた感じの女の子の声が聞こえた。うちはそちらを思い切って見てみた。ちょっとどよーんとした感じのちょっと吊り目の気の強そうなツインテールの外国人のうちと大体同じくらいの年頃の女の子がビクビクした感じで青い顔をしていた。良いな。人間離れした容姿で。これぞ。女の子って感じの。いいな。うちもこんな顔に生まれたかった。うちも一応女の子なんだけどな・・・。もうさっきの怯えより虚しさの方が勝っていた。
「お化けですか・・・?何でうち何ですか?」
何でうちみたいな何も恵まれてない者によってくるのか。もっと恵まれている所にちょっとでも不幸が行けばいいのに。人生は不平等だ。うちは冷めた目でその子を睨んだ。
「お姉様もわたくしの事疎まれるのですね。解ってましたわ」
と寂しそうにその子は笑った。え・・?この子もウチと同じ嫌われ者・・・?そっかこの子こんな容姿しているけどお化けだもんね。そりゃ嫌われるよね。
「あなたはお化けなんだから怖がられるのは諦めてください。うちは人間なのに嫌われ者なんです」
うちよりマシでしょ。それにこの子の見た目のスペックがうちより数倍の差が有り過ぎる。それにこの子にさっき心の内を読まれた。きっとこの世のならざる者だからだろう。負けてたまるか。もうお化けなんかに負けてられない。うちは一人でも何でもやってやるんだ・・・!!うちは更に警戒の色を強くした。だがある事に気ずいた。何でマシっと勝手に決めつけたんだ。見た目で判断されて勝手に決めつけられて辛かったのはうちなのに・・・!!うちは誰の味方であると決めたのに・・・!!お化けだって同じだ。
「お姉様私はお化けではありませんわ」
とそんなうちの言い方にも気にした素振りもなく思わず見とれてしまう様な静かな笑みをしてきた。
「そうなんだ。うちは信じるよ。さっきは御免ね」
とうちはしゅんとなった。
「いいえ。お姉様って本当明るくなったり暗くなったり本当に面白い方ですわね」
と可笑しそうに笑った。何が可笑しい!!!!!!!と言ってカルなら殴りかかっていった所だがか弱い女の子には無理だったというか何か悪い気はしないと思わずにやけた顔で
「そっそうかなうちそんなに面白いかな・・・?思い切ってお笑い芸人目指しちゃおうかな・・・?」
とへへへといった感じで笑った。何か気分が乗ってきた。
「そうだ!!恐れられているなら開きなおってそういう存在になってしまえばいいんだ。怖キモ可愛い一番になればいいんだ!!名付けてぐわっちぇめぐろ!!」
とうちは胸を張った。
「何ですの?そのぐわっちぇめぐろとは?」
うちはアマゾンマークみたいに何かを企むような顔をして
「うちは魔王になるって事」
とうちはその子の返事を聞かず、
「ついて来たいならついてきていいよ。妹分。ま。うちはどっちでもいいけど」
と言って進み始めた。
× × ×
「もしやもし」
うちは思いきって声が裏返りそうにながら思いきってそいつに声をかける。そいつは静かにこっちを相変らず冷たい顔を眺めていた。大丈夫かコイツ?もしかしてそのままもうスルーなんじゃ・・・。うちはそれを根気よくそいつを睨む様に見つめた。コイツ今までこれみた事あるのかな?でも雑誌の時は一応興味を示したから一応居たんだよね?いや関心がなくてもそれが必要と判断したらアイツは来るはずだ。そいつはそれをじっと一瞬見つめたかと思うとすぐこっちに切り替わってきた。これぞ。
『アイチャンネル』
うちは静かに脳内で反芻するかの様に呟いた。コイツにかかれば折角うちが用意したのにそれを使わずに目だけでチェンネルを変えられるというのか。ならリモコンの意味ないじゃん。コイツ嫌い、やな奴、やな奴、やな奴、やな奴、やな奴、やな奴、やな奴、やな奴うちは耳をすませばのヒロインの雫の気持ちが解った様な気がした。
「その表現は間違えてますわ」
と妹分はこっちをまるで誘惑するかの如く笑った。ごく。うちは思わず生唾を飲み込んだ。うちは女なのにこの子を見てるとそっちに吸い込まれるそうになる。
ドン!!何かを射抜く様な大きな音が聞こえた。うちはそれにはっ!!と我に返った。するとうちを凄い目で睨んでいる台湾の子もとい奴が居た。びくくくくくくくくくくくくくくっとうちは後ろにひっくりかえって寝そべる感じになった。今の音コイツの視線の効果音じゃ・・・??うちはそいつの顔を見ない様に目をぎゅと閉じた。するとうちのヘアピンもとい鍵かっこがうちの頬をぺチぺチ叩き始めた。
「さっきはエロイ事考えてたけど今は考えてないよ!!失敬だなあ。ちみい」
うちは言い訳の様に焦ってわざと大きな声で否定した。
「お姉様ご無事ですか?」
と言ったわりには全然心配した様子はなく寧ろなんか楽しそうだった。その笑みもいい・・・・!!うちはぼーと妹分に没頭し始めた。
びりっりいいいいいいいびりいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいと何かが勢いよく破ける音がした。そっちを見るとカルの制服の上着の方が破れて肌が見えていた。うちはそっちをじっと見つめた。何やってんだ。このカルは?キモイ。見せたいのか。このど変態めが!!うちが男の汚い裸なんかに興味を持つか!!とうちは怒って顔を見ず。その敗れている方をじっと見つめた。
しゅるるるるるる何かが解ける音がした。そっちの方を見てみると妹分が制服の上着のリボンを解いた音だった。凄いこっちは肌なんか出て無いのになぜだかエロイ凄い破壊力だ。うちは生唾を飲み込んだ。
「台ちゃん!それはやばいって・・・!!」
と焦ってちょっと慌てた様子のカルの声が聞こえた。カルがこんな声出すの珍しいな。ま。カルなんてどうでもいいからほっとこうとしたが、ん?もしかして・・・!?これはお決まりのうちは勢いよく急いで振り向いた。台湾の子がカルのズボンを掴んで下に下そうとしていた。
びゃ!!という音が一瞬聴こえた。
「系ちゃん。こっち来るのはや!!」
と言う驚いたカルの声は無視してぽけーとそのカルのパンツを無言で見ていた。
「お姉様」
と一言妹分は言ったかと思うとうちの手を引っ張って歩き出した。
「違うよ。別にあれは見たくて見たんじゃなくてお笑い的にのってあげないと可哀想かなと思ったのだよ。うち優しいから無視する訳にはいかない訳じゃんね?」
とうちの説明に解ってますわと言っている様なキラキラした瞳でこっちを妹分は見た。それにしても台湾の奴め・・・!!エロイ事嫌いな癖にこんな時に何やってんだ・・・!!妹分に誤解されちまうだろが・・・!!うちは苛立ちを抑えきれなく。歯をガチガチやりはじめた。何でうちの嫌な事ばかりやってくるのだろう・・・!!イライライライライラし始めた。ハッ・・・!!駄目だ。アイツの事は考えない様にせな!!
「あのね。それとさっきのやな奴って言ったのも御免ね。人の悪口なんか言っちゃって」
とうちはイライラを打ち消す様に妹分に弁明し始めた。きっとこの子は心が綺麗な子な子だからさっき間違えてるってうちを諭したんだ。みんなを守るって言ったのに何て事しでかしたのだろうとうちがしゅんとし始めた。
「その解釈も間違えてますわ。お姉さま」
とうちの手を握ったまま。微笑む妹分。うちはキョトンとしてそれを見つめた。
「それだとあの方の事を大好きだと言ってる様なものですわ。そんな知り合って間もない方と有り得ないですわ」
とウインクしながら言う妹分。ずっきゅんと胸を打ち抜かれてずざさあと地面に倒れこむ。何この子・・?小悪魔系うちは座り込んだまま胸がドキドキした。嫁に欲しい。
「え?ちょさすがにそれ以上は・・!!」
と言うカルの声が聞こえたのでびゃ!!という風を切る音と共にそっちに移動していた。
「早!!系ちゃんって面白」
とタラリンマークを一個顔に張り付かせて言うカル。台の奴がカルのパンツを引っ張っている隙間から角度を変えて見ればもしかしてギリみえ・・・うちは斜めから覗き込むとバランスを崩して後ろに-ぐらと倒れそうにと何かにトンと当たって倒れないですんでいた。うちはそれをそれにもたれながらそれを確認する。すると冷たい顔の奴が居た。そいつフラはそのカルと台を冷たい顔で静かに睨んだ。
「フラ君御免」
といつもの冷や汗マークを一個張り付かせながらフラに謝るカルと
「ちっ。うるせえな」
と忌まわし気にフラの方を睨んでカルから手を離す台。ちっ!!冷血人間め!!もう少しで見えそうだったのに余計な事を・・・!!あれ・・・?そう言えば何で鍵かっこが反応しなかったんだろう・・・?いや断じてエロイ事を考えてた訳では無いが。でもそんな事こいつに恐ろしくて言えるはずもなくそいつにもたれていた事に青ざめてすぐフラから顔を離すうち。それを遠くから無表情で眺めている妹分。ああ。すっかり誤解されちゃったかもしれない。女の子ってこういうエロネタ嫌いだし。うちははあと思わずため息を吐く。気を取り直してあれ?服の袖にちょっと血がついていた。ちょっと捲ってみると傷ついていた。そういえば痛い。うちはぐすんとちょっと涙が出てきた。そこをいきなり手でカルが触れながら
「鍵かっこちゃんが攻撃しちゃったのかな」
と言いながら笑って手を離した時には傷が消えていた。うちはそれに赤くなって頬をぷくっと膨らませながら
「うちはエロくない!!この傷作った当て付けかこの野郎。それが出来るならこの傷消せや!!」
頭でカルの頬の傷をぐりぐりし始めた。それをうちにぐりぐりされている方の片目を瞑りながら
「あ。忘れてた」
とカルの両手を掴んで
「やっぱ!!駄目。カルはゆるキャラよりゆるい可愛い所を全部抜いたゆるすぎキャラだから傷ついてた方がちょっとかっこよくなるというかマシになるかと思うんだ。ほらワンピースのゾロにあやかろう。ゾロは傷なくてもかっこよいからカルには無理だけど。それにうちの鍵かっこは最強だからカル如きには消せないと思うし」
と真顔で言ううち。
「そっか。ありがと。可愛いし最強なんだね。系ちゃんの鍵ちゃん」
とうちにぐりぐりやられながら片目を瞑りながら言うカル。あ。カルと遊んであげている暇なかった。やば!!オーちゃん早くこの問題の趣旨説明してくれないかな。
「お姉さま。髪が乱れますわ」
とうちをグイと引っ張って自分の方に引き寄せる妹分。妹分って結構力あるんだ。あれ?今妹分が引っ張った方の手にも傷がと思ったらカルがその手を掴んだ。
「カル。コラ!!あんま近くに入んな!!キモイ」
とうちはジロと睨む。
「御免。まだグリスリのキリがまだで」
オーちゃんまだかなあ。テスト進行まだかなあ。
「系ちゃん遠い目しとる」
とカルが言った所で
「わたくしが司会進行させていただきますわ」
とうちとカルの間にむぎゅっと無理矢理体を入れてくる妹分。
「わたくしが司会をするのも悪くないものでしょう?」
とそのまま言う妹分。
「ま。女の子にくっ付かれるのは悪くないかな」
とカルが言うと
「ギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
と言う凄い悲鳴を上げながらうちの妹分が言うとうちの後ろに隠れた。
「もしもし警察ですか?」
とうちは電話をし始めた。
「系ちゃん。警察の人もテスト受けるんだ。楽しそうだ」
といつもの様に笑うと
「じゃあ。行きますわよ!!!」
と妹分が上に飛びあがってジャンプした。妹よ。カルの事関わりたくなくてスルーしたな。最良の選択です。どっかのアニメのセリフを思い浮かべた。すると着地した時には―背景が灰色に変わったというかうちらも何処にも無く灰色だけだ。ここは―うちの世界―?うちの色は灰色だ。みんなはキラキラ輝いているけどうちだけ灰色だ。
「新聞紙の色か」
とカルが何気ない感じに言った。うちらが居た。
「ここはテレビですの。だからここは解り易くした結果新聞紙のテレビ欄ですの」
と何処か楽しそうな妹。凄いな。どんな状況でも楽しみに変えてしまう。うちもこんな子に成りたかった。
「多くのテレビ局を獲った方が勝ち、このテレビ欄でもっとも広い範囲を捕った方の方が勝ちですわ」
広い範囲か。テスト範囲は―一体いくつのテレビ局があるんだ―?テスト範囲は無限大―という事は―チラとある方向を見た。そこには冷血人間が居た。コイツが有利―!!うちは人に指を指すのは礼儀に反する事だとちゃんと教わっているだがうちは今は探偵だ。
「お前に今度こそ勝つ!!うちは虫けら何かじゃない・・・!!これはうち自身が断定した事だ!!」
とうちは探偵のお決まりポーズをそいつに向けた。そいつは相変らず何の感情をうつさない瞳でうちを見ていた。やった!!初めて言えた。
「お姉さま!!カッコイイ!!」
妹分がうちに飛びついて抱き着いてきた。うちは妹にさっきから言いたくて堪らない事を言った。
「うち。アンタみたいになりたい」
とうちは妹に真剣な顔で言った。今までの妹には無い表情で笑顔を消して
「どうしてそんな事を思いましたの?」
と聞いてきた。
「どんな状況の中でも楽しそうに生きてるのがなんかかっこいいと思って・・・」
とうちはこういう事を人に言った事が無かったので顔を赤くしてしどろもどろしながら言った。それを暫く妹は無言で見つめたかと思うと
「あは。そんな事今までで思われた事も言われた事も無いですわ」
と可笑しそうに笑った。うちはそれをドキドキしながら顔を赤くして見つめた。
「哀れだ。他人に成りたいなど―その時点で自分にすら成れてないだろ」
と言ってそいつは消えた。あいつとの会話が少し動いたが今はそんな事どうでもいい―そんなセリフなどうちは予想していた。アイツは終わりだ。
「なんて。本当は無視されると半分はお思いじゃありませんでしたの?」
と小悪魔系の笑みを浮かべた。うちは静かにそれを見つめた。
「自分にか」
とそれを見ていた台がそう言ったがうちが知る由も無かったし興味も無かった。
「それにしてもお姉さまどうしてもあの無限の方が有利に思えますが何か策がお有りなんでしょう?」
と言う妹を静かにうちは見つめて無表情で
「無いよ」
うちはけろっとした表情で言った。それを妹は見つめていて
「ある訳無いじゃん。お約束でしょ」
と改めて無表情で言う。
「ならわざわざなんで相手を有利にしたので?」
と不思議そうにうちに聞くので
「だってそうやって勝たなきゃ本当に勝った事にならないかなって」
とぽけーとした感じで言ううち。
「はあ」
と返事をする妹。
「それはこの会話を把握されている方への戦略の為にわざと無知な振りをなされているので?」
と聞いてくるので
「ううん。系ちゃんが嘘を吐く訳ないじゃん」
とうちはポツリと言った。
「系ちゃん。もう始まってる」
とカルが言ったのを聞いてぼーとしてたのがえ?と我に返った。するといきなりさああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああと波が引いたみたいな音が聞こえたかと思うと背景もうちらもカラーになった。新聞紙からテレビに成ったんだ。
「すご。もうあんだけの範囲手に入れてるフラちゃん」
と他人事の様に言うカル。何故それが解るかと言うとさっきの延長線上でさっきの新聞紙の奴のカラーバージョンが先程と系が繋がっている為手に取る様に把握出来ているのだ。
「お姉様の理解力の範囲が広くなっていますわ」
と妹は言うが何でうちが最初からポンコツという事ばれているんだろとうちは口を尖らせていた。
「カル。そんな他人褒めて自分の事何にもしないからお前はドベなんじゃ!!!!」
とクワッといった感じで言うとあ。そう言えばさっきのさあああああああああああああああとかいう音カラーになったのもそうだけどあの冷血人間に範囲を奪われる音なんじゃ!!!アイツなんだかんだ言って先に消えてったし・・・・!!こうしていられない・・・!!
「鍵かっこ四方固め」
という超パニックっているうちとは違った冷静な声だった。台の奴の声だった。
「え?台の奴何やったんだろ?」
という疑問をよそに妹がちょっとひいた様に
「系が繋がってて理解できるんのでは?」
と妹は言うが
「うちの系の理解の範囲がついていけてないんですう」
とうちがぷくと頬を膨らませると
「系ちゃん餅だ。四方の角を鍵かっこで固める事によって無限じゃない範囲の終わりを台ちゃんが作ったんだ」
とカルが言うが台の馬鹿!!範囲の終わりなんか作ったらフラが無限に増えているんだからその区切った範囲を全部フラが浸食したらもうあいつ(フラ)だけの勝ちじゃん・・・。
うちは顔を青くした。
「ヤバイな台ちゃんに全部持ってかれるかも」
え?
「カル!!馬鹿じゃん!!フラが一番今広い範囲獲ってるからフラが有利に決まってるじゃん」
うちはぷりぷり怒った。
「明確な範囲を全部今解ってるのは台君だ。それに全端を全部台君にとられちゃってしかも台君鍵かっこを自由に動かせるよね」
え?どういう事それそんなやばい事?
「お姉様見ているだけではもう戦いが終わってしまいますわ」
と妹はいうが実際どう動く?考えろ。考えるんだ・・・!!うちは目を閉じた。
『探偵系ちゃん証明』
うちの普通の制服が探偵系ちゃんの制服に生まれ変わった途端うちの背中に探偵系ちゃんの羽の神経細胞が広がった―
× × ×
「おい!増えるだけの能無し」
と台がフラに挑発と言っていい話かけ方をし始めた。だがそんな台の言動には興味が無いとでもいうかの如くフランスの機体が背中から生えているのかと思えば四方八方から同時に機体を増やしその生まれた機体も四方八方から生みでていて止まる気配が無かった。
「もう終わりなんだよ。手前のテスト生命経ってやるよ!!手前の範囲を限定してやった!!もう手前は無限じゃ無い」
だがその限定された範囲を完全に支配は目前だった。所詮台は口だけ野郎うちの敵ですらない敵以下野郎。
「左端!!右端に重なれ!!」
の台の命令と共に左の鍵かっこが右の端の鍵かっこに重なろうとして右に移動し始める。するとテレビとなった次元がまるで紙の様に右に折れ曲がっていく―これぞ折り紙次元バージョン。全て左端が右に重なった時にはもうすべてのテレビは台のもの・・・!!と思っている間にももう完全に左端に重なった―
その途端―その折れた真ん中の線に沿って
『オーちゃんビームレーザ・・・・・・!!!!!!!!!!!」
びりいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいとテレビ次元が真っ二つに裂ける音と共にうちは叫んでオーストラリア機青を中心とした。オーストラリアの国旗が光が走ったみたいに一線してそのオーストラリア機が消えた途端―ピンク色の日本機に乗り換え、左端に向かって
『系ちゃんスイッチ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぐいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいん
と真ん中から左端に向かって次元を押し出して左端に着いた時にはもうすでに真っ二つの左半分の範囲をうちを手に入れていた。だがまだまだまだまだまだまだまだまだまだうちならまだ行ける・・・!!真っ二つに割れた右の部分は台に捕られたままだ。そっちも捕る!!!!!!!!だがいきなりうちの左の範囲はうちの範囲を乗せたまま更に台の居る右の範囲と
かーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーんんんんんんんんんん
合わさってくっ付いた。え・・・?何で折角分割に成功したのに・・・・!!!
「糞が。表に気を捕られて裏を見逃してたってか?」
とちょっと忌々しげに呟くと、嘘・・・!!そんなんあり・・・!!もしかして裏にも番組があってそれを誰かが浸食していて裏がそいつの範囲が流れた影響で表がそれでくっ付いた・・・?うちは青ざめた。嫌だ。もうアイツに負けたくない・・・!!あんな事言った手前アイツだけには・・・・!!うちのプライドが許さない・・・・!!
ダーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー―ン
凄い音と共に何かが上から降ってきた。何じゃこりゃ・・・?うちは驚愕で目が見開いてその何か降ってきたその所為でできたうちらの居た範囲の調度狙ってできた巨大な穴を見つめていた。それは裏の番組にも貫通したみたいでその穴には底が見えないが奥行があった。余りの衝撃にうちの心の中にもぽっかり穴の開いたみたいにそれを茫然とただ見ていた。だがそれで終わりでは無かった。その落ちてきたものが凄い太陽みたいに自分から熱を発していたのかその穴の開いて回りの範囲がドロッと溶けだし自らの穴を塞ぎ出した。そのドロドロは貫通した裏にも浸透していき裏も表もそれでくっ付いて一つになった。番組の範囲が緑色に染まった。まさか―
「上から緑色の機体が降ってきた」
と台にしては珍しく驚愕の表情を浮かべていた。うちは寒気が走って自分の制服のスカートのポッケを探る。嘘・・・・!!無い!!無い!!うちのカ―――ド!!するとあ。それを取り出す。有ったが確かにさっきまで無かった。
「イタリア太陽ハンマー」
うちはそう呟いた。このカードはうちの意志を無視して自我をもって動いた・・・?うちの為に・・・?するとそれと同時に光が明けて普通の教室に戻っていた。テストはもう終ったんださっきの恐怖感から安堵感に変わった。あれ・・・?うち恐怖なんて感じてたんだ。なんか必死だったから気ずかなかった。それにうちはテストが終わった後にはうちはテストが全然出来なかった事への激しい絶望感しかなかったけど今はそれが全然しない―うちはその現実に自然と笑みがこぼれた。
ボコ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!凄い何かが経こんだ音が聞こえたとのでそっちの方を見ると妹が無言で拳を黒板に振り上げた音だったらしいがその拳を中心にして黒板が―ぴききいきいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいと音を立てて砕けた。
「すごい!パンチで黒板をこんなに細かく割れるんだ・・!」
とその黒板の破片の一つを掴んでそれを見ながらキラキラした目をしていた。
「あなたが避けるものですから代わりに黒板さんがこんなに砕けてしまって可哀想でしたわね」
とふっとした感じで笑う妹。
「ずるい!!カルだけ!!うちもその黒板の破片欲しい!!!!」
とうちはバタバタして癇癪をおこし始める。
「ほら。系ちゃん」
と笑って黒板の破片を投げてくるカル。それをキャッチするうち。へへへうちの・・・。ニヤニヤしてそれを見つめるうち。それを見ながら
「うわ。絶対いらねー。糞ゴミ」
と顔を歪めて言ってきた。
バラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラと何かの音が聞こえてきたのでそっちの方を見て見たら空中に黒板消しの破片が空中に浮いていてそれが元の黒板の位置にパズルみたいにはまったかと思うとカン!とカルが金槌で一点の中心点を叩いたらもう継ぎ目のない普通の黒板に戻っていた。
「これで可哀想じゃないね。いつでもさっきのカッコイイパンチやれるよ」
とニコと妹に笑いかけるとそれを無表情で見るとカルのズボンを一気に下に降ろしどうやってやったかカルのパンツを剥してそれをどっかに投げるとキラリーーーーーーーーーーんと星になったテレビなど特有の効果音を出してどっかになくなった。それを見ながらカルにしてば珍しく顔に青筋を立てて引き攣った笑いをして床にチーンと音がして真っ白になって崩れ落ちた。そうか。カルの弱点は脱がせばいいのか今度やろう。
「妹。狡い!!!うちもパンツ欲しい!!!」
と妹に向かって体全体でジタバタすると
「お姉さま!!!!!!!」
と感激した様子でうちにパンツを投げてよこす。うちはそれを手でキャッチしてパンツをスカートにしまい込む。うちのパンツ。
「系ちゃん。それ入れて置くとカードとかが汚くなるといけないから頂戴」
と台の奴で体を隠しながら手を差し出すカル。顔に怒りマークを一個付けながらひきっつった顔で笑う台。
「うちの!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
とうちはそれにでかい声で怒鳴る。それにガーンと言う文字を貼り付かせて青筋を立てた顔をするカル。カルは仕方なくズボンを穿き始める。
「では授業を始めますわよ!!テスト結果発表ですわ」
ときゃぴきゃぴはしゃいでぴょんと飛び跳ねて着地した頃には―みんな机を前に普通に椅子に座っていた。あれ?うち一番前の席・・・?うちが一位・・・!!ぱああああとなったら横の席には冷たい顔した奴の横顔があった・・・!!これはもしかしてうちだけが一位じゃない・・・。うちは下を向くと黒い感情が支配した。こいつなんてこの世からいなくなればいいのに・・・・!!ガタン!うちに何か横から倒れてこんできた。それはフラがうちの横に寄りかかってきた。え!!!!!!!!!!?これって電車の席でよくおこるその教室バージョン!!うちはえっとえっとどうしようちはいつの間にか黒い感情が一瞬で飛んで何故か赤くなって心臓がドキドキし始めた。
「おい。痴漢。嫌がってんぞ。聞いてんのか?」
とうちの後ろから声が聞こえたと思ったらうちの後ろは台でフラに話しかけていた。コイツうちの後ろが何か多くなってきてるなとタラリーンと冷や汗マークで引き攣った笑みで思わず笑ううち。手を少し丸めた感じで叩く教室中に響く様な拍手みたいにぱああんぱああんんと何回か鳴らすと
「キャラににあわねー事やってんな。気失ってんのか?」
と台がフラに向かって言う。え?そう言えば目だけでフラの方を見ているとそういえば目完全に閉じてる。もしかして死んでるんじゃないよね・・・?うちは顔が青くなってさっきと違う意味で心臓がドクドクいい始める。
「ケイチャンアソボ」
え?何?この機械音みたいな声。そっちの方を見るとどす黒い色をした。有り得ない程のでかい大きなぎょろとした目の下にもう二つでモリゾーみたいな細い目と全部で四個の目が有って体格はゲゲゲの鬼太郎に出てくるぬり壁の様で有り得ないぐらい横と縦に大きな口で無数の牙がひたすらあった。
「何だ。手前?」
こんな怪物か妖怪みたいな見た事もあるはずないだろうに平然とした感じで怪物に聞く台。その黒い生物はフラの右手を掴んで片手だけで自分の方に引き寄せ。お姫様抱っこをし始めた。
「阿保だ。野郎が怪物に姫的な扱い受けてやんの。くだんね。化物もっとクオリティー挙げた方がよくね?ギャグ顔してんぞ」
と言っていつもの様に悪役の様な笑みで馬鹿にする様に笑う台。なんかの誰かの冗談だと思っているようだ。それにつられて怪物の方を見て笑ううち。それにしてもフラぴくりとも動かんな?
「ケイチャンコレ食べていい?」
あ。ちょっと人間ぽく喋れる様になってる。キモイけどなんかほっとけない。
「ゲロ不味いぞソイツ」
とそれを楽しそうにそれを見て笑う台。うちもつられて笑って
「そんなんで良ければ食べていいよ」
とキャッキャッと嬉しくなって言ううち。
ブチブチぶうちいいいいいいいいいいいいいいいいいいいと凄い何かを引きちぎった音が響いた。その途端―それを見て教室中が凍りついた。
「何してやがる手前・・・!!!!!!!!!!」
と台の怒鳴り声に一瞬ショックで気を失いかけたのがこっちに引き戻させられる。うちはおそるおそるそっちを見るとフラを抱きかかえたままフラの腹の方の肉を引きちぎって飲み込む様にムシャムシャ食べていた。その時点でフラが起きたらしく自分の飛び散る血に一瞬驚愕の表情をみしたがまた冷たいあの目に戻ってその怪物の手を掴んでゴキンと凄い音を立ててへし折ったかと思うと白い機体がその黒い巨人を後ろから白い槍で突き立てた。
「それはうちが作ったうちの子なの!!!!!グワチェメグロを殺さないで!!!!」
うちは叫んでいた。台とフラが驚愕の表情を浮かべた気がした。その声と共にフランスの白い機体が消えた。ゴキンとフラの腕をへし折って背中から自分の腕で背中からフラの腹に貫通させた手をフラから抜かずそのまま手をぐちゃちゃと弄びながら
「系ちゃんがこうしていいって言ったんだ。全員」
ともう完全に人間の声でそれは言った。うちはもう完全に茫然自失でそれを見ていた。
「いい加減な事言うな。糞餓鬼」
とそいつを台が睨むと無数の鍵かっこがぐわっちょめぐろに突き刺さった。その一本を自分の体から抜きフラの腹にぶっ刺してぐるぐるかき混ぜ始めた。それに口から血を吐いてフラは気を失った。それを見た台はショックを受けたのかそれと合わせてぐわっちょめぐろに突き刺さっていた無数の鍵かっこも同時に消えていた。もうダメだ。うちが何もかも壊したんだ。
バキききいききい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!と何かをへし折った音が聞こえた。いつの間にか俯いて泣いてた顔を上に上げてその音が鳴った方を見る。するとカルが自分の左腕をぐわっちぇめぐろの口の中に突っこんでいた。ぐわっちぇめぐろはその途端大量の汗をかいて苦しそうに呻いてカルの左手を思いっきり引きちぎった。その血と共にカルとフラは投げ飛ばされた。そのフラをカルは無事な右手で自分の方に引き寄せて背中から落下した。
「お姉様!!!」
と泣いて妹が飛びついてきた。
それではっ!!と我に返った。この子はうちが守らなきゃ!!
「妹。泣かないで。大丈夫!うちが守る!!!!」
とうちは涙を腕で乱暴に拭いた。ぐわっちぇめぐろの方を見た。すると無数に生えていた葉がもう一本もなく血をどばどばと口から出ていて座り込んでいた。その教室の窓際の方を見ていた。その方向には壁にもたれて右腕をフラの腹にそっとあてているカルが居た。あれは傷を治しているんだ。大丈夫まだ二人とも生きている・・・!!みんな壊れてなんかいない・・・!!だがぐわっちえめぐろはゆっくり立ち上っていた。それはカルとフラの方を見て怒りの表情で見ているぐわっちぇめぐろはいきなりカルとフラの方向に向かって走り出した。それと同時にうちも走り出した。うちはカルとフラの前に庇うように両手を広げる。ぐわっちえめぐろが真直に迫る。
ザン!!!!と巨大な鍵かっこがブーメランの様に飛んできてぐわっちぇめぐろの胴体が横に真っ二つに裂けて床にびっしゃと転がった。その鍵かっこは教室の壁にガッシャーンと空間が割れる音がしたかと思うと教室全体がパッキーンと割れてボロボロ崩れ始めた。
「うううううううううううううううううううう!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
と雄たけびを上げた方向を見るとぐわっちえめぐろが二匹居た。もしかしてさっきフラを食べたからそれが移った?その一匹がうちに向かってやってくる。うちは両手を広げたまま下を向く。もうダメだ。何もやる気が起きない。死にたい・・・。もう学校辞めたい。うちは目から光が失った。
「系ちゃん!!いきな!!」
と後ろから腕を引っ張られたかと思うとそのまま窓の外にフっ飛ばされた。うちはなんとか窓の淵を掴んで下に落ち無い様にしていた。カルめ・・・!!うちを殺しにきたか。すると台が上から見下ろす様に立っていてしゃがんでその掴んで手を解いて
「出てけ。このくだらない世の中から」
と台が言ったのを最後にうちはどんどん暗闇の中に落下して気を失っていた。
× × ×
「助けて!!!!!!!むさん!!!!!!!!!!!!!」
とうちは叫んでいた。
「どうしたの・・・!!大丈夫じょん?」
と慌てた感じで明そうな元気そうな女の子が覗き込んでいた。
「そんなに元気な声が出せるなら安心じゃ」
ともう一人別の外国人の女の子がこっちを見て笑っていた。
「みんなは死んだの・・・・?」
うちは涙を下に垂らしながら聞いた。
「なにか怖い夢をみたんじゃな。可哀想にな」
とうちの涙を自分の指で拭き取りながらその子はちょっと悲し気に微笑む。うちはその子の顔をみたらわああああああああああああああああああああんと大声をあげて泣いた。ももう一人の語尾がじょんの子がうちの頭を優しく撫で始めた。
「珍しいな。学級委員二人が女の子一人を虐めてるよ」
と外国人の男の子達がからかうようにこの二人の女の子に言ってくる。
「違うじょん。失礼しちゃうじょん」
と言ってべーとしながら猫耳の様なヘアースタイルの髪の耳をひくひく動かしながら何処か楽しそうに言ってる。
「そうじゃ。余りにも可愛いから虐めているのじゃ。よくある話ではないか」
とじゃの子はポニテールだ。うちはそのポニーテールとその猫耳毛を同時に触ってみた。
『『え?』』
と同時に二人は驚いた顔でこっちを見ながら
「うちの・・・・」
とぽぇーとした表情で言った。
「へえええーーーーーーーーーーーー!!」
と二人ともサザエさんのマスオさんが驚いた感じに言った。
「でもうちもっとサラサラした毛を知ってるそいつの色素の薄い綺麗な髪に比べたらまだまだだね」
とテニスの王子様の越前リョーマ風に笑って言ってみた。それを見て一瞬うちをじっと見て止まってた様になっていたがフッと可笑しそうに笑ったかと思うと
「女の子は綺麗な髪の子多いからねん。負けちゃうのは仕方ないじょん」
とウインクして言ってくる猫耳の子。
「そうじゃ。仕方ないのじゃ。寧ろ少しでも良い髪と言って貰えて本望じゃ」
とこっちもウインクして言ってくる。何かこの子ら似ているなあ。凄く仲が良さそうだし。それにこのクラス全体がなんか明るく活気があってあたたかい・・・。それに男女合わせて28人ぐらいいる。なんかこんなに普通ぐらいに人がいるの久しぶりな気がする。うちはどっちかというと人付き合い苦手だから少人数の方がいいんだけど。それにこんなあたたかい雰囲気の場にうちみたいな心の汚い醜い子。不釣り合いだ。うちは顔を下におとした。
「その女の子友達でしょ?髪触る様な仲じょん」
と猫耳の子がむにゅ口をしながら聞いてきた。この子本当に猫みたい・・・・。うちはその子の髪の毛の猫耳を曲げる様に頭を撫ぜるがびょんと立つ猫耳毛。
「そいつ男。そして仲は悪い」
とうちはサラと言う。するとその子ら二人はざささあああああああああああああああと派手に床に同時に倒れた。
「ぎゃあああああああああああああああああああああああああ!!!!」
うちは二人が同時に倒れた事に悲鳴を上げた。うちは今まで座っていた椅子から降りて床に倒れこんでいる子に向かって声をかけた。
「大丈夫!!!死なないで!!」
とうちはパニックって叫んで言った。
『『男の子に負けた・・・』』
と同時に立ち上がってはもって言った。
「何だよ!!!ギャグで倒れこんでたのかよ!!アンタら二人が男だったら殴りかかっている所だよ!!」
とうちはぷりぷりしてちょっと怒って言った。
『『御免なさい』』
とどんよりして同時に謝る二人。
「いやそんなに落ち込まんでも」
とタラリンマークを顔にはりつかせて笑ううち。
「「怒ってないの?」」
と同時に心配そうな顔で聞いてくる二人。
「怒ってないよ。うち寛容だから」
うちは胸を張ってドヤ顔をするうち。
「「大好き」」
と両方からそれぞれに抱き着かれる。大好きなんて言われたの初めて・・・。
「はもっている時はじょんとかじゃとか付けないんだね」
思わずうちは笑みを浮かべた。二人は一瞬うちをじっと見て
「「その顔いいね」」
と二人は同時に笑った。うちはその顔を見て顔を赤くして思わず下を向いた。ここにいると初対面だって事を忘れるぐらいだった。だがそれ以上に不安で不安で堪らない事で心臓がドクドク言い始めた。
「あの・・・ここって・・・テストだよね・・・?」
うちは思わず聞いていた。うちの顔をじっと二人は見てきた。うちの心臓がドクドクと高鳴った。どの返事が返ってきたらうちの心臓は止んでくれるんだろう。
「ここはテスト無いじょん」
とむにゅ口をして微笑むむにゅ口の女の子。
「嘘・・・?学校にテストなんか無い所あんの?」
とうちは驚いて聞き返した。
「まあ。正しくはそやつの言っとる事は嘘じゃここもれっきとしたテストの中じゃ」
うちはそれを聞いて目をひぐらしのレナみたいに目をカッと見開いて
「うちが嘘嫌いな事知ってるよね?よね?」
うちは猫耳の子に顔を近ずけて詰め寄ると
「御免なさいじょん」
とその子は耳を無意識の内にしゅんとした感じに倒して謝った。この子はうちが嘘が好きな人はいないと思うが嘘をうちが嫌いな事を知らないそこはツッコまなかったそれははたしていい事なのか悪い事なのか解らない。
「うーむ君らうちに甘すぎるんじゃない?最後に注文の多い料理店みたいにうちを食べちゃうんじゃないの?」
とうちは今度はなんでやねんとツッコンで欲しくて言った。
「「なんでやねん」」
やった!!やったよ!!とうちは飛び跳ねた。後にどよーんとしてこの子らうちのお笑いに対しても甘いから何か疲れる。うちは思わずゲソとなった。
「ねえ。エロ本あげるね」
とうちはスカートのポッケを探っていた。あれ・・・?うちは心臓がドクドクいい始めた。
更に奥までひたすら探すがいくらゴソゴソゴソゴソゴソゴソゴソゴソゴソゴソゴソゴソと探っても―うちのカードが無い・・・・・・!!
「無い!!!!!!うちのカードが無いの!!!!無いの!!どうしよう!どうしよう!」
とうちは顔を青くして叫ぶ様にパニック泣きながら言っていた。
「大丈夫じょん」
と優しくうちの肩に手を置いて微笑んでむにゅ口をする猫耳。うちはカルがうちの手に肩を置いてその時カルの頬に傷を作った事を思い出す。あ。そういえばうちは髪に手を当ててあるものを探した。あっ・・・!!あったうちの鍵かっこうちは顔が思わずぱああああとなった。
「これ!!可愛いでしょ!!うちのヘアピンだよ・・・!!」
うちは思わず二人にその鍵かっこを指さして言ううち。
「それって鍵かっこでじょん?」
とうちに聞いてくる猫耳の言葉にうちはドキンとした。凄いこの子何で鍵かっこって事が解ったんだろ・・・?
