ファイルNo3.誘導爆弾紀大爆発—1 Ruhrstahl/Kramer X-1

 さてさてみなさんどうもこんにちは。ここ最近中の人が住む街にもだんだんと赤軍もうしょがじわじわと攻め寄ってきており、斯くある中の人自身今現在三〇〇サ○ダー片手に執筆しております。

 って、こんな改まった文章なんていらねぇわ(ゴミ箱にポイ)。

 ……はい、まぁ……みなさんも熱中症にならないようお気を付けください。

 後今回は色々中身が変わってます、ハイ。まぁこれも試行錯誤ってもんだべよ!ロマン兵器をつくための大事な手順だっぺ!





 ???「さてさてこれで3回目となる自己満ロマン兵器解説。初手は王道のパンジャンドラム、次はおそらく(?)マイナーなハインケルレリヒェ&ヴェスペ。このあまりにもパターン性がない紹介順番に関しては中の人自身も若干困惑気味である(大本営誤発表)」


 ???「まぁそれはそれとして、今回は珍しく実戦投入が行われ、数々の成果を上げた代物……『有線誘導爆弾』についてです!あ、ちなみにこの意味が若干よくわからない『有線誘導爆弾紀大爆発』の名前の由来は、中の人曰く『カンブリア紀大爆発をパク……リスペクトしちゃった☆』だそうで。この態度は同志書記長の耳に触ったようで、つい先ほどK😇Bによりラーゲリに送還されていきました。なので今回は中の人に変わって変態市民Aこと、トリープフ・リューゲルが解説させていただきます」


 中の人「(流れが読めない、だって?俺もそう思う)ってことでリューゲル、後は任せた」K😇Bによりズルズル


 リューゲル「あっ、はい。……ま、今回もこうなんか……お楽しみください!あとなんでこう文体いつもかえちゃうの?ねー!ねー………………」

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 1943年 9月9日 地中海上空


 この前日、ヘタリアは連合軍に無条件降伏した。あの半島に住むパスタ野郎どもは南北に分かれ、ドイツ傀儡政権とそれに反対する人間とが、ヘタリア半島で戦う日はそう遠くはないだろう。

 とにかく、ヘタリアは降伏し、今我々ドイツ空軍の乗機であるDo217爆撃機総計12機は胴体下に見慣れない爆弾……軍部からは『新兵器だよん』と伝えられたブツを抱え、こうして地中海上空を飛行している。

 目的は……アレだ。


 「機長。パスタの足りないイタリア野郎の戦艦数隻といおまけを確認。どうされますか?」


 機銃手の一人が獲物を見定めたかのような顔で機長に告げる。


 「やはり、連合国へ投降を開始したという話は本当だったか……『Ruhrstahl/Kramer X-1』搭載各機に通達。我々はあのヘタリアの動きを、何としても阻止しなければならない。せっかく軍部からこの新兵器……『Ruhrstahl/Kramer X-1』を託されたんだ。使わないわけにはいかないだろう。今や我々の眼下を航行するあの艦艇はどれも……敵だ」


 「……了解。『Ruhrstahl/Kramer X-1』搭載各機に通達します」


 通信手はそれだけ言うと、通信機と面を向き合う。


 数分後……


 「『Ruhrstahl/Kramer X-1』搭載各機、攻撃準備整いました。今にでも攻撃が可能です」


 「そうか……。ならとっとと奴らを楽にしてやれ。さっきから対空砲火の音がうるさいんだ」


 機長は日記片手に告げる。


 「そういえばそれ、さっきから何書いてるんです?」


 通信手は疑問げな顔で機長に尋ねる。


 「なーに、ただの日記さ。それよりも攻撃だ攻撃。とっとと胴体下のデカブツを奴らに投下してやれ」


 「了解。……『Ruhrstahl/Kramer X-1』……投下しますッ!」

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 リ「……はい、ということで作者のこの下手な茶番を元に始まりました自己満解説第三回!今回は変態市民Aことトリープフ・リューゲル……短縮系としてリューゲルと呼ばれている私と!」


 中「…………」


 リ「んぁ……。そっか。中の人いないんだった。『二人でやって見たいなぁ(チラッチラッ』とか言ってた割に本人が消えてどうすんだ……!

