第3話 加奈side
お兄ちゃんの事を意識しだしたのはいつだっけ?
元々は家族としての優しいお兄ちゃんだったのに・・・
お兄ちゃんと血が繋がってないって知った時だっただろうか。
知ってから急にお兄ちゃんの優しさに心を持って行かれそうになる。
私の事をお兄ちゃんはどう思っているのかな?
周りに聞くとどうやら私は随分可愛いらしい。自分ではあんまり分からないし周りにも可愛い女の子はいっぱいいる。お父さんとお母さんには感謝しないといけないね。
可愛いからだろうか、よくラブレターを貰ったり告白をされたりもする。
同学年ならまだしも上級生、下級生、はたまた女子からもあった。
その都度お断りさせて貰っているが、断った時の悲しみの顔は忘れられない。
お兄ちゃんに断られたらどうなってしまうだろうか?
そんな不安からかちょっとした嘘をついてしまった。
友達とプールなんて最初から無くて、お兄ちゃんと一緒に行きたかった。
ただそれを言うのはちょっと恥ずかしいから友達とか言っちゃった。
お兄ちゃんにもやる事があったのにわがままな妹でごめんね。
ついうっかりなんでも1個してあげるって言っちゃったけどエッチな事されたらどうしよう?
そんな事考えてたらちょっとドキドキしてきちゃった。今回は水着誘惑大作戦なんだから。
これでお兄ちゃんが私の事どう見てるかわかるね。
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