歪んだ種の花 【禱れや謡え花守よ・異聞】

タル

人物紹介

名前:氷乃(ヒナイ)

本名:坂崎 緋那(サカザキ ヒナ)


年齢:30歳

身長:185㎝

体重:細身だが筋肉質なので重い、アスリート体型


刀霊:大脇差(火鷹)/短刀(氷翁)

【どちらも読みはヒオウ】


欅川区生まれ。

一般家庭の生まれだが物心つく前から【視る】力に長けており、死者と生者の見分けがつかないほどだった。

高い霊力持ちであることに加え、母親の願望や、自身の身体の成長のせいで周囲だけでなく両親からも疎まれ、12歳でたまたま出会った花守に欅川区から連れ出されるまで、酷い虐待(言葉での暴力が主)を受けていた。

連れ出された後、すぐに花守になると決心し刀霊を求める。

火鷹は政府から賜っているが、囲区の囲麗華により囲家預りになっている。


この時代には珍しいオネェ系。

切れ長の目には朱いアイライン(戦化粧)を引く、綺麗系の顔。

しかし高身長で、化け物扱いされることも。


カラリと良く笑い、気質はサッパリしている。

が、自身に価値を見出だせないので、他人の役に立つこと、他人を助ける事に執着しており、無茶をする。

その一方で、幼子は無条件に守るもの、女性は守り愛するもの(欲は無し)、男性は愛で並ぶものと思っていて『生きる』事を諦めない者を好み尊敬する。

逆に、他者を陥れ、食い物にする輩を蛇蝎のごとく嫌い、時に力ずくでの排除も辞さない。


恋愛対象は男性だが、その手の相手を求めてはいない。


本名は欅川区を離れる際に捨てた。

女のような名前なのは、母親が妊娠した際、女児を望み男児は捨てるつもりでいたが、父親が世間体を気にし捨てるのを許さなかったため『生まれたのは女児だった』と思い込もうとしたため。

女性らしい仕草が板に付いているのもこのせいであるが、体の成長と共に『女児ではないこと』で嫌悪をぶつけられ虐待されることとなった。

囲家に引き取られた際に、麗華に新たな名を貰い養子の話も出たが、名を貰うだけで十分と断った。

(オネェになったのは素質である)


服装は極力肌を露出しないようにしており、詰め襟系の服で腰をベルトで絞って、体の線を目立たせている。

(この上に花守用の外套を着ている)

ズボンはスラックス、靴は革靴。いずれは編み上げのブーツにしたい。

(戦いの際に足が見えないようにしたいから)

黒い革手袋をしており、顔以外は本当に肌を見せない様に気を付けている。


囲 麗華に病的とも言われたが、首から下はかなり傷だらけなので、怖がらせない為にも見せられない。

ただでさえ身長の事や、自身の言動で化け物呼ばわりされていたので、これ以上誰かに嫌われないよう執拗に隠す。

(言動はそれが嘘偽りない自分なので変えられないし、身長は足切り落とさないと無理なので仕方ない。だからこそ、『隠せる』傷は見せたくない)


傷は、12歳まで両親や周囲の人間によって付けられたモノと、追い込まれ自傷した痕が有る。

母親からは主に言葉での暴力(気持ち悪いを筆頭に存在否定の言葉)を、父親からは顔以外への暴力+無視等の暴力、周囲は主に同年代からの暴力込みの虐め、親世代からの噂話等で、花守に助けられた時は髪をバラバラに切られてボロボロになっていた。

その後、29歳の霊境崩壊直後時に、榎坂区の子供が羽柴区の危険区域に入り込んだと言う事件が起き、救出の命が氷乃他数名の花守に下り、子供は無傷だったが、ベテランの花守が氷乃を庇い死亡。

氷乃も庇われたものの、魂も肉体も大きく傷を負い、生死の境をさ迷った。

なんとか生還はしたが、背中全体がケロイド状になっており、腹の半分も手術痕が残っている。

(他の花守は軽傷。子供の護衛に回っていた。氷乃と死亡した花守は殿)


氷乃は霊境崩壊後数回、囲家によって監禁または軟禁されているが、全て剥離値がギリギリになっても(+20以上)最前線にいたがるので、仕方なくであった。

氷乃は何故周りが自分を生かそうとするのかが、分かっていない。


囲家と囲区、花守と言う存在には感謝していて、有事の際には最優先で救援する気構えだが、命令を受けていた場合、そちらが上になる。


命を受けたら、なにがなんでもその『命』を完遂する。

だから、死ねと言われれば、いつでも放棄された危険区域に飛び込んで、毒を齧りながら霊魔を一体でも倒しに行く所存。

しかし、現段階で『生きろ』の『命』しか降りないので、生きている。


普段は、囲区を中心に、危険区域に限りなく近いところを『散歩』と称して巡回している。

(救援、救助が即出来るように)

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