「あのね。それよりエロ本」
とスカートをまたゴソゴソまたやり始めた。あ。あった。うちはエロイ同人誌ボーイズラブを出した。それは18禁とちゃんと書いてあった。
「「絵綺麗だね。何か絵が上手いから読みたいな」」
と二人は絵と言う単語を出してエロ本を読む事を肯定してきた。珍しいな女の子でこういうエロ本を教室で堂々と周りに沢山人がいるのに読もうとしているのに止めたり嫌そうな顔したり、気持ち悪そうな顔しないんだ。もしかしてこの二人は性格が良すぎて言いたくても言えないんじゃ、この笑顔も偽物で。そういう事をその同人誌の表紙を見ながらひたすら考えていたら、ページが勝手に捲れた。あれ・・・?すると猫耳がぽけーとした顔で同人誌を捲った。いよいよ捲りよった・・・!!この娘・・・!!うちは生唾を飲み込んだ。
最後まで読み終わった。
「「「絵綺麗だったね」」」
三人の声がはもっていた。その時うちはある事に気ずいて青ざめた。鍵かっこが一度も動かなかった。涙が勝手に出てきた。もしかしてあいつは死んだ―うちは糸が切れたマリオネットの様に机にガンと当てて顔だけ崩れ落ちた。
「お主の勘違いやもしれない。我に何泣いているのか話すのじゃ」
と真剣な落ち着いた声で言ってきた。うちはおそるおそる吐き気を堪えながらゆっくり顔をあげた。
「この鍵かっこ。エロイ事考えると動くの」
と泣きながら弱弱しくそう言った。二人は目が一瞬点になり冗談だと思ったのか笑い始めた。うちはそれを見てうわーーーんと大声をあげて泣き始めた。
「ごっ御免だじょん本当だったじょんか。信じるじょん」
と慌てて言いなおす猫耳。
「その鍵かっこが動かないのが何でそんなに悲しいのじゃ?」
うちはその子の問いにちょっと落ちつきを取り戻し
「これはある奴がエロイ事に反応する様にしたんだけど。これが動かないて事はそいつが死んだって事なんかなって思って・・・!!」
アイツは性格の悪いいつも意地の悪い事を言ってくる様な奴だ。それにあいつとはあんまり話した事が無くて関係も薄いて最後にうちを殺そうとしてきた。何でこんなに悲しいんだろう・・・。うちはしくしくしくしくしく涙が出て止まらなくなっていた。
「そんな設定してきた変態やめるのじゃと言いたいとこじゃがそんなに泣かれては言えないのじゃ」
と心配した顔をするポニーテール。
「大丈夫じょん。死んだと決定する根拠が無い。その動かない理由を一緒に探そうじょん」
と微笑む猫耳。うちはそれに泣き止む。
「ねえ。うちそいつと会って間も無くてしかも仲良い理由もないんだけど不自然というか厚かましいのかな・・?泣くなんて」
うちは影を落として俯いた。
「そんな事人を好きになるのに関係あるのかじゃ?」
とひどく神経な顔で真っ直ぐな目でみてきたので思わずそれにあたたかい涙が流れた。
「お主は泣いてばかりじゃな」
と微笑むポニテール。
「いいよ!どんどん泣いてじょん。泣くのは大切じょん」
とうちにウインクしてくる猫耳。
「コラ!我も泣くのが悪い事だと言ってないのじゃ。まるで本当に我が虐めているみたいではないか」
と猫耳に言うとあっかんべーとする猫耳。この二人本当に仲いいな。思わず可笑しくて笑顔になるうち。どうしてだろう。妬んでばかりのうちがどうしてこの二人が仲いいと思わず笑顔がこぼれてくるんだろう不思議な二人。ずっとここに居たいな。性格が歪んでいるあいつらなんかの事なんて忘れてさ。やってみようか。うちなら何でもできる。あいつらの事なんか忘れてやる・・・!!
「うちここに住んでいい?」
うちは真顔で聞く。
「「勿論」」
と二人は同時に笑顔ではもって言った。
「ねえでここのテストはどんなんなの・・・?」
うちはドキドキしながら聞いた。
「学校を創る事だじょん」
え?
「どういう事?」
何か解んないけどそれがテスト?
『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『実際にやってみよう』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』
とクラス全員の声がはもった。うちはずっと一人ぼっちでうちにしてはこんな大人数でしかも同時に話しかけられた事なかったのでうちは何ともいえない感覚になり何にも言えなくなった。クラスの人達は教室から次々出て行った。うちはそれを茫然とそれを見ていた。うちも言った方が良いのだろうか?するとすぐ戻ってきた。あれ?何の為に戻って来たの?するとまたみんな各自友達同士で話し始めた。
「え?どういう事テストやるんじゃないの・・・?」
何この人達・・?何か気持ち悪い・・・・!!うちはそれにはっ!!となった。今何でそんな事を思ってしまったのだろう。そう思われて辛かったのはうちなのに。うちは―よし!!と気合いを入れた。うちを受けていれてくれているこの人達全員をうちが守るんだ・・・!!いや正確には二人だけだけど。
「ううん。二人じゃないよみんなだじょん」
と猫耳が微笑んだ。うちはその顔に思わず見惚れて顔がぼっと赤くなって心臓のドキドキが止まらず下を向いた。まただ。普通の紙のテストは嫌で嫌で堪らないのにこの不思議なテストはうちの心臓をいい意味でも悪い意味でもドキドキさせる。それはこの教室のテストだけじゃない、そういえばアイツらと居た時もだった事を今実感させられた。うちは思わずそれに涙をこみあげてきそうになったがあれ猫耳なんでうちの考えている事解ったんだろう?うちは思わず猫耳を見た。すると相変らずむにゅ口をしていた。その顔を見たらどうでもよくなってきた。
「で。このテストって何をすれば勝ちなの?ひとまず猫耳を消せばいいの?このクラスのみんな敵だよね?」
うちは猫耳に向かって正反対の事を聞いたうち。さっき守ると言っときながら正反対の事を言い始めたうち。
「違うのじゃみんな味方じゃ。勝ちとか勝敗も無い。やる事と言えば楽しく話す事じゃな」
とふっと大人びた表情で笑うポニーテール。それとは対照的に幼い感じで
「話そ」
と言ってくるので、話すか・・・?うちいつも常に人に気持ち悪く思われているだとか常に人に気を遣ってばかりだったが―なんかこの二人となら話せる様な気がする。
「うちは互系。系ちゃんって呼んで。これ決定事項だから」
うちは胸を張って言った。
「「系ちゃん。よろしく」」
と二人ははもって言った。
「じゃうち話しとか得意じゃないから君ら話して」
うちは二人に丸投げした。
「「うん。解った」」
二人は気を悪くした素振りを見せずそう答えた。それから長い月日が流れた。
「じゃあ。今度は好きな人の話じゃ」
とポニテールが言い始めた。好きな人・・・?ヤバイな人生灰色の系ちゃんには好きな人の話なんてあろうはずが無い。
「うち限定で嫌いな人の話で」
とうちが話しをすり替えた。何故うち限定と言ったのかはこの二人は何となく嫌いな人なんかいなさそうだし、それにそういう話は嫌いそうだし、何よりもこの二人から人の悪口なんか聞きたくなかった。何があってもこの二人だけは誰の味方でもあって欲しかった。こんなうちにもこうやって笑顔で話してくれているのだから。この二人はうちの心の拠所だ。すると
『『『『じゃあ。言ってくる』』』』
と同時に四人のクラスの子が出て行った。いつもの様にとても上機嫌で元気のある声だった。
『『『いってらっしゃい』』』
うちと猫耳、ポニテはそれを笑顔で見送った。そしてすぐに三人の子が戻って来た。うちはそれを笑顔のまま見ながら初めて違和感を感じた。
「ねえ・・・・?今やっと気ずいたんだけど、いつも戻ってくる時行った時より一人減ってるよね・・・?」
するとポニテが笑って
「テストじゃからな。学校を創っておるのじゃ」
と平然と何も気にした素振りもなくいつも通りの顔で言った。
「それにみんなうち以外は28人居たのにもううちら合わせても6人しかいないよ・・・!!」
うちはパニくって叫ぶ様に言った。
「そうじゃな。実は系ちゃんがくるまでには28人より把握しきれない程の大人数だったのじゃが28人に減っていたのじゃ。そんな中系ちゃんがやって来て、その後は新入生誰も入ってこなんだのじゃ」
と平然と言ってきた。
「それってもしかしてうちの噂が流れてうちが嫌だから新入生が入ってこないんじゃ」
とうちは青ざめて言った。
「あはは。系ちゃんはお茶目じゃな。系ちゃん中心で世の中がまわっているのじゃな」
と悪戯っ子の様な顔で笑うポニテ。すると今気ずいたが猫耳が無表情で教室の外に出る扉の方を見ていた。猫耳にしては珍しいないつも笑ってるのに。
「猫耳どうしたの?」
とうちは何気なく猫耳に聞いていた。すると猫耳はびくっと!!一瞬なったかと思うとこっちを無表情で振り向いた。
「系ちゃん。あたいにも嫌いな人いるよ」
と何かを堪えているような顔で言った。え・・・?それってもしかして・・・?」
うちはその途端大量の冷や汗が出て来た。
「猫!!!!!!!!!!!!!」
とポニテが慌てて怒鳴っていた。うちはそれを青ざめて見ていた。するとすぐ笑顔に戻して
「にゃんてねじょん。冗談だじょん。系ちゃんが怖い話前に好きって言ってたからそれ風にしてみましたじょん」
と悪戯っぽく笑った。いつもの猫耳だ。うちは安堵した。
「それより系ちゃんの嫌いな人教えてくれじゃ」
とポニテもいつもの様に笑った。うちはそれにすっかり調子を取り戻して
「二人とも結構ダークだねえ。仕方ない。話してやろう」
とうちはふふんと偉そうに笑った。
「まずはいつも笑ってる変態野郎のカル。いつも何かいいタイミングにいてうちが助けてやっているというか世話してやってるというか、色々教えてやっているというかそのおかげで気苦労が多いというか最近会ったばかりなのに昔からいるような感覚の奴なんだけどだからもう居すぎて一緒に居たくない。ウザイから。それにあんだけ世話してやったのに最後に分かれる時うちを殺そうとしてきた。もう会わないからいいけど」
とうちは明るく話した。それを無言で見つめて二人は静かに聞いてきた。それをうちの話に興味を示していると思いうちは饒舌に更に話し始めた。
「後冷血人間の野郎が居ていつも冷たい顔をする奴で始めてうちに喋ってきたかと思ったらアリの子とか呼んできてそして自分自身にもなれてないとか偉そうな事言ってきて―」
ん・・・?それにいつもうちの事なんか無関心なのに何であの時はあんな敵意むきだしでそんな事言ってきたんだろう・・・?それにぐわっちぇめぐろの時もうちが殺さないでと言った時にフランスの機体が消えた―そう言えば最後に結局動かなかった。もう死んだかもしれない―
「系ちゃん。その子の事もしかして―」
とポニテがうちの顔を見て言ってきた。
「肝心の時弱い奴。もういない」
とうちは何かを考えない様に―そうだ。そうだ。悪い奴が特に居た。こいつならもっと楽しく話せる。
「それともう一人いるんだけど虐めっ子が特にうちに意地悪を常にしてきて―そう言えばあの漫画の時うちの表紙を見て一瞬表情がいつもと違う顔で見ていて漫画興味なさそうなのに何故かページ捲ってそう言えばうちの顔をみた時の表情が―それにあの時に笑った表情で何故か赤くなって心臓がドキドキしてそう言えばあいつもうちの良い意味で心臓をドキドキさせた一人―?んな訳無い―。でも何故最後うちに出て行けって殺そうとしてきて―嫌な奴だから当たり前の事なのに―何でこんなにも・・・!!
「系ちゃん。何で泣きながら怒ってるの・・・?もしかして―」
何でアイツらはどうでもいい奴らで性格が歪んでいて大嫌いな奴らでもう死んでてもいい奴らで―でも何で・・・?今でもうちの感情をこんなにも動かす・・・!!
『『系ちゃんその人達の事一番大好きなんだね』』
と猫耳とポニテがうちに向かって温かい笑顔を向ける。
「そんなの間違えてる・・・・!!アイツらは猫耳とポニテみたいに常に一緒に居てくれない!!奇跡的に仲良くなれたとしても最後には絶対疎遠になる・・・別れる事がもう決定事項なの・・・?もうあそこには戻りたくない・・!!ここにずっと居たいの・・・!!それともここに居ちゃダメなの・・・・!?」
うちは泣き叫んで言った。
「待ってくれじゃ。そんな事は一言も言っておらん。居たいならいつでもおれば良いのじゃ」
と微笑むポニテ。うちはそれに少し落ち着いて泣き止むが。その時猫耳が暗い影を落として俯いているのをうちは見逃さなかった。コイツらはうちに何か嘘を吐いている・・・!!テストだと言うのに人がどんどん減っていくし、やる事と言ったらただ楽しくお喋りをしているだけ、これではまるで放課だ。それに減っていった奴らは何故だか楽しそうだった。もしかして出ていった奴らが早い程高い順位に行けてるんじゃ・・・!!それをコイツら黙っていたんじゃ・・・!!酷いうちを陥れようと今まで黙っていたんだ。うちは黒い感情が流れたがもしかして猫耳のさっきのあの態度それを言ったらここに居られなくなるんじゃ・・・?でもその為にこれが最後のチャンスなのにそれをみすみす棒にふるのか・・・・!?嫌だ。そんなの嫌だ・・・!!
「ねえ。本当にここに居ればテストがいい点採れるというか成立するの・・・・?アンタら嘘を吐いているのは明らか何だよ・・・!!」
うちは不安を我慢できず怒鳴っていた。
「系ちゃん。大丈夫だじょん信じて」
と本当に心の底からそう思っている様に猫耳は微笑んで言った。がもうお前が一番信じられないんだよ・・・!!
「うち。寝る」
うちはわざと猫耳とポニテから遠い一番左の一番後ろの端っこの席に座って机に突っ伏して寝始めた。そしてすぐに猫耳とポニテの方を顔をあげてチラと見た。すると猫耳とポニテはこっちを見ていつもの様にこっちを見ていたのでふいと怒った顔をして横を向いた。そしてまたチラと見る。まだ微笑んで見ていたので
「チー!!この!!ストーカー共!!こっち見んな!!系ちゃん怒ってんだよ!!」
とクワ!!と席に座りながら食いかかる様な感じで猫耳とポニテに言った。
『『学級委員と系ちゃんって本当仲いいな』』
とクラスの男子二人がからかう様に言ってくる。
「あんたらも男二人でくっついている様に見えるけどボーイズラブなんじゃないの?」
うちは低い声で上目使いで睨んで男子二人に向かって言ってやった。
『『いや俺達今から行かないと行けないから』』
と凄く上機嫌な顔ではもって言った。うちはそれを黒い感情で見つめていた。糞コイツ
もテストにクリアできるんだ・・!!
『『じゃあ。言ってくる』』
と男子二人は爽やかな顔で外に出て行く。うちはわざと机に突っ伏して寝たフリをして無視した。こんな事は今回が初めてだった。いつもこの挨拶を言われるのも言うのも人に今まで疎外されていたうちにとっては無い事だったので初めてクラスの一員になれたみたいで生きがいみたいになっていたが、今はそれが嘘みたいに遠く感じるのだ。
『『行ってらっしゃい』』
猫耳とポニテは明るくいつもの様に生き生きとして返事を返していた。何がそんなに楽しいんだこいつらは・・・!!うちは机に突っ伏したままそう思った。だがある事を気になってバッと勢いよく顔をあげてアイツら出て行った方の出口を見た。そしたら男子一人だけ戻ってきた。やっぱり今回も一人減っている・・・!!一人戻ってくるという事は出て行く時は二人以上じゃないとダメな訳でそしたらもう何をやっているのか聞く最後のチャンスなんじゃ・・・!!とじっと話す相手がいなくなったのか猫耳とポニテに混じってきゃきゃと楽しそうに笑いあっている男子生徒を見て思った。
「ん?珍しいな。系ちゃんもこっちこねえの?」
と不思議そうに男子生徒が聞いてくるがそれにバっと机に突っ伏して顔を隠して寝たふりをし始めた。あの野郎・・!!その場はうちの位置なのに・・・!!普段なら話しかけてくれたと思いぱああと顔が明るくなるが今回はそれが堪らなく悔しかった。
「駄目だじょん。系ちゃんは好きな人が三人もいるからアンタとは付き合うのは無理じょん」
と顔は見えないから解らないがむにゅ口で微笑んで言ってるに違いない。
「ええっ!?すげえな男三人と付き合ってんのかよ!?なら俺と別に付き合っても一人ぐらい変わらなくね?」
と二人に聞いている男子生徒の声が聞えてきてうちは思わずそれに顔が赤くなるのが解る。
「残念じゃが系ちゃんにはお主じゃ役不足じゃ」
とからかう様に言うポニテ。
「なんて。系ちゃん可愛いけど幼いから俺もっと大人っぽい子好きだから」
と笑って言う男子。うちは幼くない・・・!!大人っぽい・・・!!
その会話から間もなく経ってやっとその時がきた。
『『じゃあ行ってくる』』
と言って猫耳と男子生徒が爽やかに手を挙げて挨拶をポニテとうちに向かって言う。心臓がドクドクいう。今が最後のチャンスだ・・・!!言うんだ!!言え・・・!!
「ちょっと待って!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
とうちは叫んでいた。
『『どうしたの?』』
と相変らず笑顔で二人はもって言う猫耳と男子生徒。うちはそれにプレッシャーに押し潰されそうになった。心臓がドクドクいい始める。しーんと静まりかえった教室。こんな事初めての事だ。だがそれを気にした素振りを見せずじっとこっちを見て微笑んでうちの方を見てくる三人。うちはそれに耐えれなくなって思わずぎゅっと目を瞑るが―目をいきなり開けてキッと猫耳と男子生徒の方を見つめて
「猫耳は戻って来るよね?」
うちは凄く気になった事を聞いていた。うちは心臓がドクドクいっていた。それを暫く猫耳にしては今までには無い表情でじっと真剣な表情で見つめていた。それからいつもの表情を緩くして笑って
「きゃははは。系ちゃん変じょん。あたいは戻ってくるに決まってるじょん」
と可笑しそうに笑った。
「そうだよね。そうに決まってるよね。猫耳とポニテが学級委員で主役でこの男子の子はモブだもんね」
とうちはそう言って安堵していた。あれ?あんだけ憎くてたまらなくて今でも憎いのに何でこんなに安心するんだろう・・・?
「系ちゃん。モブとは本人の目の前で酷な事を言いおるのじゃ。それに我々は主役には訳不足じゃ」
と可笑しそうに笑うポニテ。なら誰が主役だというのだ。
「振られた」
とさっきの男子生徒はそれに気にした素振りを見せず可笑しそうに笑っていた。うちはそれを見て本当にこのクラスの連中って―うちはそれに泣き笑いの表情に一瞬なったがそれをすぐ崩して
「フン!うちの事好みじゃないって言った」
と口を尖らしてプイと冗談ぽく言ってみた。
「ポニテが居なかったら系ちゃんが一番好きかも」
とさらりとなに気ない様な感じでそう言った。うちはそれに思わずドキリとした。こいつ今ポニテに告白した。こんなに人って気軽に告白って出来るもんなんだ。うちには一生関わりのない感情だがいいな。こうやって誰かを好きって言える感情は。
「お主までポニテと言いだすか。まあ。いいが。それより何を言っておる。お主は男が好みじゃろ」
と悪戯っぽく笑うポニテ。え・・・?今さらりとこの子の愛の告白をかわした?ポニテこの子を振ったの・・・?本当にそんな軽くでいいの・・・?
「そっか。解ってたけど」
それに振られたにも関わらず眩しい笑顔でポニテの方を見てその男子生徒は笑っていた。このクラスにはしっかりとした見えない何か絆の様なものがあるそれが何かは解らないが。それに何か重大な抱えている事も今三人の顔を見て解った。うちはそれを何とも言えない気持ちでみていた。うちはそれを見て何故か心が騒めいた。何でだろう。いいもんを見せられているのに何でこんなに不安な気持ちになるのだろう・・・。そうこうしている内に
『『行ってくる』』
と猫耳とその最後の男子生徒は爽やかな笑顔でいつもの様にはもって教室を後にした。しまった。聞けなかった・・・。思わず猫耳の事が気になって聞くのを忘れてしまった・・・。
うちは思わずずーんと沈んだ。でもすぐ戻って来るけど猫耳が教室に居ないの初めてだな。
「やっと二人きりになれたね」
うちはにししと悪戯ぽくポニテに笑う。ふふん。猫耳め。うちをこんなに苦しめている罰じゃ・・・!!一瞬でもポニテの事一人占めしてやる。
「ふふふ。そうじゃな」
と男性も女性をも虜にするそんな顔で笑う。それにうちは赤くなって思わず下をみる。
「コラ!!ちょっとは嫌がれ!!」
うちは口を尖らしてプイと横をみる。するとポニテが無表情で教室の出口を見て
「変じゃな。猫が戻ってこぬのじゃ」
とぽつりと言った。うちはそれに不安で心臓がドクドクし始めた。
「我がちょっと廊下に様子を見て来るのじゃ。系ちゃんはすまぬがここにいてくれ」
うちは頷いた。シーンと静まりかえった教室。とうとう一人になっちゃった。うちは近くにあった机と椅子を静かに見つめた。うちはおもむろにその席に座る。うちは静かに座ったまま目を瞑る。そう言えばうち一回もこの教室から出た事無かったな。それに教室の中からじゃ外の音とか何も聞こえない。うちは目を開く。よし・・・!!外に出て見よう!!うちは教室の出口の扉の持ちての窪みに触れる。ポニテはここに居てと始めてうちにお願いをした。それをあっさり破る様な事をしていいのか・・・?だがうちはもう現実から逃げて居られない・・・!!うちは扉をガラララと勢いよく開けた。すると以外にも普通の廊下―?ん?隣りに教室がある―?あるにはあるが見えているのが一つだけ・・!?それ以外は奥行きが遠すぎるのかそれ以外は見えて無かった。それに隣の教室にもかなりの間隔があり、下には谷底の様に深くこの教室とその隣の教室を繋ぐのは真っ直ぐに伸びている光で出来ているかのような鎖だった。うちはその鎖に触れるが手がそれにすり抜けた。あれ?触れられない?これ何で出来ているの?光・・・?いや触れた時解ったうちはこれを知っている・・・?系だ。これじゃあ前には進めそうには無い。うちは後ろを振り返った。するとうちらの教室のちょっと行った所に壁があり、そこに猫耳とポニテが居て猫耳は壁の方に顔を向けて崩れ落ちるかのように床に座り込んでいてその背中をポニテが擦っていた。うちはそれを見て衝撃を受けた。猫耳が泣いてる・・・・?何でいつも笑ってて泣く様な子じゃないのに・・・?何で・・・?
「もうやだよ・・・!!もう怯えて暮らすのは・・・!!」
と猫が泣き叫んでいた。え・・・?いつも楽しそうに笑ってたじゃん。もしかしてそれを隠して笑っていたのか・・・?うちに悟られず。そう言えばクラスのみんなも豪く普通じゃないぐらいに明るかったけどそれって不安を隠そうとしていたから・・・?うちは猫耳の方に急いで走って行って猫耳に飛びついた。
「系ちゃん・・・?」
それを不思議そうに見ていた。
「うちに話して・・・!!うちの所為で泣いてるんでしょ・・・?うちにこのクラスから出て行ってほしい事もそれにうちの事大嫌いな事も勿論知ってる・・・!!でもうちは猫耳が悲しくて泣いているのが嫌なの・・・!!うちが猫とポニテを守りたいの・・・!!それともう遅いかもしれないけどクラスのみんなも・・・!!大好きだから・・・!!うちは猫の顔を見ながら勝手に涙が流れた。
「何言ってんの系ちゃん・・・?」
と泣き止んでこっちを不思議そうに見ていた。
「お姉様そいつらに何か価値をお求めでしたらそんな必要ありませんわ」
と何処か楽し気な様子のこの声は―妹の声だった。その声が聞こえた途端―
ドッカーーーーーーーーーーーーーーーー―ン壁が粉々に砕けた。すると壁を形作っていた系で出来た幾重にも重なった鎖もその衝撃で音もなく消滅した。
「ごきげんよう。お姉様」
と蕩ける様な笑みで現れたのは妹だった。
「妹!!!無事だったんだ・・・!!」
とうちは思わず妹にこっちから飛びつこうと―それを猫耳が力ずよく抱き着いて止めた。
「系ちゃん行っちゃ駄目・・・!!」
猫耳―?するとガシ!!とポニテが緊迫した顔でうちの腕を掴んだ。そしてうちの腕を引っ張って急いで教室に駆け込んだ。
「ねえ。あの子は大丈夫だよ。いい子だよ。こんなうちの事を好いてくれてるみたいだし・・・」
とうちは青い顔している猫を安心がさせたいが為に笑って言った。
「すぐそうやっていい子って言って人を信用しちゃダメ・・・!!そうやってすぐに好きなのを現してくる人が必ずしもいい子だとは限らない・・・!!」
と猫耳は取り乱して叫ぶ様に言った。
「コラ。猫。我々が言ったのじゃ。関係性が薄くてもそんなの関係無いと言う事はそれに系ちゃんのそれがいい所だよ」
と微笑んでポニテは言った。
「そんなの解ってるよ・・・!!だから今までこの子を守ってたんだもん・・・!!でもここでこの子を殺されたら今まであたい達がやってきた事が水の泡でしょ・・・!!」
と猫耳は泣き叫んで言った。
「泣くな。系ちゃんが怖がる。それにそんな暇は無い」
と猫耳を諭す様にポニテが言った。すると扉がドンドンドンドンドンドンドンと勢いよく扉が壊れそうな勢いで何回も揺れた。それを見て猫耳は泣くの止めてうちの方を見て
「系ちゃん。系ちゃんを勘違いさせちゃってたみたいだけどあたいは実はそんなにいい奴じゃなくてずっとあいつ―系ちゃんが妹だって言っていた奴がずっと大嫌いだったの。系ちゃんがあたいらの事いい子って言ってくれてたから失望させたくなかったけど本当のあたいらの事を系ちゃんには解って欲しいから―系ちゃんの事大好きだから」
うちはそれに何も言えなくなった。
『『系ちゃん。その頭にヘアピンとして付けている鍵かっこがあれば系ちゃんは消えずに生き延びれる』』
と二人ははもって微笑んだ。何で系ちゃんはという限定したものいいで言うんだ・・・!!
「何で・・・!?猫耳もポニテも普通に生きるんだ・・・!!うちと一緒に・・・!!居てくれるって言ったじゃん・・・!!」
とうちは動揺して叫んで言った。
『『ここに居て我々と一緒に消える方がいいの?』』
と二人はもって言ってくる言葉に絶句して何にも言えなくなった。
『『今なら系ちゃんだけなら我々が消えれば、系ちゃんが持っている鍵かっこがあればそれで系ちゃんの行きたい所にそれをかざせばそこに行ける…!!』』
うちはそれに勝手にぽとぽと涙が出てきて
「嫌だよ・・・!!もう会えないのは・・・!!」
とうちは泣き叫んだ。
『『でも系ちゃんは生きたいんでしょ?』』
二人は揃っていつもの様に微笑んで言った。うちはそれに何も言えなくなった。うちは臆病だからだ。こいつらを守ると言っときながら―死ぬのは嫌なんだ・・・!!
「ねえ妹が何か二人を消そうとしているならうちが交渉してみる・・・!!」
うちは思い切って教室の扉を勢いよく開けた。
キーーーーーーーーーーーーーーーー---------------------ん何が力がぶつかる凄い音がした。その途端うちら事教室をそれが焼いた。うち死んだんだ。もっと生きたかった・・・!!もう一度アイツらに会いたかった・・・!!その途端何か光のものが―
ブシューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!とうちらを包み込んだ。うちらまだ生きてる・・・!!うちと猫耳とポニテの中心源にイタリアのカードが凄い光を発していた。居たんだ・・・!!イタリア・・・!!うちに笑顔が戻った。何か実はコイツの事おそがいと思っていたが今はこんなに愛おしい。がそれより今解ったのがこのイタリアのカードがバリアみたいになっていて力を受け止めている所為かカードがボロボロに砕けてきた・・・!!嘘・・・!!あんなに強かったのに・・・!!
『『系ちゃん、今はこれが守ってくれているうちに系ちゃんを送る…!!』』
と猫耳がポニテの手を強く握ると
『『連鎖』』
とはもって二人が言うと猫が激しい光となって弾けて消えるとその光はポニテにぶつかってポニテ自身が光となって弾けてその光がうちに勢いよくぶつかってきた。するとうちはその光で空中を飛んでいた。この光以外は真っ黒だった。うちは茫然としてその中でも泣いていた。そうか・・・!!今まで居たクラスの教室のみんなは連鎖だったんだ。だから消えていなくなったんだ・・・!!でも妹がうちらを殺そうとしてたんならもしかしてこの前の時オーちゃんが居なくて代わりにあの妹が居たのは・・!!オーちゃんが妹に殺されたんじゃ・・・!!うちは勝手に涙が流れた。あれ・・?オーちゃんが死んで何でこんなにも悲しいんだろう。怒ってばかりで常に喋り方が極道なのに・・・?そうかあの喋り方も本当に憎くての喋り方じゃなくてどこか愛のあるのだと無意識と感じていてオーちゃんと居て楽しかったんだ・・・!!うちは温かい涙が流れた。いつまでも泣いてばかりは居られない・・・!!うちはやるんだ・・・!!うちは頭にヘアピン代わりに付けていた鍵かっこを手に持つ。
「この妹が・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!!!!!!!!!!!!!!!」
とうちは叫びながら思いっきり空中に投げつけて怒りをそこにぶつけていた。その途端鍵かっこがぶつかった辺りから
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!と光が暗闇を飲み込んで言った。するとここは―学校の屋上だった。その途端目に映ったのは、冷たい顔をした台とフラだった・・・!!生きてたんだ・・・!!うちは思わず笑顔が零れ涙が次から次へと溢れてきた。それを見て台とフラは驚いた表情をしてただただこっちを見ていた。そしてキョロキョロ辺りを見回すがカルが居ない・・・!!もしかして死んだ。うちが殺した―うちはその途端屋上の地面に崩れ落ちた。
「大丈夫。お姉様ももうすぐそっちに逝けますわ」
とドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー―んと屋上ごとうちらを破壊した。一瞬で自分らが砕けちるのが解った。折角猫耳とポニテが命を賭して助けてくれたのにそれを無駄にして、水の泡みたいにすんなり砕け散った。するとピキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキと全体が氷つく様なそんな音がした。あれ?うち死んだはずなのに何で・・・・?こんな事が自覚出来るんだ・・・!!するとその瞬間―
ガッシャン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!と学校の屋上の空間全体を覆っていた氷全体が割れたら学校の屋上も自分も―うちは自分の手を見て驚いた。
「再生している・・・!!」
すると空間全体が透き通った水色の光の様な系がフラの背中に巨大な氷の様なのが羽の様に生えていてそれらがうちと台とフラとうちと繋がっていたのが今消滅した。フラが空間全体とうちらを再生させた・・・?
「残酷ですわ。二度死ぬ事になるなんて」
とどこか楽しそうな笑みを浮かべて出て来たのは妹だった。それを見てうちはぞくと寒気を感じた。
「妹!!!!!!!!!!!アンタは最近出て来た新キャラのはず・・・!!なのにうちらはアンタに恨まれる覚えはないよ・・・!!」
とうちは必死に恐怖を誤魔化そうと妹に叫んだ。
「何おっしゃっていますの?私は最初か居ましたわ」
と口だけで妹は笑った。この無機質な感じどこかで感じた事がある・・・!?
「探偵系ちゃん証明…!!」
とうちは叫ぶとうちは探偵バージョンの服に変わった。そしてうちの羽に神経細胞の様な系が広がるそれの系が妹に向けても繋がろうとうちの系が妹の方にも広がり繋がる直前でそれを妹がパシンと手で払いのけた。
「お姉様探偵でしょご自分で考えなさいな」
とまた楽しそうに燥ぐ様に言った。すると跳ねのけた系を台が手で掴んだ。何で系を手で掴めるんだろう・・・?だがその瞬間にうちの系を通じて台の系が跳ね返ってくる。うちはその瞬間目を見開く―うちはわなわな震えて
「あの時の第一回目のテスト―死のテストなの・・・・・・・・・・・・・・・・!?」
とうちは言った。
「あれやっと解りましたの?」
と可憐な笑顔をうちに向ける妹。
「何であなたはあの時死んだはず・・・?」
あれ?妹、今変な事言わなかった第一回ってうちらが受けているのは最後のテストじゃ・・・!!
「何言ってますの?私は第一回目のテストですわよ」
と微笑んだ。その時フラッシュバックした。そうだ。あの時の歌姫はそういえば、第一回目のテストの英雄の一人、通り名が『始まりの歌姫』、テレビでやっていた。「生きて帰ってこれて良かったです」と言う発言は有名だ。そしてオラちゃんはあまりの強すぎる事から他の受験者を寄り付けなかったと有名な最年少の『一人だけの天才』、そして猫耳とポニテは『連鎖の姫君達』それぞれ別のテストだ。だから時間軸が違う筈それが何で最後のテストを受けていたうちらと繋がっていたんだ?それよりうちは過去のテスト即ち―過去と繋がっていた―?
「そんなに推理する必要ありませんわだってお姉様はこれから死ぬのですから必要ないでしょう?」
と微笑んでその時うちの系を一つ掴んだ。あれいつの間に・・・?それをぐっしゃと握り潰した。その途端うちの体全体に日々が―
ドン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!と何かを打ち抜いた音が響いた。その瞬間妹が爆発して消滅した。
「今の何ですの・・・?」
と死んだはずの妹がさっきな不敵な笑いとは違う恐怖の表情で手を見て震えていた。
「手前まだ気ずいてなかったのか?偽りのラスボス。あれ見やがれ」
と台が憎々し気に指だけで指し示す。するとそこには―人間では有り得ないぐらいの巨大の空間全体がその弓になっている系で出来た弓矢をこっちに感情の無い顔で向けていたカルが居た。うちは自分も傷一つ付いてない体に戻っていた事より―
「カル・・・・!!!!!!!!!!!」
うちは嬉しい悲鳴を上げていた。だがなんかいつもと違ってなんか感情が無いみたいな―うちの心臓がなぜだかドクドク言い始める。
「もう君は死んでる。その可能性を先に見せた」
その感情がない顔で淡々とした感じでカルは言った。それに対して恐怖の表情でカルを見て震えていた。うちもそれを見て嫌な予感がした。
「系ちゃん。探偵証明!!!!!!!!!!!!」
うちは叫んだ。探偵の衣装に一瞬で代わりうちの系がカルの方に突き刺さる。避けれるのに避けなかったそんな感じがした。それすらももうカルにとってはもうどうでもいいくらいの―うちは心臓がドクドク言い始めた。
「カルはうちらの最後のテストの時のビンゴの時もうフラがクリアする前に全部を捕っていた・・・。それをうちらが気ずかなかった。それはこの最後のテスト自身も惑わした。それは長押しスイッチ。物事を先延ばしに出来る系をカルが使える・・・」
うちはおそるおそるカルの方に指を指して
「そしてカルは過去系自身」
それで全部のテストを全てあのドン!!!と言う射抜いた音が時々聞こてた。カルは全てのテストをもう手に入れていてバラバラだったテストをあの弓矢で撃ってドンと一つのテスト―単体にした。
「それでカルは単体系で」
そして―
「この世界の全部全系より更に先をいく限定されない系」
とうちはもう完全に疲労で下を向いていた。もうこれ以上言えない・・・!!歌姫が死んだはずなのに生きてたのは―このテスト全部を過去系で繋いでそれを一つにした為、生きている系が流れて死んだはずの系が生き始めた。そううちらは系自身だったのだ・・・!!それを曖昧に生きてた何故・・・?それで未来系自身で客体で終わり自身の系の台で区切りをつけ範囲を限定して一つにする布石をカルが作った。それを呼び寄せたのが総体自身であるフラ、主体であるリーダー的な系である系である為うちらはそれに逆らえない為に自然とそこに集められる。それに現在系で現在に戻す事が出来る為先程の氷の時も。
「歌姫を助ける為に犯人になったんだね」
うちは悲しくてカルの無感動の顔を見て言った。感情の無い顔。そうだ。もう世界はカルの手中にもうあるんだ。生かすも殺すももう決定している事なんだ。うちの顔を無感動の顔で見るカル。その時にうちは倒れた。妹に系を食いつぶされていた。それを台とフラは驚愕の表情で見ていた。うちは死んだ。死んだのに何故そんな事が解るんだ・・・!!
「お前に懐いてただろ!!!それを・・・!!今まで止まってたのも今の系を見てた顔も本当はまだ感情があるんじゃないのかこの無価値野郎!!!」
と台が激昂してカルに向かって言う。ああ。この子はあの時の子だ。本当はいい子なんだ。
「知ってた?系ちゃんは台君とフラ君と仲良くなろう必死だったんだ」
それを聞いて台とフラはちょっと悲しそうな顔でお互いを見つめていた。
「まだやれる」
と不敵な笑いで立ち上がったのはうちだった。え・・・?何でうちが・・・?
「初めましてじゃないけどな常に居たしな」
と不敵な笑いで言ううち。もしかして・・・?
