第2話 感染2日目
感染2日目
花粉症のような症状はひどくなるばかりだった。涙は一日中、止まらず目の不快感は増すばかりだった。症状の酷い者の中には目を開けることができないというものも出てきた。この日の終わりくらいから交通、医療、教育、サービス、社会機能は完全に停止していく。家に帰って休むしかなったのだろう。街には誰一人存在せず、あまりにも静かで不気味である。この日の深夜、全人類は一睡もできないほどの強烈な耳鳴りに襲われる。人は自身からくる強烈な音に一晩苦しめられた。自然界は人類始まって以来一晩だけ静寂を手に入れたとも言える。
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