 んまぁいいや。中の人からこうして何を紹介するか自体の内容書自体は持ってるし」内容書ペラペラ


 中「はぁ……はぁ……つかりぇた……」


 リ「ファッ!?中の人……死んだはずじゃ……!」


 中「残念だったなぁ!(ネットリ)トリックだよ」


 リ「はぁ……そうですか。そんで?今回は何について解説するんです?」無視からの内容書ベリベリ


 中「いやいやおいちょっと待て!無視はいいとしてなぜ内容書を破り捨てる!?」


 リ「いや、本人が直接解説した方がなんかこう……いい、でしょ?」


 中「あっそっかぁ!それなら仕方ないね!」


 リ(いや今ので納得するんだ……)


 中「はい、ってことで今回紹介する愉快な有線誘導爆弾の仲間たちをハイドン!」


1.Ruhrstahl/Kramer X-1(無線誘導)

2.Hs 293(有線誘導ロケットもどき)


リ「あの……ちょっといいですか?」


中「なんだねトリープくん?」


リ「これ……仲間たちと言っておきながら有線誘導と無線誘導が各1つずつしかないですよね?」


中「アァ”ッ”!……感のいいガキは嫌いだよ。中の人も内心『やっちゃったぜ☆』と脳内で呟いてしまうほどの致命的なミスを今回は犯してしまっている」


リ「それがこの『ネーミング詐欺』だと……?」


中「あぁ、そうだ。弁解の余地もないな」


リ「はぁ……。中の人、いっつも情報蒐集怠ってますよね?ほんと。罪滅ぼしでとっとと解説始めやがれですよ?きっとこの画面の向こう側の紅茶紳士さんたち御一行たちもそろそろブラウザバックする頃合いでしょうし」


中「そ、それは色々まずいな!せっかく同志書記長殿に『不凍港あげるからゆるちて』って上申したら『え?不凍港くれるの?やったぜ(極東じー)。あ、それと自分の名を広めるためにこの画面の先にいる同志諸君を絶対逃がすなラーゲリにまた送るぞ?』って言われて書記長権限で解放されたのに……」


リ「いやいやいやいや色々まずくないですか、それ!?と言うよりも理由が……不凍港……しかも極東とか嫌な予感しかしな」


中「おっと君の訴えはそこまでだ。ま、まぁとりあえず題名変更してから解説、始めましょうねぇ!」汗ビッショリ


リ「え、えぇ……」


中「ってことで、『ファイルNo3.有線誘導爆弾紀大爆発』もとい『ファイルNo3.誘導爆弾紀大爆発in枢軸』、始まりまぁすっ!」


リ「えっあっちょ……」


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中「はい、と言うことでまずはナチスドイツ第三帝国の産み落とした、数ある誘導兵器の一つ、『Ruhrstahl/Kramer X-1』、日本語でそんまま読むなら『ルールシュタール/クラマーX-1』の解説と行こう!(リューゲルの記憶は消去したしもう安全だな……とっとと始めちまおう)」


リ「『Ruhrstahl/Kramer X-1』……聞いたことがない兵器名ですね。何か名称はあるんですか?(あれ……なんか忘れてるような……)」


中「もちろん、あるとも。確か愛称というか、非正式名称で……『フリッツX』と言ったかな」


リ「フリッツX……ダメだ、全然わからないです。一体どんな誘導兵器なんですか?」


中「まぁ簡単に言えば……グライダーの要領で無線誘導を用いて敵艦に突っ込む爆弾だな」


リ「神かz」


中「いやそれは違う。まぁ一応の開発経緯〜実戦投入・戦果+αを書き記したのを用意したから読んでくれ」紙スッ


リ「あ、はい」紙ニギニギ



——フリッツXの……開発経緯?——————

 時は1938年。マックス・クラマー博士(1903年9月8日生・1968年6月没)はある実験を行なっていた。

 それは『絨毯爆撃って効率悪い……悪いよね?……あっ、そうや!既存の250キロ爆弾に箱型尾翼つけたろ!ついでにリモコンで操作できるようにしてやるぜぐっへっへ』と、色々既存のSC250爆弾に魔改造を施しているとドイツ空軍が興味を示し『おん!?(魔改造SC250の仕組みを見ながら)これ、ええやん!クラマー博士、一緒に作ろうや!』と言い出す。1940年にはこの類の兵器に関する開発・製造経験があったルールシュタール社が開発に参加するように指示され、マックスクラマー博士は嬉々として(?)空対空ミサイルのX-4及びRuhrstahl/Kramer X-1の開発を開始。これが後に、『フリッツXプログラム』となる。

