Ep04 ココで、愛車遍歴とガレージハウスの話は休憩します。~その3.5~
前回の最後に『~その4~ へ、続く……』なんて書いたが、余りにもクルマの話バッカリ長いので少し休憩入れる事にした。
車に興味の無い方にとったら、コレって「???」な文章の塊だろうと思うので。さて、休憩でナニを書こうかな……。
あ、そういえば自分の仕事は放送局勤めで……ナンテ事を書いた「Ep02」の中で『特に制作関係の部署だったり編成関係の部署だったりに居ると、実は個人的に……オイシイ事がある』という事を書いておりました。
今回は、ソノ話で少しブレイクするとしよう。
読者のみなさんも、よかったらお気楽に読んでやって下さいな。
さて、では『個人的に、ナニがオイシイのか?』で、ある。
ソレはね……、今の現場はどうか知らないけど、当時自分がラジオの番組を作っていた頃は正にCD黄金期の真っ只中だったのである。
そして、自分は洋楽も邦楽も自由にかけられる番組を何本も担当していた。
と、ココまで書いただけで察しの良い読者の方ならもう解っちゃったかな?
まず、出社して自分のデスクに行ったら皆さんは一番最初にナニします?
・PCの電源をいれる……、まぁ当然ですわな。
・仕事モードに入る為、コーヒーを準備する……、コレもアリですな。
・前日、造った書類の誤字脱字等を確認……、んーやった事ないっす。
自分の場合は、デスクの上に渦高く積まれた各レコード会社の袋の開封から一日が始まります。
各レコード会社には、地区ごとに新譜を売り込むプロモーターという仕事をしている方がいらっしゃいます。
彼らは、自分のレコード会社に所属するアーティストの曲を1回でも多く番組内でかけて欲しい訳で、大体発売の一か月前には所謂「サンプル盤」というモノを持ってスタジオを訪れたり、オフィスに来ます。
コレが、もう既にありがたい!
モノによっては、自分の好きなアーティストやバンドのCDも入ってるのである。しかも市場に出る前に、無料で聴き放題!
コレを、オイシイと謂わず何と言う?
気心の知れたプロモーターになると、更に手際がイイ。
事前に相手(この場合は自分になります)の好きな音楽の方向性だったり、好みのアーティストやバンドなんかをシッカリとリサーチ済みである。
そして、自分のレコード会社が推す音源の中に上手く混ぜておいてくれるのだ。
……そう、コレでもうCDは買わなくてよくなった。
そして、CD(アルバム)が出ると行われるのが、ライブ・ツアーである。
ライブやコンサートに行かれた事のある方なら解ると思うが一般入場口の横に「関係者入り口」ってものがある。まぁ、ライブハウスクラスだと入り口でプロモーターが待って居る場合が多い。
コンサートやライブ、果てはイベントなんかも当然招待である。
……そう、コレでコンサートやライブのチケットも買わなくてよくなった。
音楽好きから言えば、コレらは本当に助かる……ってか、オイシイ!
モノによっちゃ、発売即完売ナンテモノもある訳で、ソレがもれなく観れちゃうのだ。しかも、
更に、大体が楽屋訪問(中打ち上げというヤツだ)付きだし、本当の打ち上げがアル場合も当然あって、普通に呼ばれる。
そりゃ、知らない間にCD5000枚以上トカ、たまるわなー。
厳選に厳選を重ねて、こうなので全部持って帰ってきてたら、家の床が抜けるよね……重くて。
まぁ、あとは、自分次第に楽しめばいいのだけどアーティストさんによっては非常に気さくな方も多く、何度かライブに足を運べば自然と顔を憶えてもらったり、仲良くなったりもしちゃう。
コレは、ほんとーにオイシイ以外の言葉が見つからん!
今でも忘れられないのが、洋楽だと『Guns N' Roses』の初来日ライブ(驚異の2時間押しで始まった東京ドーム公演)とか、『Nirvana』の名古屋ボトムライン公演と『Jamiroquai』の初来日公演(名古屋ダイヤモンドホール)だろうか。
そして、なんと言っても……の取って置き!
生前の『デヴィッド・ボウイ』氏が、ティン・マシーン時代に日本公演を行った際、東京公演に招待された時の事。
当時の自分は本社勤務だったので、ライブ出張である。
しかも、アゴアシ付きだ。
用意されたホテルは、現在はもう無いのかな?
赤坂の「キャピタル東京」だった。
いやぁ、実に素晴らしいライブだったなぁ……。
感動に浸りながら食事(レコード会社持ちだよ)をして、ホテルに戻ると……。(他の皆は、カラオケに行った。俺は面倒だったので、一人で戻った)
――ナント、フロントの近くでデヴィッド・ボウイ氏ご本人と遭遇!!
しかも、俺はツアーTシャツ着てるし、食事前にはライブ会場の楽屋で挨拶もしてる! ナント! 向こうから声を掛けられたのである……。
緊張するなって方がムリである。
何で、お付きの人も居なくて単独行動なんだよアナタ……?
VIPでしょうに。
何、ウロウロしてるんでしょうね?
緊張してても仕方ないので「Can I help you , Mr.David?」と問うてみた。
すると「Oh! Can You speak English? I can't sleep tonight. Can you drink with me? Ok?」なんて答えが返ってきた。
「眠れないから、飲む相手を探してる……」っておい! マジっすか?
モチロン、即OKしたのは言うまでも無い。
そして、ホテルのバーへ二人で向かう事になったのだった。
コレは、もう一生モノの思い出である。(費用は向こうモチである)
まぁ、数え上げればキリがない程コンナ事があるわけである。
次の休憩の時には、邦楽アーティストの話をしようかな。
実は、コレは結構切なかったりするんだけどね。
えー、このまま休憩時間続くかも……。
邦楽編ってコトで^^
~その3.75~ へ、続く……
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