day -01:ナミダ

昨日。


 水曜日。

 学校へ行った。

 卯生はこの日も欠席だった。

 毬雲とは会わなかった。

 そのまま帰宅。


 夜に。部屋を暗くして、泣いてみた。

 それが自然だと思ったし、そうしておく必要を感じたからだ。

 理由はいくつもある気がしていたが、実際数え上げると片手で事足りてしまいそうで、明確にリストアップはしなかった。名分など並べなくても、涙を流せる程度には悲しかったし……むしろ、痛かった。ありふれた言い方でこの表現はむしろ嫌いなくらいだったが、胸が痛かったのだ。ねじ切れるようだった。

 選択の代償、後悔と懺悔、覚悟に自覚。

 痛くないわけがない。

 結構な量の涙が零れた。それでも滂沱の涙とするには、いささか不足していた。こんなものか、と思った。口にも出して、こんなものか、と言った。こんなものだった。

 もう、後がない。そう、何も無い。

 悲しみゆえに涙することは、これから一生ないだろう。

 僕は確信しながら、床についた。


 明日で終わる。

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