「俺は無意識を通り越した枠無し無系だ」
とそれに驚愕の表情を浮かべて見ているフラと台。それに無感動の瞳でそれを見つめるカル。
「アンタの目的はこの曖昧になっている人間だと思い込んでいる俺らを自覚させ本当の系にする事そうすれば死という概念がなくなるからな。でもアンタ甘いよ。もう出来てるのにそれを俺らに選ばせてるんだ。系も好きになってたんだアンタは。躊躇してたら本当に好きな奴は守れない」
と不敵な笑いで言う―これは―
「だから俺この最後のテスト自身になってた。そして系を守れる様に最初から仕組んであったんだ。ほらアンタらのカードに書いてあった、まずはフランスは一番になる事、そして台は悪役になる事、そしてカルは人間に成る事―」
と不敵な笑いを残してそして最後に奴は言った。
「じゃあな。これで終わりだ」
と不敵な笑いをした途端にその言葉自身が鍵になっているのかうちらは飛ばされた系となってその時に「勝手に殺すなちび」と言ったオーちゃんの声も聞こえた気がした。それで道が見えた。そうかオーちゃんはうちらの道自身の道徳系だ。そしてそれを無数の鎖を通っていく。ああクラスのみんなはこの時の為の鎖になってくれてたんだ。そして最後の系は無限系の兄弟の長兄の能力の全てを二番に押しやる事が出来る能力で今ここに引き寄せられた。そして最後に
「じゃあな。系」
と言うアイツの声―むさん・・・・!!!!!!!でもありもう名前も忘れてしまった小学校のドイツ人の名前を呼んだ。
× × ×
「じゃあな。元気だろうけど元気で」
と台が笑う。
「系ちゃんは元気だけどかよわい!!」
とうちは口を尖らせる。それを見て初めて可笑しそうにフラが笑ったので
「浮気すんなよ」
とうちは真顔で言うと
「そちらもな」
と笑った。じゃあなと言ってフラと台とはそれぞれ別々の方向に歩き出した。うちは忘れてた事を叫んだ。
「兄ちゃんが末っ子は可愛いって言ってたぞ・・・!!だから色々自信持てーーー!!」
はうちは大声でフラに向かって大声で叫んだ。それに驚いて振り返って温かい笑みをうちに向けて
「私はフレス・レルーだ」
と言ってまた歩き出した。すると今度は台が振り返って
「おいコラ!!カル!!お前系に変な事したらぶっ殺すぞ全体的な意味で!!」
とうちの隣にいるカルに向かって怒鳴った。それを無表情にでみつめて解ったと言う意味か手をあげる。うちはみんなに感情が伝わる系だった。それが嫌でうちの心は壊れた。がそれを曖昧にし、正体を解からなくする正体自身の正体になった。そして分散されたうちの感情でも他の人みたいに相手に伝わらない様にする為にうちの中を第三者自身に伝わってしまったうちの感情を台自身が外に持っていき、そして総体であるフラ自身が主なうちが外に漏れてしまっている感情を外に持っていく事でうちが普通に生きて居られる様にしてくれたんだ。あのドイツは。台とフラは常に遠くにいるけど関係は常に共にある大切な悪友的存在だ。
「本当に行かなくていいの?」
とカルはどうでも良さそうにうちに聞いた。こいつはなんだかんだ言って全員が死ぬしかなかったテストを全員が生き残れる様にしたんだ。本当はこいつは最初から―
「だってうちはみんなからカルが悪さしないように監督するという重大な任務を預かったんだから行かないもん」
うちはそうやってカルの頬の傷を舐める。その舐められている方の目を閉じる。こいつは全部になっていくうちに感情をなくしていったんだ。
「おお。何か今感情が戻ってきたかあ」
とうちは今度は頭で傷をスリスリし始めた。
× × ×
「知っている。この人達伝説の系が歩いた道、行動、出来事、生きた日々が魔法陣になってそれが今までそれを破れる系が今までないんだって。「私は自分が無い四人組の陣系。早く使える様になりたいなあ」
と女の子がちょっと拗ねて言った。すると隣に幼馴染の男の子が笑っていた。うちはそれを見て良かった。未来の子も笑ってる。
私は自分が無い。うちがみんなだからだ。
私は魔法が出来ない。勉強も頭も出来ない。私は小学六年の名前は互系(たがいけい)普通に憧れる変な女子だ。
「黄昏より黒きもの血の流れより赤き者・・・」
と私の大好きなラノベの魔法の呪文を言ってみるが凄い好きなのにこれ以上思いだせなかった。
「阿保じゃね?俺。普通に全部言えるけど」
とうちと同じ小学校六年一組のクラスの男子が言ってくる。アンタなんかに聞いてないと思うがそれに私は何も言えない。不安で悲しい気持ちが押し寄せてくる。そうこうしてるうちに別の男子がそれを聞いて言ってくる。
「お前この前の魔法のテスト、零点だったろ。何で簡単な魔法も使えない訳?それに魔法が悪いのは大目に見るとして他の教科も人間だったら普通並の点数取れそうなものなのに他のも0点だったんだろ?何にも書いてなかったんだろ?何で何も書かない訳?それは良くないけどいいとして普通だったらまだ何にも書いてないんだったら普通は一問だけでも頑張って考えて解こうとするよな?それをせずに何でテスト用紙の裏に絵なんかでかでかと書いてた訳?」
とその男子が言った途端そのテストが行われていたその時になっていた。
その文章が最初から最後まで一通り読もうとしたが問題文がうちの頭に入ってこず意味が解らずパニくって心臓がドクドクいって気持ちが焦るがシャープペンの手が止まったままで下に下せない。静寂な教室に時計の針の動く音だけが聞こえる。顔を挙げて教室の前の方の黒板の方を見るが生徒達はひたすらシャープペンを動かしている。何でこれが書けるんだろう。いいな。これが書けて。それよりそのシャープペンは止まる事を知らない。考える暇を与えず問題を解けるという事か?いやみんなには瞬時に判断して答えを導けるのだ。一時間という時間制限があるからだ。もう大部時間が過ぎてしまっているのにまだ何も書けていない。問題を上から下に流す様に読もうとするが頭が動こうとはしないのに心臓のドクドク動く音だけは止まる事を知らなかった。どうしよう焦る気持ちはあるがもう問題文を読んでも何もでてこないのだ。もう諦めて答案用紙を裏返した。
白い紙に強い筆圧で雑な魔法陣の様な良くみる様な三角が二つに重なったのをやけになって書いた。
この状況を何とかしてくれる魔法陣。でもありきたりすぎるな今までにない私だけのものを考えよう。
シャシャシャシャシャシャシャみんなより早くシャープペンを高速で動かしてみる。だがそれは当たり前だった。なぜならその魔法陣をちょっとずらして重なって書いただけだった。何重にも重なる魔法陣。今度は魔法陣の中にドンドン小さくして書いてみた。なんか魔法陣も私並だな。
キンコーンカンコーンキンコンカンコーン
テストの終わりのチャイムが流れた。
するとみんな一斉に生徒同士がざわざわし始めた。
「できたあ?」
「できなかったあ」
と嬉しそうな友達同士の会話はクラス中聞こえてくる。
何でそんな楽しそうに会話できるんだろう。当たり前だ。私みたいに何にも書いてない奴などいないからだ。
「後ろの人。答案集めてこっちに持ってきて」
と先生の声で後ろの席の子達が後ろから順番に答案を集め始める。私の横にも答案用紙が流れる様に風で浮いて後ろからやって来て私の裏だけに汚いくしゃくしゃの魔法陣の書かれた答案が回収されてしまった。魔法だ。こんな事にも魔法使わなくてもいいのに普段だったら思っていたが、今は手を持ち上げる気力が残ってないのでちょうどよかったと思うがそんな事よりもとうとうやってしまったという失望感だけが私を支配されていてそれ所ではなかった。
「度胸あんじゃん。俺達が表の答案書くのに必死になってる時に系だけ裏に答えを描いてたんだろ。俺らにはない答えじゃん。でもよく表に気を取られずに無視できたよな。本当の百点じゃん。本当のテストの本質は裏にあるのか」
その声に今に戻された。
顔を挙げてその声の主の方を向いた。外国から来た留学生の子だ。外国人特有の綺麗な顔立ちをしたこの世のものとは思えない様な子だ。それとは似合わずかけ離れた人懐っこい笑みを浮かべた男の子だった。
「そうかな・・・?」
と私を落としめてた男子達は可笑しそうに笑ってあっちに行った。普通だったらテストの本質が何も書かなくても言い訳が無く、意味のないもしくは間違えている様な事をかっこつけていう中二病みたいな事を言っている様な奴には何アホな事言ってるんだ?馬鹿じゃね?と言うのが本当だがコイツには違った。こういってしまうと差別みたいになってしまって嫌だが外国人でこの顔で頭も間違えた事をかっこつけて言う様な奴だが成績も良いからだ。中二病だと言ってしまったが中二病に申し訳がないくらいだ。何で私だけこんな目にあうの?コイツだけ狡い・・・!!
「さっきのドラグスレイブだよな?系。リナ好きだもんな。俺も好きなのはいつも言ってるけど、『初めてのギャル』みた?あれ面白ろいな。新番組のアニメで系はどれが好きだ?」
ムカつくがさっきとは違う心臓のドキドキで顔を赤くして俯いていた。
「系ってスイミングスクールの時はよく喋るのに、学校では何で喋らない?」
と変わらずの表情で喋っているのが見ないでも解る。いつもコイツはそうだからだ。
「ああそうそう。さっきあいつ『私の好きなラノベの呪文って言ってたけど、好きなら普通全部言えるよな。それでよく好きって言えるよな』」
とさっきの男子の声が聞こえてくる。さっきのは私は心で思っていた事で決して言ってない事でそれを全く聞いていないそれを掻き消す様に
「あのキツそうにみえて、あの何とも言えない様な第1話の主人公が告白して大部喋った時にみせる笑顔が可愛くてあーしとか自分でいう女どうなんだってちょっとどうなんだ?って思うんだがそれも終わった後にはよく思えてきてさあ。そう言えば系の好きな『地獄少女』とか『最遊記』とか『魔法陣グルグル』とか色々今度なつい奴が沢山今回アニメやってるよな。後『おそ松さん』10月に第二期やるよな。後―」
こっちが何にも答えてないのに一人で喋っているのは私の従弟と同じだった。顔はそんなに従弟はかっこよくない。うちは好きだが。それは置いといてそうやって喋るのはオタクの男の子の共通なんだなとなんか嬉しく思うのでその不安は無意識のうちにうち消されていた。それと同時にスイミングスクールの時に聞いていた、ある事を蘇らせた。
「何で私、魔法や勉強出来ないのかな?」
とうちの問いにこいつは
「必要ないからだ」
と真顔で答えたかと思うと笑って
「何て嘘。であり本当。考えるの重要だ。ケイにはもうそれが出来てんだ」
みんな私の中の内の声が私の意志を無視して伝わる。私がないうち。
魔法はいつの間にか無くなっていた。うちの中で。
× × ×
うちは高校二年、互系。友達居ない歴内緒年。今うちの楽しみは高校の帰り家に帰ってアニメ観てリアルタイムで一番観るのが一番いいがうちは色々アニメの他にもお笑い番組を観たりとか漫画を読むなど忙しいので予め録画したのを観る。
『犯人はお前だ!!!』
定番の子供の探偵が決めゼリフを言う。
いつの間にか深夜になっていた。テレビからちゃっちゃらちゃらっちゃ深夜番組の『探偵ナイトスクープ』がテレビから流れてきた。それを観ながらパソコンの電源を付けて『ミルキーホームズの掲示板を観る。
うちはそれに『うちの探しているものを探してちょ』と打ち込む。
すると打ち込んですぐに
『ここに行けば見つかるだろ』
早。むさんすぐ返事くれるから嬉しいけどなんか怖いなあ。何て嘘。今うちの唯一の友達で大切な人だった。でも・・・何それ?怪しいな。その書き込まれているここをみる。て!!!これあの有名なテストじゃん。うち受かんねーよ。最高峰のテストだ。その中のテストでもっとも優秀な方は『伝説のテスト』と言われ皆から尊敬を集めており後世まで伝えられる事になる。その『伝説のテスト』はテレビのニュースにもひっぱりダコになりその中の一人の『生きて帰ってこれて良かったです』というクスリと笑ってしまう。思わず幸せな気分になれるコメントは有名である。と今まで最低ランクの就職試験を受けてきたが全部落ちている。このむさんはむさんが小学校の時にこのテストにすでに飛び級で受かっていてもう働いている天才エリートだ。うちはぷせっとなった。
『馬鹿にしとんだろ!!きっと頭いい子しかこねえー!!ただアンタがこのテストに合格した事改めて自慢したいだけだろ・・・・!!本当に心底むさんの事が改めてキモイ・・・!!うちはアンタだけが心の拠所なのにアンタは遊び半分でうちをからかって遊んでる・・・!!こんな精神状態で一人で行けるか・・・!!それともアンタが一緒に行ってくれるとでもいうおつもりか?と言ってももううちと一緒に行く事決定ダス』
とうちは勢いよくパソコンのキーボードを叩く。
ちょっと図星つきすぎたかな?でもむさんだけなのだ。何でも言えるのは。
『分かった』
え?そう言えば今思い出したがこれが最終の最後のテストだった。なのでこれを逃したらもうテストがないのでどのテストにも受からなかったうちはもう受けるしかないのだ。まあ。それは置いといてひとまず履歴書を送るか。前から買ってあった識中外高等学校という文字が印刷されたうちの高校にしか売っていな履歴書だった。それを書き始めて書き終えてそれを茶封筒に入れた。よし。何回も間違えてないか確かめた。うち偉い頑張った。
うとうとなんか眠くなってきた。ちょっと寝ようと思ったら今、確かにあったのにうちの書いた履歴書の封筒が消えていて、代わりにそれと同じぐらいの茶封筒が置いてあった。それをびりりっと封筒を破くと縦横斜めのどれか揃うと景品が貰えたり勝てるビンゴカードと白いトランプぐらいの大きさのカードに真ん中に日の丸だけが描かれていてそれをじっと見つめるとこれ日本だと思ったら―
そこは名古屋の栄にあるオアシス21だった。そこに学校でいつも座っている椅子に座っていた。あれ?いつもうち以外人がちゃんといるのに今は誰もいなかった。
静かだ。気が楽だ。誰も何もかもうちを虐めるのは誰もいやしない。もううちは自由だ。ここはもううちだけのものだ。日本はもううちだけのもの―なんて
と思ったのもつかの間いつの間にか学校の体育館らしきとこにいた。なんだ?前をみると体育館のよく舞台とか演劇とかやるものの上の方のマークがうちの学校のマークだった。ここはうちの学校の体育館かあ。さっき日本はうちのものだとか欲深な事言ったからバチが当たったか?うちの大嫌いな学校に戻ってきた。まるで全てを手に入れたかと思ったのに振り出しに戻った気分だった。体育館の真ん中の方にうち1人と思ったらすぐ横に外国人のうち同じくらいの美形の男の子が前を向いて座っていた。
びびびいいくう!!うちはびびっていつの間にか持っていたカードとビンゴカードを下に落とした。その子がこっちを振りむこうとしていたので急いで前を向いて知らないフリをする事にした。こっち見てるよぉ。心臓がドクドクし始めた。するといつの間にかうちの膝にうちの落としたらしきカード(日本)とビンゴカードが置いてあった。あれ?うちはその子の方を向いたらその子はこっちは向いてなくただ前を向いていた。魔法で拾ってくれた?それとも風か?でもそれにしても本当にこれうちのカードか?いやもしかして違うかもしれない。ここはたぶんテスト会場だから普通全員に同じものが配られているに違いない。もしかしてこの子のものかもしれない。うちは今度はわざと両方を下に落としてみた。そのまま。前を向き始めた。よし!!これでしばらくこの子が拾う気配がなければうちのものという事で。すると今度はその子が手で拾ってくれてうちの膝に置いた。何だ。やっぱりうちのか心配して損したとすっかり安心して前に足を延ばしたらまた、カードとビンゴカードを落とした。ヤバイ・・・!!またまじボケでまた落としちゃったよ・・・!!やばい・・!!また手で拾ってくれている・・・!!やらしい・・・!!恥ずかしい・・・!!絶対変な子だと思われてるよ・・・!!うちの膝にまたビンゴカードとカードが置かれた。日の丸のカード。うちはそのカードを持って心臓のドキドキを紛らわせる為にそれを裏返した。
びっくうううううううううううううううううううううううううううううう!!!!!何これ????????そこには犯人を探せと印刷された手書きじゃないものが描かれていた。あれ?あれ?あれ?この子が魔法で書いた?とうちは横を向いた。真っ直ぐ前だけを相変らず前を向いていた。この子やば系の事だ。怖い(おそがい)・・・!!おそがいおそがいおそがいおそがいおそがいおそがいおそがいおそがいおそがいおそがいおそがいおそがいおそが―え?デカいガンダム系の黒いロボットがその子の後ろから超巨大な死神系の鎌いやなんか鍵かっこみたいな鎌をその子に構えていた。あれ体育館ってこんなに広かったっけ?
「チカン」
え?その方向をみると体育館の端っこの方に黒髪の男の子が居た。あれいつの間にそこに?それより端っこにいるはずなのにうちの耳元にいる様に声が聞こえる。それが本当にその子の一センチ後に迫ると
「違いますーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!」
うちは思わず大声で叫んでいた。
すると前の壇上にスクリーンが降ろされているのではないもう前自体が画面みたいになっているというかそれよりこれってもしかしてうちは膝の方のビンゴカードを見てあれ?これって前をうちは恐る恐る顔をあげる。
あれ?いつの間にかうちは床にフリーと英語で書かれていた。うちは何故かビンゴのカードを見た。もしかしてビンゴの中にうちはいる?なにこれ?もうテストは始まっている・・・?で。うちは何をすればいいの・・・?それにしてもこれ床にフリーと書かれているだけでそれ以外みんな真っ白だった。部屋なのかなんか解らない所に立っている。おそがい無限に続く白。おそがいおそがいおそがいおそがいおそがいうちは顔を下に思わず向ける。するとカードの文字が頭に入ってくる。犯人を捜せ。そうだ。うちは探偵なんだ。犯人なんて負けるはずがない。探偵は最後まで死なない。
うちはビンゴカードを見る。うちは今真ん中の唯一の点数に関係ないスペース自身の空間にいる。25マスある所々に数字が書かれている。だが数字を読み挙げるものが居ないのにどうやってビンゴを狙う?そうだ。この数字が書いてあるからそれで紛らわしいんだ。固定概念を取っ払うんだ。そうだ。書いてないというなら―縦横どれでもその空間取ったら勝ちだ。良し!!とにかく歩こう。歩き始めたがなにもなかった。無限に歩いているだけだった。うーん。なら次のステップに行こう。そうだ。そう言えばこのカードが関係あるんじゃないやろか?日本のカードを見る。そうだ。ないなら空間を創ればいいんだ。でもどうやって?わかんないわかんないわかんないわかんないわかんないわかんないわかんな誰か助けてーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!誰も助けてくれる訳がないのに叫んだ。
いつの間にか、体育館の椅子に座っていた。あれ?前のドミノのが消えてクリアの文字だけが普通の学校の体育館の映像を映し出されるだけの普通のに戻っていた。あれ?ドミノ終わってる?ん?うちの前にいや舞台上の近くに席があってその椅子に一人座っていた。あれ?居たっけ?ソイツは静かに立った。ビク・・・!!すると三谷幸喜原作のドラマの振り返ると奴がいるのではなくて奴が振り返るとうちらがいるだった。色白の綺麗な肌に冷たそうな顔つきの整いすぎた顔立ち外国人のうちらと同じくらいの高校の制服を来て?ん?うちっていつの間に制服着たんだろ?それにテストってうちの学校だったの?そいつはうちとカード拾いの子とを横切り、黒髪の男の子方を横切ると右手を前に出したかと思ったら入口が出現し、そこから出で入った。入口ってあったんだというか出れたんか。でももう終ったんか。え?でもどうしよう最後のテストなのにうちはどうしよう?するとあの黒髪の子もそれに続いて外に出て行ってそしたら横の子も全員出て行った。ああ。どうしよう。後ないのにフラフラ入り口に向かって歩き出した。そして入り口を出るとあれここって確かアニメのARIAとかに出てきたイタリアのサンマルコ広場何でうちの高校の体育館を出るとイタリアになるの?でもなんか行った事のない場所ってこんなにも胸をウキウキさせるんだろう。
「あうぐうりいぼなっの」
とARIAで覚えたイタリア語らしきものを言ってクルクルガンダムシードのステラが服見た時の後の様にクルクル体全身で手を思いっきり回っていた。
「お前に価値ってあるのか?」
あれ?この声ってその声の方を向くとやっぱりあの黒髪の子だった。それを言っていた相手はカード拾いの子だった。虐められてるのかな?うちの気配を察知したのか黒髪の子は去って行った。やっぱ虐めてるのがバレルのが嫌なのかな?このカード拾いの子も虐められっ子にはみえん・・・けど―あ・・・!!『犯人を捜せ』って書いたのがこの子だったとしたらすっごく変だ。そこだ。サイコパスぽいからおそがいけどうちも変で白眼視されて辛かったのがうちだ。うちだけは誰の味方でもあるんだ。
「ヴォーノ!!!!!!!!!!!アニメとかって好き?」
うちは元気よく知っている言葉で言った。
「えっと・・。好きだよ」
と日本語でちょっと冷や汗マークを顔に張り付かせながら笑った。うーむ。笑顔からみて優しそうだな。
「アンタ日本人?」
案外コイツ喋りやすそうだと思って疑問に思った事が次々出て来た。
「イタリア人だよ」
ならなんでこんなに日本語日本人みたいに喋るんだろう。それよりうちはさっき本能的にこいつに向かってイタリア語を使ったんだ。うち天才。
「うん。当たり前」
うちは真顔で答えた。
「そうなんだ」
と冷や汗マークの笑いで笑うカー。
「ねえ。アンタさっきので点数取れた」
うちは上目遣いでカーを見ながら言った。なんだ。こいつ背高いなあ。うちへのあてつけか?
「ダメだったよ」
笑いながらそう答えるカー。なにこいつ最後のテストでダメだったのに笑ってる。探偵の系ちゃんならわかるこいつ駄目人間だ。うちと同類だ。もしかして友達になれ・・・探偵・・・犯人は誰だ?もしかしてうちのテストとしての役割でテスト側が課したうちへの課題なんじゃ。いや待てよ。もしかしてテスト経験者のむさんがテストの真意を教えてくれようと魔法で書いたんじゃ。もしかしてカーがむさん?
「あんた名前なに?」
「カルダレッリ」
ここで聞いたら普通むさんならむさんと答えるはずいやもしかして―こいつがむさんであろうとむさんが味方だと誰が決めた―?うちはついて来てと言っただけだ。もしかしてむさんも現場では敵かもしれない。
「君の名は?」
うおんちゅうおんちゅうおんちゅそう言いながらジャンプ漫画の凄いよマサルさんの用に体当たりをし始めた。
「気持ちい・・・いやイタタたたた」
冷や汗マークを付けながら片目を瞑りながら叩かれる変態。
「べたすぎなのだよ・・・!!!キモイ!!可愛く言ってモイ!!」
うちはイラってきていた。
「え?興味を持ってくれたというか付き合ってくれるんじゃ―」
ぺチぺチぺチぺチぺチぺチぺチぺチぺチぺチぺチうちは高速で叩き始めた。
「やっぱ最初から冗談だよ」
「古典的な冗談はイらっとくる!!!」
バシバシバシ
「凄い・・。叩く音が変わった。本当は最初から本気だよ」
うちはじっとカルを見る。
「うちを最初から好きなんだね?」
「好きだよ」
と笑顔で言うカル。
「よし。じゃないモイ!!でも話が進まないから勘弁してあげる。うち偉い。うちの名前は互系だよ」
うちはニヤニヤどや顔をした。
「喜んでくれてるんだ」
と冷や汗マークを付けながら笑うカル。
「さっきのでテストって終わったんだよね?」
うちはなるべく失望感を表に出さずなんともない感を演じながらカルに聞いた。
「まだ終わってないよ」
と平然とカルが言ってきた。
「え?まだこれからうちが点数採れるチャンスあるの・・・?」
「うん」
カルがそう答えるとさっきまでの灰色の心がぱあああっと明るくなった。うちは嬉しくてうおんちゅうおんちゅとカルに体当たりをした。冷や汗マークを付けながらカルは
「系ちゃんが幸せそうで何より」
でもさっきのテストの真意というか訳解らん問題だった。これからもあんな問題が続くならうちは最後まで点数が採れないんじゃないだろうか?いやうちは何が何でもテストに受かるんだ。落ちる為に来たのなら最初から来てない。
「うち。点数取りたいんだけどどうしたらいいかな?」
出た。敵や先生に教える訳ないし、このカルさっき聞いた時全然出来てないって言ってたから馬鹿だから解る訳ない。しまった。時間の無駄だった。
「系ちゃんは前のテストはどんな感じだった?」
とカルは自分が何にも出来てないのをうちの全然のを聞いて安心したいのか聞いてきた。無視しようかとも思ったがこの不安を誰かに聞かせて安心したいのもあったのを今は勝っていた。
「どんな感じだったのも何にもテストすら意味も解らなくて、履歴書書いてたのは家なのにいつの間にかうちの大好きな名古屋の栄ぐらいにあるオアシス21に学校の椅子で座っていて、そしたらいつの間にか次はうちの高校の体育感に一人で居て、いや一人で居たと思ったら、いつの間に隣りにカルが居てそしたら次にあの黒髪の子がいつの間にか居てそしてその子が鎌を構えていてそしてうちが違いますってその子に叫んだらいつの間にかビンゴの中に居てフリーって所に居て、頑張ってこの問題の意味を考えようとしてそれでも出題の意図を言葉に言われないは初めてだから、とにかく歩こうとしたけど真っ白なのが
続いていて怖いから誰か助けてと思ったら体育館に戻っていて、そしたらいつの間にか居なかった筈のうちの前の壇上の近くに冷血人間の子がいつの間にか居てその子が体育館を出て次が黒髪の子でそして次がカルで次はうちが出て、そして今に至る」
恥ずかしい。あ。でもいいのかカルが嘘を吐いてなかったらカルも何も出来てないんだから。
「僕らの持っている次元の範囲のずれが系ちゃんがみんなが見えなくなる原因か」
うちはポカポカポカポカ高速でカルを叩き出した。
「光世ちゃん。可愛らしい音はなってるけど全然痛くな痛いよ」
と相変らず冷や汗マークを顔に張り付かせながら笑うカル。
「なんか適当に意味の無い言葉をかっこつけて言ってるだけ!!この中二病、オタク!!あ。オタクはうちもだしうちにとって尊敬語だからその勿体無い系の奴・・・そんな事言ってる馬鹿には無理だろうけど何とか知ろ!!うちだけこんな思いしてみんなだけ狡い。何とかしたら付きあってあげるかも。無理だろうけど」
ん。コイツもライバルだ。ならうちを蹴落とす為に嘘を吐いてくるかもしれない。でもこの広いのか狭いのか解らないテストの中でうちは一人では何も出来なかった。コイツともいつ喋らなくなるか解らない。だったら聞ける今に聞いとくのが得策だ。
「付き合うんだ。やった。でも僕好きな人いるんだけど、ま。いっか。じゃあ。系ちゃんカード出して」
ぽかっぽ。
うちはカルを叩く。
「この今流行りの浮気野郎!!」
「え?浮気?」
カルはそう言いながら自分のカードを出す。イタリアの国旗が書いてあるカードだった。うちはそれをカルの手からカードを取って裏を見る。何にも書いてなかった。
「犯人はお前だ!!!!!!!!」
うちはいつか言って見たいと思っていた言葉をカルに向かって指を指して言う。
「え?」
「あんた。うちのカードの裏にへんな文字書いたでしょ!!」
うちは怖くて思わず叫ぶ。
「ああ。このカードは裏には役割カードにもなっていて、このテストでは、その課題を達成しないといけないんだ」
嘘をついている。
「何言ってんの!!実際にカルのカードには何も」
うちは感情的になる。
「これは本人が一度見てその文字を把握出来たら消える仕組みなんだ。他の相手に見られ無い様にね」
うちとは対象的な落ち着いた先ほど変わらない笑顔で言ってきた。
「信じられないじぇ」
うちは口を尖らせながら思わず語尾が変になった。
「じゃあ。今から他の子にも聞いてみよ」
と笑った。
「へ?あの子らと喋るの・・・?」
うちは青ざめた。うちは日本のカードをちょっと丸めながら後さずりをし始めた。
「行こう」
カルがちょっとワクワクした感じで自分のカードをうちの方に向けてきた。
「でも待って!!あの子ら何処に今居てはるの?それにテスト終わってないなら今がそのテストなんじゃ!!」
「大丈夫だよ。そのテストを体現するんだ」
にこっといつもの顔で笑う。こいつは変な奴だ。初対面で危険な奴っぽいのに何故かその顔を見ると安心してしまう。
「どうやって何処に行くの?」
「系ちゃんの好きなとこに。カードそれで移動するんだ」
「え?これ?」
うちは今の今までちょっと曲がらない程度に丸めて遊んでいたカードを見る。
「この紙が何なの?」
「それは系ちゃんの日本。系ちゃんは世界を手に持ってるんだ。ほら体育館で見た。黒いロボットもそうだよ。今までの固定概念を捨て去るとそれが自分になるよ」
こいつ。あれに気ずいてたんか。あの時あんなのに狙われてのに真顔で平然としてたんだ。やっぱり怖い奴なのかただのお阿保なのか解らない。うちの日本?よし!!うちは覚悟を決めた。
「行け!!うちの日本(カード)!!」
うちはメンコみたいにそのカードをほかった。
アニメートに着いた。何故アニメートに着いたと思ったのかと言うとアニメートに言ってみたいと願ったからだ。
「ここがアニメートなんだ」
て!!違うだろ。アニメート名古屋でもアニメート栄でもアニメート金山でも、アニメート豊橋でもない、うちは行った事あるアニメートを思い出しながら照らし合わせるが大きさや規模が全く違った。白い家というかまるで無限範囲の大きさの無限会社だ。
「うーむホワイトハウスにしとくか」
とうちがおもむろに呟くと
「それだとアメリカになるけどここはフランスの全体だよ。ほらその系ちゃんが持っている。カードのフランスバージョン」
といつの間にか横にカルが居た。
「フランスってこんな風なんだ」
とうちが言うと
「その体現者の発する次元や構成の仕方によって色々変わってくるよ。変化する理念だよ」
「あの子が産んだのかあ。男なのに」
とうちが真顔で言うと
「うん。そうだね」
と真顔で答えるカル。
それは置いといて玄関らしき所の前にうちらは居るがうちはその扉を―心臓がドクドクなった。
「系ちゃん入らないの?」
「うん・・・」
うちはトントンと
「すみません・・・」
と会社の中の人に呼び掛けてみた。
ガチャガチャとドアノブを回したが開かない。
「ビンゴって縦、横、斜めの応用で」
うちのカードに自分のカードを交差させてプラスの形にすると、そのまま回すとかけるの形になる。
カチャッ
『『開いちゃった』』
うちとカルの声がはもった。
すると外は白い会社だったのに部屋の中も白いというかもしかしてうちだけが白くみえてる・・・?という程なんにもない部屋に学校の椅子に座っていたのはあの子だ。冷たい顔。
「あの・・・うちぃ」
とうちは青ざめて心臓がドクドク言ってその子に話そうとしたがカルに逃げる事にした。
「あの・・・。これって不法侵入にならないの?」
「問題のうちだから問題ないよ。それがなくても僕は気にしないよ」
と楽しそうに笑う様はいつもは怖いが今の怖さに比べれば可愛いもんだった。うちはギンとカルを見て何か代わりに喋ってという念を込めて睨んだ。それが通じてか
「僕達アニメートに来たんだ」
と笑顔で元気よく言うがよく言えるな普通からみたら凄くおそがい人だぞ。
「アニメート・・?」
変わらない冷たい顔でその子、多分フランス人の子が言ってくる。
「ほら系ちゃん」
勝手に促される。
「あのグッズにしていいですか・・・?」
うちは恐る恐る聞いてみたが血の毛が引いて吐きそうだった。立っているのがやっとだった。顔を下に向けたかったがさっきのでチャンスは終わりだったと思ったからもう逃げてられなかった。
相変らず冷たい顔でうちを見たかと思うと
「できるのなら」
静かにそう言ってきた。
え?できるのならってどうゆう事?喜んでいいのか怒ればいいのか解らなかったを考える間を与えさずに―あれ?体育館にいつの間にかいる。その隣にはカードを重ねたまま、カルも横にいた。そのカードを自分のカードと一緒にポッケにいれた。
「系ちゃん。僕そのカードは必要というか欲しいんだけど・・・」
と冷や汗マークを垂らしながらちょっと困った様ないつもの笑顔で手をこちらに伸ばして来たのでその手を無言で握ったまま体育館を見渡すと冷血人間も虐めっ子も最初から居た。
前の壇上には実際、そのスクリーンと同じくらいの大きなビンゴが宙を浮かんでいた。
「え?どういう事?でもこれって?」
テストの最初に戻った・・・?嘘・・・!!やった・・・!!やったよ・・・!!もう過ぎ去ったと思ったチェンスがうちにも来た・・・!!今まで不運だったうちがアニメの主人公並の運がうちにもやっとやってキターーーーーーーーーーー!!!!!!!!これは主人公特有のタイムリープという奴ではないですか・・・!!!!!!!!?うちはぴょんぴょんぴょんと高く飛びあがってスキップし始めた。
「系ちゃんスキップしとる。みんなの前で堂々と凄い進化だ」
とカルが関心しているのか馬鹿にしているのか解らないがそれでうちは我に返った。うちが無様に嬉しくて飛び跳ねている間にも何にも言葉を発さずうちの方を全く見ようとはせずビンゴの画面だけを見ている冷血人間と鋭い瞳で真っすぐに画面を見る虐めっ子がいる事を忘れていた。
「この二人いるんだった・・・!!」
とうちは冷血人間と虐めっ子を見ながら言った。
「すご。本人らの前で堂々と。やっぱ系ちゃん進化してる・・・!!それはそうと僕が空気化している」
とエアカルが何かくだらない事を言っているのを聞いて
「改めてうちは思った。あああ。カルが女の子の僕っ子だったら良かったのに・・・」
とうちはカルを見て心底ガッカリした顔をした。
「え?改めてって前にも思った事あるんだ」
とカルが言ってくるので
「ねえ今からでも女の子の僕っ子になれない?」
と真顔でカルに聞くと
「え?今からでもなれるのかな?」
とカルも真顔でうちに返すと
「いつまで見てるつもりだ。わざとか?」
ビクッ!!!!!!うちはそのいきなり言われた圧でビビりすぎで死にそうになりながらそっちを恐々と見ると口の悪い極道みたいに言ってきたのはやはり知らない奴だった。外人だった。また人間離れした顔をしていた。糞!!うちが悪目立ちするだろうが・・・!!いやフレッシュ系ちゃん。可愛い。系ちゃん。自分が一番可愛いのだ。うちは心の中で胸を張った。そのいつの間に居たのかその新キャラは冷血人間の方を見ていた。良かった。うちが怒こられたんじゃなかった。うちは安心して出かけていた涙が引っ込んだ。
「お前すぐに片づけられんだろ。早よしろや。カメ」
冷血人間が怒れていた。何かいい気味。うちはこんなん今までに何度も同じような事があった。こいつは恵まれてちやほやされてそうだからこんな事一度もないだろう、疎外されるうちの気持ちもアンタも味わえや・・・!!
「気ずいてないのか?最初から終わってるが」
とそれにも何とも思ってないのか顔色を変えずに言い放つ。冷血人間。
「解って言ってやってんだ。お前がやった事を分かり易くお前がやらないから俺が今出るはめになってんだ」
と相変らず口の悪くどうして自分らの行動を解り易くする必要があるというのか無茶苦茶な事をうちらと同じくらいの年の頃なら15か16才の子が冷血人間に言い放っていた。するといつの間にかクリアの文字がビンゴに表示されていた。
「え?これを一人でやったの?」
どういう事?
「解ってないようだが。それが目的で召喚された(いる)のなら役割を果たせ」
と冷血人間が淡々と言った。
「争い事は争う事で終止符をクリアエンド!」
ぱきーーーーーーーーーーーんと鍵かっこみたいな鎌でビンゴを黒髪の子が叩き割った。
すると何事もなかった様に巨大立体ビンゴがクリアという文字が消え上がってない頃に戻っていた。
「時間がまた巻き戻った」
とうちが呟くと
「その喋り方そこのチビの教育に悪いチビ」
と虐めっこが含み笑いを浮かべながら言った。そう言えば男の子にはしてちょっと慎重低いかな。うちは低くないけど。
「大きなお世話だ。お前もな」
と言うと更に言葉を続けてきて
「じゃあ。テストを始めます。そこの方からビンゴの次元を獲ってください」
と極道が冷血に目配せをした。黒髪の言われた事を直しているのかいきなり敬語に変えてきた。
今度は誰の順番だか解り易く冷血人間の立っている所だけ床が青白く光っていた。あれ?でもビンゴって大体一人の人が数字を順番に読み挙げてってそれをうちらがその当てはまる数字があったら上れるゲームじゃないの?あれもうクリアって出てる。やっぱ何故か一瞬でこの子一人がみんな勝負をつけたという事になる。
「何これ?一回しかチャンスが無いのに何で一人が一回で縦横斜めのいずれかをそろえられるの?」
とうちが驚愕した感じでいると
「一人が沢山いるんだろうね」
とカルがまた変な事を言い始めた。だがこの意味の解らない答えを考えすぎて変な事にでも頼りたいぐらいだったので
「どういう事?」
と聞き返した。
「一人がそういう存在みたいだね」
とカルが言うが一人が同時にって事?
「え?そういうのありなん?」
とうちが戸惑って聞くと
「ルール上一人だから」
何だそりゃ?もしかしてこのテストの真意はルールを自分らでどんどん作りだす事?
「そんなのだったら普通のうちじゃ・・・」
到底太刀打ちできない。本当は普通以下だけど。自然と自分の顔が下にどんどん俯くのがわかる。やばいライバルが沢山いる中で弱みは見せられない。
「来てよかった」
来た意味あったのかな?うちはそう不敵な笑みを浮かべると
「そうだ。アニメ観てみてるみたいで最高だ」
と楽しそうに笑うカル見てこっちの気も知らないでとかってに笑顔をこぼれてきた。
「うん。うちグッズ買いに行く。カルも行く?」
そうか。うちはアニメを観ているんだ。今を楽しむんだ。
「うん。行く」
と言うとカルは更に言葉を続けて
「ルール無視か」
とカルが自分の願望?ルールがみえない。ルールを考える。ルールになる。ルールになる。ルールないという考えに達したって事か?という事で
「ルールを探すぞ!!助手!!」
とカルに向かってウキウキした感じでうちは言う。今が逃げない様にうち自らが走りだすんだ。行け!!うち!!探偵系ちゃん!!始動!!
