モノのモノによるモノのための裁判への応援コメント
このお話を拝読させていただき、物語の着想が、りんごの芯になるのではないかなと思いました。
着想だけでは物語にならないし、物語を完成させれば、着想は不要。
物を大切にする罪。
愛する罪?
愛着する罪?
大切にする事が罪とは……。
この発想は凄いです。
作者様のどの作品を読んでも、面白いデスね。
これからも楽しく、読ませていただきます。
拙作に、過分な評価のレビューコメントをありがとうございます。
m(_ _)m感謝いたします。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
別作品も見ていただいたようで、大変恐縮です。
>>物語の着想が、りんごの芯
小説を書くにあたって「着想から始める」ということもありますから、芯との共通項も見受けられますね。
ただ「着想だけでは物語にならないし、物語を完成させれば、着想は不要」という点は、人にもよるのかもしれません。
当方が一発ネタ・短編がほとんどである為、「着想だけで終わっている」作品も多々あります。
個人的な感覚とはなりますが「味」に近いのかな……と思いました。
>>愛する罪
他の方のコメントもふまえて改めて考えたのですが、
ヒトやペット、モノを問わず、やはり何かに密接に関わった瞬間(モノなら手に入れた時点)からエゴはあるし、
エゴに対して罪悪感を感じてしまう人もいるのだろうなと思いました。
とはいえ、関わりを断つことは出来ないし、それはきっとモノも望んではいない。罪滅ぼしではないですが「よかった」と思えるように接していくしかないのだと思います。
モノのモノによるモノのための裁判への応援コメント
私も他の方のコメントにあるように、物がなかなか捨てられません。
人間が長年使ってきたモノたちの心やその痛み、葛藤がものすごく伝わってくるお話で、読んでいる間、色々なことを考えました。
人も病気や怪我をした時、彼らと同じように自分自身の不甲斐なさに泣く場合もあるし、そばにいる人達が優しくて恵まれていると感じるほど感謝と同時に苦痛に身をよじることも……あると思います。
短いのにとても深くて面白い物語でした。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
自分もまったく捨てられず、増えていくばかりです。
人間関係も同じかもしれませんが……やっぱり何かの関係を持つということ自体に、少なからずエゴが含まれるのだと思っています。
だからこそ、選ぶときはかなり慎重になりますし、そうして選んだからにはきちんと責任を持って、その物の全てを使い切ってやろうという持ち主の矜持はあります。
長い時間を共に過ごした物と隣り合い、そこに安心感を覚えると報われますね。
モノのモノによるモノのための裁判への応援コメント
私は財布や服、カバンなどに対して愛着を持ってしまい、なかなか捨てることができないので、使い続けたことにより訴えられるという設定に驚きました。
ボロボロになっても使い続けるのは愛だと思っていましたが、単なるエゴなのかなと考えてしまいました。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
元々10数年使っていた古い折り畳み傘があったのですが、骨が錆びつき始め開閉する際に軋みを上げるようにもなっていました。
今は次の代になってますが、その様子から「どうなんだろうな、コレ」と思いつつも執筆した覚えがあります。
個人的にはフィットしている間は良いのだと思うのですが、支障が出るようなら暇を与えてあげるのも愛なのかなとは思いました。
モノのモノによるモノのための裁判への応援コメント
すごく考えさせられる話で面白かったです。八百万の神の文化を持つ日本ならではな感じがして個人的には好きでした。確かにモノを大切にすることが、常にモノを思いやることに繋がるわけではないですからね。
ちなみにですが、カットと葛藤の言葉遊び好きです。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
もったいない精神で履き潰した靴を見つめていたら、ふと浮かんできたテーマでした。
大したメンテナンスもなしに使い続け、完全によれよれになった姿を見て「これはモノを大切にしていると呼べるのか……?」と思った次第です。
言葉遊びについては――ありがとうございます、とても嬉しいです。
モノのモノによるモノのための裁判への応援コメント
コメント失礼致します。
なるほど、物を大事に長く使うことと酷使して傷めてしまうことは表裏一体なのですね。むしろモノの方からの視点では重罪になってしまうこともある。
そこにはやはり慈しみの心が必要ということではないでしょうか。
なかなか奥が深い物語でした。
読ませてただきありがとうございました。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
作中にもあるように、物(無機物)に痛みや感情があったら、という想像が本作の源になっています。
自分が(勿体なさから)一つの物を使い続けるのもあって、何気ない行動が別視点だと酷いことに繋がってはいないか、という戒めも込めています。
慈しみの心ですか。
多分、物にとっての慈しみとは、何個か買って回して使うといった配慮とか、定期的に手入れをするとか、決定的に壊れる前にお別れするとか。
想いよりも実際的な行動のことを指すのでしょうね……