第15話 わらしべちょうじゃ

 先日、栗東の方で、道に迷った時に道端にあった藁を掴みました。藁をも掴む感じでした。そのわらを持って歩いていると、鼻緒が切れて困っている若い女性が困っていました。浴衣で非常にかわいい女性でした。持っていた藁で応急処置してあげました。その女性がすごく喜んでくれましたが、残念ながらLINEは教えてくれませんでした。しかし持っていた、ミカンをくれました。

 若い女性が掴んだミカンになんとも言えない感情を抱きながらそのミカンを持って歩いていると、そのミカンが欲しくてたまらない子供と連れた女性に会いました。

 ミカンをあげるととても喜んでくれて、その子供を連れた若い女性の方は、お礼に持っていたスカーフをくれました。そのスカーフを持って歩いていると、何やらこっちを凝視する気持ち悪い人に出会いました。その人はあの女性のスカーフと交換する予定で馬を連れていたと言うので、持っていたスカーフと交換してあげました。その人は何やら満面の笑みで去っていきましたが、馬を連れて歩いていると、馬を預かりたいという厩舎の方に会い、預ける事にしました。その牝馬は、とても良血で惚れたとの事です。そして、みるみる勝ち進み、そして今日、有馬記念に出走することになりました。

そして莫大な賞金を手に入れた僕は、この世は結局あれかと思いました。

めでたしめでたし

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