「自分らで俺をひっぱりあげてたくせに俺も俺以外の存在すらも無視か。ま。俺は興味ないが」
と極道が言ってきたので今の状況を改めて思い出した。
「そう言えば問題がもう解かれたのに次の問題に移らない」
とうちが言うと黒髪の子が
「ルールがはっきりしないから問題がバブったんじゃね?」
と言うと冷血人間が
「ならここにいる必要はない」
と冷血人間は帰ろうとしているのか自分のカードをいつの間にか手に持っていて、そのカードにはフランスの国旗が描かれていた。だがカードが動かない。出口が無い・・・。
「解った。出口を探すのが問題なんだ!?うち頭いい」
と前にも言った事を口に出してみると
「でもクリアって出たよな?」
誰かがその問題すらも騙したんだ。その誰を探すのも探偵の系ちゃんの役目。
「まだ問題は点数を食われ足りないか」
と冷血人間が言うと
「そうだな。全然減らしてないじゃんか。フランスはこんなもんか?」
と黒髪の子が冷血人間に向かって笑った。うちらはまだ一点も獲ってないのにこの子なんか凄い・・・!!
「でもぶっちゃけこれじゃあ何処の次元のビンゴが獲られているか解んないね」
とうちがげんなりして言うと
「現れろ導線」
と淡々と極道が言うと次元ドミノの盤には青い十字が描かれている。そうか一度に冷血人間フラに縦と横を獲られていたのか。それを解り易く極道がしたのか。そうこうしている間に―
クリアと今度は音声が流れた。
「凄い!!ビンゴが回転した・・・!!うちもやりたい・・・!!」
うちはなんか嬉しくなって思わず声を上げた。
ビンゴの盤上を観ると青いのが今度のビンゴはプラスじゃなくてかけるだった。またフラがやったんだ。それにしてもフラ本当だったら自分の色は白っぽいけど、今は白だと見えなくなるから青を使っているんだ。だから今までもフラがやったのがみえなかった理由の一つかな。
「鍵かっこ!!(はじまり)鍵かっこ閉じる(おわり)!!」
と言って黒髪の子がカードを出したかと思うとそこには台湾の国旗が描かれていた。この子日本人じゃなくて台湾人だったんだ。台湾もといガンダム系のロボットが出てきたかと思うと、次にそのロボットが鍵かっこのブーメランを今度は右手と左手両方で持って盤上に向かって思いっきり投げるとするとそのブーメランが盤上に到達すると、そのブーメランが二つとも吸い込まれて入った。あれ?ふつうは突き刺さるだが吸い込まれた。ならこの今見えているビンゴはあくまで実体のない次元のドミノのを解り易く『みえる』為に盤上にしたもの。本来ならビンゴはここにあるが本当はここにはないんだ。
「本来ならビンゴはここにあるが本当はここに実体が無いんだ」
うちはかっこつけて言ってみた。
「光世ちゃん。凄い。本質を捉えているよ」
と笑顔で関心した様にカルに言われたのでドヤ顔をした。
すると盤上の正方形の上の横一列と右の縦一列と左の縦一列と下の横の一列が黒く染まった。
クリアと音声が流れた。
凄い。一人がそういう存在じゃなくても武器でああやって同時に一気に獲る方法もあるんだ。
「武器自体が範囲指定構成なんだね」
とそれを観て自分は何も出来て無いのに何が楽しいのか楽しそうにみているカル。青い十字とかけると黒い角二つが順番に点滅していた。だがこれでまた一つ疑問が増えた。台が角の二つを獲る前にフラが先に次元を獲っているはずなのにそれに台が二重に次元を獲っている箇所もある。もしかしてこのビンゴは一回獲られたら終わりじゃない。いやそれとも同じ箇所の次元が何個も存在しているのか・・・?と思いながら何故か台の方を見たら、台もそれに気ずいてこっちを見てきた。ビク・・・!!虐めっ子がこっちみてる・・・!!おおおそがいよお・・・!?
「系ちゃん。台ちゃんと友達になりたいんだ。今が喋るチェンスじゃん」
とカルが言ってくるが
「なに・・・!!明らかに違うだろうがこの大馬鹿かける100!!」
大声で怒鳴っていた。だがはっと我に返る。
あ・・・。やばい・・・。へんな子が余計変な奴に観られてしまう。心臓がドクドクいい始めた。
「で?」
虐めっ子が真顔で聞いてきた。
「え・・・?何が・・・?」
とちゃんと台に聞こえているのか心配するぐらい思わず弱弱しい声になると
「今のもやってみたいか?」
とうちに真顔で聞くと
「うん・・・。できるなら」
とまた弱弱しい声になると
「よし」
とニカっと人なっつこい笑顔で笑ってきた。うちは顔を熱く顔が赤くなるのを感じた。心臓がドキドキする。
「台ちゃん凄い。系ちゃんの心もう奪っちゃた。僕まだ何にも獲れてないのに」
バシバシバシバシバシバシバシバシバシバシバシバシバシバシバシバシバシバシバシバシ
「イテテ系ちゃんこ痛いよ」
「こ痛いって何だ・・・!!うちが小さいの馬鹿にしてんのか・・・!!」
「馬鹿にしてないよ。可愛いだけで」
「やっぱ。馬鹿にしてる・・・!!」
とうちがカルを改めてぷせ叩きの刑に処そうと思ったら、手前如きが人の痛み感じてんなか?」
と言った台の顔がもうあのニカの面影がなかった。
「うんやっぱり痛くないかも」
とそれににぱとそれに満面の笑みで返すカル。
ポカポカポカポカポカポカポカポカポカポカポカポカポカポカポカポカポカポカポカポカうちは高速でカルを叩いて言い放つ。
「カルは蚊!!だ」
「え。僕蚊になんかなった」
とカルが言っていると台が考えこんで
「う~ん。近いと言えばそれかな?でもそれも勿体無い方・・・」
と更に考えこんでしまった。
「その様子だと私が間違えて貴様らのパーティに間違えて紛れ込んだようだな」
とフラが顔色を変えずに言ってくるので
「違うわ!!何でこんな奴友達じゃ!!蚊如きが我の足元にすら及ばんわ!!」
と本人には自覚無いかも知れないが、コミカルな悪役みたいな感じで言った。あのヤッターマンのドロンジョ一味みたいになんか憎めない愛すべき悪役みたいな感じだ。
「このテストに入るまでは初対面だよ」
うちはフラの質問に答えた。
「なにい?男の嫉妬は見苦しいんだけど」
と含み笑いをすると
「今の関係じゃここくらいまでだ」
と極道がまた意味不明な事を言ってきた。え?と思ったらいつの間にか体育館の外に居た。
隣りにカルが居た。あれ?何でさっきビンゴの所にいたのにそれに-
「台湾の子とフラは・・・?」
居ない。
「さっきのはグッズだよ」
え・・・?
「何言ってんの・・・?」
うちは困惑しながら聞く。
「ほらフラ君に許可取ったじゃん。グッズ化の」
?
「系ちゃん。最初の時は次元自身の中に実際僕らは同化していて他の人の行動とかが見えるはずのものが見えなかった。それは僕らが問題の次元について行けてなかった。フラちゃんや台ちゃんや僕らの発する次元のずれがずれは次元のずれはその子が発する力の強さとかでフラ君の次元の発生力が強すぎて僕らはそれに追いやられて相手の行動は把握できないというかみえなくなってたんだ。それとまだ初対面同士だから関係が出来てないから同じ時系列に行けなくてあの時同時にみえなかったのはそのせいだよ。関係を拒絶しているから同じ時系列に行けないんだ」
うちはそれを遠くからそれを聞いている感覚がした。
「え?でもさっき過去にタイムリープしてテストをやり直したんだよね?」
とうちはちょっと期待を込めて聞いてみた。
「それなんだけど、さっきフラ君の許可を得て関係を貼らせてもらってそして過去系を使って実際に系ちゃんと過去に行って次元を創ったて系を創ったんだ。でもみえなければ一生テストは解けないないから過去に系ちゃんがみえないって言ってからあの時実際に何が起こってたか解り易い様に系を紡いでテスト側の人を存在して貰って司会になってもらって実際は次元と同化してそれ自身、中に居た訳だけど、解り易く普通のビンゴみたくみんな同時にちゃんとお互いをみれてビンゴの状態も正方形上に縮小して置いてそれを外から見る使用にしてあの時起った状況はフラ君一人で次元を制覇した状況をみんなが理解出来る様にしたんだ」
え?結局どういう事?
「違う・・・。カルうちが聞きたいのは結構台とフラと普通に喋られる様になってみたいだけど実際にはあんなに喋れてないの?あれは偽物なの・・・?」
うちは恐る恐る聞いた。
「実際はまだフラ君と話したのはあのクッズ承認のあの『できるなら』の一言かな」
うちはショックで泣くのを堪える為にどんどん顔が下を向いていった。
「でもこれで僕らはあの時に脱落せずにすんで。僕らは今からやっと始まった。そして未来系に進めるんだ」
え?うちにも未来があるの・・・?
「僕らはみんな対等だ」
うちはやっとあいつらと渡り合えるレベルに達したんだ。
「でも凄いよ。光世ちゃんが言いだしたんだよ。グッツを創るって、これで未来に繋げられるよ」
カルはあの時テストは終わったの?って言った時終わってないって言った。大丈夫だよ。ともしかしてこうやってちゃんと脱落しない事を解っていた。
「でもあの次元のグッズって偽物なの?」
こんなワクワクしないグッズは初めてだ。
「でも過去形だからあの時と同系列のある可能性の系を創りだしているから、今の関係性からでは無理だけど、あの時どっかで存在している次元でもあるんだ。まああの次元は本来を解り易く頭に入れるみたいの教材みたいなものかな。だからあの創りだした次元は可能性がある次元だから台ちゃんとかフラちゃんとかと結婚出来る可能性100パーセントだよ」
次元の教科書か。
ポカ
うちはカルにゲンコツをおみまいした。
「うちは普通に下敷きとかクリアファイルとか作りたかった。それにあんな性格の破綻したなよなよ系男子うちの好みじゃないんじゃ・・・!!こっちから狙いさげじゃ!!」
でもうちは一瞬止まって
「まああの次元はうちだけがちゃんと創った。まあ。あれが消しゴムってとこかな」
ん?そう言えばあの時カルはあのフラハウスの次元の鍵を開ける時、プラスを回してかけるにした。そう言えばそういう存在だって言ってたけど、フラの正体を知ってたんじゃ。こいつにはもうフラが見え全体がみえてたんじゃ―
「カル。そう言えばさっきカード貰ったじゃん。あれじゃ盗みになっちゃうから代わりにちょっとうちが好きなイラストレターが描いてたから買ったエロ同人誌があるんだけどそれあげるわ。やっぱり女のうちが持っているの抵抗あるから」
と言ってみた。
「え!?やった!!頂戴」
と今までのみた事の無いキラキラした綺麗な瞳で手を刺し出してきた。夢がある人は目がキラキラしてるというよく聞くが本当に瞳ってこんなに輝くんだ。綺麗・・・。はっ!!うちは我に返った。やっぱ。コイツ馬鹿だ。何も解っているわけない。
「はい」
うちはそれとは対照的な死んだ魚の目をして同人誌を取り出した。すごい何故かさっきのグッズを使ったら何故か同人誌をスカートのポッケから取り出す能力を身に付けたらしい。
「系ちゃん。これって女の子出て来ないね」
と言ってきた。
え?ボーイズラブの同人誌って事ばれた?
「え?何で表紙には女の子の表紙でしょ。これ読んだもしくはどういうのかどっかで聞いた事あったりした?」
と何故か死んだ魚の目を泳がせながら言った。
「冗談なんだけど」
と冷や汗マークを顔に張り付かせながら言うカル。うちはそれをみて真顔になり―
「あばよ」
と言いながらカルがいる方向とは別の方向にダッシュし始めた。といきなり止まって振り向いてチラと後ろに居たカルを振り返る。
「ねえ。テストって結局次何処に行けばいいの?」
とうちは大事な事を抜かしていた。
「系ちゃんの会いたい人の所に行けばいいよ」
とカルが変な事はいつもだが変な事を言った。そう言えばまだ会って間もないはずだがいつもをいつの間にかつけてしまっている。何か昔から一緒にいる感覚だ。
「あんたって馬鹿あ?テストだよ。遊びじゃないんだよ?」
やった!!憧れてずっと言ってみたかった。アスカのセリフを言えたぞ!!普通の時に行ったらキレられるので普通の人には言えないがコイツには言えると思ったのだ。
「関係性を創り上げて自分を広げるんだ。それがテストに繋がるよ」
といつもののほほんとした感じで言ってきた。そう言えばさっきのグッズの時にそう言ってたな。
「ねえ。うちのカードこれどう使うの?」
とイタリアのカードを見せた。
「やっぱ。光世ちゃんのなんだ」
と冷や汗マークを顔に貼り付かせながら笑うカル。
「カルの物は俺のもの!!」
やった!!憧れていたジャイアンのセリフを言えたぞ!!アスカのセリフよりハードルは下がるがこれもいう機会があんまりうちとってないがコイツになら言える。それにしても俺って言うのなんか気持ちいいな。うちは何故かニンマリした。
「もうそれにある程度僕を入れといたから使いたい時に系ちゃんがやりたい様にやれば使えるよ」
といつもの感じで言うカル。そう言われてもな。会いたい人なんか今のこのテストの中にいるはずがない。外に出ても同じ事。なんせうちは一人ぼっちなのだ。だがそんな事は言ってられない今はテストなのだ。無ければ無理矢理捻りだすしかない。うちは精神を統一する為に目を瞑ってみる。そして数秒後うちは目を開けた。よし・・・!!決めた。うちはいきなりカルに背を向けて走り出す。いきなり走りだすのってなんか気持ちいい。うちにはそういえば立ち止まっている時間などないのだ。と思った途端に立ち止まるそして後ろをカルの方を振り返る。それを見てカルは真顔からいつもの笑顔でこっちを見る。大丈夫だよね。また湧いてくるよね。そういえばテストだからこいつもライバルだからまた会うはずだ。いや寂しいとかそういう事じゃない。こいつが迷子とかにならないか一人でやっていけるか心配なのだ。親心という奴である。いや何か解らない事があったらこいつに聞かないといけないからだった。でもなんとなくほっといても大丈夫な気がした。それにうちにはこのイタリアのカードを持っているのだ。これがある限りこいつもうちをほっとけないはず。そう言えばこいつこのカードが無いのにどうすんだ?ま。いっか。だってこれはテストなのだ。ライバルは蹴落としても前に進むのだ。なんて本当は何も出来ないのに笑って自身満々なアイツはほっといても生きてけそうだなと思うのだ。一番心配しなければいけないのは心に何も余裕が無いうちなんだ。うちはカルをほっといて背を向けて走り出した。うちにも出来る。一人で何でもやって見せるのだ。関係を駈ける少女系ちゃん発動いや一度言ってみたかった。
「系ちゃん展開!!!!!」
うちは意味の無い言ってみたかった事を言ってみた。するとカードから光が放出された。そしてその光がうちの姿や今まで見えていた背景すら掻き消す。
会いたかった会いたかったイエス君にいと思い歌いをしながら辿り着いたのは―
「ここは?」
白い光が明けると透明の中にびっしり数字がびっしり蠢いていた。
「何・・・?ここ・・・?数字が虫みたい・・・!!」
気持ちワルイ・・・。吐きそう・・・。うちは立っては居られずしゃがみ始めた。どうしよう・・・。気持ち悪いのが治らないよ。うちはしゃがんだ状態から、完全に御尻を付けて座りこんだ。まだ治らない。そうだ・・・。人が居ないんだからもう寝そべってしまえ。
うちは地面に寝そべった。うーん。気持ち悪いのがとれない。そうだ目を閉じよう。うちは完全に目を閉じた。あ。ちょっと楽になってきた。恐る恐るそのまま目を開けてみる事にした。無数の数字がうちを襲って来た。
ぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!うちはありったけ叫んで日本のカードをそれに投げつけていた。するとそのカードはその数字の群れに吸い込まれていった。あ・・・。どうしよう。うちのカードがそれがないともう移動出来ない・・・!!何とかしなきゃ・・・!!
「戻れうちのカード・・・!!」
うちは叫んだ。でも手元には戻って来なかった。どうしようこんな事なら投げるんじゃなかった。どうしよう・・・?どうしよう・・・?落ち着け落ち着け、うちはドクドク逸る心臓を落ち着けつかせながらうちは考えるそうだ。うちの日本のカードはないがうちにはイタリアがある。うちはポッケからカードを取り出す。
「お願い。イタリア。うちをあいつらの所に連れてって・・・!!」
うちは両手でそのカードを持ちながら目を開けて何故かカードに頼みこむ。するとそのカードを中心にして景色が広がってその数字の群れからス―ッと波が引いてく様にいつの間にかガンダム的な操縦席コックピットの中にうちは居た。やった。憧れていた。ロボッチョのパイロットだ。前には―エッフェル塔ここフランス?今うちはガンダム的な巨大ロボットでフランスに居るんだ。
「そっちが無限にいるならこっちもそれを全部見てやるだけじゃん。このボウフラ野郎」
と声が聞こえた。ん。この声は台湾の子の声?うちはそっちの聞こえた方を向くとあの鍵かっこを操っていた黒いあの機体の手が白い機体のロボッチョの頭を掴んでいた。凄いみんなロボットの中の会話なのに人間同士の会話みたいに近くに聞こえる。そうかうちらは国自身に乗っているだから外でも中でもあるんだ。
「今あるのを全部見た所で何になる?」
とあの淡々した口調は冷血人間フラの声だったがその声を最後にそのフラが爆発した。その爆風で前方から台の黒い機体が砕けながら、後ろにフっ飛ばされて下に落下した。
「未来は見えないのか」
と爆発した筈のフラの声がした方を見てみると台の黒い機体に掴まれていた所に白い機体が居た。
「過去の機体の下に未来の次元を着て過去自分弾か。阿保か。それくらいよめるんですけど」
と台の声がしたかと思ったら後ろから羽交い締めにされた。
「なあ。今まで何処で油うってたんだ。この無価値」
え?もしかしてうちをカルだと勘違いしてる?おそがい・・・!!殺される・・・!!ん?でも待てよ。この状況人間でいう所すごいくっついてるのではこんなん初めてぐへへへっするとうちらの周りに円で取り囲む様に無数の鍵かっこが現れてポカポカポカポカ殴り始めた。
「痛た!!俺様まで殴られただろうが!!手前今エロイ事考えたろ!?」
とビクっとなりながら驚いてイタリアから手を離す台。え?ばれた?更に続けて台が
「誰かエロイ事考えると発動する様になってんだ」
え!?何それ・・・・!?超恥ずいじゃん。良かった。カルに間違われてと呑気に考えてれたのはエロイ事を考えなくなったのと同時に鍵かっこも消えていたからである。それにしても何で台。フラにフっ飛ばされて砕けたはずなのにこっちに無傷でいるの?それにしても今日の敵は明日の友っていうからコイツらにまた会いたいって思ったのに、なんか物騒な殺されるか殺されないかの物騒な感じのテストになっている。もしかしてテストのお題は最後に生き残った奴が勝ちって奴か。いやでもどこにも題らしきもんが描かれていない。なら何処に題が?そうだ。カルの言ってた事が本当だったら一人ずつ課題があるはずそれとこいつらの行動がなんか関係があるんじゃ?それにうちの課題の犯人は誰だという課題。なんかそれらしい事件も起こってない。あ。今がその事件か・・・!?なら犯人は台かフラか。ん?あれ名古屋城!!!何でここにいきなり名古屋城が!?
「そのカード知ってるか?」
と淡々とした感じでフラの声が聞こえた。ビク!!!もしかしてうちのカードはコイツが持っている。心臓がドクドクし始めた。あれ?いきなり当たりがシーンとし始めた。さっきまで五月蠅かった。台も何も言ってこないで後ろに佇んでる。何この雰囲気・・・?おそがい・・・・!!うちは今までにない寒気を感じた。どうしよう・・?何も言えない。戦ってこいつから取り返すしかない・・・!!落ち着け。そう言えばこれどうやったら動かせるんだ?カル何て言ってたっけ?適当に動くとか滅茶苦茶な事ほざいてなかったっけ・・・?そう言えばうちらは何にも得点が取れてない馬鹿二人組でこっちの二人組はうちより点数を取っている組。勝てるか・・・?何とかするしかない・・・!!生きるか死ぬかだ。それよりも・・・!!こいつらに点数を獲られてうちだけが点数を一点も採ってないのが有り得ない・・・!!お前らはあり得ない・・・!!全員まとめてグッズにしてやる・・・!!広がれ!!うちの創ったグッズ・・・!!うちの乗っている機体イタリア全身が緑色に光るのが感じるのと同時にこのイタリアは全身が緑色の機体だと知る。うちと機体が一体化したからだろう・・・!!グッズナンバー無。
「なあ。その無って気色悪いのなんだ?」
この声は極道の声。この前はひたすらおそがくて堪らなかったけど、今は嬉しくて堪らない。
「何ですか?」
ん?言い直してきた。あ。この前注意された事守ってるんかな。
「えっとね。無ってのはね。うち的にはゼロの前にある番号的な奴かな。それかうちの未来に創る最後の番号的な最終兵器の後にくるグッズ的な奴かな。いや何処に入るか無というか、どれにでも入り混む事が出来るいっちゃん凄い奴」
ニヤニヤぐへへと思わず得意そうに笑った。あ。この感じ大好きなアニメを観ているウキウキ感に似てる。なんか楽し―関心無い顔で一瞬うちを見たかと思うとあれうちはいつの間に極道の事が見えてたのだろう。まるで無意識のうちにいるというか一体化したというかこれが関係性を紡ぐという奴かもといグッズ創るという奴か。
「で結局どれですか。やっぱり何でもいいです。でどうします?」
どうするも何もあれを取り返すに決まってる。
「うちは100点採りたい!!」
ザシュ!!
と同時に緑色の機体があらとあらゆる方向に超高速に動くのが解るまるで緑の光の線が走ったようだった。いつの間にかうちは止まっていた。あれこのカードうちのだ。やった取返した!!あれ・・・?前にフラがいるが一瞬顔色が絶望の色が浮かんだ様な気がしたがそれは気の所為か。すぐ冷たい顔に戻って―あれいつもよりなんか―
「ねえ・・・?これはうち勝てたの・・・?」
と恐る恐る極道に聞くと
「特に影響のありそうな次元の特異点の100点はフっ飛ばしといてやりましたがそれで100点ぐらい採れるだろうがあいつ無限にいるんであいつには負けといてください。今回負けとくのが後あとのテストの本質には勝てるだろうよ」
と言って極道は消えた。うちの事を馬鹿正直に守って100点の次元をありとあらゆる方向に一人の人間がどう分かれてどう行ったかはどうかは解らないが花火みたいなビームを発した事は背後に台の代わりに居た。
『100系花火ビーム』
と書かれた矢印が浮いていたからである。何これ今の必殺技の名前ダサいけどなんかうちらしい。うちはそれを無気力で見つめたと同時にイタリアの機体事背後の地の果てまで吹っ飛ばされたのは誰に言われなくても解ったがそんな事を考える間もなく意識を失っていた。
× × ×
『広がれあたし!!』
と大音量のマイクの声で目を覚ます。うち。ここは?と顔をあげると大音量で流れる曲が聞こえてきたので顔を上げて前を見るとステージの上で綺麗な声で歌うアイドル『テストの中の歌姫』が居た。うちはその中の大勢の観客の中の一人として立っていた。やった!!!!!!!!!!やったよ。これはずっとうちが憧れていた。ライブだ。テレビの中だけで観た事がなかった、うちが大好きなテストの中の歌姫だった。超可愛い。超大好き。超歌可愛いーーーーー!!!!!!!!!!やった。やった。何これ?と観客の皆と一緒にぴょんぴょん飛び跳ねていた。
『みんな!!テスト頑張ってる?勿論あたしが一番』
とウインクして歌っている『テストの歌姫』。それにうちら観客は掛け声で棒を振りながら掛け声で返す。あれうちいつの間にか光る棒を持って振っていた。あ。これ憧れてたんだ。綺麗だけど後後使わないしすぐ光はなくなるだろうと聞かされていた光る屋台の腕輪そういう噂があるからこういう所いっても絶対買わないだろうと思ってた。憧れの光る棒。それをうちが持って立っている・・・!!やった・・・うち・・・!!持ってるよ。
「君。どうしたの?」
のうちと同じくらいの女の子の声に目が覚める。あれ?うちあの大音量の中で何故か寝てたの?
「皆もうあっち言ってるよ」
とうちに言う女の子の声どっかで聞いた事あるなあ。それより皆何処に行ったんだ?
「君もここにいるって事はテストを受けに来たんだよね?」
と誰でも皆その顔を向けられると虜になるである様な顔で笑った。ドキ・・・!!うちは心臓がどきどきなると同時に・・・!!あ・・・!!その顔・・・!!この外国人の女の子は・・・!!
「テストの中の歌姫・・・・!!!」
うちは驚いて思わず叫んでいた。
「うん。私も今回のテストを受けにきたの。それでテストの点数の中の得点にもなる歌を歌ってたって訳」
とうちがずっと憧れていた方が目の前にいる。
「あのう。皆。何処に行ったんですか。うちもテストに受けに来て最後のチャンスなのに今どうすればどう動けばいいのか解らないんです」
とうちは緊張と興奮を抑える為に今気になっている不安な事を歌姫に聞いた。
「最後のチャンス?今皆、自分で言うのもなんだけどあたしのグッズとか買いに行ってくれてるのかな」
と天使が居たら絶対こんなんじゃないかっていう程の笑顔をうちに向ける。もはやこれは神だ。本当に神々しいよお。実はよく皆が神曲とか神ってつけるのあんまり好きではなかったが使っている人の気持ちが今解った。
「え!!?グッズ!!!!?うちも欲しい!!!!!!!どうしよう・・・!!もう皆いないって事はもう皆全員そっち行ってるって事で・・・。どうしよう・・・。もう売り切れてないかも・・・」
うちは顔面が蒼白になるのが自分でも解った。が。今重大な事に気がついた。今目の前に本人がいるのにそのグッズどこでは無い事に。そういえばグッズを自ら創った時に手にいれた能力。うちはスカートのポッケからペンとサイン色紙を取り出す。
「あの・・・。サインってして貰えませんか・・?」
うちは思わず緊張で小声になりながら断られたらやだなっと思いながらドキドキしながらサイン色紙を歌姫の前に恐る恐る差し出す。
「いいよ。私で良ければ」
と言ってニッコリと笑ってすんなり色紙を受け取ってサラサラと素早く書いてうちに渡してくれる。うちはそれを見て今までにないような幸せな感覚が押し寄せてきた。やった。これが本当に現実なのか実感が湧かなかった。ずっと憧れていた。ずっと欲しくて欲しくて堪らなかった。テレビの世界の住人で人気アイドルなのでうちが死ぬまでサインは無理な事は解っていたがどうしても欲しかったサインが今もうここにある・・・!!
「あなたの名前は?一緒にグッズ売っている所行こっか?」
とうちに手を差し出しながら微笑む歌姫。
「互系です・・・」
と緊張で小声になって顔が思わず赤くなるのを感じながら手を下を向きながら自分よりちょっとだけ手を差し出す。それを優しく手を繋ぐと
「行こ!!」
と爽やか明るく言ったかと思うと元気よくうちと手を繋ぎながら走り出す。今までこんな普通の子とでもないのにアイドルの子とこう手を繋いで走っているという様な事は想像も出来なかった。するといつの間にかそのグッズ会場に着いていた。極道の光線ビームには劣るが歌姫も中々やるな。ん。あれ?なんか忘れているような・・・なんかその不安で心臓がドキドキしだして油汗が出だした。
「系ちゃん。ほらどれ買うの?」
歌姫の天使の一声で我に返った。歌姫のブロマイド、クリアファイル、下敷き。やった!!普通のグッズだ。あれ?うち何で普通何て思ったんだっけ?
「これってもう売れきれっちゃった奴あるのかな・・・?」
心配して思わず敬語を使う事を忘れるうち。
「ううん。全種類あるよ。ここではフランスの無限の技術が使われているからどの種類も無限に売り切れる事なんてないんだよ」
とニッコリうちを安心させるかの様に慈愛の満ちた表情で笑う歌姫。うちは思わずその表情に赤くなって下を向いてしまう。好きだ。大好きだ。結婚したい。お嫁にしたいよお。うちにはそんな度胸はないけれども。グッズはなくならないと聞いたがいつもの癖で迷ってトロトロ選んでいていいのを買い逃す事を何回かやってしまっているので、今度から何があっても欲しいのは手にもう持つかそれが出来ないものは買うしかないと決めていたので急いで欲しいのは取る事にした。やっぱりクリアファイルは逃せないかな。シャープペンやボールペンもあるなあ。そのボールペンやシャープペンの上のノックする所には歌姫の落書きから生まれた緑色のカエル希望君のマスコットがのっていた。それも捨てがたいなあ。後でっかい希望君のでっかい定番のぬいぐるみうーん。憧れるんだけど、値段がうちにとってちょっと高いんだよね。だからシャープペンかボールペンかになるんだけど、シャープペンは芯が替えられて何度でも使えるけどこのボールペンはインクがなくなっちゃたらおしまいかあ。でもショープペンとかは履歴書とかには使えないしなあ。あ。もう最後のテストなんだから書く必要ないのか。ならシャープペンにしよう。よし!!これで希望君のグッズはこれ一つに絞れたぞ。後。この歌姫のグッズは同じ写真の奴がクリアファイルや下敷きやシャープペンやボールペンになっているのかやっぱり大きさ的に考えるとやっぱクリアファイルかなとそれ一個に絞れるなと思ったがん?このクリアファイルの写真下の方がかけちゃってるなあ。一方この下敷きは全身がのっているけどその分写真が小さくなっているなあ。うーむ。やっぱ全身の下敷きかなあ。でもやっぱ大きくみれた方が―どうしよう。決められない・・・。
「迷ってるの?その手に持ってるもの全部かしてくれる?」
と歌姫の声に我にかえる。やば・・・!!いつもの癖で迷ってもう長時間経ってしまった・・・!恥ずかしい・・・!!変な所見られた。女神さまのゆう事は逆らえるはずがなく顔を真っ赤にして手に持ってた奴全部女神に渡す。
「これあたし全部払うよ。一生懸命選んでくれてたのがなんか嬉しかったから」
とうちに片目を閉じてウインクしながら言ってくれたのが他の人がやったらキモイけど女神様は特別だった。女神様に見惚れてお礼を言いたかったが声が出なかった。女神様がレジグッズを持っていく。悪いなあ。初対面なのにお金払わすのは、それにしても女神様が触ったグッズ一生大切にしよう。あ。性格にはその透明なビニールに触っている訳だからそのビニールも未開封のままとっとこおう。
「気色悪い」
ビック!!いきなりの声に驚いて今の考えている事ばれたそれともやっぱうち異様な感じだった・・?と泣きそうになりながらそっちを振り向くと
「何自分のグッズ買ってる?」
と冷たい声でいうのはあれこの声とこの顔、全く同じ奴を知っている。うちはソイツをレジの近くまで来てレジのすぐ前に立ってる女神の横に並んでそのレジの店員をじっと見始めた。色素の薄い外人さんで冷たい整い過ぎた人外の容姿とうちと同じくらいの年齢どっかでみたことがある・・?
「あたしのグッズ売っている人の方がそう思うけど。そのデリカシーのない所が成績二番どまりだと思うんだけどフランス王」
と相変らず天使の微笑でそれに動じないというかこの二人何か仲良さそうだな。当たり前だけどうちにだけ天使の笑みをくれてたんじゃないんだとどんより空気に浸り始めるうち。
「好きで売ってんじゃない。これも点数の為だ。テスト参加者の思考全部系を発して調べたら貴様のが一番好まれている事が解ったからな。それにわざと戦略で二番どまりにしている。デリカシーの無いのはボウフラ王その変な呼び名で呼ぶ方だと思うが歌姫」
と皮肉気な笑みを浮かべる。ボウフラ王。ん。うちの知ってるのはこんな笑うキャラじゃなかったなような・・・?それにしてもうちはショックで泣きそうだった。
「あの・・・女神・・・。その人と付き合ってんの?」
うちは思わずタメ口になってたが我慢出来なかった。
「ん?まさあかあ。そんなの絶対あり得ないよ」
とニッコリ天使の笑みをうちに向けてくれる女神。良かった・・・。本当に良かった。
「人に女神とか呼ばせて返事している女。私の方が有り得ないよ」
と爽やか笑みをうちに向けるボウフラ王。どっかの芸能人よりよっぽど完成された容姿で笑顔を向けられると言っている内容がどうであろうとうちは顔をもじもじしながら顔を赤くしながら顔を下に向けた。
「王が変な事言うから系ちゃん熱でてきちゃったんじゃない。可哀想に」
とうちを心配そうに覗きこんでくる女神様。
「貴様が更に略して言うのと貴様の横にいるからだ。気の毒に」
と本当に気の毒そうな顔を向ける王。さっきは不安に思ったがこの二人なんか凄くお似合いだというかなんかイライラするな付き合っちゃえばいいのにと思っていると
「姫・・・!!!!!!!!!!!!!!!!!」
と緊迫した叫び声を上げながら人が入って来た。その人は顔面を蒼白にしながら走ってきた。女神を見て
「助けてください!!!」
と叫んだ。
「どうしたの?」
と女神はその人に聞くと
「ああっちで・・・・・!!」
と顔面蒼白で何も言えないみたいだった。
「私をそこに連れてって!」
と毅然とした態度でその人に言うと女神は笑顔で
「後はあたしが一人で何とかするから後は王に色々テストの中案内して貰って楽しんでね」
と言って走り去って行った。
「何故一人と限定して行くんだ。愚かな女だ」
と言うと王は真顔でうちに袋を入れて差し出す。それを受け取りながら
「あの・・・なんか双子の兄弟とかいます」
とずっと気になっているなんかの違和感を取り除きたくと思い切って聞く。
「いるが。無限に。無限子兄弟の長男だ。私は」
と教えてくれる。この人と居たら違和感の正体が解る・・・?でもそれよりも―
「うちも!!!そこに連れてって!!!!!!!」
とうちは王の顔を見て言ったら目があった瞬感王の目が銀色に光って―ヴェネチアの風景が広がった。
「え?イタリア?」
とうちが思わず言うと
「次元の影響力が多い奴の風景になるからな」
と王が言うと
そこには―血の海が広がっていた。
「ぎゃーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!」
とうちは叫んで王の左腕の方に思わずしがみ付いてブルブル震えた。王も驚愕で固まっていた。沢山の人がおそらく死んで転がっている。その中央に居たのが―女神が血塗れの寝そべってた人を助け起こしていたがその人も全く動いて無いその人もおそらく―
「死んでいる・・・。一人を残して」
とその光景から目が離せずそう呟きを漏らした。
『問題一人だけ残していい』
と無機質な声が空間全体に広がった。
「問題が一人を残して全部死ぬって事・・・・?」
うちはおそるおそる声を絞り出した。
「もしくは全員死ねって事だ」
と王の目が銀色に光るとうちも王も消えていた。あれ・・?うち透明人間になった・・・?あれでも女神様は真ん中に死んだ人を抱えたまま動かない。
『問題クリア』
と無機質な声が響いた。え?うち死んじゃったの・・・?死ぬってこんな簡単な事だったんだ。空間の中央にいる姫の方を見る。抱き抱えたままずっとその人の事を見たままだった。もしかして気を目を開けたまま気を失ってるの・・・?どうしよう・・・?いやそれとも実は姫も死んでるんじゃ・・・!!何でこんな事になったんだろう・・・?もしかして友達になれると思ったのに―姫に会えてやっと手に届かないものがやっと手に届いたと思ったのに・・・!!それをこんな感じで失ってしまってしまうなんて・・・!!涙があるかどうかは解らないが涙が流れた。
「まだ。始まってないのにどうやって失うんだ・・・!!全てこれからだろうが!!」
誰かに言われた気がした。うちはキョロキョロ実体の無い姿でその声の主を探す。居ない・・・?
「こっちだ!!」
とそっちを見ると
「王・・・?」
と力無く呟くこの人は生きてたんだ。いいな・・・。うちも生きたい・・・。やりたい事まだいっぱいあったのに・・・!!この人だけ狡い・・・!!狡いよ・・・!!
「系ちゃん!!全部やるんだ!!」
ん?
