2019/7/4 夜の続き


2019/7/4 夜の続き



「言いたいことは言うべきです。」

という言葉を受け取り、確かにそうだよなぁなんて思ったから臆せずにもう少し話します。




苦しくて仕方がなかった夜、

明日という朝が恐ろしくて仕方がなかった夜、

眠れなかった夜や涙が止まらなかった夜、

逃げ出したくて仕方がなかった夜、

全て無くなってしまえばいいと嘆いた夜、

とにかく救われたいと縋った夜、

それを声に出せなかった夜、

心の叫びを心の中でしか響かせられなかった夜、

その言葉を浄化出来なかった夜、

その全てを降り続ける雨の音でかき消された夜、


いろんな夜を過ごしてきて、

それは今もあまり変わらなくて、

でもいつかは終わりがくるわけで、

その分新しく始まっていくわけで

新しく始めるために終わらせる夜もあるはずで



いつか…いつか迎えるだろう未来の夜に

あんな夜もあったなと

懐かしく思える夜が来るのかな?

これまでの夜と今日この夜を浄化して、

そこで蹲って動けないでいる情けない自分に

ざまあみろって言える未来の夜が来るのかな?

なんて思いながら聴いていた。



自分自身に光を見つけることはなかなか難しいけれど

手を伸ばせば触れられるくらいの距離で

言葉と音楽を届けてくれるその姿が私にとっての光だと思えた。

そして届けられたものたちは私に寄り添い、私の内に浸透し、心の内から背中を押してくれる。



救われる夜も確かにある。

報われる夜も確かにある。

笑える夜も確かにある。



だから私はこの夜を終わらせる。

新しく始める為に。

明日の朝が恐ろしい気持ちは消えないけど、そんな自分に「ざまあみろ、それでも進んでやる」って言ってやるんだ。








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