第3話 ライトノベル(らのべ)日記 より 『いつかりゅうになるひまで』

ライトノベルらのべ日記


○月◆日 いつか竜になる日まで



夢を見た。

↑前もなんか、そんなこと言った気がするけどね(笑)


ドラゴンになった夢だ。なんでこんなことになったか、よく判らないが昔の記憶の整理を寝ながらやっていたのかな?


そんな映像見たことがあるし(笑)

でも、本当にわからないのは…、


「おい!!○○なのか!?

なんでオレの夢の中にいるんだよ!!

なんでドラゴンになってんだ!!」

…ここがかずまの夢の中らしいっていうこと。



月明かりの下、手を振り回して大声でわめいているかずま(笑)


「オイっ、返事しろ!!

話、続けてくんなきゃわかんねーだろうが!!」かずま、動揺してちょっとパニックだな(笑)

まあ、当たり前だけど。


しかし、

かずま、ちっさ(笑)小人みたい。

いや、デカいの自分なんだけどさ(苦笑)

「なんでおまえと同じ見てるのか解らないし、(ドラゴンから)戻り方も知らない」っていうか、戻れるのか?


「まあいんじゃない(笑)

ってゆうか起きれば戻れるだろ〜」

ごろんと横になって尻尾を振ってみる。

お〜、しっぽ動かす感触、おもしろい♪

狐や猫又もこんな感じなのかな(笑)


「おまえ、やる気ね〜な」かずまに呆れられる。

「起き上がっていると、お前と目が合わないんだよ。かずま小さいから(笑)」

「おまえがデカいんだ!!」たしかにな(笑)

T.レックスくらいかな?自分の身体からだ


「(学校の)旅行で行ったとこのロボレックスくらいか?」かずまがそんなこと言ってる。意見の一致(笑)気が合うな、かずま♪


博物館にあった電動のT.レックス、実物大の動く模型。今の自分はあんなものサイズだってことだな。

デカくなってドラゴン体験なんて、そう出来ることじゃないし、まあ楽しもう(笑)


TRPGセッションで生かせるかな?この経験(苦笑)



ドラゴンになった青年か。

昔見たレンタルのビデオ(笑)←テープのことだ。そんな時代に見たお話(笑)、それにあった『フライト オブ ドラゴン』っていうタイトルの(副題が『ドラゴンになった青年』、だったと思う)海外アニメ。?、海外だよな?イマイチはっきりしない。

それの事でも考えててこの夢をみたかな〜?

そんなはっきりしないお話の記憶整理なのに、夢でドラゴンになるなんて、説得力ないか(苦笑)

そのお話での飛行するドラゴンの設定。

水素を発生させる鉱物とか(草だったかな?なんだか忘れたが)を食べて、体内に水素を貯めてその浮力で空に浮かび←飛行船だな(笑)、

下に降りる時は、火を吐いて水素を燃焼させて浮力を落とす。

主人公がそんな科学的な解説をしてた(笑)

お話自体は覚えてないけど、↑の設定はおもしろかったな(笑)


でも自分がなったドラゴンは水素で浮くやつじゃないみたいだ。

普通に飛ぶやつ。念じれば飛べるかな?夢だから(笑)



夢なら何でもできるかな?って念じると、ステータス画面らしきモニターが出る。


なんか名前と能力値らしき項目がでるけど、比較するものが無いから、強さが判らん(苦笑)

下の方にログアウトらしいボタンがあるから、前足で押してみる。


〈ログアウトしますか? YES or NO〉メッセージきた〜(笑)


NOを押した。

「なんでNOなんだよっ!!

○○、ここから出てげよ!!」

おれのステータスを覗き込んでたかずま、こちらの選択に若干キレ気味(笑)


「まあ落ち着けって(笑)

ドラゴンの能力、気にならないか、かずま?それに、お前はステータスひらけないの?」


「……開けない」しばらく目をつむって念じてたかずま、そう言ってきた。

残念。比較対象ができると思ったのに(笑)


ドラゴンって、背中に翼があるんだから飛べるよな?