 PC1400爆弾(これ自体が装甲貫通生を持つ爆発性爆弾。重巡・戦艦に対して使用することを想定されていた)の延長線というか派生型として生み出されたこの無線誘導爆弾は、結果的に機体前部に空気コントロールを意識された4つのスタブウィング(短翼のこと)と、尾部に平面の板12面で構成した横長な箱型尾翼が設置され、その内部に厚い面を持つ十字形の尾からなる箱形の尾部を所持する(フリッツXの空力コントロールを生み出すため)このコックピットを廃止した無人機に見えなくもない奇妙な爆弾として試作品が完成。

 こうして一応の試作品が完成したわけである。誘導方式はMCLOS。初期のミサイルの誘導方式で採用されているらしいこれをフリッツXは使用し、高高度からの精密爆撃(誤差60センチ。だがこれは理論値である)を可能としていた。

 この半ば無人機にも見えなくもない珍品は1942年から、ベルリン南方40キロ地点に存在するヨーテボーグにてHe111に搭載。飛行実験及びペーネミュンデ陸軍兵器実験場での風洞実験も行なった。

 結果1942年秋頃にはおおよそ全ての問題を解決。1943年からはフリッツXの投下時の特性ゆえに(この爆弾の最低投下高度は約4000メートル、適正投下高度は5500メートルほどで、天気は晴れが好ましいとされたが、ドイツではその高度の天候は晴れになる確証がなく不安定であったため)実験場をイタリアに変更。そこでは実戦試験も兼ねてIII./KG 100*1&2(第100爆撃航空団第3飛行隊)などのDo217に*4搭載*3した。

 そして運命の1943年9月9日、『昨日の味方は今日の敵や!!』と言わんばかりに地中海を航行していたヘタリア(実は海軍はヘタレじゃない)の戦艦『ローマ』及び『イタリア』その他諸々を捕捉。先述の変な茶番もどきで書いたように12機のうちの3機のDo217*が『ローマ』に対しフリッツXを用いた爆撃を開始。

 いくら戦艦といえどフリッツXの原型は対艦目的で作られたPC1400。これは高高度から射出され、目標到達時その速度は音速近い速度(約1000km/h)にまでする。炸薬量自体は決して多くはなかったものの、命中弾を3発、それぞれ前部弾薬庫、機関室、左甲板(2番砲塔と艦橋の間付近)に食らったヘタリア最新の戦艦である『ローマ』は敢え無く撃沈。同時に姉妹艦である『イタリア』も撃沈とまではいかなかったものの大破するという被害を被り、命からがらチュニジアまで航行している。これはフリッツXを用いた攻撃の中では初めて成功した例である。(この以前にも1943年7月21日にシチリア島のオーガスタ港空襲で配備されたが、何ら情報がないことからおそらく失敗したとみられる)

 その後も各地でこのフリッツXは実戦で投入されている。それら戦果を記録されている物で書くと

・イギリスの戦艦であり、『オールドレディ』という名で親しまれた『ウォースパイト』を航行不能にさせた。

・アメリカの軽巡洋艦USSサバンナが不吉な数字である9月11日のサレルノ侵攻にてフリッツXに攻撃を受け、C砲塔を貫通。甚大な被害を受けたためアメリカへの帰港を余儀なくされた。(この時の被害は死者197人の他15人が重傷)

・姉妹艦であるUSSフィラフェルディアもまた攻撃を受けており、船から15メートルほど離れた地点にて爆発。最小限のダメージのみを受ける。

・イギリスの軽巡洋艦HMSウガンダは9月13日、フリッツXによる攻撃を受け7つのデッキ全てを貫通。キール直下まで貫通し、水中で爆発する。この衝撃でボイラー全ての火が消え、1300トンの水を汲み取る過程で16人が死亡する。修理のため同艦はマルタまで牽引される。

・証拠は不十分ではあるものの、2つの商船がサレルノで攻撃を受けた可能性がある。

                      (英語版Wikipediaより参照)

などが挙げられる。

 述べた文のみを見れば一見このフリッツXは、傑作兵器のようにも思えるかもしれない。……だが待ってほしい。この機体には当時開発された誘導兵器のほぼ全てに共通する、ある重大な欠点が存在したのだ。

 それは……『よっしゃフリッツX投下したった!これで勝つ…‥ファッ!?て、敵機出現やんけ!あく撃墜しrぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああッ!(片翼が消し飛んだ主翼を見ながら』……で、ある。