「え?王様ってこんな系ちゃんとかって言ってくるようなキャラだっけ・・か?」
とうちは後さずりし始めた。と何かにぶつかる。後ろを振り向くと姫だった。あれ?いつの間にこんなに近ずいた?それにうち実体がある・・・!!だがそんな事気にしてなんか居られない。さっきやれなかった事を今やれる。チャンスが来たんだ・・・!!今それをやれずにいつやるって言うのだ。
「姫・・・!!」
うちは姫の肩を両手で持って座って力ずよく呼びかける。
「え・・・?あたし・・・?」
力なく呟く。さっきまで目に光が宿ってない気がしたが今はあの意思の強そうな瞳になっている。
「ここから二人で逃げよう・・!!」
とうちはずっと言いたかった事を言う。
「系ちゃん。有難う。でもあたしみんなを置いて逃げるのは出来ない」
芯の強そうな瞳で言う。やっぱりそういう所はうちの憧れの人だ。でもみんなってもう死んでるじゃ・・・。うちはその顔を見きれず、下を向き始める。
「二人か。今の段階では一人も逃げるのも難しいが」
とうちに存在を忘れている事に拗ねたのか弱気な事をいう王。
「王!!アンタ居たんか!!弱気な事言うな王の癖に!!乙女二人が困ってるのに王子ならみんなまとめて助けださんかい!!!」
とうちは王に向かって怒鳴る。ああ。思い出せないがうちの知っている奴とは違ってなんか感情があってそれに比べてこいつなら喋れるはずだと何処かで感じ調子こいて喋り始めた。こんな状況だから罪悪感とかもう考えているのがどうでもいいくらいだった。
「王って言うのはそっちが勝手に呼びたいなら呼べばいいと思っていたが今は役不足だ」
とちょっとげんなりした感じで言う。
「うちの知っているであろう奴は今のうちのほざいた事なぞスルーだぞ!!あんまり最近会ったばかりでしかもあんまり喋った事ないから解らんが・・・!!王なら解るでしょ!!何となく」
とうちは王に向かって怒鳴る。
「会って間も無くても誰でなくとも解るのか。一体誰の事言ってる?」
と色白の顔が余計に今は顔色が青くなって白い様にみえる。普段のうちなら男の癖にとか言いそうだが
「アンタもうちが守ってそれより何で系ちゃんって言ったの?」
と自分でも照れくさい事を言ったのでずっと気になった事を聞いて誤魔化した。
「言ってないが」
と不可解な事を言い始める。え??やっぱりこの人ヤバイ人いや違ううちはあの声の主を知っている・・・!?その人がうちらがここから出る事を繋がっている気がする。ん・・・?そういやうちは大事な事を忘れていた。
「もう終ったんだよ・・・!!テストに生き残ったんだよ・・・!!うちら生きてていいんだ・・・!!だってクリアってさっきの音声で言ってたもん。だから帰ろう」
とうちが早口で思わず嬉しそうに言うと
「系ちゃん。御免。私みんなを残して先には行けない」
と芯の強い瞳で言った。
「何・・・言ってるの・・・?歌・・・姫・・・もう他のみんな死んでるんだ・・・よ・・・?」
その言葉の重みで潰されそうになりながらもしどろもどろになりながらも言った。
「このテストの後のテストのみんなも殺されたくないの。だからこんなテストはあたしで終わらせる」
とちょっと切なさそうに笑う姫。
「そっかあ。解ったよ。姫。とにかくこのテストは終わったからもうテストもこのテストでは誰も殺さないよ。だからそれはここを出てからでも遅くないよ。とにかくここからでよう。ついでに出てからメールアドレスとか教えてくれたらうちもそのテスト殺人を失くす方法を提案できると思うから」
とうちはとにかくここから出たかったので早口で捲し立てた。それに不謹慎だけどうちやっと念願のテストに合格したんだ・・・。
「系ちゃん。まだこのテストはまだ終わらせてくれない」
と真っ直ぐな瞳でうちを姫は見た。
「え・・・?終わったじゃん。くどいようだけどクリアって・・・!!」
うちはそう言いながらゾクっとした嫌な汗が流れた。何故かと考えなくとも馬鹿のうちでも解った。何より姫が言う事なのだ。間違える事なんて100%無い・・・!!
「私達今三人で一人なの」
と姫がうちがパニックにならない様にか落ち着かせる様に微笑んで言う。
「うん。有難う姫。そういう事言って貰った事無いから言って貰えて人生で今一番嬉しいけど姫がテストがまだ終わらないって言うのが気になって、今はその理由の方を教えて欲しいというか」
とうちは逸る心臓をなるべく落ち着かせるに務めるが嫌な予感がして心臓のドキドキは収まる事はなかった。
「そうじゃないの。例えとかじゃなくて現実なの。今は王君が自分の正体の無限にあるという自分の存在を応用して命または意識を無限に分割できるというか、あたしらを三つで一つにしているからテストが一つと認識したからクリアになった。でも何で次のテストが始まらないと思う?」
え?解らない・・・。あ・・?
「本当は一人じゃないから?」
とうちは思いついた事を言って気を落ち着かせる。
「うん。現実は三人で一人分にも成れてないからテストが一人として認識してないから次に進まないの」
じゃあ。どうしたらいいんだ・・・?
「だから最後に一人を残して死ぬとかいうテスト何ての殺して次の次世代の子達に生きてもらいたいの」
殺すって姫には似合わないけど物騒なテストの事だし寧ろなんかかっこいい。
「うん・・・!!うち生きたい・・・!!」
やった・・・!!ちゃんと姫はここを出る事を考えてくれてたんだ・・・!!
「王君が思考をすべて支配してテスト自身を乗っ取った事でテストが一人になった、そして二人目があたし、そして系ちゃんが3人目それで一人もとい一人にも満たない存在」
と姫が続けて言った事に寒気を覚える。え・・・?それってもしかして―
「うちらに死ねって言ってるの・・・?」
うちは血の気が引いた顔で姫を見る。そして堪えきれなくて思わず姫に怒鳴る。
「酷い・・・!!信じてたのに姫はそんな事を言う奴じゃないって・・・!!うちは姫と違って死んでなんか居られないんだ・・・!!やりたい事があるんだ・・・!!ずっと何があろうと何年経ってもずっと生き続けていたいんだ・・・!!」
と言いながら涙が勝手に溢れてきた。
「系ちゃんは生きたいんでしょ。系ちゃんだけは守るよ。言ったでしょ。さっきこの先の未来の子も守るって」
と微笑む姫。うちはそれに泣き止む。
「恐ろしくて支離滅裂な女だ。私も普通に生きたいわ」
と皮肉気にちょっと苦し気に笑う王ちゃん。かなり青い顔をしている。それにちょっと嬉し気に悲し気に笑うと同時に白い空間がピシピシとヒビが入ると同時にこの空間全体に成った白い機体が現れる。その機体にドンドンヒビが入っていくと同時に、王ちゃんの右腕から血が流れ始めたかと思うと頭とか所々どんどん血が―そしてふらっとなって下に通れる。
「王ちゃん・・・!!」
うちは近寄ってって何とか膝枕をして王君の頭を抱える。
「王君・・・!!しっかりして・・・!!うちの知ってる気がする同じの顔の奴はこんな事があっても冷たい顔してスルーして生き残るタイプだよ・・・!!二位のまま負けたままでいいの・・・?それより姫があんまりに可愛いからってまだ何にも姫がやってないのに」
と大きな声で呼びかける。
「皮肉だな。最後にそれをネタに一位になってやるつもりだったのにそれが余計自らを死に追いやるとは」
と自嘲気味に苦しそうに笑う王ちゃん。うちはそれを見て慌てて姫に向かって言う。
「姫・・・!!王ちゃんが・・・!!姫がまだ何にもやってない内にこんなんになってるよ・・・!!どうしよう・・・!?」
すると姫は静かにそれを見つめて
「私が生きたいという強い意志があるから三人分に満たない命にした所で私の命の次元がそれに勝っちゃってるからもう無理みたいだね」
と強い意志を宿した瞳で言う。
「姫・・・。でもこんなの姫らしくないというか・・・姫には―」
誰の味方でもあって欲しいんだ。うちの味方でもあってくれるのと同時に。
「系ちゃん。私はみんな守りたい。だから今やれる事を全力でやりたい」
と真っすぐな強い意志の瞳で待っすぐにうちを見る姫。それを見て解った。姫は本当はみんな守りたいそうか今やれる事はそれしかないという事か―姫は無責任な事を言っているかも知れないないが優しい姫がそれを悲しくない訳ないんだ。うちは涙が次々溢れてきた。
「系ちゃん。最後にあたしの歌聞いてくれる?」
うちはそれに目に涙を溜めながらうん。そんなの聞きたいに決まっていると言おうとしたが姫が泣けないにうちだけが泣くなんて狡すぎる。うちは腕で思いっ切り涙を拭きとり声を出して悲しい気持ちを悟られない様に力強く頷いた。それに姫は微笑んで
「広がれ私(あたし)の夢の形(陣形)」
情が無くなっていく無機質なあたし
薄れていく意識の中でただ夢を追い求める
と姫が歌いだした。それに合わせて白い機体が余計壊れ始める。
「ここにはもうなんの価値も無い。君はここのじゃ無い。ここで死んでやる義理は無い。今がその行くチャンスだ。歌が終わる前に行け・・・」
と王君が消え入りそうな声で言う。
「王君・・・。でもうち帰り方が解らないよ・・。どうすればいいのか解らないよ・・・」
と刻々と迫る時の流れに押し潰されそうになりうちはもう姫の最後の歌かも知れないのにその歌さえ遠く感じられた。
「声を聴いたんだろ・・・?今になって思うんだがそれは私の無限の思考を支配した時によって得られる事を知ってた奴が私を使って連絡手段として君に伝言をよこして来たんだ。つまり逆にそいつとの関係性を使って外に出れるはずだ・・・」
え・・・?うちには関係性と言える様な奴何かいるはずが無いというかいない。
「頑張れよ。うち」
うちはそう呟くと全思考を研ぎ澄ます。普段のうちには無理だが、今は姫、王君と三人で一緒なんだ。だからうちにもその思考が解るはず。
「探偵系ちゃん証明」
とうちが呟くとうちの背中から透明な見えないはずの神経系の様な羽が無限に広がるのが頭の中と繋がってるのでそれがうちが直接見なくてもうちにも把握が出来る。すると一瞬光がうちを覆ったかと思うと。白いドレスに成った。
「探偵系ちゃん。衣装モードフランス」
とうちが厳かにそう宣言すると目を瞑り始める。
「伸びよ関係!!!!!」
うちは大声で顔も解らない奴に呼び掛ける。
ダン!!!!!!!!!!!!!!!!
と一瞬の間でフランスの系を使用しているので顔の解らない奴が何か打ち込んできたのが解る。長い巨大な棒がこの空間(フランス機)に貫通している。広さはジェットコースタ―並の広さで長さ奥は空けて見えないので無限の長さがあるだろう。
「何だ。自分がお姫様じゃないか。守ってくれる奴がちゃんといるじゃないか」
と苦し気に皮肉気に微笑む王君。それにうちは照れて顔を赤くしながら
「うるさいよ!顔が解らないような奴きっと変質者だよ!!解ってて言ってんだろ!」
それに目を瞑りながら王君は微笑むと
「王君はいいよね!!兄弟無限に居て!!!!絶対寂しくないじゃん!!」
とうちはぶっきらぼうに照れ隠しで言った。
「お互いにあんまり感傷しあわないし関心なかったから本当にお互い興味なかったというか、仲はいいかと聞かれた事務的な事しか喋らなかったから仲は悪い方に近いか・・?あ。でも無限だから無限にいるから把握できている末っ子は出来の悪い奴だって兄弟みんなで言ってな」
と言ってくる王君。ぴききいいいいいいいいいいいいい!!!!白い空間フランスが更に揺れながら下の地面も崩れ始めた。ヤバイ・・・!!忘れてたがここは時間制限付きだった。だがこの棒に登って歩いて真っ直ぐ行けばすぐつけるのか・・・・?いやそんな事やってたら浦島太郎みたいにおばあちゃんになってまう。この棒が現れたみたいに一瞬で向こうに行きたい。もうここは時間がないのだ。うちの羽がピンク色の光を発したらピンク色の機体『日本』が現れた。何故日本がピンク色なのかそれはうちがピンク色が大好きだから日本も今まではっきりしない透明な色からピンク色に染まったんだ。それに乗り込もうと思ったがちょっと躊躇して振り返る。すると地面に寝そべったままの王君が居た。
「じゃあな。探偵のお姫さん」
と躊躇を断ち切るように言ってきたのでうちはそれに涙が溢れてきて
「やだよ・・・!!折角歌姫に会えたのに・・・!!それに王君にだって・・・!!寂しいよ・・・!!」
もう一生会えないなんて・・・!!
「もう戻るな。このどうしても死に関連させたがる価値外の所にいる方が寂しいぞ。あの女に関して歌があるし、やるよ私の二番を」
を言うのでそれにうちは
「やだ。一番がいい!!!!!!だが二番でも凄いから一応貰っといてやる」
とうちが言うとそれに笑って目を瞑ってもう喋らなくなった王君。それにまた涙が出そうになるが姫を見る。相変らず歌を歌っているがこっちに気ずいて微笑んでくるがそれにもう涙が限界だったがそうだ。ここで死んだら姫のみんながみんなじゃなくなってしまう。うちは姫の守りたい未来に行くんだ。そして生きてそこで幸せになって姫の夢を叶えて見せる・・・!!うちは立ち止まっていたら生きたくなくなるので急いで日本の機体に乗り込む。姫の歌が聴こえる。うちは涙が止まらなかった。うちは棒を掴むと思いっきりそれを後ろに引きながら
「引き寄せろ!!うちの系!!!綱引き系!!!!!」
日本から透明な神経系の様な羽が現れる。すると顔の知らない奴の次元が前(うちらのいるフランスの次元もといこっちの次元)に引っ張られて一瞬の間にもう顔の知らない奴の次元にうちが居た。ここどこ・・?いや何処とかでは無い。もううちは解らなかったら行きたい場所に行くのだ。うちは走った。そうだ。とらのあなに行こう。うちはマンガとかアニメとか同人誌とかうちの大好きが詰まっている所に行こう!!!!!いやとらのあなは日本にあるのだからもうそこに居るんじゃと思うかもしれないが、そこの何か解らない次元をうちの大好きな次元で染めるのだ。これこそ。日本であってそうでは無い次元―!!うちはそこに飛び込む。うちはそこの自動扉に入る。うちはエレベーターを使わず階段を駆け上がる。何故エレベーターを使わないかというと階段の通路の横に貼ってある商品を買ったらこれが貰えるとか特典のポスターを見たいが為だった。だがうちは急いでいるので流しで急いで横を見ながら駆け抜けた。女性向けの同人誌の階に来た。それに急いで駆け込んだ。するとそこには―
「カル―!!!!!!!!」
うちは何か同人誌を手に持っていた。カルの腹に飛びついた。そしてわんわん泣き始めた。
「系ちゃん」
と頭に手を乗せてくるので何か落ち着いてきたのでもう一方の左手で持っていた同人誌をチラと横目で抱き着きながらみた。ボーイズラブの同人誌の本だった。ぱっとカルから離れた。はまっちゃった・・・・。うちはすっかり青い顔をして下を向いた。すっかりもう泣く気も起らなかった。それを見てカルは微笑んできたのでその同人誌を奪いとってそれでブッ叩いた。
「キショイ!!他の男の人は別にそれはまっても素敵な事だけどカルだけキモイからダメ・・!!」
うちはそう言っておののく。それに慌ててカルが慌てて
「違うよ・・・!!ここに居れば光世ちゃん来るかなと思って。ほらこの前くれた本の絵と同じだから」
とカルが見せてきたのを見ると確かにうちの好きな作家の明菜の同人誌だった。あ。これうちが持ってない奴のおそ松さんの同人誌の新刊だ・・・!!やった・・・!!また出たんだ・・・!!買わなきゃ・・・!!うちはそれを見て思わず顔がニンマリニヤニヤなったのが解った。
「心配したよ。僕の系から伝わってきたんだけどどっかの次元に飛ばされたみたいだったからもしかしてそこで身動き取れなくなっちゃってるんじゃないかってずっと探してたんだよ。やっぱ。ここにいて正解だったよ」
と笑うので探してくれてたんだ。誰かに探してたと言われたのは初めてだったので思わず顔が綻ぶがそこで我に返る。うちが死にそうになってたのにこいつ探してただけか。当たり前かなんかコイツとずっといる様な感覚だったけど最近あったばかりだったしあったばかりだし赤の他人と一緒か。はっさっき赤の他人にくっ付いてしまったと顔が赤くなるのが解るがそれは一瞬の事でげんなりして、ラノベの上条とーまみたいにヒロインがピンチの時に何故かそこに居て助けてくれる王子様うちには無理かあー。無理に決まっている友達すら知り合いすらいないようなもんだ。はっ!!姫の歌が頭の中で蘇った。うちは歌姫の夢を叶えるんだ!!!こいつも誰もかも嫌われていようが人類皆守るんだ。
「行くぞ!!ナヨ系男子!アンタもうちが守ってやんよ!!行くぞ!!」
とうちは同人誌をポッケにしまい、ここではお金の払うのとかは省略されるらしい。これぞ。映像化の世界。決して万引きとかでは無いのは置いといて左手でカルの左手首を掴んで前に右手の指で前を刺しながら前に進む。
「進んでない」
とカルが何か言っている気がするがうちには全く関係ない事だった。うちは更に前に進む。
「行くぞ!!」
とそれにまたカルが
「系ちゃん。進んでないよ。さっきから。力弱。可愛い」
と真顔で言うのが解るが前を向いているのに何で解るのかそれはさっきので何となく解った。自分が系を飛ばしているからそれが頭に直接入って来るんだ。
「ちょっと!!!カルが意地悪で力入れてるから全然前に進まないじゃん!!!もっとシャンとして!!」
とうちがカルの方を見て怒鳴ると
「御免。了解。でも何処に行くの?」
とカルが聞いてくるので言おうとすると
「台ちゃんとフラちゃんの居るとこ」
と先に言われたのでうちは憤慨した。ポカポカポカポカポカポカポカポカポカポカと殴る。
「何故言い当てる」
とカルにムキー!!とした感じで言う。
「系ちゃんならそれしかないなと思って。好きだね。二人の事」
と言ってくるので
「アンタって相変らず馬鹿あ?会って間も無いしかも性格が破綻した奴ら誰が好きかあ!!何度も言わせんな!!アイツらに会って平和的な終わり方で勝ってテストを終わらせるだけだ!!」
と事実を言うと
「この前の二人と居た所後で系が僕の方に来たから見たんだけどあの二人って無意識に系」
となんか言おうとしていたが
「ああああああああ!!」
とうちは驚いた感じで言った。
「どうしたの?」
とカルが聞いてくるので
「ダメだよ!!!何かそれらしい事言ってカッコ付けて主導権を握ろうとするのは!!黙ってうちについて来い!」
うちは亭主関白ぽいのは大嫌いだがカルは別腹である。
「了解。系ちゃん。カッコイ!」
と言ってくるので
「で。アイツらどうしよう。早く言ったら?でも無理がカルも馬鹿だし、あの二人とも仲良くなさそうだし。アンタも関係性とのつながりなさそうだし、でも何とかして嫌われ者のカルでも関係を強化出来る方法」
とうちはカルに話しかけて上げると
「僕らテストを受ける為みんな集まっているけどそれはテストという共通の目的があるからだ。そして系ちゃんと僕はマンガとかで同人誌の繋がりかあるじゃん。だから僕でもなんか関連性、共通点をを発すればみんな関係性がつくれるとかっていうのはどうかな?」
よく聞く共通点という奴ですな。
「系ちゃん集めるの好きだよね。グッズとか漫画や同人誌とか」
カルが何故が関係ない事を言いだした。コイツ絶対テスト一週間前もしくは前日とかに勉強しようと思っても漫画読んじゃうタイプだな。それかまだテスト始まっているのにそのシャープペンの可愛いイラストをボーと見ちゃうタイプだな。
「カルが劣等生なのはもう解ってるからいちいちそれを堂々と言おうとせんでもいいよ。うちを見習ってもっとテストに集中せな」
と諭す様に言うとそれに何故か
「うん。頑張るよ」
とにっこり笑って、てこいつ大体笑ってるか。それに更に続けてきて、
「僕も色々集めるのが好きなんだ」
そうか。それがうちとカルの関係性。
「カルはそれでうちと一緒にいるの?」
とうちは聞くと
「違うよ」
といつもの様に微笑んで言う。
「なら何でうちと一緒にいるの?理由を述べよ」
とうちが聞くと
「理由いるかな?系ちゃんの事が好きだから」
と真顔で答えたのでバシバシバシと顔を赤くして叩くと
「このデリカシーの無いおお阿保!!!この今流行りのゲス不倫野郎!!!とっととその理由なくとも一緒にいる的な感じにするにはどうすれば教えろ!!」
と言うとやっとテスト勉強らしい事を言い始めた。
「系ちゃん。系の範囲を広げて系を発動させる魔法でいう所の魔法陣みたいな。系陣を組むんだ。系は無意識に発しているんだけどでも自分がどれだけやれるのか把握してないとぱっと使いたい時にすぐ出て来ない。だから集中してなくても無意識のうちにぱっと出せる様に系陣にしとけば、自分の使いたい時にすぐ出せるよ」
と楽しそうにいつもの様に言ってくるので
「やっぱり。うちの言った事ちゃんと理解してない!!系ちゃん。怒ったよ!!ぷせえとなっちゃったよ!!うちはテストに集中しろって言ってる!!ん?集中しないでも出来る・・・?やた!!テスト勉強を始めようとしても三秒で飽きてテレビ見ちゃたりその日あった嫌な事や過去にあっただいぶ前の事について考えてしまってテスト勉強が1ページも前に進まないうちにとって夢の様な話だ!!ずっとこういうドラえもんみたいな感じのが欲しかったんだ・・・!!そそれがうちのものになる時がキターーー!!!!!!!!!
「やろ!!サボっても頭がよくなる奴!!」
とうちは興奮の抑えられない感じで言った。解った。アイツらの同じ次元に行くには頭をアイツらと同じくらいにするという奴ですな。
「で?どうするの?」
とうちがワクワクして聞くと
「集めよう方向を」
ニコといつもの様に笑うカル。
「へ?」
何言ってのいつもの事だけど。
「押すのが駄目だったら引いてみろってね」
とそのカルの言葉にうちは何か思い当たるフシがあった。さっきは引いたから今度は―
「探偵系ちゃん証明」
とうちが呟くとうちの背から透明な見えないはずの神経系の様な羽が無限に広がる。すると光がうちを覆ったかと思うと緑のドレスに成った。
「探偵系ちゃん。衣装モードイタリア」
とうちが厳かにそう宣言すると目を瞑り始める。そして目をカッと開けて
「押せ!!!!!!!!うちの系スイッチ!!!!!!」
と叫ぶ様に言うと今度は生身のうちで今の空間を押して行くと今の空間がその新しい次元になっていた。
× × ×
無表情に地面に落ちたそれを見て興味なさそうにそれを見て立ち止まって
「漫画雑誌?系典?」
台湾の子その表紙を見て驚愕の表情を浮かべた。キタ・・・・・・・・!!やったよ!やった!!表紙からその光景を除いているうちは思わずニやあと笑った。
「何だこれ?漫画の表紙が笑った・・・?だけど似ている・・・?」
捲るか・・・?いやなんか狡賢い悪役キャラだからもしかして漫画にちょっとそれに影響受けてるのかもしれないのかもしれないからもしかして好きかも知れない。でもなんか頭とかよさそうな感じだから漫画とか読まなさそう気がする。うちは不安で心臓がドクドクいい始める。その様子をじっと表紙外からじっと静かに見てページを捲る。と思ったらまた表紙を閉じてまたちょろっと開きかけてまた閉じてまた開いて―うちはイライラして縦皺を立て怒りマークを顔に張り付けたのでそれを無表情に見てやっと全部表紙を捲った。すると捲ったら扉がある。
「ドアノブが無いな。どうやって開けんだこれ?」
と言っただけなのかドアを掴んでドアを捲った。すると教室があった。
「遅い」
と入ってきたばかりの台に行ったのは極道だった。
「ゴクドー本当の事言っちゃダメ!!」
バシバシとニヤニヤ笑いながらうちは極道の平手で叩く。
「他の奴が一緒にいる時は元気だな」
と真顔で言ってくるので
「もおーーーーー!!!!何言ってんの!?そんな事ないよおーー!!おかしな極道!!」
とニヤニヤバシバシバシニヤバシニヤバシニヤバシニヤバシにやバシにやばしにやばしと手にカードを差し込んできた。オーストラリアの国旗が描かれていた。裏は白だった。
「おおちゃん。この裏の所にコアラのイラスト描いて」
とうちはおおちゃんになった極道に頼んだ。おおちゃんっていうと嵐の大野みたいだなと嵐好きのうちとして思わずニヤつく。すると無言でどっから取り出したのかペンで描いたかと思うとそれを渡してきた。それを後ろからカルも台ちゃんも覗きこんでくる。
「超リアルなコアラ描いとる。なんか上手過ぎて可愛くねー」
と真顔で超貶している台湾の子と
「僕は好きだよ。カッコイイいいなー」
と楽しそうに笑ってる。うちはカードのコアラを見てさっきよりニヤつきが止まらなかった。
「それにしてもあいつ極道って呼び名が嫌なのかそれとも叩かれているのが嫌なのかどっちなんだ?」
と言ってる台湾の子に
「系ちゃんが可愛いからあげたくなったんじゃないかな」
と言うカルに台湾の子に
「ぜってえ違え」
と言う台ちゃんがちょっと間を開けて
「やば!!喋っちまった!!今まともそうなのが手前で仕方なく言ってやったんじゃなくてヤバイ以下だからな。手前は」
と真顔でカルに向かって言うと人数分あった椅子の方に座ろうとすると椅子が逃げた。
「立つに決まってんだろ。販売業がいちいち座るか?」
とおおちゃんが真顔で言う。
「これって販売業なんだ」
とカルが言うがこれってテストだよね・・・?でも椅子があるのに座っちゃダメなのか・・。多分椅子はマスコットキャラクター的な奴か一応教室って事でオブジェで置いてあるんかな?
「そのまま立ったまま見ろ」
とおおちゃんあ。おおちゃんだと被る―うちはその途端悲しさが押し寄せてきそうだったので正しくはオーちゃんかと思って悲しみを誤魔化したが、どっかでうちが忘れんなと言ってる気がした。オーちゃんの顔の向いている方を向いてみるとその黒板のある方がページみたいにぺらと音を立てて捲れたかと思うと奥には通路がありその部屋事に扉ありそれが透けて内部が見える感じだった。
「表紙から一番前の一番近いここの教室を手に入れた奴が一位でどんどん表紙に離れていく程順位低くなってくから別に覚悟しとかなくていいが覚悟しとけ」
とオーちゃんが言うのでうちは手をぽけーとした感じで手を挙げる。
「ちび」
とうちを当てたという事なのかうちの方を向いて言う。チビだけ言うと何か貶されただけみたいじゃん。自分だって男の子にしてはチビの癖に・・・!!とうちは口を尖らかして
「一番奥の人はどうなるの?」
とうちは一応聞いて見る。
「裏表紙に一番近い奴はとりあえず死んどくか」
とさらっと顔色を変えずに言うと思ったが言ってきたのでオーちゃんが言うと本当に殺された事ないが殺されそうなので怖かった。
「大丈夫。自動的にオーちゃんが裏表紙に近い方に絶対いく様にするから」
とうちはオーちゃんに向かって言うと
「じゃあ。それで」
とさらっと顔色を変えずに言うのでうちは慌てて
「酷いよ!!いじけてそんな怒らなくていいじゃん」
とうちがオーちゃんに怒鳴ると
「怒って何になる?本気で言ってんだ。最初から生きて無い様なものだしな」
とどうでも良さそうに言うのでうちは床に転がってジタバタしながら
「カルーーー!!オーちゃんが虐める!!!」
と言って怒り始める。
「系ちゃんオー君は―」
と何か言いかけたが
「言ったな!!!絶対うちがドベになったら絶対死ねよ!!!!!!!このオー馬鹿!!」
と怒鳴ったがはっと!!ある事に気ずいた。誰の味方にもうちがなるんだと。それにこの口の悪いのもなんか辛い境遇があるに違いなかった。
「うちが守ってあげるね。オーちゃん」
とオーちゃんに向かって言うと三人が無言で見てきたので恥ずかしくなって赤くなって下を向いた。
「コラー!!カルー!!見てんな!!」
うちは恥ずかしくてカルを叩こうとするといつの間にかカルの服の裾を掴んでいる5から7歳ぐらいの小さな女の子が居たーーーーーーーーーーー!!
「ぎゃーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!」
うちは思いっきり叫んで台湾の子に抱き着いていた。うちはそのままぶるぶる震え始めた。
「君もテスト受けに来たの?」
とカルがその子に笑って聞くと
「バカか!!!!!!!!!!!そんなに小さい子が受けるか相変らず馬鹿!!おお馬鹿!!」
とうちがカルに叫ぶ様に怒鳴るとその子はコクンと頷いた。
「そうなんだ」
とカルがさらっと言うが
「いつから居たんだ?この子供?母は何処にいる?」
と聞くと
「私一人です」
と凛とした感じでその子がそれに答えた。うちはその声に震えが止まった。その時始めて気ずいたが
「ぎゃー!!御免・・・!!」
とうちは急いで台湾の子に謝る。
「それは別にいいけどそれより絶対お化けだと思ったろ?」
と悪戯っぽい笑みを向けてきたのでそれにうちはそれに顔が赤くなって心臓がドキドキで五月蠅くなったので思わず下を向いてそれを止まそうとした。視線のやり場に困ってカルの方を見ると眩しい笑顔で微笑んで見たのでうちはそれを見て余計顔が赤くなるのが解った。
「気分が悪いのですか?」
とうちの手を握って聞いてくる見た目外国人の女の子。うちはその握られた手を見て思わず顔がぱああとなった。
「全然悪くないよ・・・!!いいよ・・・!!」
思わずニンマリ笑って言った。
「左様ですか。手が熱いので熱があると思ったのですが」
と余りのその子の破壊力にうちは顔が赤くなってオーちゃんの方を向いて
「コラーー!!オーちゃん!!敬語キャラ忘れんな!!!それとも黒子のバスケの火神みたいに思い出してすぐ言い直す可愛らしさ狙ってんのか!!オーちゃんの場合全然可愛くないわ!!」
とうちは怒鳴ると
「サイですか」
とどうでも良さそうに言うので
「コラ!!ラコ!!それ敬語じゃない!!」
とうちが言うと
「じゃ。帰るわ。今回のテスト受験者じゃねえし」
え?そりゃそうだけど。オーちゃんは確かクッズでテストを解りやすくする為の役割で、今回もグッズでうちらが呼んじゃったかな。
「待ってよ!!!!!まだ問題ちゃんと解って無いじゃん!!」
とうちが慌てて言うと。
「どうせゆるい問題だ」
と何かを掴んだので
「待て!!アンタもちゃんとテスト受けろ!!」
とうちが慌てて怒鳴ると
「いいのか?俺が全部扉獲っても」
と真顔で言うとドン!!!!!!!!!!!!!!!!!!と一瞬凄い音がしたかと思うと奥まで流れ星の様に一瞬一筋の光が流れたかと思うとさっきまで真っ白だった。扉が全てドミノみたいに一瞬でざあああああああああああああと順番に扉がコアラの絵になった。
更に漫画のタイトルらしきものには適当に付けたのか題名が『コアラの帝国』となっていた。みんなコアラの漫画・・・・!!そんな漫画雑誌読みたくない・・!!イケメンとか萌え系の女の子が一人も出てないの何てそんなの嫌だ・・・・!!一個くらいそれ入れといてくれ・・!!一本くらいなら興味本位で読んで見たいけど。
「全部とりゃさっきの約束守ってんだろ。なんてやっぱり興味ねえから止めとくわ」
と声だけが響いて紙が捲れる音が聞こえたかと思うと真っ白い部屋に戻っていて静まりかえった教室に戻っていて当たり前の様にオーちゃんもいなかった。
「ま。大体今ので解ったし、ぼやけてる問題も何か面白いよね」
と楽しそうに笑うカルを見ていると何呑気に笑ってんだとも思ったが何かもうどうでもいいや。オーちゃんもゆるい問題って言ってたし。
「うちが表紙を飾ってやる・・・!!」
とうちはキ!!!とした表情で前を向いた。
「さっきなってたじゃん」
と台ちゃんがさらと言ってくるので
「あれは違うもん!!アナタが来ないか見てたんだもん!」
とうちがムキになって言うとうちは、はっと!!となって顔が赤くなったり青くなったり交互に繰り返した。
「ここって雑誌の癖に中モノクロとかじゃないんだな」
と台湾の子が言うので
「今の漫画はカラーとかもあるからその影響じゃないかな?」
うちはしどろもどろになりながら言う。良かった。さっきの事あんま気にしてない。
「敵情視察って奴か?」
とちょっと低い声で上目使いに何故かカルに顔を近づけて睨んでいた。ゾク・・・!!うちはそれに目に涙が溜まるのが解る。
「二人ともキスするのですか?」
と凛とした声を聞いてうちの涙がひっこんだ。女の子は冷静な顔をしていた。うへへへそう言えばやけに近いなあ。
「子供の教育に悪いから止めとくけど次覚悟しとけよ」
と台湾の子はそう言って教室の最初の扉のページを捲ると台湾の子は消えていた。うへへさっきの子の聞くとボーイズラブの要素の意味とも取れてうちとしてはなんか―うちはスキップをし始めた。とそれを見てカルが冷や汗マークを顔に張り付かせてこっちを見ていたのではっ!!ちょっとエロイ事考えてたのばれた・・・!!な訳ないよね。カル馬鹿だし。コツンと何か頭に当たった。これは小さな鍵かっこーーーーーー!!!!!!うちは顔が青くなった。パシパシパシパシパシパシパシパシパシパシパシパシパシパシ痛くないがずっと叩く事を辞めない鍵かっこ。ヘアピンと大体同じくらいの大きさかな。うちはその鍵かっこを手で掴んでヘアピンがわりに頭の髪に挿し込んでみた。そしたら鍵かっこも動かなくなった。
「それ可愛いね」
とカルが笑ってうちに向かって言ってくると
「可愛らしいです」
と透き通るような声で言う少女。それを聞いてうちは
「そうかな・・?」
とちょっと照れた感じで笑ううち。
「ここの教室を獲ればいいならずっとここに居ればいいって事?」
簡単じゃん。
「さっきの扉絵のコアラさんを見ると本当に自分の実力が一番、人気が一番などここの教室を本当に自分のものなった証があの扉の絵ではないでしょうか?」
と透き通る様な声で感情を表さない顔で言う女の子。それを見てああ。この子の頭撫でたいなと思った。ううー。よくアニメとかで男が女の頭撫でるのあるけどよくそれ観てキショその女の子に触んなと思うが実際になって見ると本当に撫ぜたくなるもんだなあ。でもこの子にキモイと思われるのヤダな。実際に撫でる勇気が無いのでカルの手首を掴んで代わりにカルの手でその子を撫ぜながら
「ならここに居ればこの教室が手に入る訳じゃないのか」
とうちはげんなりした感じで言った。なら-うちは・・・!!うちはさっきのヘアピンもとい鍵かっこを外して
「弱い奴から片付ける・・・!!」
とうちはそれでカルの頭をパシパシパシパシパシパシパシパシ叩き始める。それを冷や汗マークもといたたらりんマークを一個張り付かせながら笑って叩かれるままになっているカル。
「弱そうな方が一番強いというのが漫画の定番です」
と真面目そうな顔で言う女の子。
「なら一番強い奴死ね・・・!!」
とうちは鍵かっこでまたカルの頭を叩き始める。
「困ったな。一番強くならないといけないのか」
と冷や汗マークを顔に一個張り付かせながら言うカル。
「とにかく早くテストを進めんと」
うちはそうげんなりした顔で言った。
「なら漫画雑誌みたいに一人、一部屋(一教室)に居てそれで系を育てて競うって事かな?なら僕ひとまず他の教室に住むね」
とこの教室を出て行こうとしたのでカルの制服の端を掴んでうちは引き留める。
「迷子になるよ」
とうちはカルに言う。
「なら私も出て行くまでになってしまうますが一緒に行きます」
と女の子が透き通る様な声で静かに言う。
「じゃあ。またね。系ちゃん」
と片手で手をひらひらさせてバイバイをしている笑うカルと隣には無表情で両手で前にちょっと動かすばいばいをして女の子とカルはページもとい次元が捲れる音と共にこの教室を出て行った。シーンと静まり帰った教室。物音一つしない。いきなり広くなった教室。一人には多すぎる沢山の椅子と机。その中の一つを静かに見つめる。それに座ってみた。座れた。やった。さっきのはオーちゃんがギャグでやってただけなのか。うちはそのまま机に突っ伏して寝た。ああ。この教室を育てていっちゃん強くするにはどうするか?うちは色々考えたが何にも思いつかなかった。そうだ・・・!!ひとまずこの教室に自分のだって解る様にマーキングしとかな。と何故かオーちゃんが使ったペンがあったので教室の壁に何か描く事にした。普段ならこういう事やると犯罪だが、今ならこれもテストのうちじゃ・・・!!いっぺん描いて見たかったんだ。うーんとでも実際描こうとすると何描こうか迷うな。むむむむむむむむむむむむむという事でやっぱり何にも考えつかない無という事でうちといったらむにゅ口でひとまずむにゅ口を描く。それと系典と言う事で系の模様を表す顔にしたいなと言う事で模様かま。シンプルイズベストでやっぱり解り易く三角と逆三角形が組合わさった。定番の星型に近いあれでと顔の形はそれで後はキリっとした感じにしたいから眉毛は立たせて棒線を斜めに対象に描く。後定番にぐりぐりまんまるの目にした。そして胴体はうーむ。系は実体が無い様な感じにする為にこれでいい。
「よし!!次はこの教室の扉にも描くぞ!!!」
とうちは勢いよくカルが出て行った方とは逆のうちらが入ってきた。入口の方に向かうと壁に手を当てて手を右に滑らせると空間が捲れるぺらという音がして外に出た。勢いよくさっき描いたうちのマスコットキャラクター、けいちゃんを描く。さっきとは違う形でつぎは六角形の星の形の系にした。系とは色々変化する事を表したかった。よし!!この調子で全部屋をうちの教室にするぞ。うちはまた次元を捲って教室に入るとよしうちの新しいスクールライフの始まりだ。うちはカル達が出て行った出口へと手を触れて次元を捲る。
するとやっぱり無限の白だった。唯一の色は輪郭などを表す黒だった。そして扉に近ずく近ずこうとするが中々もうそこに見えているのに中々辿り着けないいくら歩いても全然近ずく気配がしないのだ。台ちゃんとカルとあの女の子は居ないという事はこれをクリアしてるんだよね・・・?うちは焦り始めたどうしよう・・・?うちが迷子になっちゃった・・・。オーちゃんの嘘つき。あんなに一瞬でビームみたいに一瞬で貫通できないじゃん・・・。うちはおもむろにカードを制服のスカートのポッケから取り出す。オーストラリアのカードだった。ひっくり返してコアラの絵を見る。ポケーとそれを観る。はっ!!いけないいけないよ。不思議なコアラワールドに引き込まれていた。なんか変なコアラの所為で不安が消えていた。そのカードに向かって
「オーちゃんの馬鹿ーー!!!」
と言うとオーストラリアの国旗の模様がそのまま描かれた機体が現れた。ガンダム的な大きさがあるのに、何でこの通路に入るのか不思議だが次元だから広さは無限なんだろう。それに乗り込むと
「行けー!!オーちゃんビーム」
とうちはそう言うとスーとそのまま扉をすりぬけるとうちのイラストけいちゃんの形が違う次は五角形の系ちゃんが通るだけでマジックではなくて光の様な綺麗な生きている線で写った。これも系だなとうちは理解した。やった!!うちはマジックでは無くて通るだけで系を発して描く事をマスターしたんだ。気分はさっきと違って上気分だった。ふふん。鼻歌を歌いながら、次々教室をすりぬけながら四角形、八角形、色々な形を描きながら高速で一瞬で無限数の教室を一瞬の間にすり抜けた。でもそんなかに台湾の子もカルもあの女の子もいなかった。そうかもしかして一番奥なんて存在しないのかも。
「よし!!めんどくさい!!行け!!けいちゃん砲!!」
うちはドン!!!!と轟音がなるとぽあああああああわーーーと煙の様なものが無数のけいちゃんがドンドン発射される。よし。これでほっといてもいいだろう。よし!!戻るか・・!!