「かずま乗ってみろよ、一緒に飛ぼう!!

景色すごいぞ。きっと♪」

あ、でも上手く飛べるか練習が先か。

間違って空からかずま落っことしたり、

一緒に墜落して、かずま潰したら悪いから(笑)


ちょっと飛ぶ練習してみる。「かずま、待ってて」

立派な翼、でっかいこうもり傘みたいな骨組みのやつが背中にくっついている。

意識したら動かせるから、

しばらく羽ばたいて、強くしたり弱くしたりしてるけど、全然浮かない。


うん、無理(笑)

鳥なんかに比べて身体も重いし、翼も小さい。その割合に付いてる筋肉も少ないから、

力学的にも構造的にも飛べないだろう。

「こりゃあ無理だわ」

「○○、やめろ!!」

かずまを吹っ飛ばしそうな勢いで羽ばたいても、ビタいち浮き上がらなかったからストップ(苦笑)


これはきっと魔法併用して飛んでるな…。

念じてみると、身体が軽い気がする。

羽ばたく、ちょっと浮き上がる。

「うん!!いける」


「乗りなよ、かずま」そう言って頭を下げ、地面に腹這いになる。かずまはおっかなびっくりとおれの首をまたぐようにして、頭から生えてるらしい角をつかんだみたいだ。


「大丈夫か?」

「おう!!いいぞ」かずまの返事が後頭部辺りから響いた。

ちゃんと掴まってろよかずま!!



空の散歩。夜間飛行だ♪


良い景色だ。下から雲を突っ切って雲海の上に出た。

月と星空。それに竜か…。自分は見えないけど(笑)


なんか見たな…、そんな映像…。

ああ、『ドラゴンスレイヤー』だ!!。昔のディ○ニーの実写、特撮映画。

デ○ズニーランドのシン○レラ城のアトラクションで出てくるドラゴンみたいなかっこいいのが出てくるお話。

前足の無いワイヴァーンみたいなやつだったけど、飛んでる映像は壮観だった♪


「かずまぁ、お前、『ドラゴンスレイヤー』見たかぁ?昔のやつ〜!!」風切り音に負けないよう、そう怒鳴って聞く。

「えぇっ?ディズ○ーのか〜?

親父がビデオ持ってたから見たぞぉ!!」負けじと怒鳴り返してくるかずま。

「あれだろ〜!!

王さまがやってるぅ!!ドラゴンの生け贄選びのイカサマに〜!!

王女が怒って生け贄に志願してぇ〜!!

ドラゴン退治に行った主人公が間に合わなくて〜!!

子供のドラゴンのエサになっちゃうやつ〜!!」いや、そうなんだけどね、実際(汗)

自分が言いたいのはクライマックスの魔法使いとドラゴンの対決シーンのことなのよ(苦笑)


「あとさ〜!!

魔法使いとドラゴンが相討ちになったあとぉ!!

ドラゴンの死骸におっさんの王さまが剣を刺して〜!!

ドラゴン退治の称号を横取りするぅ!!」全くその通りなんだけど、

こっち聞きたいことと全然違う!!

でもそうやって、かいつまんだお話聞くと、たいがいだな『ドラゴンスレイヤー』(苦笑)



ドラゴン、ドラゴン…。

ドラゴン!!


「ああ!!思い出した。ドラゴン居た!!!」


「なんだ〜!?」

雲の上だって忘れオタオタして、

かずま、吹っ飛ばしそうになる(汗)


いたよ〜っ、ドラゴン!!

最近行ってないから忘れてた〜!!


自分の神様、先代代行者に頼まれたんだった(冷汗)


この夢、神様からのメッセージか、あのドラゴン、金竜さんからの催促か〜(反省)


青き世界の竜。

最初の神々の敵となり討ち滅ぼされたものたち。


青き銀河を征していた星ほどの数の竜の軍団むれ

その、根絶やしにされた軍団、その最後の一柱ひとり

『レギオンのサイファ』。

自分が神様から受け継いだ幽閉空間せかい、そこに住んでいる、住んでいただいているなのかな?