 それ以外にも『フリッツX、逝っきまぁすっ!(裏声)よっしゃ動くな動くな……あっ対空砲火!機体が揺れて照準ががががががががあっ外れた!』や、根本的に『こいつポンコツだ!当たらねぇっ!』などと言った、当時の問題が山積みだったのである。命中精度に関しては誤差60センチ、あくまでも『理論上』であり、その精度は誘導する側の技量に大きく問われていた。

 また、フリッツXにカメラなんて大層な代物は搭載していないためこれを誘導する際には尾部に配置されたフレア……言わば目印のみを頼りに爆撃を行わなければならない。目視での誘導を強いられていたわけだ。

 さらに言うと、このフリッツXの月間生産数はおおよそ60機。最終的には1300機ほどしか生産されなかった(実際に投入されたのはそのさらに半数。半数は実験用に、半数は実戦用に使われた)という点から見ても、とてもだがそうポンポン投入できるようなものではなかった。

 決め手は、母機にある。このフリッツXは誘導時、母機が低速で飛行する必要があり、また旋回することすら不可能だった。それを行なっただけで爆撃が大きくズレてしまうからだ。これは対空砲火による揺れも同じで、結局このフリッツXは桜花よろしく母機を大量に消費してしまい、結局フリッツXプログラムは途中で打ち切られてしまったのだ。

                       ——————Fin——————


リューゲル「……一言、いいですか?」


中の人「あぁ、いいとも」


リ「……長すぎませんかこれ!?」


中「あー、それ自分も思った。作者ながらさすがに長すぎたかなぁ、って思ったよ」


リ「これHs293を解説する魂焼き尽くしてたり……してませんよね?」


中「……うん。パッスパスに燃え尽きたよ(やる気が)」


リ「えぇ……。ということはHs293に関しては次回までのお預け、ということですか?」


中「うーん……。まぁ、そうなるな」


リ「んー……まぁいいんじゃないんですか?紅茶でも飲んで一服した後フィッシュチップス片手に持って執筆再開しましょうよ」


中「それもそうだな……。ただしフィッシュチップス。お前はダメだ。せめてスコーンが食いたい」


リ「あっそう言うなら……」


中「ってかお前さ」


リ「なんでしょう?」


中「名前がドイツ軍の兵器をもじってるあたり、紅茶紳士淑女のたしなみを進めるのは間違ってるんじゃないか?」


リ「アッ……」

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 *1この部隊は、主に対艦誘導兵器を主体として運用した対艦誘導兵器運用特化部隊として地中海方面で活動している。


 *2大戦末期にはアブロマンチェスターのエンジンであるヴァルチェーエンジンよろしく2機の液冷エンジンのクランクシャフトを連結し(つまり2つのエンジンでプロペラ1つを回すということ)、生み出されたDB605エンジン合体版のDB610エンジンを搭載したHe117グライフ(グリフォンの意)を使用していた可能がある(実際その配備されていたのは事実で、この機体の派生型の一つ、He 177 A-5/R1にはHs293対艦有線誘導ロケットやフリッツXを搭載することが可能だったため)。

 He117に関しては結構面白い機体なので、解説する機会があるかもしれません。


 *3実は投下したのはHe111とかDo17なんやで!という説があるが、He111の搭載量であれば搭載することが可能(He111H-5型以降の最大搭載量は2.5t。対してPC1400Xは重量約1.4t)だと思われるがDo17はあり得ないかと思われる(個人の感想。ちなみに理由はDo17は最大搭載量が1tしかない為)


 *4なお、Wikipediaではこの攻撃を行なったのはDo17とされている。うーん……なぜだ?(困惑)



 ということで、今回はテスト的にSS風味にしてみました。その2『Hs293』も同様の方式で行ってみます。好評だったらこの路線で行くかもしれません。

 情報量もっと増やしたほうがいいですかね……?初期型ではフリッツXだけ解説しようかななって思ったんですが(日本語版と英語版のウィキを併用)、あまりにも情報量が多すぎた()。これ、解説初心者がやるようなもんじゃないな、って思って一旦保留にしましたね!(清々しいまでの顔)まぁ努力すれば何とか今以上の情報量は……?

 紅茶紳士淑女諸君が濃い内容の解説か薄い内容の解説、どちらを求めているのかが気になる()。


出典

Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/フリッツX

      https://en.wikipedia.org/wiki/Fritz_X

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