第2話 辛口の返信
「なに、これー!?」
思わず千鶴は目を疑った。
[Potter5]#おいおい、あと一歩って、それは、お前の辛口コメントだろが(笑w)。まぁ、あと一歩どころか、あと十歩。いや、地球のはてまで行ってこいって感じかな。
[Potter5]#言葉が古臭い? あのなぁ、それわざとやってんの。この詩は連作で、順番に語調が変わるんだよ。俺の他の作品見れば、それぐらいわかんだろうが。もしかして見ないで批評(ごっこww)してる? ワロタ。草生える。
Potter5。自称天才ポエムラー男。一ヶ月前に登録し、まだ、ブロンズ会員のくせに、調子に乗ってでかい態度を取る嫌な奴。書かれたコメントには、人の心を折るのを楽しんでいるとしか思えない罵詈雑言で書き返す。しかし、自分から書くコメントは礼儀正しく、運営のガイドラインには抵触しない小賢しさ。
今回の千鶴に企画にも応募し、その作品は、いやでも真っ先に目についた。しかし、これは辛口企画だ。馴れ合いは許されない。だから、千鶴は、あえて欠点を突いたコメントをした。
[言葉の地図]#Potter5さんへ。
[言葉の地図]#辛口企画ご参加ありがとうございます。
[言葉の地図]#Potter5さんの作品をより良くするために、『あえて』、辛口でコメントしました。
[言葉の地図]#企画の趣旨をご理解いただきたく、よろしくお願いします。
[言葉の地図]#まだ初心者だと思いますので、もっと謙虚な態度を取りましょう。
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