輝きを失った瞳
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第1話 あんたさえいなければ
「あんたさえいなければもっと楽だったのに」
母親に言われたそんな言葉が時々フラッシュバックする。
私の名前は有奈、母と5個上の兄と三人暮らし。
おばあちゃんはいるけど少し遠い所に住んでいる。
私と兄は父親が違うそのせいか兄とは顔も似てないし性格も全く違う。
兄は顔もよく、性格もいい、
そのため学校のクラスでも人気のある存在だった。
それに比べ私は、クラスではおとなしく皆に合わせて学校生活を送っていた。
仲がいい女友達とは騒いだり遊んだりとしていたが
クラスの中心の男子や女子からは軽いいじめの標的にされていた。
そんな理由からか私は兄の事を凄く憎んでいた。
親のいいところだけを兄が持っていき悪い所だけを私が受け継いだのだと
そんな風に思ってしまっていた。
兄は全く関係のないことだとは、思っているがそんなことを
考えてしまう。
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