「系ちゃん光線!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
とうちは来た道を光の線がびゅ!!!と走ったかと思うと最初の三角形と逆三角形が組み合わさったけいちゃんが描かれた教室に戻っていた。よし!!うち頑張った。とうちは機体から降りて椅子に座った机に突っ伏して寝た。そうやむさんって結局何処にいるんだろう。でもうちむさんが居なくても一人でここまで行けてるそんな満足感でいっぱいだった。
「未来には惑わされない何故ならうちがいるから~」
とうちは突っ伏しながら歌い始めた。
「未来は有限であり無限」
とうちはいきなり立ち上がって
「広がれうちい!!」
と言ってある事に気ずいた。自分が机に突っ伏しているのまた違う今のうちが別に居て立っているのである。何これ?幽体離脱?いやこれは
「やた!!うちも無限子になったんだ」
うちはスキップをした。そのまま外に飛び出た。ぴょんぴょんやった!!!うちは自由だ。うちはカードを持って踊った。その途端に現れた。ピンクの機体に乗り込んだ。そしてスキップした。女の子が居た。それに無数の機体が円の様に取り囲んでいた。白い同じ機体が取り囲んでいた。これってフランスの冷たい瞳のあの子の―!?それにフェンシングに使う細い剣の様なものを女の子に向けていた。その子は全身は血塗れだった。
「ぎゃーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!」
うちはそれを見て絶叫した。その時真っ白の背景に一瞬、うちが幼稚園の時の男の子達がニヤニヤ笑って四方から指を指して何かを言ってる姿が映る。それに気ずいてこっちを振り向く女の子。女の子がカードを上に掲げたかと思うとその子はオレンジ色の機体が出て来てその機体から
ジャキン!!と音がしたかと思うとその機体から銀色のオランダの風車みたいな銀色の刃物が出て来てそれが一瞬の間に一回転したかと思うとその取り囲んでいた機体すべて粉々にしたかと思うとその風車刃物は一瞬の間で元の機体に戻っていき。そしてこっちに駆けて来た。
「大丈夫ですか?」
とうちの両手を握ってその女の子が言った。いつの間にかうちら二人は機体から降りていた。
「血が・・・!?痛くないの・・・?て・・?あれ?血が出てない・・・?」
うちは怯えながら言った。
「私は大丈夫です。お気づかい有難う御座います。もう怖がる必要はありません」
とこっちを真っ直ぐな瞳で見てきている。落ち着いている女の子の様子にうちの心も落ち着き始めて、今度はうちより年下の女の子に宥めれている自分に恥ずかしくなった顔が真っ赤になり下を向いた。どうしよう・・・。こんな感じでみんなより優秀な、人気な存在に成れるのかな・・・。うちには後が無いのに・・・。それにこんな幼い子でもさっきのあれ・・・・・・!!うちでは到底出来ない・・・!!うちがやった事といえば落書きをしただけだった。この子はもうどれくらい出来てるんだろう・・・?うちは心臓がドクドク言い始めた。
「教室に行きますか?」
と透き通る様な声で相変らず無表情で言う女の子。え?もしかしてこれはうちと一緒に行こうというお誘い。やった!!友達の家だとか誘われた事ないのでうちはぱああああとなった・・・!!やった!!初めての友達の家デビューだ・・・!!現実にはあったばかりの女の子だけどでも今だけは友達気分を味わってもいいよね!!
「生まれ故郷ってもしかしてオランダ?」
うちは話しかけてもらったのに気をよくしたのか調子こいて話かけてみた。
「はい」
と答える女の子。
「オラちゃんって呼んでいい?」
とうちは憧れのニックネームを自分から呼んでいいと大胆な提案をした。これは断れるとかなりショックだぞ・・・!?何でこんな事を言ってしまったんだ・・・?今はテストじゃなくて遊びじゃないっていうのに・・・!
「はい」
とすんなり返事をする女の子。やった・・・!!うちはぱああああとなった。やった!!やったよ。うちはスキップで前を少し飛び跳ねたかと思うと急いで走り始めた。そして後ろをちょっと振り返って
「早く~!!早く~!!」
とうちは上機嫌で手でこっちこっちとやる。
「はい」
とすぐ追いついてくるオラちゃん。
「そういえば、その教室何処?」
とうちは重大な事を気がついた。
「ならここにしましょう」
と言って女の子は立ち止まる。え?何処でもいいの?うちも立ちどまる。変わらない白い部屋。それが―ぺらと空間の捲れる音が聞こえて教室になった。あれ凄い・・・。勝手に触って無いのに捲れた。自動扉・・・?これもオラちゃんの力・・・?凄い・・・。とうちはただ扉が開いただけなのにうちは感心した。改めてそんな事で驚く自分は何にも出来たつもりで何にも出来て無かったんだと実感させられさっきまでの幸福感はすっかり吹き飛んでいた。教室に入るうちとオラちゃん。
「誰も居ない・・・あ。冷蔵庫・・・!!」
とうちは教室に冷蔵庫があった事にめちゃくちゃテンションが上がった。うちはそれを思わず開けた。中にはペットボトルの水が大量に入っていた。うちは床に崩れ落ちた。
「じゅジュースが無い・・・・」
とうちはショックを隠しきれなかった。
「ジュースが必要でしたか?」
とオラちゃんが聞いてくるので、いけない。馬鹿にされる。ここは大人の女性を演じるんだ。
「ううん。絶対ジュースなんて子供の飲む飲み物要らないというか興味ない。ただ欲を言えばあったらいいなと思っただけで」
と真顔でその子に言ううち。
「例えばどんなジュースがあればいいと思いましたか?」
とうちに聞いてきたので何この子うちがやっぱりジュースが欲しかったと勘違いしてんのか・・・?この娘っ子め・・・!!
「別に欲しくないけど、ファンタのメロン味。カルピスソーダ。三矢サイダー、ジュースじゃないけど、烏龍茶、だってジュースだけだと逆に喉渇いちゃうから」
とうちがあくまで相手に胸のうちを悟らせない様に真顔で言ううち。するとオラちゃんはペットボトルを一本取り出すとそれは緑色のファンタのメロン味だった。
「嘘・・・!!さっきまで水だったのに・・!!凄い・・・!!別に欲しくないけどあくまで凄いってだけで」
とうちは顔をちょっと強張らせて言う。
「宜しければどうぞ」
とうちに差し出してくるので断るのは悪いので受け取った。うちは我慢できないのでそれの蓋を開けて飲み始めた。シャワーと炭酸がうちの口に広がる。メロン味って大好き。そんなに売ってないし。
「オラちゃん。烏龍茶」
とうちはオラちゃんに頼む。冷蔵庫をまた開けてペットボトルを取り出す。烏龍茶だった。うちはそれを受け取りながら
「ありがとね」
とお礼をオラちゃんに言うと
「いえ」
と言うオラちゃん。この子は何で自ら敵を自分の場に引き入れたのか不思議だ。ならうちも敵情視察だ。
「ねえ?何でここまでこれたの?」
うちは真顔で言う。
「私一人だったんです」
え?どう言う事?そうか、一人でこの試験会場まで来たって事か。やっぱうちの聞き方がまずかったか。
「違うのうちの聞きたい事は、何でさっき只の水がジュースに変わったりとか扉が勝手に開いたりできたのかなって?さっきオーちゃんがみんな扉をコアラにしてたからうちもみんな落書きを描いて回ったんだけど何かやれた達成感が無いっていうかなんというか・・・」
とうちは不安を思いっきりオラちゃんに言ってしまった。敵に何いってんだろ。うちは全員ぶっ倒さないといけないのに・・・!!またドベにはなりたくない・・・!!
「系を育てるのです」
え?魔法少女育成計画?
「え?オラちゃんは系を育ててそうなったんだ・・・」
よく解らん。やっぱり自分で考えるしか無い。むさん。もうそろそろ正体現して助けに来てくれないかな?もしかしてこの子がむさん?ジュースくれたし。いやいやいかんいかん。折角うちはむさんに頼らなくてもここまで来たんだ。むさんに頼る事を考えるのはよそう。考えるんだ。考えろ。ん?そう言えばカルが関係を育てるみたいな事言ってたような。それに一人ぼっちの奴でも関係性が創れるとも言ってた。そう言えば、合気道って相手の力を使ってやる競技とか言ってたそれとこれは似てるんじゃないか?
「うちは何にも力持ってないのかな」
はっ!!ししまった。うちはこんな小さな子に何自虐的な事言ってしまったんだ・・・!!
「自分で自覚してなさらないのでは?先ほどあなた様はテストを動かした様な気がしました。あなた様には周りを動かす力があるのでは?」
何言ってんのこの子いきなりうちを持ち上げて馬鹿にしてきたよ。
「例えばどう周りを動かせるのかな?うちはあなた様じゃなくて系ちゃんだけど」
とうちは口を尖らせながら言った。
「うちさんは何にも力を持ってないとおっしゃれていますがもしそうだとしたらその力をもってない方に合させるとかはどうですか?」
ガーン。う・・・うちさん。それにちょうドキツイ事おっしゃってるし。この子・・・実はこういう子・・・?
「なにおっしゃってるの・・・!!うちは系ちゃん!!」
うちは更に口を尖らせた。
「失礼致しました。系ちゃんさん」
ガーンやっぱり古畑任三郎来ちゃたよ・・・。
「さんは付けないでと言いたい所だけど古畑任三郎好きだから、ま。いいよ」
とうちは普通の表情に戻し始めた。
「有難う御座います」
とお礼を言われたがお礼を言われる事をしていないがお礼を言われて悪い気がしない。うち保育園の先生とか向いてるかも。えへへ。なんたってうちカルの面倒もちょっとの間だけどみててあげたし。この子の面倒もみてあげよ。
「オラちゃんの事守ってあげるね。こうみえても面倒みの良い方なんだ」
とうちはドヤ顔をオラちゃんに向けた。
「有難う御座います。ずっと一人だったので、頼れる方がいるのは助かります」
と相変らず無表情なオラちゃん。なんだかこの子母性本能をくすぐられるなあ。
「ねえオラさっきの合させるって事だけどこの雑誌作りで使えるって事だよね?」
とうちは更にオラちゃんの話相手になってあげる事にした。
「いえ。このテストには使えないかもしれないです」
とショッキングな事を言い始めた。
「全体の事です」
え?意味解らないなこの子。あ。解った。この年頃はかっこつけて意味の無い事を言いたがるお年頃だった。うちにもこんな時期があったな。暖かい目でみてあげないと。あ・・・。オラちゃんの言ってる事解ったかも。
「オラちゃん・・・。うち解ったよ・・・。うち本当はこんな憎まれ口とか言って嫌われたいんじゃなくて本当はみんなと仲良くしてみんなと幸せに暮らしたいんだ。うちすぐものをすぐ忘れちゃうんだけど、でも時々みんなが覚えてない事沢山覚えてたりするんだ。でも結果、うちだけが覚えてても周りの人が忘れてる訳だからうちの勘違いだっていつも馬鹿にされるけど」
うちは自嘲気味に笑った。
「私は系ちゃんさんの事信じます」
何で会ったばかりのうちの事信じるなんて言えるんのだろうこの子は。
「うちもそうなんだ。うちもそうやってすぐ信じるんだけど、いつも大体その子達はうちの事関わらない様にするかうちを否定してきたりしてうちの事虐めてきたりするんだ」
とうちは寂しそうに笑ううち。
「でも、うち思うんだけど、人間の脳って容量があるじゃん。だからどおしても覚えてない事と忘れちゃう事がどうしても出てくると思うんだ。だからそのみんなの覚えている事を繋ぎ合わせれば最強の記憶、脳が出来るんじゃないかって。だから能力もみんなの力を繋ぎ合わせれば・・・!!そしたらみんなが幸せになれる」
みんなが幸せならうちの幸せの出番も回ってくるじゃ・・・というのがうちの本音だが、でもみんなが幸せになれっていうのも本気の気持ちだ。
「理解しました。みんなで系典を創るという事ですね」
と言うオラちゃんの理解力の良さにうちの気分の良さが跳ね上がった。
「うん・・・!!さすがオラちゃん頭いい!」
でも元からそういう問題だった・・・。うちはどよーんと落ち込んだ。
「でもまずは雰囲気だよね」
うちは気を取り直した。
「そうですね」
とオラちゃんは言う。
「ねえ。うちは自分自身のペースがあって今絶好調だから他人のライバルの事なんか全然気にならないんだけどさ。アイツら今どういう感じなんかな?いやうちは全然気にならなくてどうでもいいんだけどさ。もしかしてオラちゃんが気になって知ってるのかもと思って」
とうちは何気なくオラちゃんに聞いた。
「もう先に行ってしまわれているみたいですね」
とオラちゃんは言うがえ?どういう事?
「このテストだけに捕らわれていないと言う事です」
とオラちゃんは言うがそんなの―
「何それこのテストに集中してないって事?」
やった!!このテストなんかどうでもいいって事か。それならうちでもいい順位狙えるかも。あれでも―
「何でその事オラちゃんは知ってるの?アイツらに会ったの?」
それにしても落書き描きに随分多数の教室をひたすら真っ直ぐ進んだけど全然アイツらに会わなかった。それなのにオラちゃんは会ったの?
「私は一人だけなので解るのです。ここは私自身ですので」
え?どういう事オラちゃん。あ。そうかオラちゃん。中二病みたいな所あるからかっこつけてそれらしい事言いたいだけか。うちもそういう時期あったから気持ちは解る。この子はうちの生き写しみたいだな。まあ。顔の作りとかを除けば。サラサラの長い髪でロングヘアーのオラちゃんの髪をみる。ああ。うちも女の子なんだからこういう長い髪に憧れたけど、うちはおかっぱに近いショートへアーだし。それにうちの顔は誰が作ろうと思えば簡単に作れるだろうがオラちゃんの顔は作ろうと思っても難しくて作れないと思う。
「うちはこのテストに集中する。他の事なんて考えてられないんだ」
とうちは真剣な表情に思わずなった。それを顔色を変えずに見つめるオラちゃん。
「うちはタイトルを考えようと思う」
とうちはいつの間にか座っていた教室の椅子を降り、そのまま床に座禅を組み始める。これぞアニメ一休さんがやるとんちを考える前にやるポーズ。うちは目を瞑り始める。ぽくぽくぽくぽくぽくぽくぽくぽくぽくぽくぽくぽくぽくぽくぽくぽくぽくぽくぽくぽくぽくその音と共に景色が暗転した。
× × ×
ひたすら机に向かって勉強している子が居た。よくそんな集中できるな。うちなんて数秒で漫画読むのに。カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリ実際そういう音は出ないがそれは例えであり、そういう音が出そうなくらいシャープペンを動かしていた。すると、コンコンとノックする音が聞こえてでもそれすらも聞こえないとでもいうかの様にシャープペンを動かすの止めない。ひたすら視線は教科書に向かっている。その子は男の子で高校2年生ぐらいの男の子なのだが、書くのを止めようとしない。するとそのノックした主が入ってきた。年からみてその子のお母さんと言った所だろうか。そのお母さんらしき人は入ってくる時は微笑んでいたが暫く立ってその子をみてたがその顔をどんどん不安気な顔に変わっていき、耐えられなくなったのか
「また痩せたんじゃない?」
とその子に声を掛けていた。だがそれにも気がつかないのかカリカリを止めなかった。ん?痩せたっていう事はこれはうちの事か?うちはその場自身になっているのでそれすらも解らなくなっていた。見かねたその子の母はシャープペンを取り上げた。そして始めてその子は顔を上げて母の方を見た。
「有難う。コーヒー持ってきてくれて」
と笑顔で言うその子。この子はうちじゃない。それを見て思った。だってうちはコーヒーというものが毛嫌いしておりあんな苦いもの美味しいと言う奴は大人ぶってかっこつけているくだらない奴という事だけは何故かはっきり覚えていたのだ。
「そうじゃないでしょ。ご飯もろくに食べず勉強ばっかりして、もう成績も一番でそんなにもうやる必要無いんじゃないの?」
とお母さんが聞くとその子はそれに笑うと
「まだ全然足りない気がするんだ」
とその子は言った。ああ。何か益々うちじゃない気がしてきた。
「何をそんなに恐れてるの?あなたは親の私が言うのはなんだけど、いい子だし、他の子から誰も何もかも好かれていて、他の子の為だったら何もかもすんなり引き受ける様なそんな子で私が口出しする様な事は一つもないけど、いえ一つあるは、その勉強の時間の量が異常よ。そんなに勉強しなけりゃいけない何かの理由があるの?」
と心配そうな顔で聞いていた。随分親馬鹿だなと思うが多分この子が相当いい子なのか、やはり親馬鹿なのかうちには解らなかった。でもうちに一つ言える事があった。うちは
勉強のやりすぎで親に心配かける様な事はなかったという事だけははっきり覚えていていた。つまりうち偉いという事だけは確かだった。
「そんな褒めてもらう程価値のある人間じゃないよ。何かの為に勉強しているんだけどそれがよく解らないんだ」
と母に笑顔を向ける。でもその子は全然それが苦じゃない様、逆にそれが幸せな様なそんな顔をしていた。何でも出来てもこんなとても幸せと言えない状況ってあるんだと今思った。ん・・・あれ・・・?待てよ・・・。これはうちのじゃないんだよね?なら今のうちは何なんだ・・・?ヤダよ・・・。こんな見ているだけの人生なんて嫌だ・・・!!
「行こううちと一緒に!!」
うちはその子に叫んでいた。するとその子はこっちを振り向いた。え?こっちを振り向いた?途端にお母さんも出て行った。あれ?お母さん変なタイミングで出て行ったな。
「行くよ一緒に」
とその子がうちに向けて笑った。うちの心臓が高鳴った。あなたはもしかしてむさん―?
「なら早く一緒に来てよ」
とうちは必死になって言った。
「うん。先に行って必ず待ってるよ。必ず君の傍に行けるように」
え?先っていう事は―うちはその時目を覚ました。
「ここは何処?」
とうちはいつの間にか一人で白い扉の前に居た。居たんだ。むさん。うちは涙が溢れて居た。うちはその場にへたり込んで床に座りこんだ。するといつの間にか真直に顔が―
「ぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」
とうちは大声で叫んで居た。
「何だ。元気じゃん」
とうちの目の前に台湾の子がしゃがんでこっちを見ていた。うちは泣いてた所を見られたのが恥ずかしくて背を向けた。そのまますたすたすたと前を歩き始めた。なんてタイミングで現れるんだ・・・!!もっと現れるタイミングを考えろや!!うちはむせっとしてどんどん歩くたびにイライラしてきた。するといつの間にか台湾の子の顔が目の前に居た。
「ぎゃーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!」
うちは驚いてまた叫んでいた。いつの間に前に回りこんでたの・・・?
「あっち行って!!もうアンタら何てもうどうでもいいんだ!!うちにはむさんがいるから!!!!!!!」
うちは台湾の子に向かって思い切り怒鳴っていた。うちは人みしりでこの子にこんな大きな声出した事なかった。というか、うちは常に一人だったけど、一人なのを恐れていたんだ。
「むさんって誰だ?」
とうちに聞いてきた。
「うちの大切な人」
うちは胸を張って言った。もうコイツなんてどうでもいいのだ。うちにはむさんがいるから。うちはほくそ笑んだ。
「ソイツ何処に居んの?」
とうちに淡々と聞いてきた。え・・・っとどうやって答えればいいのかな・・・?
「そこら・・・へんを漂ってる・・・のかな・・・?ほら系的な・・・」
うわ・・・!!ヤバイ変な事言ってる・・・やばい負けてる・・・。負けるもんか・・・!!
「スーパーマンみたいにうちのピンチの時に現れる・・・!!タイミングよくその時に・・・!!アンタみたいにタイミング悪い時じゃなくて・・・!!」
とうちは言いたい事を言いきった。
「そいつと何処で知り合ったんだ?」
と何もかも見透かすかの様なそんな目で見てきた。うちはその目を見てられず思わず視線を横にずらした。
「ねっ・・・ネットの・・掲示板」
はっ・・・!!思わず本当の事を言ちまった・・・!!
「で実際そいつと会った事は?」
と聞いてくる。何でお前にそんな事を・・・・!!
「ないけど、このテストに一緒についてきてくれるって・・・」
は・・・!!また・・・!!
「それ騙されてんだろ。明らかにくる訳ねえじゃん」
!!!!!!!!!
「ばかああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
うちは訳も解らず叫んでいた。するとぴきいきいっきいいいいいいいいいいいいいいいいと音を立てて砕け始めた。やった!!どうせうちにはもう無理なんだ。ならテスト事壊れろ!!!!とうちは笑った。あれ・・・?でもよく見たらその砕けた下から新しい扉の装甲が見え始めていた。全部砕けてピカピカの新しい扉が出てきた。うちは後さずりした。これは扉なんかじゃなかったんだ。うちの壁だったんだ・・・!!ドン!!台湾の子に衝つかった。コイツそう言えば居たんだ・・・!!あれ・・・なんか壁が近ずいてくる・・・?「いやああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
その台湾の子を押しのけて逃げた。後ろをチラと見たが一つじゃなくて無数に沢山あった。綺麗にちょっとずつ感覚を開けて綺麗に一列に並んでいる。来るなよ。来ないでお願い・・・!!うちはスカートのポッケから日本のカードを思いっきり引き抜いた。
「日本うちを守れ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
日本に乗りこむ。さあああああああああああああああああああああああああああああまるで波が押し寄せてくる様に追いかけてくる。でもうちの日本の方が早い。うちはいつの間にか一つの扉の前まで来ていてそれに思わず駆け込んだ。そこには表紙の一番近くの教室に描いたけいちゃんの落書きもあった。やった。うちの教室まで戻ってきた。もう扉もしまってるしもうあの扉達が追い掛けてく心配も無い。
「やった!!!うちはあいつら壁達に勝ったんだ!!!!!!!!!」
とうちは安心感からまた床にへたり込んだ。もう全身を全部床に付けて寝そべった。終わった。うちの戦いはと安堵したら、ドンドがアアドンダガあああドンドンドンドンドンドンこの教室の扉に体当たりしてぶつかってくる音が無数にした。その度にこの教室も揺れた。するとドが---------------------ーーーーーーん最後に凄い一番凄い音がして、この教室の出口もというちがさっきこの教室に入ってきた方もとい黒板がある方の扉が砕けてなくなった。
「ぎゃーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!」
うちは恐怖で叫んで後さずりして逃げたので後ろにあった教室の入り口の壁にぶつかっていた。
「来ないで!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
うちは叫んでいた。その途端どどどおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおとおおおおおおと凄い音がしたかと思うと一瞬のうちに無数の扉がドミノの様に綺麗に一瞬の間に倒れたかと思うと順々に消えてこの教室にみんな一つに吸収されたと最後に長い名古屋のテレビ塔ぐらいの長さよりもっとあるんじゃないかと思うぐらいの鉄棒くらいの太さの棒というかまるでスターウォーズのライトセーバーみたいな光の光線が倒れきて地面に落ちて消えたかと思うとカルがストンと着地するかの様に現れたかと思うと何事もなかったかの様に扉は閉まった状態の普通の状態に戻っていった。教室全体の壁がピンク色の壁に染まっていった。もしかしてコイツが棒高跳びの要領で倒れこんでこの壁扉を崩し倒した・・・?いやコイツが本当は扉に襲わせてうちを殺そうとしてきたんだ・・・!!
「ぎゃーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!」
とうちは泣き叫んでいた。
「系ちゃん!!大丈夫だ。このテストは系ちゃんのだ」
とうちの両肩を両手で掴んで言ってきた。鍵かっこ!!!!コイツをやれ!!!!!!!ん・・・?うちの・・・?大丈夫・・・?その時―思考が流れ込んできた。そういえばこのテストはうちがカルに教えて貰って創ったというか探偵の神経細胞に繋いで心理の系で創った―実際に存在するテストの系と繋いで創って本当のテストにしたと理解した時と鍵かっこがカルの左頬をシャッとかすって一筋の赤い傷を作ったと同時だった。うちはピタと泣くのを止めた。
「手を退けろ。アリの子から」
と静かに誰かの声が聞こえた。この声ってすっかり忘れていたけど―アリの子ってうちの事?始めてうちの事言った。
「まいったな。一言でいい所持ってかれた」
と両手を上げながら微笑しながら言うカル。あれ―うちが-戻ってく―もう一人そこに机に突っ伏して寝て居たうちに吸収されていった。
トントントントントントントントントントントントントントントントントントントントンん?誰かがうちの机を指で叩いている。誰?うちは机から自分の顔を上げる。机に涎がべっとりついていた。カンと何か倒れた音がした。あ。うちが髪に付けてた鍵かっこもしかしてこれが机叩いてた?うち動かしてないよ?あれうちの前の机に誰か座ってる。もしかして何か現実に戻されたというか。過去からまたは未来からタイムリープしていたのが今に戻った感じがした。
「ちびが起きた所で順位発表。教団から一番からの机の並び順」
と面倒くさそうに言うオーちゃんは教団に立っていてその前にあの―さっきみた髪の色、これはさっきの冷たい目のフランスの子。サラサラの髪触ったら柔らかい―のが何故解ったかと思うとその子の髪を無意識のうちに撫ででいたからだという事を気ずいたのはその子が後ろを振り返ってこっちを向いたからだ。気の所為かもしれないが冷や汗マークを一個貼り付けた顔を一瞬した様な気がしたような気がしたがこの子がそんな顔をする訳ないしうちはその子の髪を無意識に触っていた罪悪感からすぐ後ろを振り向いたからだった。すぐ後ろの席に台湾の子が座って居た。いつも不敵な笑みというか悪役様なでもどこか楽しそうな笑みを浮かべているが今は影の落とした顔をしている気がした。目が一瞬あったが、うちはさっきの事があるのですぐ視線を逸らしてその後ろの席を向いたらカルが居たがちょっと動揺した様な冷や汗マークを貼り付かせて前を見ながら笑っていてちょっと慌てて
「系ちゃん。前見な!オー君が―」
と言ったと同時に―ポッコンと何か当たった。振り向いて前を向いたらバサっとうちの机に何か落ちた。雑誌だった。これが飛んできたのか。系典と表紙に文字が描かれていた。あ。学校が表紙だ。できたんだ。うちらの雑誌が。勝手に顔がにやけた。うちはウキウキしながらその表紙を捲ろうとしたがゴツンと誰かの頭をぶつけられたかと思うと
「何授業中に漫画読んでんだ」
と無表情で低い声で言ってきたオーちゃんがうちの机の前にいつの間にか居た。
「オーちゃんがこれ投げてきたんじゃん!!そりゃ読むよね!!この体罰教師!!それより乙女にごっつんことかしちゃ駄目なんだよ!このセクハラ!!!責任とって嫁になれ!!」
とうちがムキーとなって憤慨するといつの間にか教団の前に居て、
「いつまで座ってんだ。立て」
とみんなにオーちゃんが言った。
「おい!スルーかよ!さっき間違えて嫁とか言っちゃったけど、オーちゃんみたいな情緒不安定な奴こっちから狙い下げじゃわ!!」
とクワッとなって言うとそれをスルーしていつの間にかあの扉の前に立っていた。扉が二番目の扉に絵の様な本物の様な。うちが楽しそうな笑顔で胸をはる奴には「だいなし」と鍵かっこの中に書き込まれていた。ん?これは題名が無いって事か?するとその絵の様な映像な様なものが消えたかと思うと今度は指を何処かに指しているこれはよく名探偵コナンが犯人はお前だ!!ってやっている断定ポーズうちが勝手に名付けたポーズはいいとしてそれをうちがやっててそして鍵かっこの中は「あいつら全員うちの前に全員現れろというか暴き出す」と書かれていた。そうか―オラちゃんと一休さんごっこをやっていた時にうちが考えたのがみんながこのテストに集中する様にしたいと宣言した後にうちがどよーんといきなり暗くなって
「でもあれだけ探しても見つからないんだから無理だよね?」
とうちがどよーんとした暗い顔をして言うとオラちゃんが
「何であの方達を系ちゃんさんの前に現れさせたいのですか?」
とうちに聞いてきた時うちはアレどうしてだ?とうちはその理由が解らなかった。
「どうして会ったばかりの方達他人の方達と仲良くなられたいんですか?」
とオラちゃんが質問を変えて言ってきた時にうちは全身から冷たい汗が噴き出た。あれ?ナンデダッケ・・?なんかそれに違和感があった。
「ヒロインが泣いてたら飛んでくるのでは無いのですか?」
とオラちゃんが聞いてきたのでえ?・・・あれ今なんか変な感じになったけど気のせいか。
「え!?うちがヒロインない!ない!あんまり女が居ないってだけでうちブサイクだしオラちゃんの方が美少女だし」
うちは慌てて顔を赤くして手を振った。それにふと悲し気な表情になって
「それにうちがピンチになってもどうでもいいと思う赤の他人だし」
とオラちゃんにいつの間にか愚痴っていた。はっと我に返って思った。何でこの子に思わず離してしまうんだろう。この子がかなり態度が中二病の所為で大人びて見えるからだろうか・・・?
「ではそれを試してみましょう。まずはご自分を思い出して―」
とオラちゃんが言ったのを最後にうちは記憶を失った。何で・・・?そういえばカルも心理が解ればカードに書かれたそれぞれの課題がもしかしてみえてくるかも。それからテストの課題に動きがあるかもと言っていた事によって系を育てて―ここ自体を創った。うちはチラとカルを見てみると微笑んでそれを見てたので何でこんなんでこんな顔が出来るんだろう。こいつはよく解らん奴だ。うちはチラとフランスの子を見たら相変らず冷たい目をして静かにそれを観ていた。うううう。何でコイツ二位なんだって思っているに違いない。うううう。惨めだよお。うちはその顔を見て居られなくなってその隣に視線を移した。するとうちはそいつの顔を見て驚愕した。すっごい眩しい笑顔してそれを見ていた。何でこいつがそんな顔をする・・・?うちは思わず俯いた。
「系ちゃんさん」
この透き通る様な声は―うちをそっちの方を振り向くとオラちゃんが居た。
「オラちゃんていつもいつの間にか居るよね」
うちは思わず笑顔がこぼれた。
「うち二位になったよ。偉い?何かご褒美頂戴」
うちはドヤ顔でオラちゃんに手を差し出す。あれ?そう言えば何でオラちゃんは順位に入って無いんだろう?ヤバイ・・・?うち一位には成れなかったけど今までテストで二位に成れた事がなかったからつい浮かれてしまった。
「オラちゃん。御免。うち。浮かれちゃって」
とうちは思わず顔を曇らせて言った。
「このガキの事心配しても損だ。ちびよりずっと先に一位になってるから。たった一人の受験者で」
とオーちゃんが無表情で相変らず何の関心も示そうとしない顔で言った。
「オーちゃん何言ってんの!!オラちゃん以外のうちらは居ないも当然て事か!!!いつも何か残酷な冗談真顔でぶっこんでくるよね。このオー馬鹿!!」
とうちは系ちゃんパンチをオーちゃんにかまそうとするとうちの左頬にオラちゃんがちょっと背伸びして一瞬だけキス―?してきて
「私の中では系ちゃんが一位でした」
と蕩ける様な笑顔で笑った。うちは顔が赤くなって心臓が五月蠅いぐらいに高鳴った。こんな子見た事がない。まるで天使だ。
「私の正体は単体です」
え・・・?何言ってんの?オラちゃん。
「最後に役立てていけたらと思い言いました」
え・・・?最後・・・?
「え・・?何でオラちゃんもまだこれからうちらと一緒にテスト受けるんだよね?」
とうちは幸福になった事に一転―不安で心臓がドクドク言い始めた。
「また会えます」
と天使の様な控えめな笑みで笑うオラちゃん。
「え・・・?」
その途端巨大な風車が現れたかと思うとうちらのいる次元事回転した。
× × ×
あれここは?うちは白い空間に居た。またか。白い空間。
「しもしも」
うちは誰か居るかもと言って呟いてみた。
誰も居ない。また一人になっちゃった。て。うちはいつも一人か。でも折角オラちゃんと仲良くなれたのに―うちは涙が勝手に溢れて止まらなくなった。
「お姉様ごきげんよう」
と上品な女の子の声が聞こえた。マリア様が見てる?何だか懐かしいな。うちもマリ見てみたいな、なんだっけはまったのは昔の事で大部忘れちゃっているけど、確か妹と姉とかの関係でスール?みたいな制度があって・・・あ~うちも妹か姉欲しい~!!うちもお姉様とか言ってみたりとかお姉様とか言われた~い!!うちは興奮してぴょんぴょん飛び跳ねた。
「何か良い事がありましたの?お姉様」
と耳元で囁かれた。
「げあーーーーーーーーーーーーーー!!」
とうちは絶叫した。囁く者(ウィスパード)フルメタルパニックッくーー!!とうちは頭を抱えて顔を隠してしゃがんで怯え始めた。体がブルブル震えた。オラちゃんの馬鹿また会えますよって言ったって連絡先も解んないんじゃ会いようが無いじゃん・・!!オラちゃんの嘘つき!!馬鹿!!大嫌・・・そんな訳無い・・・。うちは涙が地面に垂れた。ちょっとの間だったけどオラちゃんと居れてうちは―!!
「泣く程嫌でしたの・・・?お姉様と呼ばれる事が・・・?妹が欲しいとか言ってくださったのは嘘でしたの・・・?」
とちょっと怯えた感じの女の子の声が聞こえた。うちはそちらを思い切って見てみた。ちょっとどよーんとした感じのちょっと吊り目の気の強そうなツインテールの外国人のうちと大体同じくらいの年頃の女の子がビクビクした感じで青い顔をしていた。良いな。人間離れした容姿で。これぞ。女の子って感じの。いいな。うちもこんな顔に生まれたかった。うちも一応女の子なんだけどな・・・。もうさっきの怯えより虚しさの方が勝っていた。
「お化けですか・・・?何でうち何ですか?」
何でうちみたいな何も恵まれてない者によってくるのか。もっと恵まれている所にちょっとでも不幸が行けばいいのに。人生は不平等だ。うちは冷めた目でその子を睨んだ。
「お姉様もわたくしの事疎まれるのですね。解ってましたわ」
と寂しそうにその子は笑った。え・・?この子もウチと同じ嫌われ者・・・?そっかこの子こんな容姿しているけどお化けだもんね。そりゃ嫌われるよね。
「あなたはお化けなんだから怖がられるのは諦めてください。うちは人間なのに嫌われ者なんです」
うちよりマシでしょ。それにこの子の見た目のスペックがうちより数倍の差が有り過ぎる。それにこの子にさっき心の内を読まれた。きっとこの世のならざる者だからだろう。負けてたまるか。もうお化けなんかに負けてられない。うちは一人でも何でもやってやるんだ・・・!!うちは更に警戒の色を強くした。だがある事に気ずいた。何でマシっと勝手に決めつけたんだ。見た目で判断されて勝手に決めつけられて辛かったのはうちなのに・・・!!うちは誰の味方であると決めたのに・・・!!お化けだって同じだ。
「お姉様私はお化けではありませんわ」
とそんなうちの言い方にも気にした素振りもなく思わず見とれてしまう様な静かな笑みをしてきた。
「そうなんだ。うちは信じるよ。さっきは御免ね」
とうちはしゅんとなった。
「いいえ。お姉様って本当明るくなったり暗くなったり本当に面白い方ですわね」
と可笑しそうに笑った。何が可笑しい!!!!!!!と言ってカルなら殴りかかっていった所だがか弱い女の子には無理だったというか何か悪い気はしないと思わずにやけた顔で
「そっそうかなうちそんなに面白いかな・・・?思い切ってお笑い芸人目指しちゃおうかな・・・?」
とへへへといった感じで笑った。何か気分が乗ってきた。
「そうだ!!恐れられているなら開きなおってそういう存在になってしまえばいいんだ。怖キモ可愛い一番になればいいんだ!!名付けてぐわっちぇめぐろ!!」
とうちは胸を張った。
「何ですの?そのぐわっちぇめぐろとは?」
うちはアマゾンマークみたいに何かを企むような顔をして
「うちは魔王になるって事」
とうちはその子の返事を聞かず、
「ついて来たいならついてきていいよ。妹分。ま。うちはどっちでもいいけど」
と言って進み始めた。
× × ×
「もしやもし」
うちは思いきって声が裏返りそうにながら思いきってそいつに声をかける。そいつは静かにこっちを相変らず冷たい顔を眺めていた。大丈夫かコイツ?もしかしてそのままもうスルーなんじゃ・・・。うちはそれを根気よくそいつを睨む様に見つめた。コイツ今までこれみた事あるのかな?でも雑誌の時は一応興味を示したから一応居たんだよね?いや関心がなくてもそれが必要と判断したらアイツは来るはずだ。そいつはそれをじっと一瞬見つめたかと思うとすぐこっちに切り替わってきた。これぞ。
『アイチャンネル』
うちは静かに脳内で反芻するかの様に呟いた。コイツにかかれば折角うちが用意したのにそれを使わずに目だけでチェンネルを変えられるというのか。ならリモコンの意味ないじゃん。コイツ嫌い、やな奴、やな奴、やな奴、やな奴、やな奴、やな奴、やな奴、やな奴うちは耳をすませばのヒロインの雫の気持ちが解った様な気がした。
「その表現は間違えてますわ」
と妹分はこっちをまるで誘惑するかの如く笑った。ごく。うちは思わず生唾を飲み込んだ。うちは女なのにこの子を見てるとそっちに吸い込まれるそうになる。
ドン!!何かを射抜く様な大きな音が聞こえた。うちはそれにはっ!!と我に返った。するとうちを凄い目で睨んでいる台湾の子もとい奴が居た。びくくくくくくくくくくくくくくっとうちは後ろにひっくりかえって寝そべる感じになった。今の音コイツの視線の効果音じゃ・・・??うちはそいつの顔を見ない様に目をぎゅと閉じた。するとうちのヘアピンもとい鍵かっこがうちの頬をぺチぺチ叩き始めた。
「さっきはエロイ事考えてたけど今は考えてないよ!!失敬だなあ。ちみい」
うちは言い訳の様に焦ってわざと大きな声で否定した。
「お姉様ご無事ですか?」
と言ったわりには全然心配した様子はなく寧ろなんか楽しそうだった。その笑みもいい・・・・!!うちはぼーと妹分に没頭し始めた。
びりっりいいいいいいいびりいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいと何かが勢いよく破ける音がした。そっちを見るとカルの制服の上着の方が破れて肌が見えていた。うちはそっちをじっと見つめた。何やってんだ。このカルは?キモイ。見せたいのか。このど変態めが!!うちが男の汚い裸なんかに興味を持つか!!とうちは怒って顔を見ず。その敗れている方をじっと見つめた。
しゅるるるるるる何かが解ける音がした。そっちの方を見てみると妹分が制服の上着のリボンを解いた音だった。凄いこっちは肌なんか出て無いのになぜだかエロイ凄い破壊力だ。うちは生唾を飲み込んだ。
「台ちゃん!それはやばいって・・・!!」
と焦ってちょっと慌てた様子のカルの声が聞こえた。カルがこんな声出すの珍しいな。ま。カルなんてどうでもいいからほっとこうとしたが、ん?もしかして・・・!?これはお決まりのうちは勢いよく急いで振り向いた。台湾の子がカルのズボンを掴んで下に下そうとしていた。
びゃ!!という音が一瞬聴こえた。
「系ちゃん。こっち来るのはや!!」
と言う驚いたカルの声は無視してぽけーとそのカルのパンツを無言で見ていた。
「お姉様」
と一言妹分は言ったかと思うとうちの手を引っ張って歩き出した。
「違うよ。別にあれは見たくて見たんじゃなくてお笑い的にのってあげないと可哀想かなと思ったのだよ。うち優しいから無視する訳にはいかない訳じゃんね?」
とうちの説明に解ってますわと言っている様なキラキラした瞳でこっちを妹分は見た。それにしても台湾の奴め・・・!!エロイ事嫌いな癖にこんな時に何やってんだ・・・!!妹分に誤解されちまうだろが・・・!!うちは苛立ちを抑えきれなく。歯をガチガチやりはじめた。何でうちの嫌な事ばかりやってくるのだろう・・・!!イライライライライラし始めた。ハッ・・・!!駄目だ。アイツの事は考えない様にせな!!
