自宅
缶ビールを一気に飲み干す。
美味い。
やはり、仕事終わりのビールは最高だ。
私は、自宅でしみじみそう思っている。
次は、電子レンジで温めた唐揚げに目標を定めた。
箸を持ち、一口かじる。
肉汁が、全身を駆け抜けた。
噛むほどに、鳥のうま味が舌に伝わり、極上の快感が襲う。
ついつい、ビールを追加してしまった。
家で飲むときの利点は、ビールがはやく用意できることだ。
キンキンに冷えたビールの泡を見たら、もう飲まずにはいられない。
また飲む。
やはり美味い。
半分ほど飲むと、今度は唐揚げにレモンを搾った。
汁がぽたりぽたりと垂れると、肉汁と絡まってなんともいえない心地よい光を放つ。
思わず、よだれが垂れた。
今回は、一個を一口で食べる。
程よい酸味が脳を刺激し、唐揚げの熱が口の中を転がっている。
なんども、なんども味わってしまう。
そのあと、ごくりと唐揚げを胃の中に飲み込んだ。
すかさず、残った半分のビールを流し込む。
これだけ楽しめて、千円もかからないのである。
ただ少々、体重の増加だけは、心配であるが。
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