いっそ清々しいほど救いのないラストが、ものすごく好みです。
最後になってようやくテイタムは過去のあれこれを後悔していますが、たぶんどうあっても『正解』は選べなかったんじゃないかと思います。
身勝手な人々に翻弄されるだけ人生でも、サンディへの友愛を貫こうとしたその意志だけがひたすらに真っ直ぐで何よりも強く、テイタムにとって唯一の正しさだったのでしょうね。
すごく面白かったです!!
作者からの返信
コメントありがとうございます!
別人としての人生を始めた筈が、周囲に振り回されるばかりで彼女の根本は結局変わらないままだったのかもしれません。例え間違ってはいても、不器用なりに信じる道をテイタムは一生懸命駆け抜けていきました。その生き様を最後まで見守っていただき、本当にありがとうございました!!
編集済
フランはなんというか、最初から狂っていた感が自分の中ではうっすらとありました…
けど、その部分を必死に押さえていた感じ。
でもロイやサンディと出会い、ここまでたどり着き、その事実にようやく気が付けた、表にどんどん出てきた、みたいな感じなのかなーと。サンディを救いたい気持ちとかロイを嫌う気持ちとか、色んな感情がごちゃ混ぜになって、フラン自身が一番混乱しちゃいますよね。彼女にとっての正解は、きっとこの結末だったんだろうなって思います。人間の奥底を描いた作品、胸に迫るものがありました!
作者からの返信
最後までお読みくださり、レビューまでありがとうございます!!
最初から狂っていた>心の奥底では激しい部分を持ちつつ、周囲(母親とか)から押さえつけられて育ったせいでアンバランスな人格になってしまったのだと思います。
服役中の夫しかり、サンディしかり、信じたい人に対してとにかく盲目的になってしまい危うさも尋常ではありませんしね……。
仰る通り、テイタムはサンディへの愛とロイへの憎しみで善悪の判断もつかなくなる程、常に混乱状態でした。
そんな彼女なりにサンディと過ごした日々はかけがえのない大切な時間で、どうしても守りたかったのでした。(なので、守れなくなって自暴自棄に……)
テイタムのどうしようもなく不器用で、けれど一生懸命な生き様を最後まで見守ってくださりありがとうございました!