六月

六月

待ち合わせ場所で、彼を待っている。

「おはよう。待たせちゃったかな」

「ううん。少しだけ」

すぐ、彼の隣へ行く。

「じゃあ、行こうか」

「うん」

「今日は、晴れてくれてよかったよ」

彼と歩きだす。

何気ない会話が始まる。

昨日食べたイチゴが美味しかったとか、最近家によく蚊が出て困ってるとか。

「私ばっかり話して、ゴメンね」

「いいよ。僕でよければ、いつでもきくから」

ところどころにある水たまりが、太陽に照らされていた。

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