ハンドメイド実録 ー迷惑なお客様たちー

Flower Rain (花の雨) 🌸

1人目のお客様 『中国産の大量生産品と比べている』

SNSでよく聞くこの手の方。


私にもおりました。


今宵のお客様は『自称モデルの狡猾なお客様』のお話し。



自称ヘアモデルなお客様。


やたらナダルのように一言余計な自慢が入る例の方です。笑


「飲み物、ルイボスティー持ってきたので大丈夫です!」

ルイボスティーいらねぇ。笑


「今度撮影会をする予定です!私の専属カメラマンさんにお越しいただき撮影していただきます!」

カメラマンさんでよくね?




さて、この方、私にオーダーメイドをしてくださったのですが、かなりの厄介さんでした。


1、大量生産品を引き合いに出す

2、何度説明しても「分かってます!」分かってねぇ…

3、「値段が高いなら辞めようかなぁって…」チラッチラッ。私「分かった、さよなら」

4、もうNo言えないところで急な内容変更



1、大量生産品を引き合いに出す

最初から「ここのブランドのこれがこの値段なので同じくらいの値段でお願いしたい」と何度も言われる。


2、何度説明しても「分かってます!」分かってねぇ…

そこのそれは中国産の大量生産品で、

オーダーメイドとは貴女の為だけに私1人が1ヶ月以上動く。

型紙から作り、布を探し、カットして縫ってってするんですよ。

と何度説明しても「分かってます!」。

「頑張ってくださったらそれ相応の金額をきちんとお支払いするつもりです!」。

でも「ここのこれがこれくらいだから同じくらいのお値段でお願いしたいです」。


こいつマジなんなのー!?笑


ってなりました。

「分かってます!ってこの人全然分かってないんだけどw」 って思わず笑いました。笑



3、「値段が高いなら辞めようかなぁって…」チラッチラッ。私「分かった、さよなら」

だから中国産の大量生産品と同じ値段ではできません。

と言うと、

「色々考えましたが、そんなに高いなら辞めようかなと悩んでいます…。お手を煩わせるのも申しないですし…」

と連絡が来た。瞬間。


「そうですか、承知しました。それは残念ですが、また機会があればお願いします!」


とキラキラした笑顔で打った私です。笑


内心は「そうかそうか!是非そうしてくれ!ありがとう!」と引き止めるでもなく、これで面倒な女から解放される!と嬉々として即そう言って送信ボタンを押す寸でで止めました。


送信する前にとりあえず心を落ち着いて。

いつポシャってもサヨナラしても惜しくない人カテゴリに入ったので、最後まで対応してみようと思ったわけです。

私、このカテゴリに入ると結構強いです。笑


大嫌いだし、もう既に嫌われてるし、

この後友人になれることはお互いまずないので、下手に出なくて良くなりますので。


特に本気で説得するつもりはなく、

ここから普通に対応はするがいつでも捨てる案件のつもりで続けました。



ポイントは、

とりあえず言われたことに当たり前のことを返答する。

聞かれたことには答える。

価格は最後まで下げない。

意思は曲げない。



で、結果、予算の範囲内でやりますと答えました。


とにかくこだわりの強い方だったので、拘れば拘るほど高くなります。

でも妥協するという選択肢は多分彼女の中にはないので、

諦めて値段をあげるか、

オーダー自体が途中で放棄されるか、

どっちに転ぶかは運でした。


もし、放棄されたら内容をオープンにした上で、

普通に通販出店すればいいやと思っていました。


私はきちんと誠意を持って説明も対応もしたので、この場合ポシャったら、100%部が悪いのは彼女、というのが私の握っていた弱み。



4、もうNo言えないところで急な内容変更

とにかくこだわりが強すぎる彼女。

私も作品に対してのこだわりが強いので、お気持ちは分かります。


写真を撮って送るを一日繰り返したが生地が決まらず、翌日もう一度、今度は一緒に生地屋に行くことに。


だが、そこで話しが変わる。


服の季節が変更になり、

裏地をつけてほしい。と。


「え。裏地なしというお話では?」

「うーん、でもその季節だったら裏地あった方が良いと思うんですよっ」


嫌気がさした。

ここで契約を破棄したら、電車賃も労働費も入ってこない。

それを分かってか、そう言うことをこの段階でいう狡猾さに呆れたし、嫌気がさした。


しょうがないからOkしたが、

最後までとにかくこだわりが強い女性でした。



最後は結局値段を9千円くらいあげさせていただきました。



こういう方はかなり多いです。

はっきり言って作家にとってかなり厄介な存在ですね。


こういう方に当たってしまったら、自分の意志は絶対曲げず、価格も下げないでください。

相手の言いなりになってしまってはダメ。

いつでもお断りするつもりで対応してくださいね。

誠実ながらも、毅然とした態度を保ちましょう。


厄介な方は誰にとっても厄介な方なので、

厄介払いされていればいつか気づくかもしれないし、

気づかないなら周りから人が去っていくだけですから。



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