『ありがちなかんちがい』

やましん(テンパー)

『ありがちなかんちがい』






(これは、まったくの、フィクションであります。)


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 ぼくは、両親のお墓参りに来ていました。


 けっこう、小高く奥深い山の上であります。


 平和な、別世界という感じですが、かなたには、巨大な工業地域が広がっております。


 このお墓自体が、相当大きな敷地なのです。


 目の前は、深い谷になっていまして、その底には、それなりのお池が鎮座ましましています。


 そう、ここは、現世とあの世の境目にふさわしい場所であります。


 永年、あの巨大なコンビナートで働いていた父親には、特にふさわしい場所なのです。



    👼  👼  👼



 しかし、そうした、感傷的気分は、突然の轟音に打ち破られたのです。


 『ごごごごごお〰️〰️〰️〰️❗』


 木のお墓参り用の桶と、ひしゃくを持ったぼくの目の前で、信じがたいものが、池から飛び上がったのだ!



 ミサイルです。  🚀



 池の底から、ぼわん! と、飛び上がると、ぼかん! と、エンジンに点火し、そのまま、はるかな上空に飛び去ってゆきました。


『あら〰️〰️〰️〰️〰️〰️‼️』


 ただ、バカみたいに見上げるぼく。


 こんな、静かな終焉の地で、いったい、何が起こったのか?


 それから、あの大工業地域に、間もなく、何が起こったのか!


 それは、『ありがちなかんちがい』、だったのでした。





 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・🚀・・・・・・・・・・ 

 

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『ありがちなかんちがい』 やましん(テンパー) @yamashin-2

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