結構ですので通り過ぎて

第1話

私は50になったら死のう。そう腹に決めているのだ。何故ならと、まぁ歓喜、後悔、人にはあるものだろう。しかし、それも50で終わりと思うとそれら一つ一つが何か"特別"のような気がしてだな。「あぁ死んでしまいたい。まぁ50で死ねるからそれまで生きよう。」とか「なんて幸せなんだ、50まで満喫せねば」などと。

母には本気で言ったのだ。勿論あしらわれ、しつこく言うものだから怒鳴られる始末。

それまでには金を貯め、人望厚く、惜しい人だったなぁと言われたい。

切腹が格好つくと思うのだがいささか気が引ける。理由？そんなの痛そうだからだ。そこですぐ死ねれば楽だが内蔵を傷付けるだけで死ぬまでには時間かかる。とふざけたことを抜かしていると思われているみたいだが、まぁいざとなったら「馬鹿なこと書いてたなぁ」と思うだろう。

じゃあこの時間はなんだったのか、腹を下してたもので時間潰しなだけさ。