人をバカにすんのも大概にしろよ - ショスタコーヴィチ「交響曲第9番」 - 30分

 突然、奇行に走ります。

 これを初級編で紹介するのは、狂気の沙汰なんじゃないかと、思います。

 でも紹介します。


 九曲目に作る交響曲というのは、作曲家にとってプレッシャーです。ベートーヴェンが大作「第九」を書いて死んだからです。

 九曲書いたら死ぬというジンクスまであります。マジで。


 ソ連の大作曲家ショスタコーヴィチにも、期待が寄せられました。殊に7,8番が大作だったし、タイミング的にも二次大戦の勝利を歌う名作になるだろうと、期待は高まる一方。


 そこで彼は……、を書きました。

 それも、

 全部で五楽章ありますが、その全てを使っておちゃらけて来るのですから大したもんです。


 文化の統制に厳しかったソ連当局は怒り狂いました。

 そうしてショスタコーヴィチは、作曲活動を制限せざるを得ない苦境に追い込まれます。


 ……☭……


 いやもうこの曲ホントにフザケてるんですよ。意味不明だし。理解不能だし。頭おかしいし。

 おいバカやめろw 大概にしろww 殺されるぞwww って感じ。

 イヤー愉快ダナー。


 一体どんな気持ちでこんな喧嘩をふっかけたのか、その真意は彼のみぞ知る……。


 さて、スターリンの死後から交響曲作曲を再開できたショスタコさんは、生涯で十五の交響曲を書きましたとさ。



 参考

 ショスタコーヴィチ「交響曲第9番」

 https://m.youtube.com/watch?v=qynu8yNiTrY





 オマケ

 「祝典序曲」 - 5分

 一言:こっちのが分かり易くてオススメですw こんなに華々しい曲がスターリン死亡直後に発表されたのは偶然に違いない。


 https://m.youtube.com/watch?v=1gDZTah8J2A


 https://m.youtube.com/watch?v=fC6aLobhguY

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