08.エルグラン

森で迷った俺らは色々なモンスターを倒しモンスターからドロップしたアイテムを調理しそれを食べて生き延びた。


 そして3日が経過した。ようやく大きな森を抜けて、大きな壁に囲まれた中立都市エルグランへと到着した。


 「ステータスオープン」


 

 ステータス

 レベル:∞

 名前:イズモ・リゼル・アルフォード

 種族:人族

 武器:鋼の剣

 防具:布の服

 職業:チーター


 攻撃力:∞

 防御力:∞

 魔法力:∞

 俊敏性:∞

 幸運 :1


 ノーマルスキル:落雷


 スキル説明:視認した対象に雷を落とす


 ノーマルスキル:エネルギーチャージ


 スキル説明:体力全回復


 ノーマルスキル:生産スキル


 スキル説明:素材から生産可能な物質を生産することができる。


 ノーマルスキル:鑑定スキル


 スキル説明:この世界のあらゆる物質を鑑定することができる。


 レアスキル:錬金術


 スキル説明:素材の合成や分離などができる


 エクストラスキル:ダンジョンマスター


 スキル説明:ダンジョンの管理者権限が与えられる


 ユニークスキル:視認強奪ストック


 スキル説明:視認した対象の能力を奪うことができる。無限ストック。


 アイテムボックス:巨大グレムリンの肉

         :ノコギリ

         :斧

         :燃料石×11

         :金属石×8

         :魔法石×2


 所持金20000ゴールド



 燃料石と金属石が随分減ってしまった。燃料石は火を起こすのに使用した。肉を調理したり、鑑定スキルで食べられる雑草を見分けて、それを調理するために使用した。


 金属石は肉を焼き鳥のように串に刺して食べるため鉄の串に変えた。正直勿体無い使い方だったが、ロマンあるサバイバル生活がしたかったので仕方がない。


 森に建てた木材の家はスキル錬金術で木材へと分離した。家を建てたままだと流石に迷惑だろうと思った。


 どうやらスキル錬金術は某国民的漫画の錬金術に似ているらしい。物質に触れるだけで合成や分離、変形が出来る。本当に便利なスキルだ。


 「マリア聞きたいことがある?」


 「大丈夫ですよ、今漫画を全巻読破したところなので」


 相変わらずインドア派だな。そして本当に駄女神だ。


 「入国手続きはどうすればいい? パスポートを持っていないぞ」


 伯爵家なのにそもそも身分を証明するものが無いのは不自然だろう。俺の生まれは本当に伯爵家だったのか疑問に残る。


 いや伯爵家三男なのだが。


 「追加しときますね身分証明書、ステータスボードから必要なときだけ具現化して下さい」


 「さすが女神マリア、何でもできるんだな、感謝する」


 「いえいえ異世界生活頑張って下さいね」


 この世界の創造主って絶対マリアだろ、じゃなきゃ納得できないんだが。世界を改変することすらできそうだな。


 「ステータスオープン」



 ステータス

 レベル:∞

 名前:イズモ・リゼル・アルフォード

 種族:人族

 武器:鋼の剣

 防具:布の服

 職業:チーター


 攻撃力:∞

 防御力:∞

 魔法力:∞

 俊敏性:∞

 幸運 :1


 ノーマルスキル:落雷


 スキル説明:視認した対象に雷を落とす


 ノーマルスキル:エネルギーチャージ


 スキル説明:体力全回復


 ノーマルスキル:生産スキル


 スキル説明:素材から生産可能な物質を生産することができる。


 ノーマルスキル:鑑定スキル


 スキル説明:この世界のあらゆる物質を鑑定することができる。


 レアスキル:錬金術


 スキル説明:素材の合成や分離などができる


 エクストラスキル:ダンジョンマスター


 スキル説明:ダンジョンの管理者権限が与えられる


 ユニークスキル:視認強奪ストック


 スキル説明:視認した対象の能力を奪うことができる。無限ストック。


 アイテムボックス:巨大グレムリンの肉

         :ノコギリ

         :斧

         :燃料石×11

         :金属石×8

         :魔法石×2

         :身分証明書(パスポート)