「あのね。それとさっきのやな奴って言ったのも御免ね。人の悪口なんか言っちゃって」
とうちはイライラを打ち消す様に妹分に弁明し始めた。きっとこの子は心が綺麗な子な子だからさっき間違えてるってうちを諭したんだ。みんなを守るって言ったのに何て事しでかしたのだろうとうちがしゅんとし始めた。
「その解釈も間違えてますわ。お姉さま」
とうちの手を握ったまま。微笑む妹分。うちはキョトンとしてそれを見つめた。
「それだとあの方の事を大好きだと言ってる様なものですわ。そんな知り合って間もない方と有り得ないですわ」
とウインクしながら言う妹分。ずっきゅんと胸を打ち抜かれてずざさあと地面に倒れこむ。何この子・・?小悪魔系うちは座り込んだまま胸がドキドキした。嫁に欲しい。
「え?ちょさすがにそれ以上は・・!!」
と言うカルの声が聞こえたのでびゃ!!という風を切る音と共にそっちに移動していた。
「早!!系ちゃんって面白」
とタラリンマークを一個顔に張り付かせて言うカル。台の奴がカルのパンツを引っ張っている隙間から角度を変えて見ればもしかしてギリみえ・・・うちは斜めから覗き込むとバランスを崩して後ろに-ぐらと倒れそうにと何かにトンと当たって倒れないですんでいた。うちはそれをそれにもたれながらそれを確認する。すると冷たい顔の奴が居た。そいつフラはそのカルと台を冷たい顔で静かに睨んだ。
「フラ君御免」
といつもの冷や汗マークを一個張り付かせながらフラに謝るカルと
「ちっ。うるせえな」
と忌まわし気にフラの方を睨んでカルから手を離す台。ちっ!!冷血人間め!!もう少しで見えそうだったのに余計な事を・・・!!あれ・・・?そう言えば何で鍵かっこが反応しなかったんだろう・・・?いや断じてエロイ事を考えてた訳では無いが。でもそんな事こいつに恐ろしくて言えるはずもなくそいつにもたれていた事に青ざめてすぐフラから顔を離すうち。それを遠くから無表情で眺めている妹分。ああ。すっかり誤解されちゃったかもしれない。女の子ってこういうエロネタ嫌いだし。うちははあと思わずため息を吐く。気を取り直してあれ?服の袖にちょっと血がついていた。ちょっと捲ってみると傷ついていた。そういえば痛い。うちはぐすんとちょっと涙が出てきた。そこをいきなり手でカルが触れながら
「鍵かっこちゃんが攻撃しちゃったのかな」
と言いながら笑って手を離した時には傷が消えていた。うちはそれに赤くなって頬をぷくっと膨らませながら
「うちはエロくない!!この傷作った当て付けかこの野郎。それが出来るならこの傷消せや!!」
頭でカルの頬の傷をぐりぐりし始めた。それをうちにぐりぐりされている方の片目を瞑りながら
「あ。忘れてた」
とカルの両手を掴んで
「やっぱ!!駄目。カルはゆるキャラよりゆるい可愛い所を全部抜いたゆるすぎキャラだから傷ついてた方がちょっとかっこよくなるというかマシになるかと思うんだ。ほらワンピースのゾロにあやかろう。ゾロは傷なくてもかっこよいからカルには無理だけど。それにうちの鍵かっこは最強だからカル如きには消せないと思うし」
と真顔で言ううち。
「そっか。ありがと。可愛いし最強なんだね。系ちゃんの鍵ちゃん」
とうちにぐりぐりやられながら片目を瞑りながら言うカル。あ。カルと遊んであげている暇なかった。やば!!オーちゃん早くこの問題の趣旨説明してくれないかな。
「お姉さま。髪が乱れますわ」
とうちをグイと引っ張って自分の方に引き寄せる妹分。妹分って結構力あるんだ。あれ?今妹分が引っ張った方の手にも傷がと思ったらカルがその手を掴んだ。
「カル。コラ!!あんま近くに入んな!!キモイ」
とうちはジロと睨む。
「御免。まだグリスリのキリがまだで」
オーちゃんまだかなあ。テスト進行まだかなあ。
「系ちゃん遠い目しとる」
とカルが言った所で
「わたくしが司会進行させていただきますわ」
とうちとカルの間にむぎゅっと無理矢理体を入れてくる妹分。
「わたくしが司会をするのも悪くないものでしょう?」
とそのまま言う妹分。
「ま。女の子にくっ付かれるのは悪くないかな」
とカルが言うと
「ギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
と言う凄い悲鳴を上げながらうちの妹分が言うとうちの後ろに隠れた。
「もしもし警察ですか?」
とうちは電話をし始めた。
「系ちゃん。警察の人もテスト受けるんだ。楽しそうだ」
といつもの様に笑うと
「じゃあ。行きますわよ!!!」
と妹分が上に飛びあがってジャンプした。妹よ。カルの事関わりたくなくてスルーしたな。最良の選択です。どっかのアニメのセリフを思い浮かべた。すると着地した時には―背景が灰色に変わったというかうちらも何処にも無く灰色だけだ。ここは―うちの世界―?うちの色は灰色だ。みんなはキラキラ輝いているけどうちだけ灰色だ。
「新聞紙の色か」
とカルが何気ない感じに言った。うちらが居た。
「ここはテレビですの。だからここは解り易くした結果新聞紙のテレビ欄ですの」
と何処か楽しそうな妹。凄いな。どんな状況でも楽しみに変えてしまう。うちもこんな子に成りたかった。
「多くのテレビ局を獲った方が勝ち、このテレビ欄でもっとも広い範囲を捕った方の方が勝ちですわ」
広い範囲か。テスト範囲は―一体いくつのテレビ局があるんだ―?テスト範囲は無限大―という事は―チラとある方向を見た。そこには冷血人間が居た。コイツが有利―!!うちは人に指を指すのは礼儀に反する事だとちゃんと教わっているだがうちは今は探偵だ。
「お前に今度こそ勝つ!!うちは虫けら何かじゃない・・・!!これはうち自身が断定した事だ!!」
とうちは探偵のお決まりポーズをそいつに向けた。そいつは相変らず何の感情をうつさない瞳でうちを見ていた。やった!!初めて言えた。
「お姉さま!!カッコイイ!!」
妹分がうちに飛びついて抱き着いてきた。うちは妹にさっきから言いたくて堪らない事を言った。
「うち。アンタみたいになりたい」
とうちは妹に真剣な顔で言った。今までの妹には無い表情で笑顔を消して
「どうしてそんな事を思いましたの?」
と聞いてきた。
「どんな状況の中でも楽しそうに生きてるのがなんかかっこいいと思って・・・」
とうちはこういう事を人に言った事が無かったので顔を赤くしてしどろもどろしながら言った。それを暫く妹は無言で見つめたかと思うと
「あは。そんな事今までで思われた事も言われた事も無いですわ」
と可笑しそうに笑った。うちはそれをドキドキしながら顔を赤くして見つめた。
「哀れだ。他人に成りたいなど―その時点で自分にすら成れてないだろ」
と言ってそいつは消えた。あいつとの会話が少し動いたが今はそんな事どうでもいい―そんなセリフなどうちは予想していた。アイツは終わりだ。
「なんて。本当は無視されると半分はお思いじゃありませんでしたの?」
と小悪魔系の笑みを浮かべた。うちは静かにそれを見つめた。
「自分にか」
とそれを見ていた台がそう言ったがうちが知る由も無かったし興味も無かった。
「それにしてもお姉さまどうしてもあの無限の方が有利に思えますが何か策がお有りなんでしょう?」
と言う妹を静かにうちは見つめて無表情で
「無いよ」
うちはけろっとした表情で言った。それを妹は見つめていて
「ある訳無いじゃん。お約束でしょ」
と改めて無表情で言う。
「ならわざわざなんで相手を有利にしたので?」
と不思議そうにうちに聞くので
「だってそうやって勝たなきゃ本当に勝った事にならないかなって」
とぽけーとした感じで言ううち。
「はあ」
と返事をする妹。
「それはこの会話を把握されている方への戦略の為にわざと無知な振りをなされているので?」
と聞いてくるので
「ううん。系ちゃんが嘘を吐く訳ないじゃん」
とうちはポツリと言った。
「系ちゃん。もう始まってる」
とカルが言ったのを聞いてぼーとしてたのがえ?と我に返った。するといきなりさああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああと波が引いたみたいな音が聞こえたかと思うと背景もうちらもカラーになった。新聞紙からテレビに成ったんだ。
「すご。もうあんだけの範囲手に入れてるフラちゃん」
と他人事の様に言うカル。何故それが解るかと言うとさっきの延長線上でさっきの新聞紙の奴のカラーバージョンが先程と系が繋がっている為手に取る様に把握出来ているのだ。
「お姉様の理解力の範囲が広くなっていますわ」
と妹は言うが何でうちが最初からポンコツという事ばれているんだろとうちは口を尖らせていた。
「カル。そんな他人褒めて自分の事何にもしないからお前はドベなんじゃ!!!!」
とクワッといった感じで言うとあ。そう言えばさっきのさあああああああああああああああとかいう音カラーになったのもそうだけどあの冷血人間に範囲を奪われる音なんじゃ!!!アイツなんだかんだ言って先に消えてったし・・・・!!こうしていられない・・・!!
「鍵かっこ四方固め」
という超パニックっているうちとは違った冷静な声だった。台の奴の声だった。
「え?台の奴何やったんだろ?」
という疑問をよそに妹がちょっとひいた様に
「系が繋がってて理解できるんのでは?」
と妹は言うが
「うちの系の理解の範囲がついていけてないんですう」
とうちがぷくと頬を膨らませると
「系ちゃん餅だ。四方の角を鍵かっこで固める事によって無限じゃない範囲の終わりを台ちゃんが作ったんだ」
とカルが言うが台の馬鹿!!範囲の終わりなんか作ったらフラが無限に増えているんだからその区切った範囲を全部フラが浸食したらもうあいつ(フラ)だけの勝ちじゃん・・・。
うちは顔を青くした。
「ヤバイな台ちゃんに全部持ってかれるかも」
え?
「カル!!馬鹿じゃん!!フラが一番今広い範囲獲ってるからフラが有利に決まってるじゃん」
うちはぷりぷり怒った。
「明確な範囲を全部今解ってるのは台君だ。それに全端を全部台君にとられちゃってしかも台君鍵かっこを自由に動かせるよね」
え?どういう事それそんなやばい事?
「お姉様見ているだけではもう戦いが終わってしまいますわ」
と妹はいうが実際どう動く?考えろ。考えるんだ・・・!!うちは目を閉じた。
『探偵系ちゃん証明』
うちの普通の制服が探偵系ちゃんの制服に生まれ変わった途端うちの背中に探偵系ちゃんの羽の神経細胞が広がった―
× × ×
「おい!増えるだけの能無し」
と台がフラに挑発と言っていい話かけ方をし始めた。だがそんな台の言動には興味が無いとでもいうかの如くフランスの機体が背中から生えているのかと思えば四方八方から同時に機体を増やしその生まれた機体も四方八方から生みでていて止まる気配が無かった。
「もう終わりなんだよ。手前のテスト生命経ってやるよ!!手前の範囲を限定してやった!!もう手前は無限じゃ無い」
だがその限定された範囲を完全に支配は目前だった。所詮台は口だけ野郎うちの敵ですらない敵以下野郎。
「左端!!右端に重なれ!!」
の台の命令と共に左の鍵かっこが右の端の鍵かっこに重なろうとして右に移動し始める。するとテレビとなった次元がまるで紙の様に右に折れ曲がっていく―これぞ折り紙次元バージョン。全て左端が右に重なった時にはもうすべてのテレビは台のもの・・・!!と思っている間にももう完全に左端に重なった―
その途端―その折れた真ん中の線に沿って
『オーちゃんビームレーザ・・・・・・!!!!!!!!!!!」
びりいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいとテレビ次元が真っ二つに裂ける音と共にうちは叫んでオーストラリア機青を中心とした。オーストラリアの国旗が光が走ったみたいに一線してそのオーストラリア機が消えた途端―ピンク色の日本機に乗り換え、左端に向かって
『系ちゃんスイッチ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ぐいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいん
と真ん中から左端に向かって次元を押し出して左端に着いた時にはもうすでに真っ二つの左半分の範囲をうちを手に入れていた。だがまだまだまだまだまだまだまだまだまだうちならまだ行ける・・・!!真っ二つに割れた右の部分は台に捕られたままだ。そっちも捕る!!!!!!!!だがいきなりうちの左の範囲はうちの範囲を乗せたまま更に台の居る右の範囲と
かーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーんんんんんんんんんん
合わさってくっ付いた。え・・・?何で折角分割に成功したのに・・・・!!!
「糞が。表に気を捕られて裏を見逃してたってか?」
とちょっと忌々しげに呟くと、嘘・・・!!そんなんあり・・・!!もしかして裏にも番組があってそれを誰かが浸食していて裏がそいつの範囲が流れた影響で表がそれでくっ付いた・・・?うちは青ざめた。嫌だ。もうアイツに負けたくない・・・!!あんな事言った手前アイツだけには・・・・!!うちのプライドが許さない・・・・!!
ダーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー―ン
凄い音と共に何かが上から降ってきた。何じゃこりゃ・・・?うちは驚愕で目が見開いてその何か降ってきたその所為でできたうちらの居た範囲の調度狙ってできた巨大な穴を見つめていた。それは裏の番組にも貫通したみたいでその穴には底が見えないが奥行があった。余りの衝撃にうちの心の中にもぽっかり穴の開いたみたいにそれを茫然とただ見ていた。だがそれで終わりでは無かった。その落ちてきたものが凄い太陽みたいに自分から熱を発していたのかその穴の開いて回りの範囲がドロッと溶けだし自らの穴を塞ぎ出した。そのドロドロは貫通した裏にも浸透していき裏も表もそれでくっ付いて一つになった。番組の範囲が緑色に染まった。まさか―
「上から緑色の機体が降ってきた」
と台にしては珍しく驚愕の表情を浮かべていた。うちは寒気が走って自分の制服のスカートのポッケを探る。嘘・・・・!!無い!!無い!!うちのカ―――ド!!するとあ。それを取り出す。有ったが確かにさっきまで無かった。
「イタリア太陽ハンマー」
うちはそう呟いた。このカードはうちの意志を無視して自我をもって動いた・・・?うちの為に・・・?するとそれと同時に光が明けて普通の教室に戻っていた。テストはもう終ったんださっきの恐怖感から安堵感に変わった。あれ・・・?うち恐怖なんて感じてたんだ。なんか必死だったから気ずかなかった。それにうちはテストが終わった後にはうちはテストが全然出来なかった事への激しい絶望感しかなかったけど今はそれが全然しない―うちはその現実に自然と笑みがこぼれた。
ボコ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!凄い何かが経こんだ音が聞こえたとのでそっちの方を見ると妹が無言で拳を黒板に振り上げた音だったらしいがその拳を中心にして黒板が―ぴききいきいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいと音を立てて砕けた。
「すごい!パンチで黒板をこんなに細かく割れるんだ・・!」
とその黒板の破片の一つを掴んでそれを見ながらキラキラした目をしていた。
「あなたが避けるものですから代わりに黒板さんがこんなに砕けてしまって可哀想でしたわね」
とふっとした感じで笑う妹。
「ずるい!!カルだけ!!うちもその黒板の破片欲しい!!!!」
とうちはバタバタして癇癪をおこし始める。
「ほら。系ちゃん」
と笑って黒板の破片を投げてくるカル。それをキャッチするうち。へへへうちの・・・。ニヤニヤしてそれを見つめるうち。それを見ながら
「うわ。絶対いらねー。糞ゴミ」
と顔を歪めて言ってきた。
バラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラバラと何かの音が聞こえてきたのでそっちの方を見て見たら空中に黒板消しの破片が空中に浮いていてそれが元の黒板の位置にパズルみたいにはまったかと思うとカン!とカルが金槌で一点の中心点を叩いたらもう継ぎ目のない普通の黒板に戻っていた。
「これで可哀想じゃないね。いつでもさっきのカッコイイパンチやれるよ」
とニコと妹に笑いかけるとそれを無表情で見るとカルのズボンを一気に下に降ろしどうやってやったかカルのパンツを剥してそれをどっかに投げるとキラリーーーーーーーーーーんと星になったテレビなど特有の効果音を出してどっかになくなった。それを見ながらカルにしてば珍しく顔に青筋を立てて引き攣った笑いをして床にチーンと音がして真っ白になって崩れ落ちた。そうか。カルの弱点は脱がせばいいのか今度やろう。
「妹。狡い!!!うちもパンツ欲しい!!!」
と妹に向かって体全体でジタバタすると
「お姉さま!!!!!!!」
と感激した様子でうちにパンツを投げてよこす。うちはそれを手でキャッチしてパンツをスカートにしまい込む。うちのパンツ。
「系ちゃん。それ入れて置くとカードとかが汚くなるといけないから頂戴」
と台の奴で体を隠しながら手を差し出すカル。顔に怒りマークを一個付けながらひきっつった顔で笑う台。
「うちの!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
とうちはそれにでかい声で怒鳴る。それにガーンと言う文字を貼り付かせて青筋を立てた顔をするカル。カルは仕方なくズボンを穿き始める。
「では授業を始めますわよ!!テスト結果発表ですわ」
ときゃぴきゃぴはしゃいでぴょんと飛び跳ねて着地した頃には―みんな机を前に普通に椅子に座っていた。あれ?うち一番前の席・・・?うちが一位・・・!!ぱああああとなったら横の席には冷たい顔した奴の横顔があった・・・!!これはもしかしてうちだけが一位じゃない・・・。うちは下を向くと黒い感情が支配した。こいつなんてこの世からいなくなればいいのに・・・・!!ガタン!うちに何か横から倒れてこんできた。それはフラがうちの横に寄りかかってきた。え!!!!!!!!!!?これって電車の席でよくおこるその教室バージョン!!うちはえっとえっとどうしようちはいつの間にか黒い感情が一瞬で飛んで何故か赤くなって心臓がドキドキし始めた。
「おい。痴漢。嫌がってんぞ。聞いてんのか?」
とうちの後ろから声が聞こえたと思ったらうちの後ろは台でフラに話しかけていた。コイツうちの後ろが何か多くなってきてるなとタラリーンと冷や汗マークで引き攣った笑みで思わず笑ううち。手を少し丸めた感じで叩く教室中に響く様な拍手みたいにぱああんぱああんんと何回か鳴らすと
「キャラににあわねー事やってんな。気失ってんのか?」
と台がフラに向かって言う。え?そう言えば目だけでフラの方を見ているとそういえば目完全に閉じてる。もしかして死んでるんじゃないよね・・・?うちは顔が青くなってさっきと違う意味で心臓がドクドクいい始める。
「ケイチャンアソボ」
え?何?この機械音みたいな声。そっちの方を見るとどす黒い色をした。有り得ない程のでかい大きなぎょろとした目の下にもう二つでモリゾーみたいな細い目と全部で四個の目が有って体格はゲゲゲの鬼太郎に出てくるぬり壁の様で有り得ないぐらい横と縦に大きな口で無数の牙がひたすらあった。
「何だ。手前?」
こんな怪物か妖怪みたいな見た事もあるはずないだろうに平然とした感じで怪物に聞く台。その黒い生物はフラの右手を掴んで片手だけで自分の方に引き寄せ。お姫様抱っこをし始めた。
「阿保だ。野郎が怪物に姫的な扱い受けてやんの。くだんね。化物もっとクオリティー挙げた方がよくね?ギャグ顔してんぞ」
と言っていつもの様に悪役の様な笑みで馬鹿にする様に笑う台。なんかの誰かの冗談だと思っているようだ。それにつられて怪物の方を見て笑ううち。それにしてもフラぴくりとも動かんな?
「ケイチャンコレ食べていい?」
あ。ちょっと人間ぽく喋れる様になってる。キモイけどなんかほっとけない。
「ゲロ不味いぞソイツ」
とそれを楽しそうにそれを見て笑う台。うちもつられて笑って
「そんなんで良ければ食べていいよ」
とキャッキャッと嬉しくなって言ううち。
ブチブチぶうちいいいいいいいいいいいいいいいいいいいと凄い何かを引きちぎった音が響いた。その途端―それを見て教室中が凍りついた。
「何してやがる手前・・・!!!!!!!!!!」
と台の怒鳴り声に一瞬ショックで気を失いかけたのがこっちに引き戻させられる。うちはおそるおそるそっちを見るとフラを抱きかかえたままフラの腹の方の肉を引きちぎって飲み込む様にムシャムシャ食べていた。その時点でフラが起きたらしく自分の飛び散る血に一瞬驚愕の表情をみしたがまた冷たいあの目に戻ってその怪物の手を掴んでゴキンと凄い音を立ててへし折ったかと思うと白い機体がその黒い巨人を後ろから白い槍で突き立てた。
「それはうちが作ったうちの子なの!!!!!グワチェメグロを殺さないで!!!!」
うちは叫んでいた。台とフラが驚愕の表情を浮かべた気がした。その声と共にフランスの白い機体が消えた。ゴキンとフラの腕をへし折って背中から自分の腕で背中からフラの腹に貫通させた手をフラから抜かずそのまま手をぐちゃちゃと弄びながら
「系ちゃんがこうしていいって言ったんだ。全員」
ともう完全に人間の声でそれは言った。うちはもう完全に茫然自失でそれを見ていた。
「いい加減な事言うな。糞餓鬼」
とそいつを台が睨むと無数の鍵かっこがぐわっちょめぐろに突き刺さった。その一本を自分の体から抜きフラの腹にぶっ刺してぐるぐるかき混ぜ始めた。それに口から血を吐いてフラは気を失った。それを見た台はショックを受けたのかそれと合わせてぐわっちょめぐろに突き刺さっていた無数の鍵かっこも同時に消えていた。もうダメだ。うちが何もかも壊したんだ。
バキききいききい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!と何かをへし折った音が聞こえた。いつの間にか俯いて泣いてた顔を上に上げてその音が鳴った方を見る。するとカルが自分の左腕をぐわっちぇめぐろの口の中に突っこんでいた。ぐわっちぇめぐろはその途端大量の汗をかいて苦しそうに呻いてカルの左手を思いっきり引きちぎった。その血と共にカルとフラは投げ飛ばされた。そのフラをカルは無事な右手で自分の方に引き寄せて背中から落下した。
「お姉様!!!」
と泣いて妹が飛びついてきた。
それではっ!!と我に返った。この子はうちが守らなきゃ!!
「妹。泣かないで。大丈夫!うちが守る!!!!」
とうちは涙を腕で乱暴に拭いた。ぐわっちぇめぐろの方を見た。すると無数に生えていた葉がもう一本もなく血をどばどばと口から出ていて座り込んでいた。その教室の窓際の方を見ていた。その方向には壁にもたれて右腕をフラの腹にそっとあてているカルが居た。あれは傷を治しているんだ。大丈夫まだ二人とも生きている・・・!!みんな壊れてなんかいない・・・!!だがぐわっちえめぐろはゆっくり立ち上っていた。それはカルとフラの方を見て怒りの表情で見ているぐわっちぇめぐろはいきなりカルとフラの方向に向かって走り出した。それと同時にうちも走り出した。うちはカルとフラの前に庇うように両手を広げる。ぐわっちえめぐろが真直に迫る。
ザン!!!!と巨大な鍵かっこがブーメランの様に飛んできてぐわっちぇめぐろの胴体が横に真っ二つに裂けて床にびっしゃと転がった。その鍵かっこは教室の壁にガッシャーンと空間が割れる音がしたかと思うと教室全体がパッキーンと割れてボロボロ崩れ始めた。
「うううううううううううううううううううう!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
と雄たけびを上げた方向を見るとぐわっちえめぐろが二匹居た。もしかしてさっきフラを食べたからそれが移った?その一匹がうちに向かってやってくる。うちは両手を広げたまま下を向く。もうダメだ。何もやる気が起きない。死にたい・・・。もう学校辞めたい。うちは目から光が失った。
「系ちゃん!!いきな!!」
と後ろから腕を引っ張られたかと思うとそのまま窓の外にフっ飛ばされた。うちはなんとか窓の淵を掴んで下に落ち無い様にしていた。カルめ・・・!!うちを殺しにきたか。すると台が上から見下ろす様に立っていてしゃがんでその掴んで手を解いて
「出てけ。このくだらない世の中から」
と台が言ったのを最後にうちはどんどん暗闇の中に落下して気を失っていた。
× × ×
「助けて!!!!!!!むさん!!!!!!!!!!!!!」
とうちは叫んでいた。
「どうしたの・・・!!大丈夫じょん?」
と慌てた感じで明そうな元気そうな女の子が覗き込んでいた。
「そんなに元気な声が出せるなら安心じゃ」
ともう一人別の外国人の女の子がこっちを見て笑っていた。
「みんなは死んだの・・・・?」
うちは涙を下に垂らしながら聞いた。
「なにか怖い夢をみたんじゃな。可哀想にな」
とうちの涙を自分の指で拭き取りながらその子はちょっと悲し気に微笑む。うちはその子の顔をみたらわああああああああああああああああああああんと大声をあげて泣いた。ももう一人の語尾がじょんの子がうちの頭を優しく撫で始めた。
「珍しいな。学級委員二人が女の子一人を虐めてるよ」
と外国人の男の子達がからかうようにこの二人の女の子に言ってくる。
「違うじょん。失礼しちゃうじょん」
と言ってべーとしながら猫耳の様なヘアースタイルの髪の耳をひくひく動かしながら何処か楽しそうに言ってる。
「そうじゃ。余りにも可愛いから虐めているのじゃ。よくある話ではないか」
とじゃの子はポニテールだ。うちはそのポニーテールとその猫耳毛を同時に触ってみた。
『『え?』』
と同時に二人は驚いた顔でこっちを見ながら
「うちの・・・・」
とぽぇーとした表情で言った。
「へえええーーーーーーーーーーーー!!」
と二人ともサザエさんのマスオさんが驚いた感じに言った。
「でもうちもっとサラサラした毛を知ってるそいつの色素の薄い綺麗な髪に比べたらまだまだだね」
とテニスの王子様の越前リョーマ風に笑って言ってみた。それを見て一瞬うちをじっと見て止まってた様になっていたがフッと可笑しそうに笑ったかと思うと
「女の子は綺麗な髪の子多いからねん。負けちゃうのは仕方ないじょん」
とウインクして言ってくる猫耳の子。
「そうじゃ。仕方ないのじゃ。寧ろ少しでも良い髪と言って貰えて本望じゃ」
とこっちもウインクして言ってくる。何かこの子ら似ているなあ。凄く仲が良さそうだし。それにこのクラス全体がなんか明るく活気があってあたたかい・・・。それに男女合わせて28人ぐらいいる。なんかこんなに普通ぐらいに人がいるの久しぶりな気がする。うちはどっちかというと人付き合い苦手だから少人数の方がいいんだけど。それにこんなあたたかい雰囲気の場にうちみたいな心の汚い醜い子。不釣り合いだ。うちは顔を下におとした。
「その女の子友達でしょ?髪触る様な仲じょん」
と猫耳の子がむにゅ口をしながら聞いてきた。この子本当に猫みたい・・・・。うちはその子の髪の毛の猫耳を曲げる様に頭を撫ぜるがびょんと立つ猫耳毛。
「そいつ男。そして仲は悪い」
とうちはサラと言う。するとその子ら二人はざささあああああああああああああああと派手に床に同時に倒れた。
「ぎゃあああああああああああああああああああああああああ!!!!」
うちは二人が同時に倒れた事に悲鳴を上げた。うちは今まで座っていた椅子から降りて床に倒れこんでいる子に向かって声をかけた。
「大丈夫!!!死なないで!!」
とうちはパニックって叫んで言った。
『『男の子に負けた・・・』』
と同時に立ち上がってはもって言った。
「何だよ!!!ギャグで倒れこんでたのかよ!!アンタら二人が男だったら殴りかかっている所だよ!!」
とうちはぷりぷりしてちょっと怒って言った。
『『御免なさい』』
とどんよりして同時に謝る二人。
「いやそんなに落ち込まんでも」
とタラリンマークを顔にはりつかせて笑ううち。
「「怒ってないの?」」
と同時に心配そうな顔で聞いてくる二人。
「怒ってないよ。うち寛容だから」
うちは胸を張ってドヤ顔をするうち。
「「大好き」」
と両方からそれぞれに抱き着かれる。大好きなんて言われたの初めて・・・。
「はもっている時はじょんとかじゃとか付けないんだね」
思わずうちは笑みを浮かべた。二人は一瞬うちをじっと見て
「「その顔いいね」」
と二人は同時に笑った。うちはその顔を見て顔を赤くして思わず下を向いた。ここにいると初対面だって事を忘れるぐらいだった。だがそれ以上に不安で不安で堪らない事で心臓がドクドク言い始めた。
「あの・・・ここって・・・テストだよね・・・?」
うちは思わず聞いていた。うちの顔をじっと二人は見てきた。うちの心臓がドクドクと高鳴った。どの返事が返ってきたらうちの心臓は止んでくれるんだろう。
「ここはテスト無いじょん」
とむにゅ口をして微笑むむにゅ口の女の子。
「嘘・・・?学校にテストなんか無い所あんの?」
とうちは驚いて聞き返した。
「まあ。正しくはそやつの言っとる事は嘘じゃここもれっきとしたテストの中じゃ」
うちはそれを聞いて目をひぐらしのレナみたいに目をカッと見開いて
「うちが嘘嫌いな事知ってるよね?よね?」
うちは猫耳の子に顔を近ずけて詰め寄ると
「御免なさいじょん」
とその子は耳を無意識の内にしゅんとした感じに倒して謝った。この子はうちが嘘が好きな人はいないと思うが嘘をうちが嫌いな事を知らないそこはツッコまなかったそれははたしていい事なのか悪い事なのか解らない。
「うーむ君らうちに甘すぎるんじゃない?最後に注文の多い料理店みたいにうちを食べちゃうんじゃないの?」
とうちは今度はなんでやねんとツッコンで欲しくて言った。
「「なんでやねん」」
やった!!やったよ!!とうちは飛び跳ねた。後にどよーんとしてこの子らうちのお笑いに対しても甘いから何か疲れる。うちは思わずゲソとなった。
「ねえ。エロ本あげるね」
とうちはスカートのポッケを探っていた。あれ・・・?うちは心臓がドクドクいい始めた。
更に奥までひたすら探すがいくらゴソゴソゴソゴソゴソゴソゴソゴソゴソゴソゴソゴソと探っても―うちのカードが無い・・・・・・!!
「無い!!!!!!うちのカードが無いの!!!!無いの!!どうしよう!どうしよう!」
とうちは顔を青くして叫ぶ様にパニック泣きながら言っていた。
「大丈夫じょん」
と優しくうちの肩に手を置いて微笑んでむにゅ口をする猫耳。うちはカルがうちの手に肩を置いてその時カルの頬に傷を作った事を思い出す。あ。そういえばうちは髪に手を当ててあるものを探した。あっ・・・!!あったうちの鍵かっこうちは顔が思わずぱああああとなった。
「これ!!可愛いでしょ!!うちのヘアピンだよ・・・!!」
うちは思わず二人にその鍵かっこを指さして言ううち。
「それって鍵かっこでじょん?」
とうちに聞いてくる猫耳の言葉にうちはドキンとした。凄いこの子何で鍵かっこって事が解ったんだろ・・・?
「あのね。それよりエロ本」
とスカートをまたゴソゴソまたやり始めた。あ。あった。うちはエロイ同人誌ボーイズラブを出した。それは18禁とちゃんと書いてあった。
「「絵綺麗だね。何か絵が上手いから読みたいな」」
と二人は絵と言う単語を出してエロ本を読む事を肯定してきた。珍しいな女の子でこういうエロ本を教室で堂々と周りに沢山人がいるのに読もうとしているのに止めたり嫌そうな顔したり、気持ち悪そうな顔しないんだ。もしかしてこの二人は性格が良すぎて言いたくても言えないんじゃ、この笑顔も偽物で。そういう事をその同人誌の表紙を見ながらひたすら考えていたら、ページが勝手に捲れた。あれ・・・?すると猫耳がぽけーとした顔で同人誌を捲った。いよいよ捲りよった・・・!!この娘・・・!!うちは生唾を飲み込んだ。
最後まで読み終わった。
「「「絵綺麗だったね」」」
三人の声がはもっていた。その時うちはある事に気ずいて青ざめた。鍵かっこが一度も動かなかった。涙が勝手に出てきた。もしかしてあいつは死んだ―うちは糸が切れたマリオネットの様に机にガンと当てて顔だけ崩れ落ちた。
「お主の勘違いやもしれない。我に何泣いているのか話すのじゃ」
と真剣な落ち着いた声で言ってきた。うちはおそるおそる吐き気を堪えながらゆっくり顔をあげた。
「この鍵かっこ。エロイ事考えると動くの」
と泣きながら弱弱しくそう言った。二人は目が一瞬点になり冗談だと思ったのか笑い始めた。うちはそれを見てうわーーーんと大声をあげて泣き始めた。
「ごっ御免だじょん本当だったじょんか。信じるじょん」
と慌てて言いなおす猫耳。
「その鍵かっこが動かないのが何でそんなに悲しいのじゃ?」
うちはその子の問いにちょっと落ちつきを取り戻し
「これはある奴がエロイ事に反応する様にしたんだけど。これが動かないて事はそいつが死んだって事なんかなって思って・・・!!」
アイツは性格の悪いいつも意地の悪い事を言ってくる様な奴だ。それにあいつとはあんまり話した事が無くて関係も薄いて最後にうちを殺そうとしてきた。何でこんなに悲しいんだろう・・・。うちはしくしくしくしくしく涙が出て止まらなくなっていた。
「そんな設定してきた変態やめるのじゃと言いたいとこじゃがそんなに泣かれては言えないのじゃ」
と心配した顔をするポニーテール。
「大丈夫じょん。死んだと決定する根拠が無い。その動かない理由を一緒に探そうじょん」
と微笑む猫耳。うちはそれに泣き止む。
「ねえ。うちそいつと会って間も無くてしかも仲良い理由もないんだけど不自然というか厚かましいのかな・・?泣くなんて」
うちは影を落として俯いた。
「そんな事人を好きになるのに関係あるのかじゃ?」
とひどく神経な顔で真っ直ぐな目でみてきたので思わずそれにあたたかい涙が流れた。
「お主は泣いてばかりじゃな」
と微笑むポニテール。
「いいよ!どんどん泣いてじょん。泣くのは大切じょん」
とうちにウインクしてくる猫耳。
「コラ!我も泣くのが悪い事だと言ってないのじゃ。まるで本当に我が虐めているみたいではないか」
と猫耳に言うとあっかんべーとする猫耳。この二人本当に仲いいな。思わず可笑しくて笑顔になるうち。どうしてだろう。妬んでばかりのうちがどうしてこの二人が仲いいと思わず笑顔がこぼれてくるんだろう不思議な二人。ずっとここに居たいな。性格が歪んでいるあいつらなんかの事なんて忘れてさ。やってみようか。うちなら何でもできる。あいつらの事なんか忘れてやる・・・!!