自分は親しみを込めて、「金竜さん」と呼んでいる。


退屈しがちな彼?の相手をすることが、

去っていった神様から頼まれた、もう一つの仕事だ。

それと強制でなく、説得で神様の手助けをしてもらう、していただくことがもう一つの課題。必ずマストでなく出来たらメイだ(笑)


この世界のおはなし、

世界は危機に瀕している。って書くと陳腐だな(笑)


自分が神様から聞いた簡単な話だと、

この宇宙(次元?)に現れた何かが宇宙を食べ始めたので、

それぞれの星の管理者である神様たちが、その何かに食べるのを止めさせるために、そこに集まっているということだ。

だからこの世界ほしに神様はいない。

無関心を決め込んだ神様も幾らかはいるらしいが、

まあ、自分の家が火事なのに消火活動や避難をしない住民もあまりいないだろう。

ましてや、逃げるところなどないのだから。


だから神様たちは自らの眷族、代行者たちに星の管理を任せて去った。

何かを滅ぼすためか追放するためか、

説得するためか、封鎖するためか、それとも何かが食べきれないほど宇宙せかいを大きくするためか、なんだか知らないけれど。


神様は金竜さんに手伝いをお願いしたいんだと言っていた。

神様も他から頼まれたらしいのだが、時間がなくなったからお鉢が自分に回って来たんだよな(苦笑)



「もう行くよ、かずま。

用事やること思い出した」

かずまを降ろし、またなと言ってかずまに前足を振る。


「そうか…、また明日!!」そう言って手を振り返すかずまの声を聞きながら空へ。


飛ぶ必要なかったか(苦笑)

まあいいか、最後の飛行を満喫しよう(笑)



そうだな、

今度、金竜さんをTRPGに誘ってみるか(笑)



そう思いながらステータスを開く。


〈ログアウト〉




……そういえば、何故かずまの夢に入ったのか解らなかったな(笑)



-解説とあとがきのようなもの-


いつかりゅうになるひまで。

タイトルは、いわずと知れた、新井素子先生の小説、いつか猫。

あれをリスペクトして付けてます(苦笑)

あの作品、大好きです(^ω^)


拙作の世界の神の要素の一部、自らの領域(世界)の内部での全知全能さは、

この作品と、某有名海外TRPGシステム(クラシック)の設定である神(不死者)から出来ていますね。


いつかりゅう、このお話は思いつき出てきた竜になる夢のパートと、

拙作の連載、ろーぷれ日記、らのべ日記、それにきつねのきょんも含む世界の設定から出来ています。神様がこの世界にいない理由を初めて明らかにしたものでした。


登場人物は、ろーぷれ日記、らのべ日記の連載での主人公○○と、彼の親友であるかずま、1、2話の主人公です。



改めて見直すと、自分のお話。面白いおもしろくない以前に分かりづらいですね(;´д`)

連載と言いながらも不定期投稿ですし(>_<)

見て頂いた方、ごめんなさいm(_ _)m


それに、らのべ日記、難物です( ̄▽ ̄;)

連載ですが内容が一貫せず、主人公が語るエッセイや紀行文、メインキャラとのダベりや遊びとテーマもバラバラ。もうひとつの連載、ろーぷれ日記とキャラもほぼ同じだし、やってることも変わらない。


あえて差別するなら、

・ろーぷれ日記は、テーマがいろいろでもTRPGが絡んでくるネタがメイン。(例外あり、番外、欄外とタイトルに付いているものは違う)←これがいけない(>_<)

そして、ろーぷれ日記には、ろーぷれ日記のヒロインは出てこない。

・らのべ日記は、テーマやお話はバラバラ、何でもありで、

ろーぷれ日記のヒロインはこちらに出てくる。(当初、ろーぷれ日記にヒロインを出す予定はなく、ある時に出来てしまったヒロインの話の置き場に困り、らのべ日記のところで投稿しはじめて現在に至るのです)

そんな感じです。


すみません、愚痴とグダグダしたお話が、長くなりました(苦笑)

楽しんでいただけたら良いのですが(笑)

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