 所持金20000ゴールド



 おお身分証明書が追加されたぞ、ナイス。


 こうして俺たちは中立都市エルグランに無事入国することができた。


 ラミルとアフィアは身分証明書を所持していた。おかしいだろうが、何で俺だけ無かったんだよ身分証明書。


 「マリアなぜ俺だけ身分証明書無かったんだよ」


 「システムエラーですね」


 「システムエラー!? 急にSF用語だな」


 「この世界はAIが創造した世界ですから、私はこの世界の創造主ではなく管理者権限を持っているに過ぎません」


 何!? この世界はAIが作ったのか、どうりでゲーム世界に瓜二つなわけだ。


 「前世でもテレビゲームのマップ生成はAIがしていたりしましたよね。それのグレードアップ版と思ってくれればいいです。なので私はあなたがいる世界を改変はできますが、詳しくは知りません」


 「俺の都合のよいように改変はしてくれないのか?」

 

 「甘えないで下さい。私はイズモさんが大変な時だけ手助けします」


 「あっそう、理解した」


 「ではでは、また何かあれば通信をお願いします」


 甘えるなって、勝手に転生させたのお前だろうが。まあいい、じっくり、ゆっくりこの世界を堪能しますか。


 


 中立都市エルグランは他同士の争いに一切介入しない。基本的には平和な都市だ。


 規模も広く、人口も数万人は滞在している。


 さて先ずはクエスト受注かな、いやハーレム要員を見つけるか。


 「イズモ様、買い物しましょう」


 「賛成です」


 お金ないだろうが、いやこいつらは持っているのか。


 「二人で買い物を楽しんでくれ。俺は冒険者ギルドに行く」


 「分かりました気をつけて下さいね」


 「イズモさんは変態だからセクハラしないで下さいね」


 いや変態は横のメイド服の19歳の美少女だぞ。何せ俺たちの一晩のイチャつきをニヤニヤしながら眺めていたり、寝癖が悪く、急に首を絞めてきたと思えば、急に寝ぼけて舌を絡ませるキスをしてきたり。


 ラミルは優秀なメイドだが、どこかネジが外れてる。もしかしてAIの趣味かマリアの配慮だったりして。まあ可愛いは正義だ許す。



 俺は二人と別れて冒険者ギルドへ向かう途中都市エルグランを観光していた。


 壁にゴブリンと思わしきモンスターがびっしり描かれている。そして人間の姿がそれに相対するように描かれている。


 人間とゴブリンの対立を描いているのか、面白い絵だな。


 「いてっ」


 「痛いわね」



 俺は曲がり角で誰かとぶつかった。


 「わ、悪い。大丈夫か……可愛い」


 「いいけどぶつかっていきなり告白!?」


 「いや告白はしていない。事実を述べただけ」


 「まあいいわ。私の不注意でもあるし、あなた名前は?」


 「イズモ・リゼル・アルフォード」


 「私はミラ・ファネル・リスティ」


 金髪で黄金色の瞳で容姿端麗の美少女ミラを見てハーレム要員にすることを一瞬で決めた。


 「急いでたみたいだけどどこに行くんだ?」


 「潜入調査よ。この中立都市エルグランから南西に一つの大きな塔が建築されているの。そこに何やらお宝が眠っているらしいの」


 塔!? おおワクワクするな、RPGの醍醐味じゃないか。お宝か幸運の種だといいな。


 「情報収集か」


 「そう。じゃあまたねイズモ」


 「あ、ああ――」


 いや待てよ、ここでミラのハートを射抜くのは悪くない。それに塔も行ってみたいしな。


 「俺も塔に興味あるんだが」


 「一緒に塔目指す?」


 「ああ」


 こうして俺は金髪で黄金色の瞳の美少女ミラと出会った。


 因みにラミルよりやや巨乳だ。後で視認強奪ストックでスキルを奪うか。


 鑑定スキルで鑑定もしてみよう。

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