「うちここに住んでいい?」
うちは真顔で聞く。
「「勿論」」
と二人は同時に笑顔ではもって言った。
「ねえでここのテストはどんなんなの・・・?」
うちはドキドキしながら聞いた。
「学校を創る事だじょん」
え?
「どういう事?」
何か解んないけどそれがテスト?
『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『実際にやってみよう』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』
とクラス全員の声がはもった。うちはずっと一人ぼっちでうちにしてはこんな大人数でしかも同時に話しかけられた事なかったのでうちは何ともいえない感覚になり何にも言えなくなった。クラスの人達は教室から次々出て行った。うちはそれを茫然とそれを見ていた。うちも言った方が良いのだろうか?するとすぐ戻ってきた。あれ?何の為に戻って来たの?するとまたみんな各自友達同士で話し始めた。
「え?どういう事テストやるんじゃないの・・・?」
何この人達・・?何か気持ち悪い・・・・!!うちはそれにはっ!!となった。今何でそんな事を思ってしまったのだろう。そう思われて辛かったのはうちなのに。うちは―よし!!と気合いを入れた。うちを受けていれてくれているこの人達全員をうちが守るんだ・・・!!いや正確には二人だけだけど。
「ううん。二人じゃないよみんなだじょん」
と猫耳が微笑んだ。うちはその顔に思わず見惚れて顔がぼっと赤くなって心臓のドキドキが止まらず下を向いた。まただ。普通の紙のテストは嫌で嫌で堪らないのにこの不思議なテストはうちの心臓をいい意味でも悪い意味でもドキドキさせる。それはこの教室のテストだけじゃない、そういえばアイツらと居た時もだった事を今実感させられた。うちは思わずそれに涙をこみあげてきそうになったがあれ猫耳なんでうちの考えている事解ったんだろう?うちは思わず猫耳を見た。すると相変らずむにゅ口をしていた。その顔を見たらどうでもよくなってきた。
「で。このテストって何をすれば勝ちなの?ひとまず猫耳を消せばいいの?このクラスのみんな敵だよね?」
うちは猫耳に向かって正反対の事を聞いたうち。さっき守ると言っときながら正反対の事を言い始めたうち。
「違うのじゃみんな味方じゃ。勝ちとか勝敗も無い。やる事と言えば楽しく話す事じゃな」
とふっと大人びた表情で笑うポニーテール。それとは対照的に幼い感じで
「話そ」
と言ってくるので、話すか・・・?うちいつも常に人に気持ち悪く思われているだとか常に人に気を遣ってばかりだったが―なんかこの二人となら話せる様な気がする。
「うちは互系。系ちゃんって呼んで。これ決定事項だから」
うちは胸を張って言った。
「「系ちゃん。よろしく」」
と二人ははもって言った。
「じゃうち話しとか得意じゃないから君ら話して」
うちは二人に丸投げした。
「「うん。解った」」
二人は気を悪くした素振りを見せずそう答えた。それから長い月日が流れた。
「じゃあ。今度は好きな人の話じゃ」
とポニテールが言い始めた。好きな人・・・?ヤバイな人生灰色の系ちゃんには好きな人の話なんてあろうはずが無い。
「うち限定で嫌いな人の話で」
とうちが話しをすり替えた。何故うち限定と言ったのかはこの二人は何となく嫌いな人なんかいなさそうだし、それにそういう話は嫌いそうだし、何よりもこの二人から人の悪口なんか聞きたくなかった。何があってもこの二人だけは誰の味方でもあって欲しかった。こんなうちにもこうやって笑顔で話してくれているのだから。この二人はうちの心の拠所だ。すると
『『『『じゃあ。言ってくる』』』』
と同時に四人のクラスの子が出て行った。いつもの様にとても上機嫌で元気のある声だった。
『『『いってらっしゃい』』』
うちと猫耳、ポニテはそれを笑顔で見送った。そしてすぐに三人の子が戻って来た。うちはそれを笑顔のまま見ながら初めて違和感を感じた。
「ねえ・・・・?今やっと気ずいたんだけど、いつも戻ってくる時行った時より一人減ってるよね・・・?」
するとポニテが笑って
「テストじゃからな。学校を創っておるのじゃ」
と平然と何も気にした素振りもなくいつも通りの顔で言った。
「それにみんなうち以外は28人居たのにもううちら合わせても6人しかいないよ・・・!!」
うちはパニくって叫ぶ様に言った。
「そうじゃな。実は系ちゃんがくるまでには28人より把握しきれない程の大人数だったのじゃが28人に減っていたのじゃ。そんな中系ちゃんがやって来て、その後は新入生誰も入ってこなんだのじゃ」
と平然と言ってきた。
「それってもしかしてうちの噂が流れてうちが嫌だから新入生が入ってこないんじゃ」
とうちは青ざめて言った。
「あはは。系ちゃんはお茶目じゃな。系ちゃん中心で世の中がまわっているのじゃな」
と悪戯っ子の様な顔で笑うポニテ。すると今気ずいたが猫耳が無表情で教室の外に出る扉の方を見ていた。猫耳にしては珍しいないつも笑ってるのに。
「猫耳どうしたの?」
とうちは何気なく猫耳に聞いていた。すると猫耳はびくっと!!一瞬なったかと思うとこっちを無表情で振り向いた。
「系ちゃん。あたいにも嫌いな人いるよ」
と何かを堪えているような顔で言った。え・・・?それってもしかして・・・?」
うちはその途端大量の冷や汗が出て来た。
「猫!!!!!!!!!!!!!」
とポニテが慌てて怒鳴っていた。うちはそれを青ざめて見ていた。するとすぐ笑顔に戻して
「にゃんてねじょん。冗談だじょん。系ちゃんが怖い話前に好きって言ってたからそれ風にしてみましたじょん」
と悪戯っぽく笑った。いつもの猫耳だ。うちは安堵した。
「それより系ちゃんの嫌いな人教えてくれじゃ」
とポニテもいつもの様に笑った。うちはそれにすっかり調子を取り戻して
「二人とも結構ダークだねえ。仕方ない。話してやろう」
とうちはふふんと偉そうに笑った。
「まずはいつも笑ってる変態野郎のカル。いつも何かいいタイミングにいてうちが助けてやっているというか世話してやってるというか、色々教えてやっているというかそのおかげで気苦労が多いというか最近会ったばかりなのに昔からいるような感覚の奴なんだけどだからもう居すぎて一緒に居たくない。ウザイから。それにあんだけ世話してやったのに最後に分かれる時うちを殺そうとしてきた。もう会わないからいいけど」
とうちは明るく話した。それを無言で見つめて二人は静かに聞いてきた。それをうちの話に興味を示していると思いうちは饒舌に更に話し始めた。
「後冷血人間の野郎が居ていつも冷たい顔をする奴で始めてうちに喋ってきたかと思ったらアリの子とか呼んできてそして自分自身にもなれてないとか偉そうな事言ってきて―」
ん・・・?それにいつもうちの事なんか無関心なのに何であの時はあんな敵意むきだしでそんな事言ってきたんだろう・・・?それにぐわっちぇめぐろの時もうちが殺さないでと言った時にフランスの機体が消えた―そう言えば最後に結局動かなかった。もう死んだかもしれない―
「系ちゃん。その子の事もしかして―」
とポニテがうちの顔を見て言ってきた。
「肝心の時弱い奴。もういない」
とうちは何かを考えない様に―そうだ。そうだ。悪い奴が特に居た。こいつならもっと楽しく話せる。
「それともう一人いるんだけど虐めっ子が特にうちに意地悪を常にしてきて―そう言えばあの漫画の時うちの表紙を見て一瞬表情がいつもと違う顔で見ていて漫画興味なさそうなのに何故かページ捲ってそう言えばうちの顔をみた時の表情が―それにあの時に笑った表情で何故か赤くなって心臓がドキドキしてそう言えばあいつもうちの良い意味で心臓をドキドキさせた一人―?んな訳無い―。でも何故最後うちに出て行けって殺そうとしてきて―嫌な奴だから当たり前の事なのに―何でこんなにも・・・!!
「系ちゃん。何で泣きながら怒ってるの・・・?もしかして―」
何でアイツらはどうでもいい奴らで性格が歪んでいて大嫌いな奴らでもう死んでてもいい奴らで―でも何で・・・?今でもうちの感情をこんなにも動かす・・・!!
『『系ちゃんその人達の事一番大好きなんだね』』
と猫耳とポニテがうちに向かって温かい笑顔を向ける。
「そんなの間違えてる・・・・!!アイツらは猫耳とポニテみたいに常に一緒に居てくれない!!奇跡的に仲良くなれたとしても最後には絶対疎遠になる・・・別れる事がもう決定事項なの・・・?もうあそこには戻りたくない・・!!ここにずっと居たいの・・・!!それともここに居ちゃダメなの・・・・!?」
うちは泣き叫んで言った。
「待ってくれじゃ。そんな事は一言も言っておらん。居たいならいつでもおれば良いのじゃ」
と微笑むポニテ。うちはそれに少し落ち着いて泣き止むが。その時猫耳が暗い影を落として俯いているのをうちは見逃さなかった。コイツらはうちに何か嘘を吐いている・・・!!テストだと言うのに人がどんどん減っていくし、やる事と言ったらただ楽しくお喋りをしているだけ、これではまるで放課だ。それに減っていった奴らは何故だか楽しそうだった。もしかして出ていった奴らが早い程高い順位に行けてるんじゃ・・・!!それをコイツら黙っていたんじゃ・・・!!酷いうちを陥れようと今まで黙っていたんだ。うちは黒い感情が流れたがもしかして猫耳のさっきのあの態度それを言ったらここに居られなくなるんじゃ・・・?でもその為にこれが最後のチャンスなのにそれをみすみす棒にふるのか・・・・!?嫌だ。そんなの嫌だ・・・!!
「ねえ。本当にここに居ればテストがいい点採れるというか成立するの・・・・?アンタら嘘を吐いているのは明らか何だよ・・・!!」
うちは不安を我慢できず怒鳴っていた。
「系ちゃん。大丈夫だじょん信じて」
と本当に心の底からそう思っている様に猫耳は微笑んで言った。がもうお前が一番信じられないんだよ・・・!!
「うち。寝る」
うちはわざと猫耳とポニテから遠い一番左の一番後ろの端っこの席に座って机に突っ伏して寝始めた。そしてすぐに猫耳とポニテの方を顔をあげてチラと見た。すると猫耳とポニテはこっちを見ていつもの様にこっちを見ていたのでふいと怒った顔をして横を向いた。そしてまたチラと見る。まだ微笑んで見ていたので
「チー!!この!!ストーカー共!!こっち見んな!!系ちゃん怒ってんだよ!!」
とクワ!!と席に座りながら食いかかる様な感じで猫耳とポニテに言った。
『『学級委員と系ちゃんって本当仲いいな』』
とクラスの男子二人がからかう様に言ってくる。
「あんたらも男二人でくっついている様に見えるけどボーイズラブなんじゃないの?」
うちは低い声で上目使いで睨んで男子二人に向かって言ってやった。
『『いや俺達今から行かないと行けないから』』
と凄く上機嫌な顔ではもって言った。うちはそれを黒い感情で見つめていた。糞コイツ
もテストにクリアできるんだ・・!!
『『じゃあ。言ってくる』』
と男子二人は爽やかな顔で外に出て行く。うちはわざと机に突っ伏して寝たフリをして無視した。こんな事は今回が初めてだった。いつもこの挨拶を言われるのも言うのも人に今まで疎外されていたうちにとっては無い事だったので初めてクラスの一員になれたみたいで生きがいみたいになっていたが、今はそれが嘘みたいに遠く感じるのだ。
『『行ってらっしゃい』』
猫耳とポニテは明るくいつもの様に生き生きとして返事を返していた。何がそんなに楽しいんだこいつらは・・・!!うちは机に突っ伏したままそう思った。だがある事を気になってバッと勢いよく顔をあげてアイツら出て行った方の出口を見た。そしたら男子一人だけ戻ってきた。やっぱり今回も一人減っている・・・!!一人戻ってくるという事は出て行く時は二人以上じゃないとダメな訳でそしたらもう何をやっているのか聞く最後のチャンスなんじゃ・・・!!とじっと話す相手がいなくなったのか猫耳とポニテに混じってきゃきゃと楽しそうに笑いあっている男子生徒を見て思った。
「ん?珍しいな。系ちゃんもこっちこねえの?」
と不思議そうに男子生徒が聞いてくるがそれにバっと机に突っ伏して顔を隠して寝たふりをし始めた。あの野郎・・!!その場はうちの位置なのに・・・!!普段なら話しかけてくれたと思いぱああと顔が明るくなるが今回はそれが堪らなく悔しかった。
「駄目だじょん。系ちゃんは好きな人が三人もいるからアンタとは付き合うのは無理じょん」
と顔は見えないから解らないがむにゅ口で微笑んで言ってるに違いない。
「ええっ!?すげえな男三人と付き合ってんのかよ!?なら俺と別に付き合っても一人ぐらい変わらなくね?」
と二人に聞いている男子生徒の声が聞えてきてうちは思わずそれに顔が赤くなるのが解る。
「残念じゃが系ちゃんにはお主じゃ役不足じゃ」
とからかう様に言うポニテ。
「なんて。系ちゃん可愛いけど幼いから俺もっと大人っぽい子好きだから」
と笑って言う男子。うちは幼くない・・・!!大人っぽい・・・!!
その会話から間もなく経ってやっとその時がきた。
『『じゃあ行ってくる』』
と言って猫耳と男子生徒が爽やかに手を挙げて挨拶をポニテとうちに向かって言う。心臓がドクドクいう。今が最後のチャンスだ・・・!!言うんだ!!言え・・・!!
「ちょっと待って!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
とうちは叫んでいた。
『『どうしたの?』』
と相変らず笑顔で二人はもって言う猫耳と男子生徒。うちはそれにプレッシャーに押し潰されそうになった。心臓がドクドクいい始める。しーんと静まりかえった教室。こんな事初めての事だ。だがそれを気にした素振りを見せずじっとこっちを見て微笑んでうちの方を見てくる三人。うちはそれに耐えれなくなって思わずぎゅっと目を瞑るが―目をいきなり開けてキッと猫耳と男子生徒の方を見つめて
「猫耳は戻って来るよね?」
うちは凄く気になった事を聞いていた。うちは心臓がドクドクいっていた。それを暫く猫耳にしては今までには無い表情でじっと真剣な表情で見つめていた。それからいつもの表情を緩くして笑って
「きゃははは。系ちゃん変じょん。あたいは戻ってくるに決まってるじょん」
と可笑しそうに笑った。
「そうだよね。そうに決まってるよね。猫耳とポニテが学級委員で主役でこの男子の子はモブだもんね」
とうちはそう言って安堵していた。あれ?あんだけ憎くてたまらなくて今でも憎いのに何でこんなに安心するんだろう・・・?
「系ちゃん。モブとは本人の目の前で酷な事を言いおるのじゃ。それに我々は主役には訳不足じゃ」
と可笑しそうに笑うポニテ。なら誰が主役だというのだ。
「振られた」
とさっきの男子生徒はそれに気にした素振りを見せず可笑しそうに笑っていた。うちはそれを見て本当にこのクラスの連中って―うちはそれに泣き笑いの表情に一瞬なったがそれをすぐ崩して
「フン!うちの事好みじゃないって言った」
と口を尖らしてプイと冗談ぽく言ってみた。
「ポニテが居なかったら系ちゃんが一番好きかも」
とさらりとなに気ない様な感じでそう言った。うちはそれに思わずドキリとした。こいつ今ポニテに告白した。こんなに人って気軽に告白って出来るもんなんだ。うちには一生関わりのない感情だがいいな。こうやって誰かを好きって言える感情は。
「お主までポニテと言いだすか。まあ。いいが。それより何を言っておる。お主は男が好みじゃろ」
と悪戯っぽく笑うポニテ。え・・・?今さらりとこの子の愛の告白をかわした?ポニテこの子を振ったの・・・?本当にそんな軽くでいいの・・・?
「そっか。解ってたけど」
それに振られたにも関わらず眩しい笑顔でポニテの方を見てその男子生徒は笑っていた。このクラスにはしっかりとした見えない何か絆の様なものがあるそれが何かは解らないが。それに何か重大な抱えている事も今三人の顔を見て解った。うちはそれを何とも言えない気持ちでみていた。うちはそれを見て何故か心が騒めいた。何でだろう。いいもんを見せられているのに何でこんなに不安な気持ちになるのだろう・・・。そうこうしている内に
『『行ってくる』』
と猫耳とその最後の男子生徒は爽やかな笑顔でいつもの様にはもって教室を後にした。しまった。聞けなかった・・・。思わず猫耳の事が気になって聞くのを忘れてしまった・・・。
うちは思わずずーんと沈んだ。でもすぐ戻って来るけど猫耳が教室に居ないの初めてだな。
「やっと二人きりになれたね」
うちはにししと悪戯ぽくポニテに笑う。ふふん。猫耳め。うちをこんなに苦しめている罰じゃ・・・!!一瞬でもポニテの事一人占めしてやる。
「ふふふ。そうじゃな」
と男性も女性をも虜にするそんな顔で笑う。それにうちは赤くなって思わず下をみる。
「コラ!!ちょっとは嫌がれ!!」
うちは口を尖らしてプイと横をみる。するとポニテが無表情で教室の出口を見て
「変じゃな。猫が戻ってこぬのじゃ」
とぽつりと言った。うちはそれに不安で心臓がドクドクし始めた。
「我がちょっと廊下に様子を見て来るのじゃ。系ちゃんはすまぬがここにいてくれ」
うちは頷いた。シーンと静まりかえった教室。とうとう一人になっちゃった。うちは近くにあった机と椅子を静かに見つめた。うちはおもむろにその席に座る。うちは静かに座ったまま目を瞑る。そう言えばうち一回もこの教室から出た事無かったな。それに教室の中からじゃ外の音とか何も聞こえない。うちは目を開く。よし・・・!!外に出て見よう!!うちは教室の出口の扉の持ちての窪みに触れる。ポニテはここに居てと始めてうちにお願いをした。それをあっさり破る様な事をしていいのか・・・?だがうちはもう現実から逃げて居られない・・・!!うちは扉をガラララと勢いよく開けた。すると以外にも普通の廊下―?ん?隣りに教室がある―?あるにはあるが見えているのが一つだけ・・!?それ以外は奥行きが遠すぎるのかそれ以外は見えて無かった。それに隣の教室にもかなりの間隔があり、下には谷底の様に深くこの教室とその隣の教室を繋ぐのは真っ直ぐに伸びている光で出来ているかのような鎖だった。うちはその鎖に触れるが手がそれにすり抜けた。あれ?触れられない?これ何で出来ているの?光・・・?いや触れた時解ったうちはこれを知っている・・・?系だ。これじゃあ前には進めそうには無い。うちは後ろを振り返った。するとうちらの教室のちょっと行った所に壁があり、そこに猫耳とポニテが居て猫耳は壁の方に顔を向けて崩れ落ちるかのように床に座り込んでいてその背中をポニテが擦っていた。うちはそれを見て衝撃を受けた。猫耳が泣いてる・・・・?何でいつも笑ってて泣く様な子じゃないのに・・・?何で・・・?
「もうやだよ・・・!!もう怯えて暮らすのは・・・!!」
と猫が泣き叫んでいた。え・・・?いつも楽しそうに笑ってたじゃん。もしかしてそれを隠して笑っていたのか・・・?うちに悟られず。そう言えばクラスのみんなも豪く普通じゃないぐらいに明るかったけどそれって不安を隠そうとしていたから・・・?うちは猫耳の方に急いで走って行って猫耳に飛びついた。
「系ちゃん・・・?」
それを不思議そうに見ていた。
「うちに話して・・・!!うちの所為で泣いてるんでしょ・・・?うちにこのクラスから出て行ってほしい事もそれにうちの事大嫌いな事も勿論知ってる・・・!!でもうちは猫耳が悲しくて泣いているのが嫌なの・・・!!うちが猫とポニテを守りたいの・・・!!それともう遅いかもしれないけどクラスのみんなも・・・!!大好きだから・・・!!うちは猫の顔を見ながら勝手に涙が流れた。
「何言ってんの系ちゃん・・・?」
と泣き止んでこっちを不思議そうに見ていた。
「お姉様そいつらに何か価値をお求めでしたらそんな必要ありませんわ」
と何処か楽し気な様子のこの声は―妹の声だった。その声が聞こえた途端―
ドッカーーーーーーーーーーーーーーーー―ン壁が粉々に砕けた。すると壁を形作っていた系で出来た幾重にも重なった鎖もその衝撃で音もなく消滅した。
「ごきげんよう。お姉様」
と蕩ける様な笑みで現れたのは妹だった。
「妹!!!無事だったんだ・・・!!」
とうちは思わず妹にこっちから飛びつこうと―それを猫耳が力ずよく抱き着いて止めた。
「系ちゃん行っちゃ駄目・・・!!」
猫耳―?するとガシ!!とポニテが緊迫した顔でうちの腕を掴んだ。そしてうちの腕を引っ張って急いで教室に駆け込んだ。
「ねえ。あの子は大丈夫だよ。いい子だよ。こんなうちの事を好いてくれてるみたいだし・・・」
とうちは青い顔している猫を安心がさせたいが為に笑って言った。
「すぐそうやっていい子って言って人を信用しちゃダメ・・・!!そうやってすぐに好きなのを現してくる人が必ずしもいい子だとは限らない・・・!!」
と猫耳は取り乱して叫ぶ様に言った。
「コラ。猫。我々が言ったのじゃ。関係性が薄くてもそんなの関係無いと言う事はそれに系ちゃんのそれがいい所だよ」
と微笑んでポニテは言った。
「そんなの解ってるよ・・・!!だから今までこの子を守ってたんだもん・・・!!でもここでこの子を殺されたら今まであたい達がやってきた事が水の泡でしょ・・・!!」
と猫耳は泣き叫んで言った。
「泣くな。系ちゃんが怖がる。それにそんな暇は無い」
と猫耳を諭す様にポニテが言った。すると扉がドンドンドンドンドンドンドンと勢いよく扉が壊れそうな勢いで何回も揺れた。それを見て猫耳は泣くの止めてうちの方を見て
「系ちゃん。系ちゃんを勘違いさせちゃってたみたいだけどあたいは実はそんなにいい奴じゃなくてずっとあいつ―系ちゃんが妹だって言っていた奴がずっと大嫌いだったの。系ちゃんがあたいらの事いい子って言ってくれてたから失望させたくなかったけど本当のあたいらの事を系ちゃんには解って欲しいから―系ちゃんの事大好きだから」
うちはそれに何も言えなくなった。
『『系ちゃん。その頭にヘアピンとして付けている鍵かっこがあれば系ちゃんは消えずに生き延びれる』』
と二人ははもって微笑んだ。何で系ちゃんはという限定したものいいで言うんだ・・・!!
「何で・・・!?猫耳もポニテも普通に生きるんだ・・・!!うちと一緒に・・・!!居てくれるって言ったじゃん・・・!!」
とうちは動揺して叫んで言った。
『『ここに居て我々と一緒に消える方がいいの?』』
と二人はもって言ってくる言葉に絶句して何にも言えなくなった。
『『今なら系ちゃんだけなら我々が消えれば、系ちゃんが持っている鍵かっこがあればそれで系ちゃんの行きたい所にそれをかざせばそこに行ける…!!』』
うちはそれに勝手にぽとぽと涙が出てきて
「嫌だよ・・・!!もう会えないのは・・・!!」
とうちは泣き叫んだ。
『『でも系ちゃんは生きたいんでしょ?』』
二人は揃っていつもの様に微笑んで言った。うちはそれに何も言えなくなった。うちは臆病だからだ。こいつらを守ると言っときながら―死ぬのは嫌なんだ・・・!!
「ねえ妹が何か二人を消そうとしているならうちが交渉してみる・・・!!」
うちは思い切って教室の扉を勢いよく開けた。
キーーーーーーーーーーーーーーーー---------------------ん何が力がぶつかる凄い音がした。その途端うちら事教室をそれが焼いた。うち死んだんだ。もっと生きたかった・・・!!もう一度アイツらに会いたかった・・・!!その途端何か光のものが―
ブシューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!とうちらを包み込んだ。うちらまだ生きてる・・・!!うちと猫耳とポニテの中心源にイタリアのカードが凄い光を発していた。居たんだ・・・!!イタリア・・・!!うちに笑顔が戻った。何か実はコイツの事おそがいと思っていたが今はこんなに愛おしい。がそれより今解ったのがこのイタリアのカードがバリアみたいになっていて力を受け止めている所為かカードがボロボロに砕けてきた・・・!!嘘・・・!!あんなに強かったのに・・・!!
『『系ちゃん、今はこれが守ってくれているうちに系ちゃんを送る…!!』』
と猫耳がポニテの手を強く握ると
『『連鎖』』
とはもって二人が言うと猫が激しい光となって弾けて消えるとその光はポニテにぶつかってポニテ自身が光となって弾けてその光がうちに勢いよくぶつかってきた。するとうちはその光で空中を飛んでいた。この光以外は真っ黒だった。うちは茫然としてその中でも泣いていた。そうか・・・!!今まで居たクラスの教室のみんなは連鎖だったんだ。だから消えていなくなったんだ・・・!!でも妹がうちらを殺そうとしてたんならもしかしてこの前の時オーちゃんが居なくて代わりにあの妹が居たのは・・!!オーちゃんが妹に殺されたんじゃ・・・!!うちは勝手に涙が流れた。あれ・・?オーちゃんが死んで何でこんなにも悲しいんだろう。怒ってばかりで常に喋り方が極道なのに・・・?そうかあの喋り方も本当に憎くての喋り方じゃなくてどこか愛のあるのだと無意識と感じていてオーちゃんと居て楽しかったんだ・・・!!うちは温かい涙が流れた。いつまでも泣いてばかりは居られない・・・!!うちはやるんだ・・・!!うちは頭にヘアピン代わりに付けていた鍵かっこを手に持つ。
「この妹が・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!!!!!!!!!!!!!!!」
とうちは叫びながら思いっきり空中に投げつけて怒りをそこにぶつけていた。その途端鍵かっこがぶつかった辺りから
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!と光が暗闇を飲み込んで言った。するとここは―学校の屋上だった。その途端目に映ったのは、冷たい顔をした台とフラだった・・・!!生きてたんだ・・・!!うちは思わず笑顔が零れ涙が次から次へと溢れてきた。それを見て台とフラは驚いた表情をしてただただこっちを見ていた。そしてキョロキョロ辺りを見回すがカルが居ない・・・!!もしかして死んだ。うちが殺した―うちはその途端屋上の地面に崩れ落ちた。
「大丈夫。お姉様ももうすぐそっちに逝けますわ」
とドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー―んと屋上ごとうちらを破壊した。一瞬で自分らが砕けちるのが解った。折角猫耳とポニテが命を賭して助けてくれたのにそれを無駄にして、水の泡みたいにすんなり砕け散った。するとピキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキと全体が氷つく様なそんな音がした。あれ?うち死んだはずなのに何で・・・・?こんな事が自覚出来るんだ・・・!!するとその瞬間―
ガッシャン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!と学校の屋上の空間全体を覆っていた氷全体が割れたら学校の屋上も自分も―うちは自分の手を見て驚いた。
「再生している・・・!!」
すると空間全体が透き通った水色の光の様な系がフラの背中に巨大な氷の様なのが羽の様に生えていてそれらがうちと台とフラとうちと繋がっていたのが今消滅した。フラが空間全体とうちらを再生させた・・・?
「残酷ですわ。二度死ぬ事になるなんて」
とどこか楽しそうな笑みを浮かべて出て来たのは妹だった。それを見てうちはぞくと寒気を感じた。
「妹!!!!!!!!!!!アンタは最近出て来た新キャラのはず・・・!!なのにうちらはアンタに恨まれる覚えはないよ・・・!!」
とうちは必死に恐怖を誤魔化そうと妹に叫んだ。
「何おっしゃっていますの?私は最初か居ましたわ」
と口だけで妹は笑った。この無機質な感じどこかで感じた事がある・・・!?
「探偵系ちゃん証明…!!」
とうちは叫ぶとうちは探偵バージョンの服に変わった。そしてうちの羽に神経細胞の様な系が広がるそれの系が妹に向けても繋がろうとうちの系が妹の方にも広がり繋がる直前でそれを妹がパシンと手で払いのけた。
「お姉様探偵でしょご自分で考えなさいな」
とまた楽しそうに燥ぐ様に言った。すると跳ねのけた系を台が手で掴んだ。何で系を手で掴めるんだろう・・・?だがその瞬間にうちの系を通じて台の系が跳ね返ってくる。うちはその瞬間目を見開く―うちはわなわな震えて
「あの時の第一回目のテスト―死のテストなの・・・・・・・・・・・・・・・・!?」
とうちは言った。
「あれやっと解りましたの?」
と可憐な笑顔をうちに向ける妹。
「何であなたはあの時死んだはず・・・?」
あれ?妹、今変な事言わなかった第一回ってうちらが受けているのは最後のテストじゃ・・・!!
「何言ってますの?私は第一回目のテストですわよ」
と微笑んだ。その時フラッシュバックした。そうだ。あの時の歌姫はそういえば、第一回目のテストの英雄の一人、通り名が『始まりの歌姫』、テレビでやっていた。「生きて帰ってこれて良かったです」と言う発言は有名だ。そしてオラちゃんはあまりの強すぎる事から他の受験者を寄り付けなかったと有名な最年少の『一人だけの天才』、そして猫耳とポニテは『連鎖の姫君達』それぞれ別のテストだ。だから時間軸が違う筈それが何で最後のテストを受けていたうちらと繋がっていたんだ?それよりうちは過去のテスト即ち―過去と繋がっていた―?
「そんなに推理する必要ありませんわだってお姉様はこれから死ぬのですから必要ないでしょう?」
と微笑んでその時うちの系を一つ掴んだ。あれいつの間に・・・?それをぐっしゃと握り潰した。その途端うちの体全体に日々が―
ドン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!と何かを打ち抜いた音が響いた。その瞬間妹が爆発して消滅した。
「今の何ですの・・・?」
と死んだはずの妹がさっきな不敵な笑いとは違う恐怖の表情で手を見て震えていた。
「手前まだ気ずいてなかったのか?偽りのラスボス。あれ見やがれ」
と台が憎々し気に指だけで指し示す。するとそこには―人間では有り得ないぐらいの巨大の空間全体がその弓になっている系で出来た弓矢をこっちに感情の無い顔で向けていたカルが居た。うちは自分も傷一つ付いてない体に戻っていた事より―
「カル・・・・!!!!!!!!!!!」
うちは嬉しい悲鳴を上げていた。だがなんかいつもと違ってなんか感情が無いみたいな―うちの心臓がなぜだかドクドク言い始める。
「もう君は死んでる。その可能性を先に見せた」
その感情がない顔で淡々とした感じでカルは言った。それに対して恐怖の表情でカルを見て震えていた。うちもそれを見て嫌な予感がした。
「系ちゃん。探偵証明!!!!!!!!!!!!」
うちは叫んだ。探偵の衣装に一瞬で代わりうちの系がカルの方に突き刺さる。避けれるのに避けなかったそんな感じがした。それすらももうカルにとってはもうどうでもいいくらいの―うちは心臓がドクドク言い始めた。
「カルはうちらの最後のテストの時のビンゴの時もうフラがクリアする前に全部を捕っていた・・・。それをうちらが気ずかなかった。それはこの最後のテスト自身も惑わした。それは長押しスイッチ。物事を先延ばしに出来る系をカルが使える・・・」
うちはおそるおそるカルの方に指を指して
「そしてカルは過去系自身」
それで全部のテストを全てあのドン!!!と言う射抜いた音が時々聞こてた。カルは全てのテストをもう手に入れていてバラバラだったテストをあの弓矢で撃ってドンと一つのテスト―単体にした。
「それでカルは単体系で」
そして―
「この世界の全部全系より更に先をいく限定されない系」
とうちはもう完全に疲労で下を向いていた。もうこれ以上言えない・・・!!歌姫が死んだはずなのに生きてたのは―このテスト全部を過去系で繋いでそれを一つにした為、生きている系が流れて死んだはずの系が生き始めた。そううちらは系自身だったのだ・・・!!それを曖昧に生きてた何故・・・?それで未来系自身で客体で終わり自身の系の台で区切りをつけ範囲を限定して一つにする布石をカルが作った。それを呼び寄せたのが総体自身であるフラ、主体であるリーダー的な系である系である為うちらはそれに逆らえない為に自然とそこに集められる。それに現在系で現在に戻す事が出来る為先程の氷の時も。
「歌姫を助ける為に犯人になったんだね」
うちは悲しくてカルの無感動の顔を見て言った。感情の無い顔。そうだ。もう世界はカルの手中にもうあるんだ。生かすも殺すももう決定している事なんだ。うちの顔を無感動の顔で見るカル。その時にうちは倒れた。妹に系を食いつぶされていた。それを台とフラは驚愕の表情で見ていた。うちは死んだ。死んだのに何故そんな事が解るんだ・・・!!
「お前に懐いてただろ!!!それを・・・!!今まで止まってたのも今の系を見てた顔も本当はまだ感情があるんじゃないのかこの無価値野郎!!!」
と台が激昂してカルに向かって言う。ああ。この子はあの時の子だ。本当はいい子なんだ。
「知ってた?系ちゃんは台君とフラ君と仲良くなろう必死だったんだ」
それを聞いて台とフラはちょっと悲しそうな顔でお互いを見つめていた。
「まだやれる」
と不敵な笑いで立ち上がったのはうちだった。え・・・?何でうちが・・・?
「初めましてじゃないけどな常に居たしな」
と不敵な笑いで言ううち。もしかして・・・?
「俺は無意識を通り越した枠無し無系だ」
とそれに驚愕の表情を浮かべて見ているフラと台。それに無感動の瞳でそれを見つめるカル。
「アンタの目的はこの曖昧になっている人間だと思い込んでいる俺らを自覚させ本当の系にする事そうすれば死という概念がなくなるからな。でもアンタ甘いよ。もう出来てるのにそれを俺らに選ばせてるんだ。系も好きになってたんだアンタは。躊躇してたら本当に好きな奴は守れない」
と不敵な笑いで言う―これは―
「だから俺この最後のテスト自身になってた。そして系を守れる様に最初から仕組んであったんだ。ほらアンタらのカードに書いてあった、まずはフランスは一番になる事、そして台は悪役になる事、そしてカルは人間に成る事―」
と不敵な笑いを残してそして最後に奴は言った。
「じゃあな。これで終わりだ」
と不敵な笑いをした途端にその言葉自身が鍵になっているのかうちらは飛ばされた系となってその時に「勝手に殺すなちび」と言ったオーちゃんの声も聞こえた気がした。それで道が見えた。そうかオーちゃんはうちらの道自身の道徳系だ。そしてそれを無数の鎖を通っていく。ああクラスのみんなはこの時の為の鎖になってくれてたんだ。そして最後の系は無限系の兄弟の長兄の能力の全てを二番に押しやる事が出来る能力で今ここに引き寄せられた。そして最後に
「じゃあな。系」
と言うアイツの声―むさん・・・・!!!!!!!でもありもう名前も忘れてしまった小学校のドイツ人の名前を呼んだ。
× × ×
「じゃあな。元気だろうけど元気で」
と台が笑う。
「系ちゃんは元気だけどかよわい!!」
とうちは口を尖らせる。それを見て初めて可笑しそうにフラが笑ったので
「浮気すんなよ」
とうちは真顔で言うと
「そちらもな」
と笑った。じゃあなと言ってフラと台とはそれぞれ別々の方向に歩き出した。うちは忘れてた事を叫んだ。
「兄ちゃんが末っ子は可愛いって言ってたぞ・・・!!だから色々自信持てーーー!!」
はうちは大声でフラに向かって大声で叫んだ。それに驚いて振り返って温かい笑みをうちに向けて
「私はフレス・レルーだ」
と言ってまた歩き出した。すると今度は台が振り返って
「おいコラ!!カル!!お前系に変な事したらぶっ殺すぞ全体的な意味で!!」
とうちの隣にいるカルに向かって怒鳴った。それを無表情にでみつめて解ったと言う意味か手をあげる。うちはみんなに感情が伝わる系だった。それが嫌でうちの心は壊れた。がそれを曖昧にし、正体を解からなくする正体自身の正体になった。そして分散されたうちの感情でも他の人みたいに相手に伝わらない様にする為にうちの中を第三者自身に伝わってしまったうちの感情を台自身が外に持っていき、そして総体であるフラ自身が主なうちが外に漏れてしまっている感情を外に持っていく事でうちが普通に生きて居られる様にしてくれたんだ。あのドイツは。台とフラは常に遠くにいるけど関係は常に共にある大切な悪友的存在だ。
「本当に行かなくていいの?」
とカルはどうでも良さそうにうちに聞いた。こいつはなんだかんだ言って全員が死ぬしかなかったテストを全員が生き残れる様にしたんだ。本当はこいつは最初から―
「だってうちはみんなからカルが悪さしないように監督するという重大な任務を預かったんだから行かないもん」
うちはそうやってカルの頬の傷を舐める。その舐められている方の目を閉じる。こいつは全部になっていくうちに感情をなくしていったんだ。
「おお。何か今感情が戻ってきたかあ」
とうちは今度は頭で傷をスリスリし始めた。
× × ×
「知っている。この人達伝説の系が歩いた道、行動、出来事、生きた日々が魔法陣になってそれが今までそれを破れる系が今までないんだって。「私は自分が無い四人組の陣系。早く使える様になりたいなあ」
と女の子がちょっと拗ねて言った。すると隣に幼馴染の男の子が笑っていた。うちはそれを見て良かった。未来の子も笑ってる。
自分が無い カイ @akike3
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